06/04/2014 サイレント・プア 第9話(最終回)
まなかちゃんのブラウスで脳みそが固まってしまった@@最終回だったのに・・
【最終回】私は、その手を離さない
総合 2014年6月3日(火) 午後10時から
【再放送】総合 2014年6月10日(火) 午前1時25分から(月曜深夜)
※再放送の放送終了時刻は午前2時12分30秒となります。
ホームレスだった木下(大地康雄)が、地域の人たちに見送られて亡くなった。涼(深田恭子)は遺言に従い、愛用のカップを木下が知り合ったホームレスに手渡す。ある日、梅雨末期の突然の豪雨で、町は浸水の危機にさらされる。涼や祐一(北村有起哉)の素早い動きと、町の人たちの助け合いで避難を無事に完了するが、いったん避難した筈のホームレスが木下のカップを取りに危険な川べりに戻ってしまった。それぞれに救出に向かった涼と祐一だが――。
おかあさんあのね・・と涼があの震災の日を語りました。
光と一緒にいたのだけれどその手を離して逃げてしまった。光のことを残して・・。
光、笑ってるように見えた。逃げていいよって言ってるように思った。
母さん、許してごめんなさい。
この件はのちに、母が祖父に対して涼の幸せのために何と言っていいか
言葉に詰まったと言うのでした。
これに対して祖父はあるプレゼントを用意していたのでしたねえ~。
こんな慟哭の告白のあとは木下さんのお別れ会。
先週、もう時間が残されてない様子がありましたが今週は笑顔の遺影となっていました。
涼の回想ではあなたはそのままでいいと言ってくれた木下さんの姿が思い出されています。
妹の和歌子さんは兄と対面できたことや仲間の皆さんに恵まれたことを涼に感謝するのでした。
お疲れさんと肩に手を置いた山倉課長の手に自分の手を乗せる涼。
その手を絡めた瞬間があり、この最終回の方向を暗示するのでした。。。
しかしその後、敬子(坂井)とともにマサさん(ホームレス仲間)に木下さんのカップを届けた後に
まだ誰かを愛するのは怖いと告白。
弟、光のことはなかなか出口がみえそうにありません。
一方で山倉課長は涼の家に行き、越後獅子の表紙になった木下さんの本を
涼の母親に託しました。
その後に、おじいちゃんが転ぶというアクシデントがあり蛍光灯交換のサービスとなり
自然に涼のお宅に入り込んでました。偶然とはすごいものです。
そして今週のメインは豪雨。
この地区は床下浸水のみならずどうやら川が氾濫するらしいのです。
社協には避難者対策となりこれまでのオールスターズご出演でした。
うう・・まなかちゃん・・嵐の日にすごいお洋服・・
そしてクライマックスはあのコーヒーカップ。(違うか)
前ふりとして山倉課長には大きな穴があるというわけです。
過去にホームレスの人をおいつめてしまったばかりに死なれたと言う責めを負い
それから心にぽっかりと穴が空いてしまった課長をどうしたらいいのかと問われた涼でした。
もちろん涼は目を真ん丸に見開きいつもと同じく遠くの顔してノーコメントです。
一度家に戻った涼ですが、光からの手紙を見せられました。
それは震災の前日におじいちゃんにあてて出したものでしたが
自分が父親代わりとなりお姉ちゃんとお母さんを守ると書いてあったのでした。
こんな手紙を出したあとに震災があり、お姉ちゃんを守ったという筋道です。
光が守ってくれるからあなたは幸せになりなさいと母は言うのでした。
危険地域の人々を避難させたあと、ホームレスのマサさんが戻っていったのが心配になり
涼が川べりに行ってみると、あの木下さんのカップが川に落ちていたという展開になります。
かろうじて枝に引っかかって浮かんでるカップ。
なんせ木下さんの形見ですからこの際、すみません・・ということにはならないのですね。
それを取ろうとする涼ですが、そこに山倉課長がやってきて自分が取ろうとするのでした。
歯がゆいというか、あんな恐ろしい濁流を前にして
たとえばS字の長い棒を探すとか、たとえばロープで守るとかしません?
