03/06/2016 映画「海街diary」
日本アカデミー賞受賞作品となりましたので過去レビューを再度上げました。
今、ざっと読んだらやはり涙になってしまいます。ほんとうにいい映画でした。
以下、(15/6/28 エントリー)のレビューです。
今、ざっと読んだらやはり涙になってしまいます。ほんとうにいい映画でした。
以下、(15/6/28 エントリー)のレビューです。
***************************************
しみじみじんわりと心をとらえる逸品。わけもなく涙があふれてきて困った困った・・笑 (注/ネタバレありです。)
「海街diary」
海の町で育った私としてはタイトルから目に親しげで惹かれました。
原作知りませんがまあなんたって吉田秋生なのでそれだけで間違いないと思い込んでましたしね。
そしてもちろんその通りでした。
激しいものなど何一つありませんし、事件も起伏もなさすぎなのに
それがすごく心地いいのです。
こんな映画は「舟を編む」以来の出来と思えます。
ダイアリーなので日常風景を切り取ったというそれだけなわけでさざなみぐらいの波ですが
そのちょっとずつの変化と四季のうつろいに気持ちよく揺られていました。
ざっとストーリー紹介しますと
鎌倉で暮らす、三姉妹(綾瀬、長澤、夏帆)のところに
離婚して出て行った父の訃報が入り、山形での葬儀に行くというシーンから始まります。
長澤、夏帆の二人が長姉綾瀬から頼まれて行ったけれど、
結果として綾瀬も山形に現れ、異母姉妹のすず(広瀬)を見て何かを感じるのでした。
山から下界を見下ろすこの町は裾に三角状に広がりまるで鎌倉の風景と同じ。
帰りの一両車両に乗るとき、綾瀬はすずを鎌倉で一緒に暮らさないかと誘います。
即、行くと答えたすずでした。
四姉妹になった彼女たちの鎌倉での生活、ダイアリ―がとにかく目の保養。
悩み、仕事し、恋もちょっとして、ご飯を食べ・・
日常がゆったりとした風景の中ですぎていき、
最後も親しくしていた風吹さんの葬儀で終えました。(はしょるとこんな感じ/笑)
鎌倉は友人がいるので何度か訪れてますが、すぐ海の方なので
あの江ノ電なども、そうそうこれだ~などと思いながら見てました。
姉妹の家はかなり上の方でしたがあの古びた家自体が懐かしさを誘い、味わいがありましたね。
(そういえば綾瀬さんが「縁側」が好きと言った時には某ドラマを連想し吹いてしまいました)
私の実家も海の街ですし、実家は別の意味での日本家屋ですが
海の香りが漂ってくるようななつかしさが映画を覆っていて
先年亡くなった両親とオーバーラップしてしまい、
終始涙腺が緩んでしまうのです。
この空気感は是枝監督の得意とするところのようです。
最初の葬儀のシーンでしたが
再婚した妻が泣いて葬式の挨拶もできないというありさまで、
すずにあいさつさせるというところがあります。
弱々しいこの母親に対して、反対に気丈にふるまっているすずをみて
一瞬で綾瀬は自分と同じタイプの子だと見抜いたのですね。
葬儀次第は大人の仕事だから子供にさせてはならないと厳しく戒めてくれたのでした。
綾瀬さんの天然は有名ですが、少なくとも映画の中の長姉ぶりは見事に演じ切っていて
ほれぼれと見ていました。
そういえば、堤さんと不倫関係だったのも驚きました。
堤さんが出演だったのにもびっくらでしたし、綾瀬さんに似つかわしくない不倫だったのも(笑
離婚してアメリカに行くからついてきてほしいとプロポーズされますが
悩みに悩み、断る綾瀬でした。
すずはかわいいのですぐに学校でも打ち解け、サッカーも上手で大勢の人気者になっていきます。
ですが、居場所のない感覚を背負って生きているわけで「ここに居ていいのか?」という疑問が
いつもついて回っていたのでした。
父親が再婚する前にほかの人との間に生まれたのがすずで、
再婚した(山形の)妻との間には男の子が二人いて、非常にややこしい微妙な立場だったと想像を絶します。
自分を押し殺して今後も生きていかねばならないすずを考えたら、綾瀬が鎌倉に誘ってくれたのは
本当にありがたいことでした。
当初行かないはずだったのに堤さんが押してくれたから山形に行ったのだし
結果として行って良かったと後に綾瀬が堤さんに語らっていたたのですよね。
ラストでは、生まれてきてよかったのかと悩むすずに
「ここに居ていいんだよ」と抱きしめてくれてそりゃもう滂沱の涙を誘うのでした。
綾瀬さん、堂々のお姉ちゃん一等でした。
四姉妹には「父」という共通の人物像がありながら
綾瀬とすずの二人だけが父との時間を長く過ごし、
長澤と夏帆は幼かったからあまり記憶に残っていないという状況がありました。
けれどもお父さんがこうだったと皆で語り合ったりはしないのですね。
なんとなくしちゃいけないという暗黙のイメージがあったのでしょうか。
すずは風吹さんの食堂で食べた生シラス丼を後にお父さんが作ってくれたとこっそりと打ち明けました。
それと、釣りの好きな夏帆には、父親から川釣りに連れて行ってもらった話をして
そのDNAの確かさを教えてあげたりもするのでした。
お父さんの話を聞きたくなったらおいでと言ってくれる人もあり、
温かい鎌倉の人たちにすずも心が伸び伸びと成長していきます。
気づいたらいつのまにか「お姉ちゃん」と呼んでいて
姉妹っていいなあ~と羨ましくなったりです。
次女役の長澤さんはもうこれが足の長さと細さに目が釘付け。
なんとなくエキゾチックな雰囲気もあり、かつてのまさみちゃんとは思えない「女」を感じました。
そういえば、会社の上司が加瀬さんなんですよ。
堤さんと言い加瀬さんと言い、なんでこんな豪華なのに脇みたいになってるんでしょう・・
この豪華無駄遣いも是枝風なんでしょうかね(笑
私が涙になるのは決まって「梅酒」のシーンでした。
我が家も両親が毎年梅酒を作ってくれたので。
青い梅を洗って氷砂糖とお酒を入れて
次第に梅酒の色が濃く変わっていき・・懐かしい・・ただ懐かしい・・うるうる
***
冒頭とラストで「お葬式」がある映画ってなかなかないですが
さらっと流れているのでほとんど重く残りません。
ダイアリーなので生まれてきて死んでいくのも日常の中にあり
それだからこそ毎日が愛しく大切なのですね。
そして再婚力。
4姉妹の両親は離婚したけれどそれぞれが再婚していて
それなりに自分の幸せをつかんでいたのでした。
今でこそ皆、普通になんでもなく離婚して再婚して・・とよく聞きますが
彼女らの両親の時代はそうでもなかったはず。
けれども次のお相手がちゃんと現れ再婚に結びついてるので
生きることに対しては前向きだったと推測できます。
翻ってこの両親のDNAを受け継いだ四姉妹はどうなのかといったら未知数としか言えません。
少なくとも長姉は妹たちのために家に残る決心をし、
次女はそんな姉の気持ちを知り、外に(堤さんに)向かわせますが結果として
家にいることを納得しています。
今は四人でいることが心地よい姉妹・・
もっともっとこの4人の生活を見てみたいと思えるのですよね。
続編いかがでしょう?
でも是枝監督のドラマはなんとなくですがやめた方がいい気がします(^^;
やはり監督は映画で表現するほうが才能を生かせると思いました。
映画のこの四季の中で古びた家や紫陽花や海などが
目に優しくて気持ちがいいのです。
ある夏の日、姉妹の成長を刻んできた柱にすずも背を図りました。
ここに生きていると、証を刻みました。
しみじみじんわりと心をとらえる逸品。わけもなく涙があふれてきて困った困った・・笑 (注/ネタバレありです。)
「海街diary」
海の町で育った私としてはタイトルから目に親しげで惹かれました。
原作知りませんがまあなんたって吉田秋生なのでそれだけで間違いないと思い込んでましたしね。
そしてもちろんその通りでした。
激しいものなど何一つありませんし、事件も起伏もなさすぎなのに
それがすごく心地いいのです。
こんな映画は「舟を編む」以来の出来と思えます。
ダイアリーなので日常風景を切り取ったというそれだけなわけでさざなみぐらいの波ですが
そのちょっとずつの変化と四季のうつろいに気持ちよく揺られていました。
ざっとストーリー紹介しますと
鎌倉で暮らす、三姉妹(綾瀬、長澤、夏帆)のところに
離婚して出て行った父の訃報が入り、山形での葬儀に行くというシーンから始まります。
長澤、夏帆の二人が長姉綾瀬から頼まれて行ったけれど、
結果として綾瀬も山形に現れ、異母姉妹のすず(広瀬)を見て何かを感じるのでした。
山から下界を見下ろすこの町は裾に三角状に広がりまるで鎌倉の風景と同じ。
帰りの一両車両に乗るとき、綾瀬はすずを鎌倉で一緒に暮らさないかと誘います。
即、行くと答えたすずでした。
四姉妹になった彼女たちの鎌倉での生活、ダイアリ―がとにかく目の保養。
悩み、仕事し、恋もちょっとして、ご飯を食べ・・
日常がゆったりとした風景の中ですぎていき、
最後も親しくしていた風吹さんの葬儀で終えました。(はしょるとこんな感じ/笑)
鎌倉は友人がいるので何度か訪れてますが、すぐ海の方なので
あの江ノ電なども、そうそうこれだ~などと思いながら見てました。
姉妹の家はかなり上の方でしたがあの古びた家自体が懐かしさを誘い、味わいがありましたね。
(そういえば綾瀬さんが「縁側」が好きと言った時には某ドラマを連想し吹いてしまいました)
私の実家も海の街ですし、実家は別の意味での日本家屋ですが
海の香りが漂ってくるようななつかしさが映画を覆っていて
先年亡くなった両親とオーバーラップしてしまい、
終始涙腺が緩んでしまうのです。
この空気感は是枝監督の得意とするところのようです。
最初の葬儀のシーンでしたが
再婚した妻が泣いて葬式の挨拶もできないというありさまで、
すずにあいさつさせるというところがあります。
弱々しいこの母親に対して、反対に気丈にふるまっているすずをみて
一瞬で綾瀬は自分と同じタイプの子だと見抜いたのですね。
葬儀次第は大人の仕事だから子供にさせてはならないと厳しく戒めてくれたのでした。
綾瀬さんの天然は有名ですが、少なくとも映画の中の長姉ぶりは見事に演じ切っていて
ほれぼれと見ていました。
そういえば、堤さんと不倫関係だったのも驚きました。
堤さんが出演だったのにもびっくらでしたし、綾瀬さんに似つかわしくない不倫だったのも(笑
離婚してアメリカに行くからついてきてほしいとプロポーズされますが
悩みに悩み、断る綾瀬でした。
すずはかわいいのですぐに学校でも打ち解け、サッカーも上手で大勢の人気者になっていきます。
ですが、居場所のない感覚を背負って生きているわけで「ここに居ていいのか?」という疑問が
いつもついて回っていたのでした。
父親が再婚する前にほかの人との間に生まれたのがすずで、
再婚した(山形の)妻との間には男の子が二人いて、非常にややこしい微妙な立場だったと想像を絶します。
自分を押し殺して今後も生きていかねばならないすずを考えたら、綾瀬が鎌倉に誘ってくれたのは
本当にありがたいことでした。
当初行かないはずだったのに堤さんが押してくれたから山形に行ったのだし
結果として行って良かったと後に綾瀬が堤さんに語らっていたたのですよね。
ラストでは、生まれてきてよかったのかと悩むすずに
「ここに居ていいんだよ」と抱きしめてくれてそりゃもう滂沱の涙を誘うのでした。
綾瀬さん、堂々のお姉ちゃん一等でした。
四姉妹には「父」という共通の人物像がありながら
綾瀬とすずの二人だけが父との時間を長く過ごし、
長澤と夏帆は幼かったからあまり記憶に残っていないという状況がありました。
けれどもお父さんがこうだったと皆で語り合ったりはしないのですね。
なんとなくしちゃいけないという暗黙のイメージがあったのでしょうか。
すずは風吹さんの食堂で食べた生シラス丼を後にお父さんが作ってくれたとこっそりと打ち明けました。
それと、釣りの好きな夏帆には、父親から川釣りに連れて行ってもらった話をして
そのDNAの確かさを教えてあげたりもするのでした。
お父さんの話を聞きたくなったらおいでと言ってくれる人もあり、
温かい鎌倉の人たちにすずも心が伸び伸びと成長していきます。
気づいたらいつのまにか「お姉ちゃん」と呼んでいて
姉妹っていいなあ~と羨ましくなったりです。
次女役の長澤さんはもうこれが足の長さと細さに目が釘付け。
なんとなくエキゾチックな雰囲気もあり、かつてのまさみちゃんとは思えない「女」を感じました。
そういえば、会社の上司が加瀬さんなんですよ。
堤さんと言い加瀬さんと言い、なんでこんな豪華なのに脇みたいになってるんでしょう・・
この豪華無駄遣いも是枝風なんでしょうかね(笑
私が涙になるのは決まって「梅酒」のシーンでした。
我が家も両親が毎年梅酒を作ってくれたので。
青い梅を洗って氷砂糖とお酒を入れて
次第に梅酒の色が濃く変わっていき・・懐かしい・・ただ懐かしい・・うるうる
***
冒頭とラストで「お葬式」がある映画ってなかなかないですが
さらっと流れているのでほとんど重く残りません。
ダイアリーなので生まれてきて死んでいくのも日常の中にあり
それだからこそ毎日が愛しく大切なのですね。
そして再婚力。
4姉妹の両親は離婚したけれどそれぞれが再婚していて
それなりに自分の幸せをつかんでいたのでした。
今でこそ皆、普通になんでもなく離婚して再婚して・・とよく聞きますが
彼女らの両親の時代はそうでもなかったはず。
けれども次のお相手がちゃんと現れ再婚に結びついてるので
生きることに対しては前向きだったと推測できます。
翻ってこの両親のDNAを受け継いだ四姉妹はどうなのかといったら未知数としか言えません。
少なくとも長姉は妹たちのために家に残る決心をし、
次女はそんな姉の気持ちを知り、外に(堤さんに)向かわせますが結果として
家にいることを納得しています。
今は四人でいることが心地よい姉妹・・
もっともっとこの4人の生活を見てみたいと思えるのですよね。
続編いかがでしょう?
でも是枝監督のドラマはなんとなくですがやめた方がいい気がします(^^;
やはり監督は映画で表現するほうが才能を生かせると思いました。
映画のこの四季の中で古びた家や紫陽花や海などが
目に優しくて気持ちがいいのです。
ある夏の日、姉妹の成長を刻んできた柱にすずも背を図りました。
ここに生きていると、証を刻みました。
11/29/2013 映画 ルームメイト
今年見た映画の中ではアタシ的には2番目ですね・・超個人的ですいません。(以下激しくネタバレ)
だいたい、見た映画が少なすぎるので・・
ちなみにアタシ的一位は「舟を編む」です。
事件が起きてその謎を解いて警察や何かが解決というスタイルは
もうね、テレ朝を見ればいいので映画館に行ってまで見なくていいのですよね。
こちらは噂では心理サスペンスというし、映画の出来はどうあれ
何よりも北川景子と深田恭子の超美な二人を見たかったので森のお友達と堪能しました。
結果的に大成功でした。面白かったです。
ちなみにホラーというけれど、日本人形が出てくるようなのはあたしは絶対にダメなので
それだったら行かないと泣きそうな気がしてたんですけど(笑)、
どうやら、心理的なものでそういったものとは違うからと説得されていましたので。
で、どんなタイプかというとこれは一口に言うと「多重人格系」ですね。
春海(北川)が交通事故に遭い、病院に運ばれてきますが
そこに看護士・麗子(深田)がいるのですね。
儚い印象で立っているので、もしや心霊なのかと肝を冷やすのですけれど、
二人がルームメイトを始めて、間もなくしてなんとなく
現実にはいない妄想の人物の可能性が感じられてきます。
事故の保険担当の人が連絡してもつながらないなどと言い出すあたりから・・。
でもそれは、そういうことに知識や関心があったり
似たようなタイプのストーリーを見慣れている人にとってはすぐにそれとわかるものかもしれません。
ただ話としては、最後の最後まで丁寧に作っていて
春海の派生する人物だとわかるのはラストですから、
終わってから、あ~っ・・そういうことか・・と思った方のほうが多いと思います。
途中、犬の凄惨なシーンがあったり、
終盤では、保険の人が殺されますし、高良さんも刺されてしまいます。
なぜ、こういうことになるのか?というとその心理の説明はなくて謎のままですが、
知られたから刃を向けるという単純な反応のようにも見えますし、
すべての人に復讐したいという自分の中に隠れ持っている凶暴さが芽をだしたようにも感じます。
ただ、事故でけがをし、杖を必要とする春海の日常なのに
別の人格(麗子)になると、ものすごい敏捷さがあるのがつじつまが合わない気がしますね。
そういうものなんでしょうか。
そしてもう一人の人格が最後の最後で判明しますが
それが、子供の時の虐待で傷ついた春海の別人格だったのでした。
一人で三役の人格にわかれるということですね。
これがおそらく凶暴さの根源だったとみていいでしょう。
あまりにも深く傷ついたために現実逃避をし、ここにいるのは自分ではないという
極端な思考から、このような多重人格になるという件はよく見聞されます。
しかもほかの人格が出ているときは、別の人格は消えているし記憶がないのです。
精神神経科としても、こういった症例は珍しいでしょうし
ある意味実験的な要素もあって、追跡が必要ですね。
しかし、それほどに子供の時に負わされた魂の傷は深いのだということを
誰もが知る必要があるでしょう。
しかし、この「善」でいる春海の時の北川さんは素顔の綺麗さというところですが
深田さんの方は凶暴だったり凄味があったり、またはっとするほど美貌があふれているんですよね。
難しい役どころでしたがとにかく綺麗・・うっとりと堪能しましたわ。
いろいろと緻密なものを要求すると破綻しそうな映画でしたけれど
ストーリーの方向性と目の保養(これが大きい)との総合点で80点ぐらいの大甘をあげます(笑
ちなみにアタシ的一位は「舟を編む」です。
事件が起きてその謎を解いて警察や何かが解決というスタイルは
もうね、テレ朝を見ればいいので映画館に行ってまで見なくていいのですよね。
こちらは噂では心理サスペンスというし、映画の出来はどうあれ
何よりも北川景子と深田恭子の超美な二人を見たかったので森のお友達と堪能しました。
結果的に大成功でした。面白かったです。
ちなみにホラーというけれど、日本人形が出てくるようなのはあたしは絶対にダメなので
それだったら行かないと泣きそうな気がしてたんですけど(笑)、
どうやら、心理的なものでそういったものとは違うからと説得されていましたので。
で、どんなタイプかというとこれは一口に言うと「多重人格系」ですね。
春海(北川)が交通事故に遭い、病院に運ばれてきますが
そこに看護士・麗子(深田)がいるのですね。
儚い印象で立っているので、もしや心霊なのかと肝を冷やすのですけれど、
二人がルームメイトを始めて、間もなくしてなんとなく
現実にはいない妄想の人物の可能性が感じられてきます。
事故の保険担当の人が連絡してもつながらないなどと言い出すあたりから・・。
でもそれは、そういうことに知識や関心があったり
似たようなタイプのストーリーを見慣れている人にとってはすぐにそれとわかるものかもしれません。
ただ話としては、最後の最後まで丁寧に作っていて
春海の派生する人物だとわかるのはラストですから、
終わってから、あ~っ・・そういうことか・・と思った方のほうが多いと思います。
途中、犬の凄惨なシーンがあったり、
終盤では、保険の人が殺されますし、高良さんも刺されてしまいます。
なぜ、こういうことになるのか?というとその心理の説明はなくて謎のままですが、
知られたから刃を向けるという単純な反応のようにも見えますし、
すべての人に復讐したいという自分の中に隠れ持っている凶暴さが芽をだしたようにも感じます。
ただ、事故でけがをし、杖を必要とする春海の日常なのに
別の人格(麗子)になると、ものすごい敏捷さがあるのがつじつまが合わない気がしますね。
そういうものなんでしょうか。
そしてもう一人の人格が最後の最後で判明しますが
それが、子供の時の虐待で傷ついた春海の別人格だったのでした。
一人で三役の人格にわかれるということですね。
これがおそらく凶暴さの根源だったとみていいでしょう。
あまりにも深く傷ついたために現実逃避をし、ここにいるのは自分ではないという
極端な思考から、このような多重人格になるという件はよく見聞されます。
しかもほかの人格が出ているときは、別の人格は消えているし記憶がないのです。
精神神経科としても、こういった症例は珍しいでしょうし
ある意味実験的な要素もあって、追跡が必要ですね。
しかし、それほどに子供の時に負わされた魂の傷は深いのだということを
誰もが知る必要があるでしょう。
しかし、この「善」でいる春海の時の北川さんは素顔の綺麗さというところですが
深田さんの方は凶暴だったり凄味があったり、またはっとするほど美貌があふれているんですよね。
難しい役どころでしたがとにかく綺麗・・うっとりと堪能しましたわ。
いろいろと緻密なものを要求すると破綻しそうな映画でしたけれど
ストーリーの方向性と目の保養(これが大きい)との総合点で80点ぐらいの大甘をあげます(笑
05/26/2013 「舟を編む」「藁の盾」
今日の映画はキャンセルになり、のんびりくつろいでます~。いい休みだわ~!
映画は某系のアレを見るつもりでしたが、また今度ってことで。
で、ちょっと前に見たタイトルにあります映画2作の簡単感想をば。
両方ともに面白かったですが面白さと評価はちょっと違うというかね。
まずこちらから。
「舟を編む」
二つ並べての感想ですけど
私的には
舟>藁 かな~。
映画実況としての引きつけ度は藁の方が優勢かもしれないですが
見た後の印象の良さは間違いなく舟ですね。
「舟を編む」は実にいい映画でした。
「大渡海」という辞書を作るというのがこの映画の主題です。
辞書を作る作業がこんなに地味で大変だとは知らずいました。
なんとなくそれまでの辞書にあるものをそのまま踏襲すればいいような気がしてましたが
改めて確認作業をするのも、新しい言葉を入れるのも
日常的に新鮮なおどろきを持っていないとできないことなんですね。
「右」を表現するとき、どう説明するかというのがありましたが
箸を持つ手なんて左利きには使えません。
そもそも「右」の名を与えた時点での説明をしないといけません。
馬締(松田龍平)は方角を使いましたね。
北を向いたときに東に当たる方が「右」。
言葉に敏感な人は、感性の鋭さ、一種のセンスがあるようです。
それを日々実践するうちに磨かれていくというのもあるでしょうか。
まず自分の言葉で説明するということが大事なんですね。
ちなみに後に某出版社の辞書では
本書を開いたときに偶数ページが「右」という説明でした。
真似ではない独自の説明ができるかどうかが辞書作りの出来を左右するようです。
他にどんな説明ができますか?
横書きのとき流れていく方(末尾)が「右」と言ったら10点と言われました^^;
逆の場合ってあるかしら?とも思うのですが可能性があったらダメですね。
ここで「用例採集」という面白い単語が発せられます。
単語を拾い、それについての説明をすること。
いつもこの用例採集のための用紙を持ち歩きどこでも書きつけられるようにするわけです。
どんな単語でも説明してみるという作業は気の遠くなるようなモノがあります。
そして恋がありました。
馬締は香具矢(宮崎あおい)に一目ぼれし、
彼女の「用例採集」をするのでした。
なんて楽しい始まりでしょうか。
この辞書は15年もかけて作られますが、その間に、編集長(加藤剛)が亡くなったり
一度退職した人(小林薫)が戻ってきたりと人生のいろいろなことがあります。
もちろん、馬締の恋も成就し、二人の生活も見えます。
だけど、そういった人生のイベントに関するスポットライトはさほど光りません。
そのような感情的なものは一切抑えたつくりとなっているのがまたいいのです。
ゆっくりと吟味した味わいの良さがまさに船をこぐように流れていくのでした。
大渡海は完成し、披露パーティの隅に編集長の写真が小さく置かれてあり
感慨深いものがかけぬけました。
オダジョーなどは軽薄そうな一面でいて、実は本当にいいやつでした。
そういえば彼が「恋」の用例採集をしたのでした。
何と説明したかは忘れたのでぜひ映画(DVD)で再現しましょう(^^;
そして部員その3ぐらいに地味な伊佐山さんなんかは脇でいぶし銀のように存在感を放つのでした。
終始一貫、馬締の抑えたキャラが逆に秘めたおかしみを誘発し、
映画の持つ性格をしっかりと体現していました。
広い海原を渡る舟という題目の通り、たった一つの言葉を海原から探し求め
たどり着いたような安心感。
辞書があってよかったですね。
秀作です。
「藁の盾」
こちらは数字の取れる人気俳優(大沢たかお、松嶋菜々子)を起用したので話題作なのはもちろん
ハラハラドキドキ度でも引っ張り度はばっちりでした。
だけど、俳優にはさほど興味がない人(アタシ)にはストーリーだけが楽しみなわけで
これがちょっと難なのでした。
こちらはSPの話です。
ここでドラマの「SP」を連想させるのですが、ストーリーを見ているうちに
まるで先だっての岡田准一主演の映画「SP」を思い出し、
まさに、同じモチーフだったのでなんだかな~と残念になってしまいました。
警護にあたるSP銘苅(大沢)と白岩(松嶋)は、
少女惨殺殺人犯清丸を九州から東京へとの移送する際の警護をするというストーリー。
変化球として、少女の祖父が清丸暗殺に10億の謝礼をつけたので
次々と刺客が現われるというハラハラがあるわけです。
岡田君の「SP」も警護をするに値しない政治家を体を張って守り、
自宅から永田町まで移送するのでしたが、同じように次々と反思想派の襲撃に遭い、
途中から徒歩で守ったり、負傷したりと似たような作りです。
また裏取引で上層部が転んでいるのも同じでしたし、
移送の途中で負傷(死)するのが女性なのも同じ。
誰がどうしてどのようにというあれこれの部分に多少違いがあっても
まるっきり同じ主題、起承転結が用意されてるので、この手の映画としては二番煎じに見えました。
SPは岡田君の超能力があるというのがポイントですが
こちらの藁は懸賞金に目がくらむ人たち(含、一般刺客や、警視庁の上層部内部)の
醜悪さなどをどこかで皮肉るという主題のようです。
藁は最終的に、祖父の懸賞金をっひっこめさせていましたが、
法治国家としてこれは必要なラストですね。
さもなければ金次第で犯罪も操作できるということになるので
ある意味無法国家に成り下がる危険がありますから。
大沢さんがかっこいいのと松嶋さんが母の顔をするのがなかなか良かったです。
一方くず(清丸)を演じた藤原さんの狂気などはもううまくて・・。
だけど、いい感じの藤原さんしか知らないので
悪さをしても、あまり悪く見えてこないのが困ったところでした^^;
次々と刺客が現われてドキドキさせられるので映画はあっという間に2時間たちます。
その後に残るものは・・と言う点がまあ・・人によって違うのでしょう。
で、ちょっと前に見たタイトルにあります映画2作の簡単感想をば。
両方ともに面白かったですが面白さと評価はちょっと違うというかね。
まずこちらから。
「舟を編む」
二つ並べての感想ですけど
私的には
舟>藁 かな~。
映画実況としての引きつけ度は藁の方が優勢かもしれないですが
見た後の印象の良さは間違いなく舟ですね。
「舟を編む」は実にいい映画でした。
「大渡海」という辞書を作るというのがこの映画の主題です。
辞書を作る作業がこんなに地味で大変だとは知らずいました。
なんとなくそれまでの辞書にあるものをそのまま踏襲すればいいような気がしてましたが
改めて確認作業をするのも、新しい言葉を入れるのも
日常的に新鮮なおどろきを持っていないとできないことなんですね。
「右」を表現するとき、どう説明するかというのがありましたが
箸を持つ手なんて左利きには使えません。
そもそも「右」の名を与えた時点での説明をしないといけません。
馬締(松田龍平)は方角を使いましたね。
北を向いたときに東に当たる方が「右」。
言葉に敏感な人は、感性の鋭さ、一種のセンスがあるようです。
それを日々実践するうちに磨かれていくというのもあるでしょうか。
まず自分の言葉で説明するということが大事なんですね。
ちなみに後に某出版社の辞書では
本書を開いたときに偶数ページが「右」という説明でした。
真似ではない独自の説明ができるかどうかが辞書作りの出来を左右するようです。
他にどんな説明ができますか?
横書きのとき流れていく方(末尾)が「右」と言ったら10点と言われました^^;
逆の場合ってあるかしら?とも思うのですが可能性があったらダメですね。
ここで「用例採集」という面白い単語が発せられます。
単語を拾い、それについての説明をすること。
いつもこの用例採集のための用紙を持ち歩きどこでも書きつけられるようにするわけです。
どんな単語でも説明してみるという作業は気の遠くなるようなモノがあります。
そして恋がありました。
馬締は香具矢(宮崎あおい)に一目ぼれし、
彼女の「用例採集」をするのでした。
なんて楽しい始まりでしょうか。
この辞書は15年もかけて作られますが、その間に、編集長(加藤剛)が亡くなったり
一度退職した人(小林薫)が戻ってきたりと人生のいろいろなことがあります。
もちろん、馬締の恋も成就し、二人の生活も見えます。
だけど、そういった人生のイベントに関するスポットライトはさほど光りません。
そのような感情的なものは一切抑えたつくりとなっているのがまたいいのです。
ゆっくりと吟味した味わいの良さがまさに船をこぐように流れていくのでした。
大渡海は完成し、披露パーティの隅に編集長の写真が小さく置かれてあり
感慨深いものがかけぬけました。
オダジョーなどは軽薄そうな一面でいて、実は本当にいいやつでした。
そういえば彼が「恋」の用例採集をしたのでした。
何と説明したかは忘れたのでぜひ映画(DVD)で再現しましょう(^^;
そして部員その3ぐらいに地味な伊佐山さんなんかは脇でいぶし銀のように存在感を放つのでした。
終始一貫、馬締の抑えたキャラが逆に秘めたおかしみを誘発し、
映画の持つ性格をしっかりと体現していました。
広い海原を渡る舟という題目の通り、たった一つの言葉を海原から探し求め
たどり着いたような安心感。
辞書があってよかったですね。
秀作です。
「藁の盾」
こちらは数字の取れる人気俳優(大沢たかお、松嶋菜々子)を起用したので話題作なのはもちろん
ハラハラドキドキ度でも引っ張り度はばっちりでした。
だけど、俳優にはさほど興味がない人(アタシ)にはストーリーだけが楽しみなわけで
これがちょっと難なのでした。
こちらはSPの話です。
ここでドラマの「SP」を連想させるのですが、ストーリーを見ているうちに
まるで先だっての岡田准一主演の映画「SP」を思い出し、
まさに、同じモチーフだったのでなんだかな~と残念になってしまいました。
警護にあたるSP銘苅(大沢)と白岩(松嶋)は、
少女惨殺殺人犯清丸を九州から東京へとの移送する際の警護をするというストーリー。
変化球として、少女の祖父が清丸暗殺に10億の謝礼をつけたので
次々と刺客が現われるというハラハラがあるわけです。
岡田君の「SP」も警護をするに値しない政治家を体を張って守り、
自宅から永田町まで移送するのでしたが、同じように次々と反思想派の襲撃に遭い、
途中から徒歩で守ったり、負傷したりと似たような作りです。
また裏取引で上層部が転んでいるのも同じでしたし、
移送の途中で負傷(死)するのが女性なのも同じ。
誰がどうしてどのようにというあれこれの部分に多少違いがあっても
まるっきり同じ主題、起承転結が用意されてるので、この手の映画としては二番煎じに見えました。
SPは岡田君の超能力があるというのがポイントですが
こちらの藁は懸賞金に目がくらむ人たち(含、一般刺客や、警視庁の上層部内部)の
醜悪さなどをどこかで皮肉るという主題のようです。
藁は最終的に、祖父の懸賞金をっひっこめさせていましたが、
法治国家としてこれは必要なラストですね。
さもなければ金次第で犯罪も操作できるということになるので
ある意味無法国家に成り下がる危険がありますから。
大沢さんがかっこいいのと松嶋さんが母の顔をするのがなかなか良かったです。
一方くず(清丸)を演じた藤原さんの狂気などはもううまくて・・。
だけど、いい感じの藤原さんしか知らないので
悪さをしても、あまり悪く見えてこないのが困ったところでした^^;
次々と刺客が現われてドキドキさせられるので映画はあっという間に2時間たちます。
その後に残るものは・・と言う点がまあ・・人によって違うのでしょう。
01/06/2013 映画「見えない雲」
新年早々、すごいものを見てしまいました。これね、「通販生活」の付録DVDなんですよ!!@@
タイトルからして黒い雨など想像しませんか。
フクシマの痛みを忘れている人がいたらうんぬんと書かれてるので
ピンときて、なんとなく敬遠する人が出そうだとは思いました。
そういう私はお休みが今日までなんでのんびりしてたわけですぐに見てしまいました。
チェルノブイリの事故直後に書かれたドイツの仮想のストーリーです。
映画化は2006年です。(その5年後に日本のフクシマなんですね・・。)
でもヒロインの女優さんは母親の胎内でチェルノブイリの被爆していて
生まれた時に片肺がなかったそうです。
ただし、被爆と関連があるかどうかは不明だそうです。
ざっとあらすじ。
高校生のハンナとエルマーのラブストーリーになりそうな序盤。
原子力発電が事故を起こした。
ABC警報が鳴り、人々の混乱と避難するときの弟ウリーの事故死。
その後、ハンナの病気が発症。
放射能を浴びすぎると髪が抜けるのか?