しかし山倉課長は果敢に素手で取ろうと手を伸ばしカップをつかんだ瞬間、川に落ちました。
涼が握った手もすぐに離れてしまい流されますが、
その次に山倉課長が川から浮かびあがり顔を出した時には必死でひきあげる涼でした。
とにかく今度こそその手を離さないとばかりしっかりと二人は手を握り合い
そして無事に生還。カップも無事。
疲れ切った二人は手を握ったまま地面に倒れていますが、心配してやってきた仲間が
遠巻きに微笑みながら二人の様子を見守っているのでした。
課長は涼の手を握ったまま言いました。
僕はこの手をもう離さない。
***
ラストシーンで涼がごみ屋敷(?)の対象者を家庭訪問したところがありましたが
扉を開けた向こう側にいた涼の微笑みがあんまりきれいで神々しくて
ぽわわ~んと言う感じで終わりました。
光が手紙をくれていてこの手紙が涼の心を救ってくれましたが
お祖父ちゃんもこんな手紙があったのならもっと早く教えてあげればよかったのに。
涼が言い出すタイミングを待つ設定とはいえ、普通に考えても隠し続けたのは変ですよね。
二人の震災のシーンはあまりにも酷くてこんな辛さを引きずる人はたくさんいるのでしょうね。
そして涼と山倉課長とのラブストーリーになって終わりました。
二人はともに似たようなトラウマを抱えていたため何かと符号や波長が合っていたので
そんな展開だとは読めましたがドラマの主軸は違うでしょう?
終わり方にはややあっけにとられてしまいました。
まあ・・・お似合いだしこれでいいのだってことで。
最後は全員集合でしたね。
あの絵を描いた引きこもりの方(阪田)がヘルプでやってきたのはいいですが
福島からの避難者が夫婦でやってきたのはちょっと違和感。
嵐の夜、子供だけを家においてきたのかいって・・
ともあれ、助けてもらったお礼に助けてあげるという相互扶助関係は
見ていても気分のいいものでした。
全9話、途中から興味が落ちかけていきましたが
なんとか完走しました。
ただ、CSWの活躍は全国展開でいくべきですよね。
いろいろと参考になるシーンがあり良かったです。
05/28/2014 サイレント・プア 第8話
阪神大震災と東日本大震災を絡めてきました。
【第8回】そばにいるだけで
総合 2014年5月27日(火) 午後10時から
【再放送】総合 2014年6月3日(火) 午前1時25分から(月曜深夜)
東日本大震災で自主避難し、困窮する家族を支える活動を始めた涼(深田恭子)。ある時出会った寛次(蟹江一平)は元老人ホームの職員。地震の日に仕事を休んでおり、入所者たちを救えなかったことに人知れず苦しんでいた。一方、妻の昭子(笛木優子)は生きる気力を失った夫の姿と、自分が一人で家計を支える重圧に苛立ちを募らせていた。涼は寛次に、同じ避難者の悩みを聞く相談員になってほしいと依頼するが――。
今週のゲストは何と蟹江さんのご長男だそうです!
福島からの避難者への対応を涼に求めた社協の方針がありました。
涼が阪神大震災で大きな傷を抱えていることで今まで触れないようにしていたのですがが
針路を変えたのが今週のハイライトということになりますか。
それにより最後の「お母さんに話がある・・」とつながっていきました。
さて、福島からの避難者ですが自主避難ということで援助の手が届きにくい家族が浮上します。
お米を差し上げるという企画ができたところで自分から申し出があり、
そこから孤立する家族@渡辺家が浮き彫りになりました。
行政の対応での避難者も自主避難者も一律の援助があると聞いていましたが
そんな単純なことではなかったのですね。
昭子@笛木が家計を助けてパートに出ていますが、その夫@寛次(蟹江)は何もせず
ただ公園で酒を飲む姿ばかり見せています。
それは過去の震災で人々を助けられなかった事を非常に悔やみ苦しみ自分を責め続けているという状況なのでした。
だからといって奥さんにだけ働かせて家庭をないがしろにするというのもどうかと思いますけどねえ・・。
社協の人々は元介護福祉士だったことからヒントを得て、「相談員」という仕事を用意してくれます。
なかなか承諾しない寛次でしたが、涼が奥さんにも言えない秘密を抱えているのではと
核心に触れたことを言い、また久慈が涼の震災の話をしたことでだいぶ心が傾いたようでした。
人の役に立ちたくてこの仕事を始めたけれど、逆に人々から励まされているという涼の言葉に
寛次の気持ちがついに変わりました。
翌日、ちゃんとジャケットを羽織った寛次が社協にやってきました。
相談員といいますが、世間話と愚痴を掛け合わせたようなのを聞いてあげることでした。
何かすると言うよりは懐かしの福島弁?で話せるのが良かったという感触です。
そういえば泣ける場所がその人の居場所とか名セリフが出てました。
そしてそんなところに涼の手引きで奥さん@昭子がやってきて相談。
福島から出たくなかったのかと問いかけに、真相を話した夫でした。
それはかつての職場である老人ホームを休んだ日に震災があり、入所者を助けられなかったことを
悔やむ夫の言葉でした。
その件を初めて聞いた昭子はホームのお年寄りはみんな寛次が大好きだったと慰め
だからこそ思い出を大事にして次へ進むのだと励ますのでした。
初めて夫婦の気持ちが通じたようです。
こんな夫婦の様子を見た涼はようやくあの震災での光を語る気になったようでした。
「お母さん・・話したいことがあるの」
***
今週の避難者対応相談ですが、寛次だけじゃなくて
職員全体がダンボの耳で聞いてるものだから
相談者はあまり込み入った話や深刻なことは話せないですよね。
それは寛次が負担にならないように職員全体で見守るためでもあったのでしょうか?