恋人のエルマーがハンナのところに現れて
愛ふたたびでしたが、エルマーまでが病気になってしまうという成り行き。
で、絶望するエルマーなのですが、
今度は逆にハンナに勇気づけられたりするのでした。
ラストは二人で立ち入りが解除された村に戻り、
道端に残してきたウリーの埋葬を行いました。
ハンナに髪が生えてきたことを喜びながら
一筋の光を見て終えたのでした。
まず、人々の混乱がすごいです。
誰もが黒い雲から逃げようと必死ですし、道路は通行止めになり駅も封鎖ですが、
それでも人々は無理やり列車に乗ろうとしますので、
必然的に子どもとはぐれたりという大混雑に巻き込まれていきます。
列車も戦後の混乱期のように乗車率600%ぐらいの人を乗せて走り出していました。
でもね、それぞれ見知らぬ人を助け合うという一面が見られるので見ていて美しいのです。
話が前後しますが
自転車で逃げる姉弟ですが坂道のスピードにより車にはねられてウリーは即死してしまいます。
泣き崩れるハンナを車に乗せてくれた一家がありました。
ドイツの国民性も日本と似ているように見受けました。
これが弱いものから何かを奪うというのであれば辛くて見続けられなかったかも。
きついシーンはエルマーの父親がハンナの看病で病院にいた息子に
被爆するからここから出て帰ってこいというところ。
また、髪が抜け落ちて坊主になったハンナを人々が被災者だと
避ける風な態度を見せるところ。
この2点。
これも日本でも似たようなことがありました。
3.11以後、脱原発に傾いていた日本ですが政権が移ってからは
また怪しい状況になってきました。
現在2基稼働中ですよね?
現実の話、エネルギーの確保が苦しい状況というのもありますか。
次世代のエネルギー候補がたくさん出てきて研究が進んでいますし、
海洋資源もありますし将来は明るいのですが
費用がかかるまだ実験段階なのですよね。
ただ原子力をもっているということがある程度の力を示すという一面もあるそうです。
また、産業発展のためには電気は絶対なので国際競争としてはまだ切れないという面も。
この映画のドイツでは2030年原発ゼロを選択したのですが
まだ確か9基稼働してるんじゃなかったっけ?
もしゼロなら電気料金が2倍という噂もありますが、
一方では村で発電所を作ったとか節電の工夫や代替エネルギーで減にしたという話も。
日本は他のエネルギー使用で1割程度の値上げでしたっけ?
国際競争に乗り遅れず戦ったまま
うまく切り替えに成功できたらいいのですよね。
原子力発電の事故による怖いことは
放射能による病気の発症と
放射能が降りかかった産物の被害。
そして発電できないことの産業の衰退。
経済と病気ということがよく身に染みてわかったのですね。
映画は静かな運びでしたし、少女に起きた出来事を丁寧に描いていました。
明るい終わり方ではありましたが
母と弟を亡くしたった一人になったわけです。
さらに病気は完治したとは言い難いでしょう。
今後については想像を広げないといけません。
そしてこの映画はたぶん上映はされないでしょうし、テレビでの放映もないでしょう。
もしもご覧になりたい場合、書店で通販生活のカタログを購入ということになりますか。
私としては、3.11の記憶が遠くなってきた今、ぜひ見てほしいと思います。
フクシマの痛みを忘れている人がいたらうんぬんと書かれてるので
ピンときて、なんとなく敬遠する人が出そうだとは思いました。
そういう私はお休みが今日までなんでのんびりしてたわけですぐに見てしまいました。
チェルノブイリの事故直後に書かれたドイツの仮想のストーリーです。
映画化は2006年です。(その5年後に日本のフクシマなんですね・・。)
でもヒロインの女優さんは母親の胎内でチェルノブイリの被爆していて
生まれた時に片肺がなかったそうです。
ただし、被爆と関連があるかどうかは不明だそうです。
ざっとあらすじ。
高校生のハンナとエルマーのラブストーリーになりそうな序盤。
原子力発電が事故を起こした。
ABC警報が鳴り、人々の混乱と避難するときの弟ウリーの事故死。
その後、ハンナの病気が発症。
放射能を浴びすぎると髪が抜けるのか?
恋人のエルマーがハンナのところに現れて
愛ふたたびでしたが、エルマーまでが病気になってしまうという成り行き。
で、絶望するエルマーなのですが、
今度は逆にハンナに勇気づけられたりするのでした。
ラストは二人で立ち入りが解除された村に戻り、
道端に残してきたウリーの埋葬を行いました。
ハンナに髪が生えてきたことを喜びながら
一筋の光を見て終えたのでした。
まず、人々の混乱がすごいです。
誰もが黒い雲から逃げようと必死ですし、道路は通行止めになり駅も封鎖ですが、
それでも人々は無理やり列車に乗ろうとしますので、
必然的に子どもとはぐれたりという大混雑に巻き込まれていきます。
列車も戦後の混乱期のように乗車率600%ぐらいの人を乗せて走り出していました。
でもね、それぞれ見知らぬ人を助け合うという一面が見られるので見ていて美しいのです。
話が前後しますが
自転車で逃げる姉弟ですが坂道のスピードにより車にはねられてウリーは即死してしまいます。
泣き崩れるハンナを車に乗せてくれた一家がありました。
ドイツの国民性も日本と似ているように見受けました。
これが弱いものから何かを奪うというのであれば辛くて見続けられなかったかも。
きついシーンはエルマーの父親がハンナの看病で病院にいた息子に
被爆するからここから出て帰ってこいというところ。
また、髪が抜け落ちて坊主になったハンナを人々が被災者だと
避ける風な態度を見せるところ。
この2点。
これも日本でも似たようなことがありました。
3.11以後、脱原発に傾いていた日本ですが政権が移ってからは
また怪しい状況になってきました。
現在2基稼働中ですよね?
現実の話、エネルギーの確保が苦しい状況というのもありますか。
次世代のエネルギー候補がたくさん出てきて研究が進んでいますし、
海洋資源もありますし将来は明るいのですが
費用がかかるまだ実験段階なのですよね。
ただ原子力をもっているということがある程度の力を示すという一面もあるそうです。
また、産業発展のためには電気は絶対なので国際競争としてはまだ切れないという面も。
この映画のドイツでは2030年原発ゼロを選択したのですが
まだ確か9基稼働してるんじゃなかったっけ?
もしゼロなら電気料金が2倍という噂もありますが、
一方では村で発電所を作ったとか節電の工夫や代替エネルギーで減にしたという話も。
日本は他のエネルギー使用で1割程度の値上げでしたっけ?
国際競争に乗り遅れず戦ったまま
うまく切り替えに成功できたらいいのですよね。
原子力発電の事故による怖いことは
放射能による病気の発症と
放射能が降りかかった産物の被害。
そして発電できないことの産業の衰退。
経済と病気ということがよく身に染みてわかったのですね。
映画は静かな運びでしたし、少女に起きた出来事を丁寧に描いていました。
明るい終わり方ではありましたが
母と弟を亡くしたった一人になったわけです。
さらに病気は完治したとは言い難いでしょう。
今後については想像を広げないといけません。
そしてこの映画はたぶん上映はされないでしょうし、テレビでの放映もないでしょう。
もしもご覧になりたい場合、書店で通販生活のカタログを購入ということになりますか。
私としては、3.11の記憶が遠くなってきた今、ぜひ見てほしいと思います。
12/23/2012 「のぼうの城」と「悪の教典」
だいぶ前に見たのですが内容も忘れ気味のこのごろ、今のうちにあげときます。
「悪の教典」
この映画は伊藤英明ファンの森友のリクエストで行ったのよ。
確か、大島優子さんの退席が話題になったころで
恐ろしく入場者があって、席も隣り合わせで取れないような状況だったのを
一番前列ならば並びで取れるという瞬間でチケをとったのでした。
おかげで首が痛くて~。
私としては海猿の伊藤さんよりもNHKの保険のドラマの伊藤さんが好みなので
精神軸のずれてるこういう役はさらに好きじゃないです。
これをサイコパスというのですって。
ご本人もゼロか100点の極端の評価になると言ってましたもんね。
映画としての構成は前半はそれなりに問題意識もあり
謎かけもあり、引きずるものがありました。
でもね、後半がただただ殺戮なんです。
これには辟易しました。
途中退席するほどの思い入れも現実感もなかったので
ただ虚構の世界を見ていただけです。
冒頭で母親がハスミンのことを社会と融合できない子だと話していて
自分がその手でどうにかすると決意したのでしたね。
でもハスミンの方が察知能力が高くて先に対処をしてしまったんですね。
つまり親を・・・・。
そこから成長して本性を隠して一見したところは
さわやかで普通のモテ教師として生徒たちの人気を独占していました。
ですが本質は異常者ということで
一つ一つがおかしな部分が現われてくるわけです。
異常体質なハスミンですが、もちろん自分は正しいという論があるわけです。
外には異常に見えるわかりやすい人の方が実は素直なものであり
一見、正しい存在なはずが実は恐ろしい内面を持っていたというそういう映画なのでした。
女子高生と教師の交流などはやっかみも出そうなシーンも多くあり
俗な見方で面白さもありました。
でも全体を覆う異常な空気はなかなか受け入れられなかったです。
そうそう、山田孝之のあのシーンは私もうっかり笑っちゃいました・・ふふっ。
あとAEDの危ない使い方もお下品ながら笑いました・・。
大量の殺戮については以前に見た「少年は残酷な弓を射る」と
精神的異常な面も共通するものがありますが
あの時は母親が抱きしめて救われて終わったという安堵があったのでした。
今回はこれは無理ですよね。
たぶん、精神障害を訴えて無罪を勝ち取る作戦に出て
上手く出てきそうじゃない?
続編があるかもという人もいますから。
「のぼうの城」
こちらは友人の評価が良かったのででは行ってみようかという気分で行動しました。
実は時代ものだというぐらいしか知らなかったのですが
いきなりの水攻めのシーンが出て、ふと311を連想して重苦しい始まりだったのです。
(のちに、このシーンのために上映が遅くなったのだということを知りました)
でもおっとりした野村萬斎さんの味がよく溶けだしていて
面白くなっていきました。
500人の兵に対して2万の兵が戦いを挑んできたというこの件で
地の利と人の利を生かしてよく戦ったという物語ですね。
「のぼう」というタイトルも意味不明でしたが
農民たちとの会話で「でくのぼう」から「でく」をとったという意味らしいです。
ひょうひょうとしておっとりした風貌の野村さんの雰囲気は
領主としての威厳からは遠いけれど親しみやすさはダントツだったのですね。
いつの間にか領民のハートをつかんでいたのでした。
情勢が不利になると自分が悪になると言い出して、水上の踊りを始めたあたりは
遠い意図は見えながらも、敵味方を一瞬で虜にしたという表現でした。
なぜか敵の兵ものぼう様に魅せられて一緒に踊りだすのですね。
映画を見ている人たちがこのシーンを納得したのかどうかという疑問はありました。
私自身が、踊りを見て魅了されたとしても敵味方を忘れるほど単純にはなれないという
まあ、俗物ですので・・。
そして、思惑通り、のぼうさまは狙い撃ちにされ、一瞬にして味方の気持ちを高めることに成功。
そうそう敵の方にもかつての領民がいたりして、農の方々はどっちに転んでもおかしくないような
人々をただかき集められてるということなんですね。
そういう、裏事情も計算にはいっていたということでしょうか。
その敵の農民が水を流してくれたわけでどこに幸運が転がってるかわかりません。
最終的に、負けは負けですが、それでも一寸の魂は通すというのが良かったのでした。
上地雄輔さんが敵ながら立派な武将で威厳たっぷりでよかったです。
貫禄もあったし十分見応えのあるオーラを発散してました。
そしてこの映画にも山田孝之が出演してたのね。
偶然とはいえ、売れっ子だなあと実感したのでした。
ただ一つ、すごくおまぬけな顔の女性がいて眉がないので当然なんですが
どうしても誰かわからなかったのです。
最後のキャストを見て「鈴木保奈美」と分かった時には本当にびっくりしました。
戦い方の面白さや武将たちの性格や駆け引きもみどころでした。
姫様に恋した成宮君の表情にも若いオーラが入り込み、きれいなものを残しましたね。
残念な結末でしたが・・。
とっても後味の良い映画でした。
この映画は伊藤英明ファンの森友のリクエストで行ったのよ。
確か、大島優子さんの退席が話題になったころで
恐ろしく入場者があって、席も隣り合わせで取れないような状況だったのを
一番前列ならば並びで取れるという瞬間でチケをとったのでした。
おかげで首が痛くて~。
私としては海猿の伊藤さんよりもNHKの保険のドラマの伊藤さんが好みなので
精神軸のずれてるこういう役はさらに好きじゃないです。
これをサイコパスというのですって。
ご本人もゼロか100点の極端の評価になると言ってましたもんね。
映画としての構成は前半はそれなりに問題意識もあり
謎かけもあり、引きずるものがありました。
でもね、後半がただただ殺戮なんです。
これには辟易しました。
途中退席するほどの思い入れも現実感もなかったので
ただ虚構の世界を見ていただけです。
冒頭で母親がハスミンのことを社会と融合できない子だと話していて
自分がその手でどうにかすると決意したのでしたね。
でもハスミンの方が察知能力が高くて先に対処をしてしまったんですね。
つまり親を・・・・。
そこから成長して本性を隠して一見したところは
さわやかで普通のモテ教師として生徒たちの人気を独占していました。
ですが本質は異常者ということで
一つ一つがおかしな部分が現われてくるわけです。
異常体質なハスミンですが、もちろん自分は正しいという論があるわけです。
外には異常に見えるわかりやすい人の方が実は素直なものであり
一見、正しい存在なはずが実は恐ろしい内面を持っていたというそういう映画なのでした。
女子高生と教師の交流などはやっかみも出そうなシーンも多くあり
俗な見方で面白さもありました。
でも全体を覆う異常な空気はなかなか受け入れられなかったです。
そうそう、山田孝之のあのシーンは私もうっかり笑っちゃいました・・ふふっ。
あとAEDの危ない使い方もお下品ながら笑いました・・。
大量の殺戮については以前に見た「少年は残酷な弓を射る」と
精神的異常な面も共通するものがありますが
あの時は母親が抱きしめて救われて終わったという安堵があったのでした。
今回はこれは無理ですよね。
たぶん、精神障害を訴えて無罪を勝ち取る作戦に出て
上手く出てきそうじゃない?
続編があるかもという人もいますから。
「のぼうの城」
こちらは友人の評価が良かったのででは行ってみようかという気分で行動しました。
実は時代ものだというぐらいしか知らなかったのですが
いきなりの水攻めのシーンが出て、ふと311を連想して重苦しい始まりだったのです。
(のちに、このシーンのために上映が遅くなったのだということを知りました)
でもおっとりした野村萬斎さんの味がよく溶けだしていて
面白くなっていきました。
500人の兵に対して2万の兵が戦いを挑んできたというこの件で
地の利と人の利を生かしてよく戦ったという物語ですね。
「のぼう」というタイトルも意味不明でしたが
農民たちとの会話で「でくのぼう」から「でく」をとったという意味らしいです。
ひょうひょうとしておっとりした風貌の野村さんの雰囲気は
領主としての威厳からは遠いけれど親しみやすさはダントツだったのですね。
いつの間にか領民のハートをつかんでいたのでした。
情勢が不利になると自分が悪になると言い出して、水上の踊りを始めたあたりは
遠い意図は見えながらも、敵味方を一瞬で虜にしたという表現でした。
なぜか敵の兵ものぼう様に魅せられて一緒に踊りだすのですね。
映画を見ている人たちがこのシーンを納得したのかどうかという疑問はありました。
私自身が、踊りを見て魅了されたとしても敵味方を忘れるほど単純にはなれないという
まあ、俗物ですので・・。
そして、思惑通り、のぼうさまは狙い撃ちにされ、一瞬にして味方の気持ちを高めることに成功。
そうそう敵の方にもかつての領民がいたりして、農の方々はどっちに転んでもおかしくないような
人々をただかき集められてるということなんですね。
そういう、裏事情も計算にはいっていたということでしょうか。
その敵の農民が水を流してくれたわけでどこに幸運が転がってるかわかりません。
最終的に、負けは負けですが、それでも一寸の魂は通すというのが良かったのでした。
上地雄輔さんが敵ながら立派な武将で威厳たっぷりでよかったです。
貫禄もあったし十分見応えのあるオーラを発散してました。
そしてこの映画にも山田孝之が出演してたのね。
偶然とはいえ、売れっ子だなあと実感したのでした。
ただ一つ、すごくおまぬけな顔の女性がいて眉がないので当然なんですが
どうしても誰かわからなかったのです。
最後のキャストを見て「鈴木保奈美」と分かった時には本当にびっくりしました。
戦い方の面白さや武将たちの性格や駆け引きもみどころでした。
姫様に恋した成宮君の表情にも若いオーラが入り込み、きれいなものを残しましたね。
残念な結末でしたが・・。
とっても後味の良い映画でした。
09/30/2012 「夢売るふたり」と「最強の二人」
近頃キーワードは「ふたり」のようで・・。
===== 今、「二人」が熱い! =====
な~んてコピーだったら臭すぎて笑っちゃいますが
偶然「ふたり」がタイトルについた映画を立て続けに見たのですけど
どちらもほどほどに面白かったです。
酷い夏がすぎ、ようやくのんびり見てきましたもんで
難しいことは考えずシンプルに
面白いか、否か、でいいですよね。
映画に限らずテレビだって、そう、人生も。
そういうことで、 「夢売るふたり」
東京の片隅で小料理屋を営む貫也(阿部サダヲ)と妻の里子(松たか子)。店は小さいながらも順風満帆だったが、火事で全てを失ってしまう。
ある日、貫也が常連客と一夜を共にし、すぐに里子の知るところとなるが、里子は結婚詐欺で金をだまし取ることを考案する。
結婚願望の強いOLなど寂しい女たちの心の隙につけ込んで、店を再開するための資金を稼ぐ二人。しかし、夫婦の関係に影が差し始め……。(シネマトゥディ)
う~ん・・70点ですね(笑
ちょっとした資格試験だったらぎりぎり合格。
この二人がなんで夫婦なんだろうって思いません?
物語なんだから意外性を求めたって事でバランスの危うい二人にしたんでしょうか。
火事で丸焼けになり、次の店を出すために詐欺を始めるというのがこのストーリーの原点です。
そこで、私なんかは「保険」はどうなったの?て思うのですけど一個もその話は出なかったですね。
未加入だからでしょうが、あれは全部保険会社でカバーしてくれるのではないですか?
きっかけは貫也が、社長が亡くなったためにそのさびしい愛人さんと
夜を過ごして、差し出されたお金を受け取ってきてしまったこと。
その時は詐欺をするという気持ちはなかったし寂しさに同情してのふるまいだったようですが
それによって、夫婦二人の気持ちに火がつき、加速していきました。
里子が品定めをして犠牲になる女性を選定し、貫也が女性をだましていくんですね。
失礼ながら特上のイケメンではないのに、その優しさとか普通の良さが
どの女性をも虜にしてしまうのでした。
世の中にこれだけさびしくてお金を持ってる人がいるんだってびっくり。
また、松さんがそういう女性を見つけてくる鼻が利くのがすごいというかね。
ラストになって木村多江さんが登場したあたりから、里子の嫉妬があり、
ちょっとずつ二人の狙いの部分に狂いが生じてきます。
この映画を見ながら、最後はどういう落ちになるんだろ?ってそればかり考えてましたが
そのくらい詐欺の手管は興味深くて面白かったです。
で、ラストはやっぱり手が後ろに回るのですが、でも、そのきっかけは
子供のうっかりの事故をかぶってなのですよね。
夢を見れたからいいんじゃない?って言ってあげたいような人も出演してたし(失礼!)
あなたはこういう人に引っかかるようなタイプじゃないでしょっていう方だってご出演。
一番、おいしい役というかね、もうけちゃったっていうお方は鶴瓶さんかな~(笑
そんで「最強の二人」ですね。
事故により全身麻痺になってしまった大富豪フィリップ
新たな介護者として不採用通知目当てで来た
スラム出身の黒人青年ドリスを採用することにして
このフランス映画は盛り上がりも、いやらしい感動の押し売りも、お涙ちょうだいも
何にもなくて心底、淡々と、いい流れで進みました。
一説では、「涙と笑いのハートウォーミング」などとコピーが見られますが
私はどこにも笑うシーンがなかったですし、泣きもしませんでしたし、
心があったまるような感動も特にありませんでした。
その自然なごく普通の空気が好きでしたね。
日本の場合、障害のある人を扱うドラマって、身体のどこかが不自由になったりすると
そこら辺を強調して、必ず、不具合とか周りの目の意地悪さや同情なんかをだして
本人の挫折も見せて、あと、それを克服する感動なシーンをつくりあげ、
視聴者を泣かせないといけないみたいな
気持ちの悪いストーリーばかりじゃないですか。
そういう見え見えの吐きそうないやらしさがないのが、とにかくよかった!
というのが一番の感想です。
この主役の一人である大富豪、フィリップがパラグライダーで事故にあい
首から下が動かなくなるのですね。
この不自由な身体の状態になった場合の介護については想像もつかないことなんですが、
この方は大富豪だから自分の好みに合う人を雇うことができるんですね。
日本の庶民の場合だったら、どんな介護がうけられるのでしょうか?
単純には病院かそれなりの施設に入院して、看護師や介護士のお世話を受けることになるわけですが
費用とかは公的な介護ならば1割負担ということでいいのでしょうか?
その1割というのはいったいいくらになるんでしょうね?
とにかく、介護の人と相性が合うとかそんな贅沢は言ってられないでしょうし、
お世話してもらうことを、身を固くして受け入れるだけになるでしょうね。
で、フィリップが選んだのは自分を障害者として特別な目で見ないドリスだったのでした。
もちろん、ドリスはそれを計算したわけじゃなくて、本人は就活していることの証明で
失業保険をもらうためにサインがもらえればそれでよかったわけですからね。
このドリスの勝利の点は体格が良くて力があったこと。
何はなくてもこれがあれば、たいていのことは切り抜けられそうです。
動けない不自由さによる不便は一緒に暮らしていればおいおいとわかりますから、
それなりに対処もできるというものです。
フィリップがほしいのは前職や経験や学歴じゃなくて
今を一緒に生きて、普通に過ごしてくれる人だったようです。
だいたい、ほかの人は「かわいそうに」といった腫物に触るような雰囲気が見られるので
確かにそれはうんざりかもしれないですね。
そして幻想痛とか、過呼吸みたいな辛そうな症状がでるのですが
ドリスは「空気を吸いに行く」というところで
フィリップを外に連れ出したりタバコを吸わしてみたりするのが
面白かったですね。
思いもしないことをするのがドリスの当たり前の世界なのですねえ。
そういった二人ですが、もちろん、お互いを尊重して認めあってるのがわかります。
絆というのはどうやってできるのでしょう?
「今日から友達になりましょう」なんて言ったところで
合わない人はどんなに頑張っても合わないですもんね。
結局、それは「相性」というただそれだけのようなものかなとも思います。
そういう意味では、二人の出会いは面白いですし運命が引き寄せたのでしょうか。
脳天気でお気楽そうに見えて実はドリスには家庭の複雑な事情がありましたし、
フィリップだって、自分の人生に遠慮があったからこそ、一度は文通相手との対面から逃げています。
軽くて笑って表面的にはきついジョークだって言ってましたけど
けれど、底にあるものをお互いにすくいとっていたのが見事な絆でした。
ラストシーンは実にさわやかでしたね。
うっかりすると泣かされるシーンですが、それだってさらりとしていて
うん、ほどほどに良かった。
そうそう、今も二人の絆は続いているとリアルの二人が映像にでていたのが
なんかね、嬉しいような気持になりました。
この映画、満席情報が相次いだので座れるのかな?と家を出るとき、
(開演30分前ぐらい)にチェックしてから出ていったのね。
その時は8割ガラガラという状態でしたが、映画館に到着したらチケ売り場が行列になっていたのよ。
それでも席は余裕でとれました。
で、着席して、5分経ったら、なんといつのまにか全席うずまってるのよ。
びっくりでした。
駆け込みでみんな見に来るのね・・へええ~~@@
な~んてコピーだったら臭すぎて笑っちゃいますが
偶然「ふたり」がタイトルについた映画を立て続けに見たのですけど
どちらもほどほどに面白かったです。
酷い夏がすぎ、ようやくのんびり見てきましたもんで
難しいことは考えずシンプルに
面白いか、否か、でいいですよね。
映画に限らずテレビだって、そう、人生も。
そういうことで、 「夢売るふたり」
東京の片隅で小料理屋を営む貫也(阿部サダヲ)と妻の里子(松たか子)。店は小さいながらも順風満帆だったが、火事で全てを失ってしまう。
ある日、貫也が常連客と一夜を共にし、すぐに里子の知るところとなるが、里子は結婚詐欺で金をだまし取ることを考案する。
結婚願望の強いOLなど寂しい女たちの心の隙につけ込んで、店を再開するための資金を稼ぐ二人。しかし、夫婦の関係に影が差し始め……。(シネマトゥディ)
う~ん・・70点ですね(笑
ちょっとした資格試験だったらぎりぎり合格。
この二人がなんで夫婦なんだろうって思いません?
物語なんだから意外性を求めたって事でバランスの危うい二人にしたんでしょうか。
火事で丸焼けになり、次の店を出すために詐欺を始めるというのがこのストーリーの原点です。
そこで、私なんかは「保険」はどうなったの?て思うのですけど一個もその話は出なかったですね。
未加入だからでしょうが、あれは全部保険会社でカバーしてくれるのではないですか?
きっかけは貫也が、社長が亡くなったためにそのさびしい愛人さんと
夜を過ごして、差し出されたお金を受け取ってきてしまったこと。
その時は詐欺をするという気持ちはなかったし寂しさに同情してのふるまいだったようですが
それによって、夫婦二人の気持ちに火がつき、加速していきました。
里子が品定めをして犠牲になる女性を選定し、貫也が女性をだましていくんですね。
失礼ながら特上のイケメンではないのに、その優しさとか普通の良さが
どの女性をも虜にしてしまうのでした。
世の中にこれだけさびしくてお金を持ってる人がいるんだってびっくり。
また、松さんがそういう女性を見つけてくる鼻が利くのがすごいというかね。
ラストになって木村多江さんが登場したあたりから、里子の嫉妬があり、
ちょっとずつ二人の狙いの部分に狂いが生じてきます。
この映画を見ながら、最後はどういう落ちになるんだろ?ってそればかり考えてましたが
そのくらい詐欺の手管は興味深くて面白かったです。
で、ラストはやっぱり手が後ろに回るのですが、でも、そのきっかけは
子供のうっかりの事故をかぶってなのですよね。
夢を見れたからいいんじゃない?って言ってあげたいような人も出演してたし(失礼!)
あなたはこういう人に引っかかるようなタイプじゃないでしょっていう方だってご出演。
一番、おいしい役というかね、もうけちゃったっていうお方は鶴瓶さんかな~(笑
そんで「最強の二人」ですね。
事故により全身麻痺になってしまった大富豪フィリップ
新たな介護者として不採用通知目当てで来た
スラム出身の黒人青年ドリスを採用することにして
このフランス映画は盛り上がりも、いやらしい感動の押し売りも、お涙ちょうだいも
何にもなくて心底、淡々と、いい流れで進みました。
一説では、「涙と笑いのハートウォーミング」などとコピーが見られますが
私はどこにも笑うシーンがなかったですし、泣きもしませんでしたし、
心があったまるような感動も特にありませんでした。
その自然なごく普通の空気が好きでしたね。
日本の場合、障害のある人を扱うドラマって、身体のどこかが不自由になったりすると
そこら辺を強調して、必ず、不具合とか周りの目の意地悪さや同情なんかをだして
本人の挫折も見せて、あと、それを克服する感動なシーンをつくりあげ、
視聴者を泣かせないといけないみたいな
気持ちの悪いストーリーばかりじゃないですか。
そういう見え見えの吐きそうないやらしさがないのが、とにかくよかった!
というのが一番の感想です。
この主役の一人である大富豪、フィリップがパラグライダーで事故にあい
首から下が動かなくなるのですね。
この不自由な身体の状態になった場合の介護については想像もつかないことなんですが、
この方は大富豪だから自分の好みに合う人を雇うことができるんですね。
日本の庶民の場合だったら、どんな介護がうけられるのでしょうか?
単純には病院かそれなりの施設に入院して、看護師や介護士のお世話を受けることになるわけですが
費用とかは公的な介護ならば1割負担ということでいいのでしょうか?
その1割というのはいったいいくらになるんでしょうね?
とにかく、介護の人と相性が合うとかそんな贅沢は言ってられないでしょうし、
お世話してもらうことを、身を固くして受け入れるだけになるでしょうね。
で、フィリップが選んだのは自分を障害者として特別な目で見ないドリスだったのでした。
もちろん、ドリスはそれを計算したわけじゃなくて、本人は就活していることの証明で
失業保険をもらうためにサインがもらえればそれでよかったわけですからね。
このドリスの勝利の点は体格が良くて力があったこと。
何はなくてもこれがあれば、たいていのことは切り抜けられそうです。
動けない不自由さによる不便は一緒に暮らしていればおいおいとわかりますから、
それなりに対処もできるというものです。
フィリップがほしいのは前職や経験や学歴じゃなくて
今を一緒に生きて、普通に過ごしてくれる人だったようです。
だいたい、ほかの人は「かわいそうに」といった腫物に触るような雰囲気が見られるので
確かにそれはうんざりかもしれないですね。
そして幻想痛とか、過呼吸みたいな辛そうな症状がでるのですが
ドリスは「空気を吸いに行く」というところで
フィリップを外に連れ出したりタバコを吸わしてみたりするのが
面白かったですね。
思いもしないことをするのがドリスの当たり前の世界なのですねえ。
そういった二人ですが、もちろん、お互いを尊重して認めあってるのがわかります。
絆というのはどうやってできるのでしょう?
「今日から友達になりましょう」なんて言ったところで
合わない人はどんなに頑張っても合わないですもんね。
結局、それは「相性」というただそれだけのようなものかなとも思います。
そういう意味では、二人の出会いは面白いですし運命が引き寄せたのでしょうか。
脳天気でお気楽そうに見えて実はドリスには家庭の複雑な事情がありましたし、
フィリップだって、自分の人生に遠慮があったからこそ、一度は文通相手との対面から逃げています。
軽くて笑って表面的にはきついジョークだって言ってましたけど
けれど、底にあるものをお互いにすくいとっていたのが見事な絆でした。
ラストシーンは実にさわやかでしたね。
うっかりすると泣かされるシーンですが、それだってさらりとしていて
うん、ほどほどに良かった。
そうそう、今も二人の絆は続いているとリアルの二人が映像にでていたのが
なんかね、嬉しいような気持になりました。
この映画、満席情報が相次いだので座れるのかな?と家を出るとき、
(開演30分前ぐらい)にチェックしてから出ていったのね。
その時は8割ガラガラという状態でしたが、映画館に到着したらチケ売り場が行列になっていたのよ。
それでも席は余裕でとれました。
で、着席して、5分経ったら、なんといつのまにか全席うずまってるのよ。
びっくりでした。
駆け込みでみんな見に来るのね・・へええ~~@@
07/01/2012 映画「少年は残酷な弓を射る」
強烈でしたので久しぶりに映画感想UPです。タイトルがまんまなのが微妙ですけどね。(ネタバレあります)
この映画のタイトルを見て、ああアレね~なんてすぐわかった方いらっしゃいますか?
スパイダーマンみたいな超メジャーじゃないのよ。
もちろん私は全然、知らなくて友人から連絡あり
「チケあるから見てみる?」って誘われて
うん?タダなのか・・やった~って二つ返事でついて行ったという始まりなのでした。
で、この映画館(TOHOシネマズシャンテ)も実は初めて入ったのです。
有楽町銀座日比谷には数知れない映画館があるけれど
大抵は大きな劇場で誰でも知ってるタイトルの映画を見てその後に一杯するぐらいが
日常の楽しみ方なわけで
何か掘り出し物を発掘するという趣味もないし、時間もないわけです。
で、この映画は?どうかって?
正直、普通ではないです。
何よりもこの映画館のチョイスがちょっと癖があるみたいでした。
事前調査も何にもせずなので先入観もありませんでしたが
ま、タイトルでちょっとサスペンスなんだろうか?ってそのくらいは察しがつくじゃない?
そして、その不穏な空気をまとったまま、映画は展開するのでした。
世事に疎い私が知らないのは仕方ないですが
ミニシアターとはいえ空席はほとんどなかったような気がします。
みんなどこでこんな情報を得るのでしょう。凄いね!
というそれぞれの思惑はどうでもいいとして
非常に冷めた凍ったような視点から描かれている独特な雰囲気がありました。
で、どういう映画かといいますと・・・
母親エヴァと懐かない息子ケヴィンのストーリー。
息子、ケヴィンが内側にために貯めたものがある日、矢となって放たれる・・。
既視感があるのでもしかしたら実話でこういった事件があったかも?
はじめ、子供の精神に障害か何かがあるのかと思わせるのですが
そんなことはないのだと思うわけです。
子供って素直で可愛いくて、愛らしい時だけではないですよね。
むしろ手こずらせられるほうが多くない?
親の気を引きたくてあの手この手であらゆることをする子だっているし、
たいていは生まれてから三年ぐらいはまさに野獣じゃない(笑
そう思ってればなんでも許せるような気がしますけど。
で、この母親は、非常に冷めた目で息子を見ているような印象があり、
子供が懐く懐かない以前の問題があったという気がするんです。
ともかく子育ての悪戦苦闘が描かれるのですが、それ相当の時を経て
美しく成長したケヴィン少年の横顔や食べるときの唇のアップなど
何か、不思議なものでも見るようなカメラワークの不気味さが
観客を引っ張っていくのでした。
映画の手法ですが、過去と現在を交互に描いていて
正直、私ってば外人さんを識別できないため、
エヴァを覚え切れなくて同じ人(エヴァ)なのかもわかりにくかったです。
そういった複雑さがストーリーを把握する上で困難かというと
そんなこともなく、セリフの少なさがまたこの冷徹さを象徴しているのですね。
その辺の戸惑いも制作側の計算のうちかと思われます。
で、エヴァの現在は少年院にいる息子と面会するために
過去の冒険家としての華々しい経歴を捨て、どこかの事務員となり、
世間の嫌がらせの赤いペンキを落としながら、
一人で暮らしているというところです。
息子と会うことだけが生きている意味なのですね。
なぜなら、息子の矢が事件を起こし、あらゆるものを奪ってしまったから。
ラストシーンである数年後、
坊主になり刑務所に行くことになった息子に
「なぜこんなことをしたのか」と問いかけます。
わからないと答える息子なわけですが
エヴァは彼をしっかりと抱きしめて終わるのです。
そして・・
そして、
あっと思うのですね。
家族4人で夫と娘は矢の犠牲になり、エヴァだけが生き残っていることに。
そうか・・と、ケヴィンの心の中が一瞬見えたように思えるのです。
たぶんここに答があったのだと妄想するだけですが、
映画の中に愛は見えなかったけれど
これから母子なりの愛を紡いでいくのかもしれないという僅かな光は見えたのが
呆然と動けないでいる観客たちに救いを残したのかもしれません。
スケールの大きさや何かの手練手管で面白くおかしく仕上げるのとは一線を画した、
見る人を突き放す毛並みの変わった色があった映画でした。
昔、文学にかぶれていたような人が好むような・・
てか、この友人がどっぷり文学の人なんで(爆
面白いかと問われればどうなのかということになりますが
とにかく強烈だったと答えるのみです。
スパイダーマンみたいな超メジャーじゃないのよ。
もちろん私は全然、知らなくて友人から連絡あり
「チケあるから見てみる?」って誘われて
うん?タダなのか・・やった~って二つ返事でついて行ったという始まりなのでした。
で、この映画館(TOHOシネマズシャンテ)も実は初めて入ったのです。
有楽町銀座日比谷には数知れない映画館があるけれど
大抵は大きな劇場で誰でも知ってるタイトルの映画を見てその後に一杯するぐらいが
日常の楽しみ方なわけで
何か掘り出し物を発掘するという趣味もないし、時間もないわけです。
で、この映画は?どうかって?
正直、普通ではないです。
何よりもこの映画館のチョイスがちょっと癖があるみたいでした。
事前調査も何にもせずなので先入観もありませんでしたが
ま、タイトルでちょっとサスペンスなんだろうか?ってそのくらいは察しがつくじゃない?
そして、その不穏な空気をまとったまま、映画は展開するのでした。
世事に疎い私が知らないのは仕方ないですが
ミニシアターとはいえ空席はほとんどなかったような気がします。
みんなどこでこんな情報を得るのでしょう。凄いね!
というそれぞれの思惑はどうでもいいとして
非常に冷めた凍ったような視点から描かれている独特な雰囲気がありました。
で、どういう映画かといいますと・・・
母親エヴァと懐かない息子ケヴィンのストーリー。
息子、ケヴィンが内側にために貯めたものがある日、矢となって放たれる・・。
既視感があるのでもしかしたら実話でこういった事件があったかも?
はじめ、子供の精神に障害か何かがあるのかと思わせるのですが
そんなことはないのだと思うわけです。
子供って素直で可愛いくて、愛らしい時だけではないですよね。
むしろ手こずらせられるほうが多くない?
親の気を引きたくてあの手この手であらゆることをする子だっているし、
たいていは生まれてから三年ぐらいはまさに野獣じゃない(笑
そう思ってればなんでも許せるような気がしますけど。
で、この母親は、非常に冷めた目で息子を見ているような印象があり、
子供が懐く懐かない以前の問題があったという気がするんです。
ともかく子育ての悪戦苦闘が描かれるのですが、それ相当の時を経て
美しく成長したケヴィン少年の横顔や食べるときの唇のアップなど
何か、不思議なものでも見るようなカメラワークの不気味さが
観客を引っ張っていくのでした。
映画の手法ですが、過去と現在を交互に描いていて
正直、私ってば外人さんを識別できないため、
エヴァを覚え切れなくて同じ人(エヴァ)なのかもわかりにくかったです。
そういった複雑さがストーリーを把握する上で困難かというと
そんなこともなく、セリフの少なさがまたこの冷徹さを象徴しているのですね。
その辺の戸惑いも制作側の計算のうちかと思われます。
で、エヴァの現在は少年院にいる息子と面会するために
過去の冒険家としての華々しい経歴を捨て、どこかの事務員となり、
世間の嫌がらせの赤いペンキを落としながら、
一人で暮らしているというところです。
息子と会うことだけが生きている意味なのですね。
なぜなら、息子の矢が事件を起こし、あらゆるものを奪ってしまったから。
ラストシーンである数年後、
坊主になり刑務所に行くことになった息子に
「なぜこんなことをしたのか」と問いかけます。
わからないと答える息子なわけですが
エヴァは彼をしっかりと抱きしめて終わるのです。
そして・・
そして、
あっと思うのですね。
家族4人で夫と娘は矢の犠牲になり、エヴァだけが生き残っていることに。
そうか・・と、ケヴィンの心の中が一瞬見えたように思えるのです。
たぶんここに答があったのだと妄想するだけですが、
映画の中に愛は見えなかったけれど
これから母子なりの愛を紡いでいくのかもしれないという僅かな光は見えたのが
呆然と動けないでいる観客たちに救いを残したのかもしれません。
スケールの大きさや何かの手練手管で面白くおかしく仕上げるのとは一線を画した、
見る人を突き放す毛並みの変わった色があった映画でした。
昔、文学にかぶれていたような人が好むような・・
てか、この友人がどっぷり文学の人なんで(爆
面白いかと問われればどうなのかということになりますが
とにかく強烈だったと答えるのみです。
07/03/2011 プリンセストヨトミ
ひたすら綾瀬さんがかわいかった。さらに父子ものもねらったようで、欲張りですなあ~(爆
7月8日金曜日、午後4時――大阪が全停止した。遡ること4日前の月曜日。東京から大阪に3人の会計検査院調査官がやって来た。税金の無駄遣いを許さず、調査対象を徹底的に追い詰め“鬼の松平”として怖れられている松平元(堤真一)。その部下で、天性の勘で大きな仕事をやってのけ“ミラクル鳥居”と呼ばれている鳥居忠子(綾瀬はるか)、日仏のハーフでクールな新人エリート調査官、旭ゲーンズブール(岡田将生)。彼らは順調に大阪での実地調査を進め、次の調査団体のある空堀商店街を訪れる。その商店街には、ちょっと変わった少年少女がいた。お好み焼き屋「太閤」を営む真田幸一(中井貴一)と竹子(和久井映見)夫婦の一人息子・真田大輔(森永悠希)は、女の子になりたいという悩みを抱えていた。その幼馴染・橋場茶子(沢木ルカ)は、大輔とは対照的に男勝りでいつも大輔を守っていた。そんな商店街を訪れた調査員一行は、財団法人「OJO(大阪城跡整備機構)」に不信な点を感じる。だが、徹底的な調査を重ねるも、経理担当の長曽我部(笹野高史)にのらりくらりとかわされ、諦め始めた鳥居も「これでOJOが嘘をついているとしたら、大阪中が口裏を合わせていることになりますよ」と不満をもらす。そのとき、松平の脳裏にある考えが閃いた。「そうだ、大阪の全ての人間が口裏を合わせている……」意を決して再びOJOを訪れた松平の前に現れたのは、お好み焼き屋「太閤」の主人・真田幸一。そして「私は大阪国総理大臣、真田幸一です」と発せられたその言葉に松平は耳を疑った……。
この映画をストーリーや映像で評価しようとしたら今イチだったり、
むむ~な気がするんですわ・・
はっきりいってどこにポイントがあるかわからないってところで
サイドに流れる茶子とか性同一障害の男の子とかも
すっかり霞んでましたしね。
何にも起こらず、何にもせず、ぼよよ~んと不思議な流れでしたが
でも終わったらなんか面白かったねえ~と同行の友とつぶやいていました^^
何が残ってるかといったら
最初から最後まで綾瀬さんのたこやき食べる口元だったり、
堤さんなんかはずっと眠たそうなやる気なさそうなおっさん顔だったり。
そうそう最後まで旭を岡田くんとわからなかった私ってば大汗。
でも三人とも美な点では画面を圧倒するオーラがありました。
大坂城の下に国会議事堂があり、大阪国が秘かに建国されていたという
奇想天外なストーリー。
一方で、豊臣の子、国松が逃がされひそかに大阪の人々によって匿われていたという
歴史好きには食いつきたいような柱があるわけです。
だけど、本人がプリンセスだと知らされずに一生を終えるというのが
もったいないような残念のような気がしません?
あれだけの人が集まったときに、茶子が偶然ステージにでも上がり
冗談でも「民よ」というような手で制する場面でもあったら
また、ちょっと違う方向に感じていたかもしれないですがね。
茶子は「茶々」からの流れでの名をつけたでしょうが、自分が豊臣の末裔ともしらず
じゃなぜ「橋場茶子」なのかと疑問に思わないものでしょうか?
バットを持っていったり、顔面飛び蹴りなど勇ましいシーンもあり
末裔の片鱗もちょっと見られたのが目の保養にはなりました。
目の保養といったら、綾瀬さんの胸がゆさゆさ揺れるシーンにびっくり。
いや・・喜んだ方、多数かも(笑
人っ子一人いなくなった大阪の街をあっちにこっちに走る綾瀬さん。
なんでかわからないのですが本当に胸に釘づけになりました・・
そして、おそらくここにも「父と子」の物語がでてくるのですねえ。
最近の流行なんでしょうか?
死期を悟った父親が息子を議事堂につれてきて
あの廊下を歩きながら大阪国の秘密を話し、プリンセスを護ることを託す。
いい歳になると父と息子はロクに話すこともしないから
貴重な時を共有する事になるというわけですが
秘かなロマンがちょっとここにあったのですね。
そういう大阪国の総理大臣@中井の息子がその性同一性障害?らしいのですが
セーラー服で登校していじめられ何度かにわたって丸坊主になっていく様も見せていきます。
両親もけったいな子だといいながらもセーラー服を特に禁じてもいないし、
逆に障害を持つ子だからと大切に保護するという様子でもない。
ただ、おおらかな目でちょっと変わった志向のある我が子をみているだけ。
この淡々とした静かさや、子供をを丸々受け止めるという姿勢には好感がありました。
茶子ちゃんは目に宿る光が強い子でしたね。
そのボーイッシュな魅力が画面を生き生きさせてくれたと思います。
ただせっかくタイトルになってるのに、主役級の活躍でもないのですよね・・。
いっそこの子が登場しなかったら逆にタイトルが更なるミステリアスに感じて
また違う映画になってたかな~と。
そんなわけで、中井さんと堤さんの対立が一つの頂点でしたが
結果として「大阪国」を認めるということで
今も大阪国は秘密のベールのもとにあの大坂城の下に隠されているのでした。ホントかよ^^;
大阪人のあなたはお父様から「大阪国」の存在と「プリンセス」を託されましたか?
もしもお父様から「話がある」と言われたら覚悟してついて行きましょう。
橋下さんがこの頃、大阪首都を主張し、最近は副首都で手を結んだようでしたけど
この映画の影響じゃないですよね~(爆
この映画をストーリーや映像で評価しようとしたら今イチだったり、
むむ~な気がするんですわ・・
はっきりいってどこにポイントがあるかわからないってところで
サイドに流れる茶子とか性同一障害の男の子とかも
すっかり霞んでましたしね。
何にも起こらず、何にもせず、ぼよよ~んと不思議な流れでしたが
でも終わったらなんか面白かったねえ~と同行の友とつぶやいていました^^
何が残ってるかといったら
最初から最後まで綾瀬さんのたこやき食べる口元だったり、
堤さんなんかはずっと眠たそうなやる気なさそうなおっさん顔だったり。
そうそう最後まで旭を岡田くんとわからなかった私ってば大汗。
でも三人とも美な点では画面を圧倒するオーラがありました。
大坂城の下に国会議事堂があり、大阪国が秘かに建国されていたという
奇想天外なストーリー。
一方で、豊臣の子、国松が逃がされひそかに大阪の人々によって匿われていたという
歴史好きには食いつきたいような柱があるわけです。
だけど、本人がプリンセスだと知らされずに一生を終えるというのが
もったいないような残念のような気がしません?
あれだけの人が集まったときに、茶子が偶然ステージにでも上がり
冗談でも「民よ」というような手で制する場面でもあったら
また、ちょっと違う方向に感じていたかもしれないですがね。
茶子は「茶々」からの流れでの名をつけたでしょうが、自分が豊臣の末裔ともしらず
じゃなぜ「橋場茶子」なのかと疑問に思わないものでしょうか?
バットを持っていったり、顔面飛び蹴りなど勇ましいシーンもあり
末裔の片鱗もちょっと見られたのが目の保養にはなりました。
目の保養といったら、綾瀬さんの胸がゆさゆさ揺れるシーンにびっくり。
いや・・喜んだ方、多数かも(笑
人っ子一人いなくなった大阪の街をあっちにこっちに走る綾瀬さん。
なんでかわからないのですが本当に胸に釘づけになりました・・
そして、おそらくここにも「父と子」の物語がでてくるのですねえ。
最近の流行なんでしょうか?
死期を悟った父親が息子を議事堂につれてきて
あの廊下を歩きながら大阪国の秘密を話し、プリンセスを護ることを託す。
いい歳になると父と息子はロクに話すこともしないから
貴重な時を共有する事になるというわけですが
秘かなロマンがちょっとここにあったのですね。
そういう大阪国の総理大臣@中井の息子がその性同一性障害?らしいのですが
セーラー服で登校していじめられ何度かにわたって丸坊主になっていく様も見せていきます。
両親もけったいな子だといいながらもセーラー服を特に禁じてもいないし、
逆に障害を持つ子だからと大切に保護するという様子でもない。
ただ、おおらかな目でちょっと変わった志向のある我が子をみているだけ。
この淡々とした静かさや、子供をを丸々受け止めるという姿勢には好感がありました。
茶子ちゃんは目に宿る光が強い子でしたね。
そのボーイッシュな魅力が画面を生き生きさせてくれたと思います。
ただせっかくタイトルになってるのに、主役級の活躍でもないのですよね・・。
いっそこの子が登場しなかったら逆にタイトルが更なるミステリアスに感じて
また違う映画になってたかな~と。
そんなわけで、中井さんと堤さんの対立が一つの頂点でしたが
結果として「大阪国」を認めるということで
今も大阪国は秘密のベールのもとにあの大坂城の下に隠されているのでした。ホントかよ^^;
大阪人のあなたはお父様から「大阪国」の存在と「プリンセス」を託されましたか?
もしもお父様から「話がある」と言われたら覚悟してついて行きましょう。
橋下さんがこの頃、大阪首都を主張し、最近は副首都で手を結んだようでしたけど
この映画の影響じゃないですよね~(爆
02/11/2011 今日はコレ!
全国的に雪になりました。本日は「あしたのジョー」公開です。
寒い日に熱い映画を見てハートを沸騰させるのもオツってもんです。
そういう私は既に森友と映画に行く日取りが決まってるんよ。
それももしも仕事やアクシデントでキャンセルになった場合まで想定して
第3希望まで決めたのよ(笑)
既に前評判は上々でありがたくてそのまま引用しちゃいました。
以下eiga.com勝手に引用。(どうもありがとうございます)
「あしたのジョー」たぎる肉体、躍動する肉体は映画ならではの愉しみ
開巻劈頭(へきとう)、泪橋の向こうに広がる昭和のドヤ街を舐めながらキャメラがパンアップするや、
寺山修司作詞の聞き慣れたアニメ主題歌が流れてくる。
累計発行部数2000万部、しかも40年間も読み継がれてきた
“誰もが知っている”傑作漫画の実写映画化だけに仕上がりを危惧していたが、なかなかどうして、
矢吹丈(山下智久)や力石徹(伊勢谷友介)や丹下段平(香川照之)といった愛すべきキャラクターたちが
見事に躍動していて、血湧き肉躍る傑作アクションになっている。
成功の要因その1は、ボクシングシーンの生々しさだ。
特にジョー役の山下も、力石役の伊勢谷も極限まで肉体をそぎ落とし(体脂肪率は5%未満に)、
「たぎる肉体」を見せつけてくれる。
漫画にはない血しぶきや汗の体液的な感覚は映画ならでは、だ。
成功の要因その2は、「ピンポン」の曽利文彦監督によるCG演出の巧みさ。
特に、ジョーの必殺技「クロスカウンターパンチ」の描写がいい。
パンチを食らったボクサーの頬が
超スローモーションでブルブルッと震える荒唐無稽さは映画史に残る。
リアルさの追求というより、漫画のコマ割りが巨大なスクリーンに映し出される歓びを味わえる。
成功の要因その3は、キャラクター造型のうまさだ。
山下はいつものドラマ同様に、ジョーのクールさを醸し出している。
だが、ドラマ部分が面白く転がっているのは力石や段平といったサブキャラが立っているから。
伊勢谷や香川の演技の賜物だろう。
この出来映えならば、後編も見たい。ジョーが真っ白くなるまでつき合ってみたい!
(サトウムツオ)(eiga.com)
[2011年02月10日 更新]
このほかにざっとあらすじを読んでみたのですが
ジョーと力石は少年院で出会うんだそうですね。
そんで二人はボクシングに光を見出し
互いに切磋琢磨し高めあうという筋のようです。
日本一の売り上げを誇るマンガというのに
一度も見たことがなくてすみません。
私はストーリーだけが見るべき点なので、知らないほうが
絶対に楽しめるからそれでいいのですけど。
でもプロは見るところが違うんですね。
>パンチを食らったボクサーの頬が
>超スローモーションでブルブルッと震える荒唐無稽さは映画史に残る。
>リアルさの追求というより、漫画のコマ割りが巨大なスクリーンに映し出される歓びを味わえる。
マンガの平面で展開されたものを
立体ではどのように表現するのかという部分を見るわけですねえ。
通は何度も足を運んであらゆる角度から検証すると聞きますが
見所を教えてもらって得しちゃいました。
こういう点もしっかり見てくるわ。
しかし、最後の部分で絶句・・
この映画は前編なの?
後編もあるとしたら
出演者の超絶凄絶なダイエットを再びということになるんでしょうか・・
さすがに気の毒のような気がしてきましたわ(苦笑
まずは見てからのお楽しみですね!!
そういう私は既に森友と映画に行く日取りが決まってるんよ。
それももしも仕事やアクシデントでキャンセルになった場合まで想定して
第3希望まで決めたのよ(笑)
既に前評判は上々でありがたくてそのまま引用しちゃいました。
以下eiga.com勝手に引用。(どうもありがとうございます)
「あしたのジョー」たぎる肉体、躍動する肉体は映画ならではの愉しみ
開巻劈頭(へきとう)、泪橋の向こうに広がる昭和のドヤ街を舐めながらキャメラがパンアップするや、
寺山修司作詞の聞き慣れたアニメ主題歌が流れてくる。
累計発行部数2000万部、しかも40年間も読み継がれてきた
“誰もが知っている”傑作漫画の実写映画化だけに仕上がりを危惧していたが、なかなかどうして、
矢吹丈(山下智久)や力石徹(伊勢谷友介)や丹下段平(香川照之)といった愛すべきキャラクターたちが
見事に躍動していて、血湧き肉躍る傑作アクションになっている。
成功の要因その1は、ボクシングシーンの生々しさだ。
特にジョー役の山下も、力石役の伊勢谷も極限まで肉体をそぎ落とし(体脂肪率は5%未満に)、
「たぎる肉体」を見せつけてくれる。
漫画にはない血しぶきや汗の体液的な感覚は映画ならでは、だ。
成功の要因その2は、「ピンポン」の曽利文彦監督によるCG演出の巧みさ。
特に、ジョーの必殺技「クロスカウンターパンチ」の描写がいい。
パンチを食らったボクサーの頬が
超スローモーションでブルブルッと震える荒唐無稽さは映画史に残る。
リアルさの追求というより、漫画のコマ割りが巨大なスクリーンに映し出される歓びを味わえる。
成功の要因その3は、キャラクター造型のうまさだ。
山下はいつものドラマ同様に、ジョーのクールさを醸し出している。
だが、ドラマ部分が面白く転がっているのは力石や段平といったサブキャラが立っているから。
伊勢谷や香川の演技の賜物だろう。
この出来映えならば、後編も見たい。ジョーが真っ白くなるまでつき合ってみたい!
(サトウムツオ)(eiga.com)
[2011年02月10日 更新]
このほかにざっとあらすじを読んでみたのですが
ジョーと力石は少年院で出会うんだそうですね。
そんで二人はボクシングに光を見出し
互いに切磋琢磨し高めあうという筋のようです。
日本一の売り上げを誇るマンガというのに
一度も見たことがなくてすみません。
私はストーリーだけが見るべき点なので、知らないほうが
絶対に楽しめるからそれでいいのですけど。
でもプロは見るところが違うんですね。
>パンチを食らったボクサーの頬が
>超スローモーションでブルブルッと震える荒唐無稽さは映画史に残る。
>リアルさの追求というより、漫画のコマ割りが巨大なスクリーンに映し出される歓びを味わえる。
マンガの平面で展開されたものを
立体ではどのように表現するのかという部分を見るわけですねえ。
通は何度も足を運んであらゆる角度から検証すると聞きますが
見所を教えてもらって得しちゃいました。
こういう点もしっかり見てくるわ。
しかし、最後の部分で絶句・・
この映画は前編なの?
後編もあるとしたら
出演者の超絶凄絶なダイエットを再びということになるんでしょうか・・
さすがに気の毒のような気がしてきましたわ(苦笑
まずは見てからのお楽しみですね!!
10/02/2010 映画「悪人」
誰が悪人なのかということをじっくり見せてくれる映画なのでした。
数日前に見てきました。
途中、数分寝ちゃったし・・汗
これをミステリーだと思い違いして見たので
物足りなさを感じたわけなんです。
ストーリーはこんな感じ。
監督 李相日
妻夫木聡、深津絵里、岡田将生、満島ひかり、柄本明、樹木希林
保険外交員の女性の遺体が発見される。事件当初、捜査線上に浮かび上がったのは地元の裕福な大学生だったが、当人の供述と新たな目撃者の証言から、やがて容疑の焦点は土木作業員・清水祐一(妻夫木聡)へと絞られる。しかし警察の目を逃れ、彼は別の女性・馬込光代(深津絵里)を連れ、逃避行に及ぶ。吉田修一の同名小説を映画化した、殺人犯の青年と共に逃げる女の切ないラブストーリー。
あれれ?ラブストーリーなのか?
ラストの切なさは確かに余韻でした。
そういえば原作は何か賞を受賞したというので文学なんですかね。
ですが殺人で逃げ回るというあたりがミステリーでもいいわけで
私としてはストーリーが残念でたまらない気がしました。
この祐一という青年はおそらくどこにでもいる
気持ちの優しい心根のいい若者なわけですが
頭の悪そうなところなんかもすっかり今時の男なんですな。
そういう祐一がふとしたことで佳乃を殺害してしまう。
なぜ殺害に至ったのか?
この辺りを画面では丁寧に描いていましたけれど
佳乃を邪険にする増尾の嫌味をじっくりと浮かび上がらせ
その扱いをうけた佳乃の鬱憤は祐一に向けられるわけです。
そして佳乃からひどい謂われ様の祐一が逆上して首に手をかけるという図式です。
とすると真に悪いのは誰かというベクトルはどんどん前に遡るわけですが
でも実際に手を下したのは祐一なんですね。
さてさて、悪人っていうけれど、それはもうみんな心底に悪人の根っこをもってるわけです。
佳乃の葬式で陰口を言う親戚たちも嫌なもんですし、
祐一の祖母に変な薬を売りつけるやくざまがいの男たちなどは
モロ、悪のかたまりです。
祐一の祖母を取り囲むマスゴミも嫌悪をふりまいてくれました。
どこもかしこも悪意がうじゃうじゃし、
実にわかりやすい悪人たちなのですが
ですけれど、みな普通に上手く折り合って暮らしている。
それなのに一線を越えてしまった祐一は
彼こそが真の悪人として逮捕になるわけです。
このあたりの悪人の描き方こそが監督の骨なんですね。
小説から受ける印象と映画はしかし別のモノになったという気はしました。
本のなかの祐一はもっと鈍重そうで田舎くさく感じるのですが
さすがにこれを妻夫木が演じると
どこかオシャレさが漂って、あのどぶ臭い人間味がスマートに見えてしまう。
ここら辺が原作を映画化する上での難しさなんですかね。
で、やっぱりココでは深津さんが一番良かった。
これはもう見た人みんながこの人の持つ深みに引き寄せられてしまうようです。
あっと驚くシーンが出てきちゃうのでびっくりしますが
ま、コレはコレで・・モゴモゴ。
まさかこのシーンで女優賞取ったわけではあるまい。
あと、「出会い系」が普通にセリフから出てくるのも驚くばかり。
出会い系ってそんなに日常にゴロゴロしているもんでしょうか?
少なくとも現実には出会い系などということは無縁ですよね。
舞台が地方ならなおさら抵抗がある組織ではないかと思うのですけど
そこらへんが犯罪を起こす特殊性を意味づけるための小道具だったのでしょうかね?
最後に光代の首を絞め、
そのくせ、その手を握ろうと必死に近付く祐一。
が、警察に引き離されるという描き方に
上手さが光りました。
面白かったのかと問われればあんまり・・ということになりますが
ただ、じんわりと余韻があったことはさすがの貫禄です。
途中、数分寝ちゃったし・・汗
これをミステリーだと思い違いして見たので
物足りなさを感じたわけなんです。
ストーリーはこんな感じ。
監督 李相日
妻夫木聡、深津絵里、岡田将生、満島ひかり、柄本明、樹木希林
保険外交員の女性の遺体が発見される。事件当初、捜査線上に浮かび上がったのは地元の裕福な大学生だったが、当人の供述と新たな目撃者の証言から、やがて容疑の焦点は土木作業員・清水祐一(妻夫木聡)へと絞られる。しかし警察の目を逃れ、彼は別の女性・馬込光代(深津絵里)を連れ、逃避行に及ぶ。吉田修一の同名小説を映画化した、殺人犯の青年と共に逃げる女の切ないラブストーリー。
あれれ?ラブストーリーなのか?
ラストの切なさは確かに余韻でした。
そういえば原作は何か賞を受賞したというので文学なんですかね。
ですが殺人で逃げ回るというあたりがミステリーでもいいわけで
私としてはストーリーが残念でたまらない気がしました。
この祐一という青年はおそらくどこにでもいる
気持ちの優しい心根のいい若者なわけですが
頭の悪そうなところなんかもすっかり今時の男なんですな。
そういう祐一がふとしたことで佳乃を殺害してしまう。
なぜ殺害に至ったのか?
この辺りを画面では丁寧に描いていましたけれど
佳乃を邪険にする増尾の嫌味をじっくりと浮かび上がらせ
その扱いをうけた佳乃の鬱憤は祐一に向けられるわけです。
そして佳乃からひどい謂われ様の祐一が逆上して首に手をかけるという図式です。
とすると真に悪いのは誰かというベクトルはどんどん前に遡るわけですが
でも実際に手を下したのは祐一なんですね。
さてさて、悪人っていうけれど、それはもうみんな心底に悪人の根っこをもってるわけです。
佳乃の葬式で陰口を言う親戚たちも嫌なもんですし、
祐一の祖母に変な薬を売りつけるやくざまがいの男たちなどは
モロ、悪のかたまりです。
祐一の祖母を取り囲むマスゴミも嫌悪をふりまいてくれました。
どこもかしこも悪意がうじゃうじゃし、
実にわかりやすい悪人たちなのですが
ですけれど、みな普通に上手く折り合って暮らしている。
それなのに一線を越えてしまった祐一は
彼こそが真の悪人として逮捕になるわけです。
このあたりの悪人の描き方こそが監督の骨なんですね。
小説から受ける印象と映画はしかし別のモノになったという気はしました。
本のなかの祐一はもっと鈍重そうで田舎くさく感じるのですが
さすがにこれを妻夫木が演じると
どこかオシャレさが漂って、あのどぶ臭い人間味がスマートに見えてしまう。
ここら辺が原作を映画化する上での難しさなんですかね。
で、やっぱりココでは深津さんが一番良かった。
これはもう見た人みんながこの人の持つ深みに引き寄せられてしまうようです。
あっと驚くシーンが出てきちゃうのでびっくりしますが
ま、コレはコレで・・モゴモゴ。
まさかこのシーンで女優賞取ったわけではあるまい。
あと、「出会い系」が普通にセリフから出てくるのも驚くばかり。
出会い系ってそんなに日常にゴロゴロしているもんでしょうか?
少なくとも現実には出会い系などということは無縁ですよね。
舞台が地方ならなおさら抵抗がある組織ではないかと思うのですけど
そこらへんが犯罪を起こす特殊性を意味づけるための小道具だったのでしょうかね?
最後に光代の首を絞め、
そのくせ、その手を握ろうと必死に近付く祐一。
が、警察に引き離されるという描き方に
上手さが光りました。
面白かったのかと問われればあんまり・・ということになりますが
ただ、じんわりと余韻があったことはさすがの貫禄です。
08/11/2010 オヨヨ・・・
残暑お見舞い申し上げます。台風の時期でもあります。気をつけてくださいね。
暑い暑いといいながらけっこう出歩いています。
映画は夜に出ることが多いのですがそれにしてもレビューしたい映画がなくなりました。
実はタイトルは映画バナじゃなくて最近の「およよ」です(笑
その日はインセプションを見たんですけど
実は朝まで仕事してそのまま映画館に行きすっかり避暑気分で寝てしまいました。
すっごく評価が高い映画なのですが
すべてが耳に心地よくてうっかり目をつぶったら最後
気づいたら終盤・・・もったいなかった~~。
IQがバレバレと言われるこの映画ですが、モロに白旗~~><
友人がすごく外国映画が好きというのにアタシは純国産の方が好きなわけで
ディカプリオには興味ないし謙さんが頑張ったのは知っていたけれど
恐ろしい睡魔に負けてしまいました。
そんなわけですが友人は満足していて、
つきあっただけでも良かったと無理に思うことにしましたのよ。
その後にオヨヨはやってきました。
イタリアンに行ったのですけど注文は当然ですがパスタとピザ。
チーズクリーム系は苦手なのでトマトソースのパスタなら大丈夫だと思ってたら
粉チーズを掛けているのを発見。あの匂いがダメなのよ。
すぐに「粉チーズだけ要らない」ことを申告。
逆にピザのチーズは溶けて焦げ目が付くから大好きなのね。
だからピザは普通にチーズを焼いてもらってパスタの粉チーズのみ不要ということを
何度も言ったのです。
これがもうね、なぜか通じなくて、
「粉チーズだけ要らない」というそれだけのシンプルさだというのに、
何度繰り返したでしょう・・・・
そしてパスタが届き、トマトソースに満足し味わいました。
しばらくしてピザが届いた・・それは・・・いったい何モノ???
ピザの上に乗っているのは確かにトマトとナスですけど、それだけ!
皮の上に野菜をのせてただ焼いたしろもの・・。
チーズはどこ行った??
呆然・・
チーズのない不思議な「ピザ」をひと口食べ、まずい・・・
ピザソースすらないよ。なんだこりゃ~~
もうびっくりして出てきちゃった。
写真撮れば良かったと思ったのも後の祭り。
こんなへんてこりんなものよく出してくるなあ。
あああああ、粉チーズ不要なんて言ったあたしが悪いの?
なんとなく面倒くさくてお勘定もそのまま払って
説明してもきっとまた通じないような気がして
友人とぶつぶつ言ってオヨヨな日を笑い飛ばしましたとさ。
その日、ヤフーの運勢ではあたしは58点だったから大当たりですネ・・。
***
そんなもったいない大失敗の「インセプション」でしたが
邦画はけっこう見に行っていて
「フラワーズ」と「シュアリーサムデイ」見てきたよん。
フラワーズは最後になって百恵友和二世が登場しますが
あのお坊ちゃま的、品のよさそうなお顔だけが印象に残ってます。
綺麗どころのお姉さま達を見る鑑賞映画(笑)
シュアリーはご存知、小栗旬監督で話題ですが
あのオバカ具合の楽しさであっという間でした。
このくらいがあたしの脳みそにはちょうどいいわ。
ちょっとぐらいちゃちい感じがしても、とにかく十分楽しめます。
でもレビューしたいと言う気持ちににはなれないですね。
そんなもんでしょうか。
そんななかで先週だったか
テレビで見た映画の「ハゲタカ」がやっぱり一番面白かったです。
映画館で見ようと思ってたのに見逃してしまい待っていた甲斐がありました。
一週間ぐらい前からNHKではドラマ「ハゲタカ」の再放送をしてましたが
あたしの場合、夜も仕事があったりして復習にちょうど良かったのね。
ストーリーの躍動性というか
とにかくおもしろくて引きずり込んでくれました。
2時間ドラマでも寝ちゃうあたしなんで
このくらい面白いドラマも映画も最近は全然ないですもんね。
今でも「ハゲタカ」って思い出しては凄いと思ってます。
そういえばその後に大森南朋と蒼井優、
玉山鉄二と栗山千明の噂が出たのね。
後者の二人はこの映画が縁なのかしらねえ~。
という全然関係ない話で今日はおしまいデス。
残暑厳しいですが、
みなさまお元気でお過ごしくださいね。
映画は夜に出ることが多いのですがそれにしてもレビューしたい映画がなくなりました。
実はタイトルは映画バナじゃなくて最近の「およよ」です(笑
その日はインセプションを見たんですけど
実は朝まで仕事してそのまま映画館に行きすっかり避暑気分で寝てしまいました。
すっごく評価が高い映画なのですが
すべてが耳に心地よくてうっかり目をつぶったら最後
気づいたら終盤・・・もったいなかった~~。
IQがバレバレと言われるこの映画ですが、モロに白旗~~><
友人がすごく外国映画が好きというのにアタシは純国産の方が好きなわけで
ディカプリオには興味ないし謙さんが頑張ったのは知っていたけれど
恐ろしい睡魔に負けてしまいました。
そんなわけですが友人は満足していて、
つきあっただけでも良かったと無理に思うことにしましたのよ。
その後にオヨヨはやってきました。
イタリアンに行ったのですけど注文は当然ですがパスタとピザ。
チーズクリーム系は苦手なのでトマトソースのパスタなら大丈夫だと思ってたら
粉チーズを掛けているのを発見。あの匂いがダメなのよ。
すぐに「粉チーズだけ要らない」ことを申告。
逆にピザのチーズは溶けて焦げ目が付くから大好きなのね。
だからピザは普通にチーズを焼いてもらってパスタの粉チーズのみ不要ということを
何度も言ったのです。
これがもうね、なぜか通じなくて、
「粉チーズだけ要らない」というそれだけのシンプルさだというのに、
何度繰り返したでしょう・・・・
そしてパスタが届き、トマトソースに満足し味わいました。
しばらくしてピザが届いた・・それは・・・いったい何モノ???
ピザの上に乗っているのは確かにトマトとナスですけど、それだけ!
皮の上に野菜をのせてただ焼いたしろもの・・。
チーズはどこ行った??
呆然・・
チーズのない不思議な「ピザ」をひと口食べ、まずい・・・
ピザソースすらないよ。なんだこりゃ~~
もうびっくりして出てきちゃった。
写真撮れば良かったと思ったのも後の祭り。
こんなへんてこりんなものよく出してくるなあ。
あああああ、粉チーズ不要なんて言ったあたしが悪いの?
なんとなく面倒くさくてお勘定もそのまま払って
説明してもきっとまた通じないような気がして
友人とぶつぶつ言ってオヨヨな日を笑い飛ばしましたとさ。
その日、ヤフーの運勢ではあたしは58点だったから大当たりですネ・・。
***
そんなもったいない大失敗の「インセプション」でしたが
邦画はけっこう見に行っていて
「フラワーズ」と「シュアリーサムデイ」見てきたよん。
フラワーズは最後になって百恵友和二世が登場しますが
あのお坊ちゃま的、品のよさそうなお顔だけが印象に残ってます。
綺麗どころのお姉さま達を見る鑑賞映画(笑)
シュアリーはご存知、小栗旬監督で話題ですが
あのオバカ具合の楽しさであっという間でした。
このくらいがあたしの脳みそにはちょうどいいわ。
ちょっとぐらいちゃちい感じがしても、とにかく十分楽しめます。
でもレビューしたいと言う気持ちににはなれないですね。
そんなもんでしょうか。
そんななかで先週だったか
テレビで見た映画の「ハゲタカ」がやっぱり一番面白かったです。
映画館で見ようと思ってたのに見逃してしまい待っていた甲斐がありました。
一週間ぐらい前からNHKではドラマ「ハゲタカ」の再放送をしてましたが
あたしの場合、夜も仕事があったりして復習にちょうど良かったのね。
ストーリーの躍動性というか
とにかくおもしろくて引きずり込んでくれました。
2時間ドラマでも寝ちゃうあたしなんで
このくらい面白いドラマも映画も最近は全然ないですもんね。
今でも「ハゲタカ」って思い出しては凄いと思ってます。
そういえばその後に大森南朋と蒼井優、
玉山鉄二と栗山千明の噂が出たのね。
後者の二人はこの映画が縁なのかしらねえ~。
という全然関係ない話で今日はおしまいデス。
残暑厳しいですが、
みなさまお元気でお過ごしくださいね。
03/06/2010 「沈まぬ太陽」に冠 (日本アカデミー賞)
渡辺謙さん、やりましたね。舞台挨拶で大泣きされた事が昨日のことのように思いだされます。
渡辺謙、涙の戴冠「一番ほしかった」
3月6日9時21分配信 デイリースポーツ
主演男優賞を受賞し感無量の渡辺謙(撮影・持木克友)
「第33回日本アカデミー賞・授賞式」(5日、グランドプリンスホテル新高輪)
作品賞は「沈まぬ太陽」(若松節朗監督)が受賞。主演の渡辺謙(50)は3年ぶり2度目の最優秀主演男優賞も獲得した。
渡辺は作品賞のスピーチで「これが一番ほしかった。みんなで壇上に上がれるなんて…生みの苦しみをこんなに感じた作品はなかった」と涙。同作は日本航空をあからさまにモデルにしていることから、映画化には協賛が得られにくいなど、さまざまな困難があっただけに戴冠には感慨ひとしおだった。
感動劇に水を差したのが鳩山由紀夫首相(63)。現役総理として初めて、授賞式に出席したが「(『沈まぬ太陽』は)まだ見てなくて、すいません。JALは沈んじゃったような気がしますが、またよみがえってほしい」と、経営破たんし再建中の同社に“珍エール”。会場の失笑を買っていた。
この映画を見たとき、実話かと思いましたが
もちろん実話だから並々ならぬご苦労があったのですね。
映画を見たときも
怒りで一杯になったものでしたが
最後の収めかたが余りにも静かにあっさりだったのが
戸惑いのようなところでした。
そのモデルの会社もまだ問題山積みですが
鳩山首相のお言葉はあまりにも淋しく空気を読んでないですね。
授賞式に出席するならせめて見てから・・
あるいは内容を把握してからいかれた方がよろしいかと。
こちらにアタクシのレビューがありますから5分で読めますので
お時間の少ない首相にも何とかなるはず。
今からでも遅くありませんので是非お読みくださいませ~~~(笑)
クリック → 沈まぬ太陽
3月6日9時21分配信 デイリースポーツ
主演男優賞を受賞し感無量の渡辺謙(撮影・持木克友)
「第33回日本アカデミー賞・授賞式」(5日、グランドプリンスホテル新高輪)
作品賞は「沈まぬ太陽」(若松節朗監督)が受賞。主演の渡辺謙(50)は3年ぶり2度目の最優秀主演男優賞も獲得した。
渡辺は作品賞のスピーチで「これが一番ほしかった。みんなで壇上に上がれるなんて…生みの苦しみをこんなに感じた作品はなかった」と涙。同作は日本航空をあからさまにモデルにしていることから、映画化には協賛が得られにくいなど、さまざまな困難があっただけに戴冠には感慨ひとしおだった。
感動劇に水を差したのが鳩山由紀夫首相(63)。現役総理として初めて、授賞式に出席したが「(『沈まぬ太陽』は)まだ見てなくて、すいません。JALは沈んじゃったような気がしますが、またよみがえってほしい」と、経営破たんし再建中の同社に“珍エール”。会場の失笑を買っていた。
この映画を見たとき、実話かと思いましたが
もちろん実話だから並々ならぬご苦労があったのですね。
映画を見たときも
怒りで一杯になったものでしたが
最後の収めかたが余りにも静かにあっさりだったのが
戸惑いのようなところでした。
そのモデルの会社もまだ問題山積みですが
鳩山首相のお言葉はあまりにも淋しく空気を読んでないですね。
授賞式に出席するならせめて見てから・・
あるいは内容を把握してからいかれた方がよろしいかと。
こちらにアタクシのレビューがありますから5分で読めますので
お時間の少ない首相にも何とかなるはず。
今からでも遅くありませんので是非お読みくださいませ~~~(笑)
クリック → 沈まぬ太陽
12/30/2009 容疑者Xの献身
すごく良かった!原作も未読でしたから素直にまっさらの状態でぐんぐん引き込まれました。
冒頭で「愛」とは非論理的という湯川@福山雅治と内海@柴咲コウちゃんのやり取りがありますが
しかし「愛」が起こした殺人事件だったというのが
しかも天才と尊敬してやまない石神@堤真一がその犯人だったなんて
湯川の苦悩がとっても辛いところでした。
東野圭吾の原作ですが
被害者は憎むべき男。
元妻@松雪泰子にたかり、その娘をキャバクラに売ると嘯くような半端者であったわけで
最初から被害者は殺されても当然と何の同情も受けない状態です。
視聴者は一気に元妻に応援体制を敷くことになるのでした。
ですから隣の男@石神(堤)が何とかしてくれるとなったら
拍手でどうかうまくやってくれよと祈ってしまう。
そういう上手い仕掛けから映画は上々と滑り出していきます。
天才数学教師
数学の高校教師をしている石神の深い深い愛はその瞬間に全ての頭脳を
この美しい隣人に捧げることになります。
なぜかというと最後に明かされますが
人生に絶望して自殺寸前だった石神にある日、引っ越してきたとドアを開けた隣人が
とっても美しく、石神の自殺を思いとどませてくれたという経緯でした。
トリックは私も途中で単純なものだけ2つわかっていました。
それはホームレスの誰かが置き去りにした荷物を数秒間、きっちりと映していたことで
身代わりにされたということが漠然とわかっていました。
もう一つは、執拗に顔や指紋をつぶして被害者の身元を
わからなくしていたこと。
これにより、身代わりがあるんだろうなと
これもミステリーばかり読んでると自然とそういう発想がでますね(笑
ただ、どうしてもわからなかったのが
殺害日と隣人@松雪と娘の堅固なアリバイ。
どうやったのだ?って。それはナイショ、絶対に見たほうがいいです(笑
天才物理学者
湯川は石神と初めて出会った日を思い出し
そのベンチで感傷に浸りますが
4色のなんたらという法則の証明されているものが「美しくない」という石神の言葉に
ものすごい共感をおぼえ、初めてできた友人だったと回顧しています。
雪山が出てきました。
最近の右京さんの件が思い起こされ、寒そうなのと断崖絶壁に恐怖で
なんでわざわざこんなところにいくのかそういう心理が理解できない無粋な人間です。
でも友情はこういうところで培われるのです。
そして湯川は石神の深い苦悩を読み取りました。
湯川の論理とは正反対の極地にいる石神の論理。
愛するということはどういうことかと
身を持って湯川に見せてくれたような石神でした。
そして「献身」の意味が明かされていきます。
それはあっという献身でした。
いつ死んでもいいというくらい絶望していた石神は
その見事な頭脳を愛のために使い果たしました。
真相を暴いても誰も幸せにならない。
雪山で湯川に無言で伝えていた石神です。
しかし、
湯川は真相を隣人に語るわけです。
遂に、涙で現れた美しい隣人に
石神は驚くほどの叫びと涙で視聴者を一気に切なくさせてしまうのでした。
いつまでもかっこよく年をとらない湯川。
対して石神は大学に残りたかったのに両親の介護のために仕事をせざるを得なかった。
研究はどこでもできるから。
そう思いながら自らのしょぼくれた身を嘆き続けていたであろう日々。
この自信のなさげな高校教師という石神の風貌が
もう堤さんじゃないんですね。
上手かったわ~。
裁判の結末はどうなるかという点まではわからないけれど
松雪は元夫のひどさがわかるだけにまだ同情の余地はあるけれど
石神は、愛のためとはいえ、
関係のないホームレスを殺害してしまったという点が
重く受け取られそう・・・。
辛い・・辛い湯川の顔でした。
*****
そういえば、殺人事件の解決に協力してほしいと頼むと
即、断っていた湯川ですが
容疑者の元妻がとっても美しい人だと聞くやいなや
興味で乗り出していた湯川が妙にツボってしまいました。
ドラマのガリレオでは見たことないようなシーンでしたね!
この映画は本当に面白かった。
映画館で見た方は絶対満足していたと思います。
最後に制作、脚本で亀山千広と福田靖の名が出てきたわけで納得しました!
しかし「愛」が起こした殺人事件だったというのが
しかも天才と尊敬してやまない石神@堤真一がその犯人だったなんて
湯川の苦悩がとっても辛いところでした。
東野圭吾の原作ですが
被害者は憎むべき男。
元妻@松雪泰子にたかり、その娘をキャバクラに売ると嘯くような半端者であったわけで
最初から被害者は殺されても当然と何の同情も受けない状態です。
視聴者は一気に元妻に応援体制を敷くことになるのでした。
ですから隣の男@石神(堤)が何とかしてくれるとなったら
拍手でどうかうまくやってくれよと祈ってしまう。
そういう上手い仕掛けから映画は上々と滑り出していきます。
天才数学教師
数学の高校教師をしている石神の深い深い愛はその瞬間に全ての頭脳を
この美しい隣人に捧げることになります。
なぜかというと最後に明かされますが
人生に絶望して自殺寸前だった石神にある日、引っ越してきたとドアを開けた隣人が
とっても美しく、石神の自殺を思いとどませてくれたという経緯でした。
トリックは私も途中で単純なものだけ2つわかっていました。
それはホームレスの誰かが置き去りにした荷物を数秒間、きっちりと映していたことで
身代わりにされたということが漠然とわかっていました。
もう一つは、執拗に顔や指紋をつぶして被害者の身元を
わからなくしていたこと。
これにより、身代わりがあるんだろうなと
これもミステリーばかり読んでると自然とそういう発想がでますね(笑
ただ、どうしてもわからなかったのが
殺害日と隣人@松雪と娘の堅固なアリバイ。
どうやったのだ?って。それはナイショ、絶対に見たほうがいいです(笑
天才物理学者
湯川は石神と初めて出会った日を思い出し
そのベンチで感傷に浸りますが
4色のなんたらという法則の証明されているものが「美しくない」という石神の言葉に
ものすごい共感をおぼえ、初めてできた友人だったと回顧しています。
雪山が出てきました。
最近の右京さんの件が思い起こされ、寒そうなのと断崖絶壁に恐怖で
なんでわざわざこんなところにいくのかそういう心理が理解できない無粋な人間です。
でも友情はこういうところで培われるのです。
そして湯川は石神の深い苦悩を読み取りました。
湯川の論理とは正反対の極地にいる石神の論理。
愛するということはどういうことかと
身を持って湯川に見せてくれたような石神でした。
そして「献身」の意味が明かされていきます。
それはあっという献身でした。
いつ死んでもいいというくらい絶望していた石神は
その見事な頭脳を愛のために使い果たしました。
真相を暴いても誰も幸せにならない。
雪山で湯川に無言で伝えていた石神です。
しかし、
湯川は真相を隣人に語るわけです。
遂に、涙で現れた美しい隣人に
石神は驚くほどの叫びと涙で視聴者を一気に切なくさせてしまうのでした。
いつまでもかっこよく年をとらない湯川。
対して石神は大学に残りたかったのに両親の介護のために仕事をせざるを得なかった。
研究はどこでもできるから。
そう思いながら自らのしょぼくれた身を嘆き続けていたであろう日々。
この自信のなさげな高校教師という石神の風貌が
もう堤さんじゃないんですね。
上手かったわ~。
裁判の結末はどうなるかという点まではわからないけれど
松雪は元夫のひどさがわかるだけにまだ同情の余地はあるけれど
石神は、愛のためとはいえ、
関係のないホームレスを殺害してしまったという点が
重く受け取られそう・・・。
辛い・・辛い湯川の顔でした。
*****
そういえば、殺人事件の解決に協力してほしいと頼むと
即、断っていた湯川ですが
容疑者の元妻がとっても美しい人だと聞くやいなや
興味で乗り出していた湯川が妙にツボってしまいました。
ドラマのガリレオでは見たことないようなシーンでしたね!
この映画は本当に面白かった。
映画館で見た方は絶対満足していたと思います。
最後に制作、脚本で亀山千広と福田靖の名が出てきたわけで納得しました!
12/28/2009 武士の一分
藤沢周平原作でしたね。時代モノってとっつきにくくて苦手ですがわかりやすさで最後まで見ちゃった!
あちこちで藤沢周平にゆかりがあるなんて書いたこともありましたが
一番仲良しだった人がこの人をテーマにしていたので
いつも聞かされていたという縁です。
卒論も藤沢周平だったのかも?
心酔する人はとことん底まで奥深く入っていくようですね・・・。
そういう私は聞いても右から左だったというのは今更ですがナイショです。
ドラマなどで映像化もたくさんなされていますがどうも私は馴染めなくて・・。
な、わけで初めて藤沢作品を見ました。
意外なことにとってもわかりやすくて時代モノなのに現代と同じ。
ほっとしました。
毒見というのも先日の「大奥」で見ていましたからあれの男性版と思えばいいようなところですよね。
そしてまさかの毒に当たった三村新之丞@木村拓哉。
失明という憂き目に遭いますが、結果として今で言うなら
社宅はそのまま貸してもらえ、自宅療養で厚生年金を授けられた状態でした。
まずは良かったのですが・・・
奥さんの加世@檀れいがまた美人さんで
頼った島田に弄ばれるという運命になります。
この加世役が檀さんの出世作になりましたね。
すごくいい奥さんでした。
檀さんに限って言えば、この映画を見てなくて
先に、ビールのCMとか「感染列島」の映画を見てしまったんで
うざいというかあんまりいい印象がなかったんですね。
早く言えば嫌いでした(笑
でもこの加世はとっても良かったですよ。
そういうことで、わざわざ加世の不幸を告げ口するオバサンとか
さも自分の力で三村家を救ったようにいう島田とか、
暴行しながら脅す態度とか
そのままそっくり現代に持ってこれるエピばかり。
着物を着て髪を結っていても
同じなんですね~。
面白かったです。
さらに魅力は三村新之丞@木村拓哉ですよね。
失明してしまい、
おれは人から哀れまれる人間になりはてたのかとつぶやく胸の内ですが
これが全然わびしく見えない。
さすがのキムタクの光、燦然として、悲壮感がないんです。
そして武士の一分です。
打倒島田を決意して闘いの準備をしますが
なんとその師匠は緒形拳さんでした。
かなり贅沢な映画でしたね~。
失明した新之丞が島田に勝てるというのも夢のようなことですが
見えない相手に背後の屋根から襲うという卑怯な戦いを挑ませるあたりも
なかなか面白い脚本でした。
武士の一分の魂が勝って万歳でした。
最後に離縁したはずの加世の味付けをちゃんと言い当てるところもお約束。
あと、笹野さんがとってもいいお世話人でこれが映画を引き立てていました。
これは確かすごく成績が良かったのよね。
映画館で見ても十分元がとれたと思います。
あとね、もうね、ずっと頭の中を回ってたんですけど
「そうでがんす」「せば」って言ってしまうのが
この映画の影響の凄いところです~♪
一番仲良しだった人がこの人をテーマにしていたので
いつも聞かされていたという縁です。
卒論も藤沢周平だったのかも?
心酔する人はとことん底まで奥深く入っていくようですね・・・。
そういう私は聞いても右から左だったというのは今更ですがナイショです。
ドラマなどで映像化もたくさんなされていますがどうも私は馴染めなくて・・。
な、わけで初めて藤沢作品を見ました。
意外なことにとってもわかりやすくて時代モノなのに現代と同じ。
ほっとしました。
毒見というのも先日の「大奥」で見ていましたからあれの男性版と思えばいいようなところですよね。
そしてまさかの毒に当たった三村新之丞@木村拓哉。
失明という憂き目に遭いますが、結果として今で言うなら
社宅はそのまま貸してもらえ、自宅療養で厚生年金を授けられた状態でした。
まずは良かったのですが・・・
奥さんの加世@檀れいがまた美人さんで
頼った島田に弄ばれるという運命になります。
この加世役が檀さんの出世作になりましたね。
すごくいい奥さんでした。
檀さんに限って言えば、この映画を見てなくて
先に、ビールのCMとか「感染列島」の映画を見てしまったんで
うざいというかあんまりいい印象がなかったんですね。
早く言えば嫌いでした(笑
でもこの加世はとっても良かったですよ。
そういうことで、わざわざ加世の不幸を告げ口するオバサンとか
さも自分の力で三村家を救ったようにいう島田とか、
暴行しながら脅す態度とか
そのままそっくり現代に持ってこれるエピばかり。
着物を着て髪を結っていても
同じなんですね~。
面白かったです。
さらに魅力は三村新之丞@木村拓哉ですよね。
失明してしまい、
おれは人から哀れまれる人間になりはてたのかとつぶやく胸の内ですが
これが全然わびしく見えない。
さすがのキムタクの光、燦然として、悲壮感がないんです。
そして武士の一分です。
打倒島田を決意して闘いの準備をしますが
なんとその師匠は緒形拳さんでした。
かなり贅沢な映画でしたね~。
失明した新之丞が島田に勝てるというのも夢のようなことですが
見えない相手に背後の屋根から襲うという卑怯な戦いを挑ませるあたりも
なかなか面白い脚本でした。
武士の一分の魂が勝って万歳でした。
最後に離縁したはずの加世の味付けをちゃんと言い当てるところもお約束。
あと、笹野さんがとってもいいお世話人でこれが映画を引き立てていました。
これは確かすごく成績が良かったのよね。
映画館で見ても十分元がとれたと思います。
あとね、もうね、ずっと頭の中を回ってたんですけど
「そうでがんす」「せば」って言ってしまうのが
この映画の影響の凄いところです~♪
12/26/2009 映画「ラストサムライ」
ワルキューレのトムさまよりも早い時期のトムさまでした。しかし超大作!すばらしい出来でしたね。
「ラストサムライ」は2003年作ですが、今から6年も前の映画だったとは!
今頃初めて見るアタシってば全く遅れてますが、見て良かったわ。
2時間超えるので実は不安でした。
だって一昨日の「花より男子」の映画がとにかくつまらなくて
途中で寝てしまったという有様でしたもんで長いのは心配なんですわ(大汗)
ま、とにかく見てしまいましたが一気に引き込まれました。
これで寝る心配はなくなりましたけどね、ふふ。
物語は幕末、明治維新を背景としたものですね。
もう歴史は何がなんだかわかりませんので
官と闘う侍と言ったら、オイドンの西郷隆盛あたりですかね。
あと似て非なるものとして会津の「白虎隊」(山下智久主演)のドラマを思い出したのはナイショです~。
ただ、この時日本に招かれたのはアメリカさんじゃなかったと思うんだけど、細かい事は、まいいか!
オールグレンというのがトム・クルーズの役です。
アメリカのどこかで過酷な戦いをくぐりぬけたオールグレンがすっかりうつというか統合失調症?になって
要するに腑抜けになっていたところに日本から招待がきました。
時は、西洋化にかぶれた政府のリードで近代的軍隊の整備という火急のプロジェクトがありました。
オールグレンは官軍を指導していきますがまだ実践では使えないところにいます。
そこに不平士族という勝元@渡辺謙率いるサムライ軍が現れるという展開でした。
まだダメダメな兵隊を連れてますんで侍たちの圧倒勝利でしたが、
オールグレンは生かされてサムライたちの村に連れていかれます。
そこはユートピア・・違うけれど、きっとオールグレンにはそう見えたはず。
そこでオールグレンが一刺しした相手の奥さんから手当てをしてもらうという顛末になっていきました。
この人が、たか@小雪。
ダンナを殺した相手の怪我を看病するという運命となりましたが
小雪の持つ物静かで上品な雰囲気は良かったですね。
最後にちょっとキスをしてましたけど、
考えたら世界のハリウッド俳優のトム様の唇に触れたという稀有な女優ですわ~。
刀にこめられた魂の行方がこの映画の矜持ですね。
勝元は古きよき日本の武士魂を持っていて仏の下で祈りを捧げている日常ですが、
その勝元一門も「名誉のために死す」という矜持を抱いているところがこの映画の芯となっています。
その魂に触れて、オールグレンが感化されていき、
村人と心を通わせて行きます。
そして決定的なのが官の奇襲の時に、サムライ側に自然と立っていたオールグレンなのでした。
官軍と闘う勝元サムライ軍ですが300対3万という圧倒的不利な戦いをすることになっていきます。
刀対銃ということなのですけど
馬に乗り、甲冑で固めた侍たちはすごく美しく勇猛でした。
しかし近代銃の力には勝てるはずもないというのが当然です。
最後は、勝元の自害を助けるように二人で倒れていきました。
なぜかあの激しい銃弾を潜り抜け、オールグレンだけはたった一人だけ生き残っていました。
ラストでは天皇に謁見し、勝元の形見の刀を渡すのでした。
この天皇が気の弱い人に見え、周りの傀儡のように存在しているのですが
最後はさすがに凛として、勝元の最期の様子を聞いていました。
そこにオールグレンは「どう生きたか」を話すと禅問答のように応えていました。
勝元はオールグレンと「会話」を楽しみたいと言っていましたが
その「会話」のボールを天皇に渡したところがアメリカさんのユーモアのようです。
そしてラストシーンでは誰も行方を知らないと言っていたオールグレンは
男たちがいなくなったあの村に行き、タカと再会していました・・・。
オールグレンはあの村で勝元の魂に触れながら
タカと暮らしたかったのね~ということで
すごく感動して終わりました。
こういう映画だと先入観なしで見られたせいか
本当に没頭して夢中で見ていましたわ。
トムさまの映画は今年「ワルキューレ」(←クリック)も見ましたが
あの時もナチの戦争映画で、陰謀の中に巻き込まれていきました。
だけどなんと言っても今回のトム様の動きの素早さは必見です。
日本の刀芸をちゃんと自分のモノにしてすばらしかったです。
そうそう、真田広之も骨のあるサムライでしたわ~。
今頃初めて見るアタシってば全く遅れてますが、見て良かったわ。
2時間超えるので実は不安でした。
だって一昨日の「花より男子」の映画がとにかくつまらなくて
途中で寝てしまったという有様でしたもんで長いのは心配なんですわ(大汗)
ま、とにかく見てしまいましたが一気に引き込まれました。
これで寝る心配はなくなりましたけどね、ふふ。
物語は幕末、明治維新を背景としたものですね。
もう歴史は何がなんだかわかりませんので
官と闘う侍と言ったら、オイドンの西郷隆盛あたりですかね。
あと似て非なるものとして会津の「白虎隊」(山下智久主演)のドラマを思い出したのはナイショです~。
ただ、この時日本に招かれたのはアメリカさんじゃなかったと思うんだけど、細かい事は、まいいか!
オールグレンというのがトム・クルーズの役です。
アメリカのどこかで過酷な戦いをくぐりぬけたオールグレンがすっかりうつというか統合失調症?になって
要するに腑抜けになっていたところに日本から招待がきました。
時は、西洋化にかぶれた政府のリードで近代的軍隊の整備という火急のプロジェクトがありました。
オールグレンは官軍を指導していきますがまだ実践では使えないところにいます。
そこに不平士族という勝元@渡辺謙率いるサムライ軍が現れるという展開でした。
まだダメダメな兵隊を連れてますんで侍たちの圧倒勝利でしたが、
オールグレンは生かされてサムライたちの村に連れていかれます。
そこはユートピア・・違うけれど、きっとオールグレンにはそう見えたはず。
そこでオールグレンが一刺しした相手の奥さんから手当てをしてもらうという顛末になっていきました。
この人が、たか@小雪。
ダンナを殺した相手の怪我を看病するという運命となりましたが
小雪の持つ物静かで上品な雰囲気は良かったですね。
最後にちょっとキスをしてましたけど、
考えたら世界のハリウッド俳優のトム様の唇に触れたという稀有な女優ですわ~。
刀にこめられた魂の行方がこの映画の矜持ですね。
勝元は古きよき日本の武士魂を持っていて仏の下で祈りを捧げている日常ですが、
その勝元一門も「名誉のために死す」という矜持を抱いているところがこの映画の芯となっています。
その魂に触れて、オールグレンが感化されていき、
村人と心を通わせて行きます。
そして決定的なのが官の奇襲の時に、サムライ側に自然と立っていたオールグレンなのでした。
官軍と闘う勝元サムライ軍ですが300対3万という圧倒的不利な戦いをすることになっていきます。
刀対銃ということなのですけど
馬に乗り、甲冑で固めた侍たちはすごく美しく勇猛でした。
しかし近代銃の力には勝てるはずもないというのが当然です。
最後は、勝元の自害を助けるように二人で倒れていきました。
なぜかあの激しい銃弾を潜り抜け、オールグレンだけはたった一人だけ生き残っていました。
ラストでは天皇に謁見し、勝元の形見の刀を渡すのでした。
この天皇が気の弱い人に見え、周りの傀儡のように存在しているのですが
最後はさすがに凛として、勝元の最期の様子を聞いていました。
そこにオールグレンは「どう生きたか」を話すと禅問答のように応えていました。
勝元はオールグレンと「会話」を楽しみたいと言っていましたが
その「会話」のボールを天皇に渡したところがアメリカさんのユーモアのようです。
そしてラストシーンでは誰も行方を知らないと言っていたオールグレンは
男たちがいなくなったあの村に行き、タカと再会していました・・・。
オールグレンはあの村で勝元の魂に触れながら
タカと暮らしたかったのね~ということで
すごく感動して終わりました。
こういう映画だと先入観なしで見られたせいか
本当に没頭して夢中で見ていましたわ。
トムさまの映画は今年「ワルキューレ」(←クリック)も見ましたが
あの時もナチの戦争映画で、陰謀の中に巻き込まれていきました。
だけどなんと言っても今回のトム様の動きの素早さは必見です。
日本の刀芸をちゃんと自分のモノにしてすばらしかったです。
そうそう、真田広之も骨のあるサムライでしたわ~。