なんとなく相談者よりも寛次のための「相談」という仕事でした(^^;
でもこれにより、涼が寛次の心の声を聴いたのがきっかけとなって
母にあの震災の時の弟の話をしようという気になったからこれでいいのかもしれません。
今週の山倉課長は涼に対して震災に遭ったことが今の涼を支えていると認めています。
豪雨のなか山倉課長の手を必死で握っている様子が出てましたが
それこそまさに「手を離さない」ですね!!
次週、最終回です。
総合 2014年5月27日(火) 午後10時から
【再放送】総合 2014年6月3日(火) 午前1時25分から(月曜深夜)
東日本大震災で自主避難し、困窮する家族を支える活動を始めた涼(深田恭子)。ある時出会った寛次(蟹江一平)は元老人ホームの職員。地震の日に仕事を休んでおり、入所者たちを救えなかったことに人知れず苦しんでいた。一方、妻の昭子(笛木優子)は生きる気力を失った夫の姿と、自分が一人で家計を支える重圧に苛立ちを募らせていた。涼は寛次に、同じ避難者の悩みを聞く相談員になってほしいと依頼するが――。
今週のゲストは何と蟹江さんのご長男だそうです!
福島からの避難者への対応を涼に求めた社協の方針がありました。
涼が阪神大震災で大きな傷を抱えていることで今まで触れないようにしていたのですがが
針路を変えたのが今週のハイライトということになりますか。
それにより最後の「お母さんに話がある・・」とつながっていきました。
さて、福島からの避難者ですが自主避難ということで援助の手が届きにくい家族が浮上します。
お米を差し上げるという企画ができたところで自分から申し出があり、
そこから孤立する家族@渡辺家が浮き彫りになりました。
行政の対応での避難者も自主避難者も一律の援助があると聞いていましたが
そんな単純なことではなかったのですね。
昭子@笛木が家計を助けてパートに出ていますが、その夫@寛次(蟹江)は何もせず
ただ公園で酒を飲む姿ばかり見せています。
それは過去の震災で人々を助けられなかった事を非常に悔やみ苦しみ自分を責め続けているという状況なのでした。
だからといって奥さんにだけ働かせて家庭をないがしろにするというのもどうかと思いますけどねえ・・。
社協の人々は元介護福祉士だったことからヒントを得て、「相談員」という仕事を用意してくれます。
なかなか承諾しない寛次でしたが、涼が奥さんにも言えない秘密を抱えているのではと
核心に触れたことを言い、また久慈が涼の震災の話をしたことでだいぶ心が傾いたようでした。
人の役に立ちたくてこの仕事を始めたけれど、逆に人々から励まされているという涼の言葉に
寛次の気持ちがついに変わりました。
翌日、ちゃんとジャケットを羽織った寛次が社協にやってきました。
相談員といいますが、世間話と愚痴を掛け合わせたようなのを聞いてあげることでした。
何かすると言うよりは懐かしの福島弁?で話せるのが良かったという感触です。
そういえば泣ける場所がその人の居場所とか名セリフが出てました。
そしてそんなところに涼の手引きで奥さん@昭子がやってきて相談。
福島から出たくなかったのかと問いかけに、真相を話した夫でした。
それはかつての職場である老人ホームを休んだ日に震災があり、入所者を助けられなかったことを
悔やむ夫の言葉でした。
その件を初めて聞いた昭子はホームのお年寄りはみんな寛次が大好きだったと慰め
だからこそ思い出を大事にして次へ進むのだと励ますのでした。
初めて夫婦の気持ちが通じたようです。
こんな夫婦の様子を見た涼はようやくあの震災での光を語る気になったようでした。
「お母さん・・話したいことがあるの」
***
今週の避難者対応相談ですが、寛次だけじゃなくて
職員全体がダンボの耳で聞いてるものだから
相談者はあまり込み入った話や深刻なことは話せないですよね。
それは寛次が負担にならないように職員全体で見守るためでもあったのでしょうか?
なんとなく相談者よりも寛次のための「相談」という仕事でした(^^;
でもこれにより、涼が寛次の心の声を聴いたのがきっかけとなって
母にあの震災の時の弟の話をしようという気になったからこれでいいのかもしれません。
今週の山倉課長は涼に対して震災に遭ったことが今の涼を支えていると認めています。
豪雨のなか山倉課長の手を必死で握っている様子が出てましたが
それこそまさに「手を離さない」ですね!!
次週、最終回です。
05/21/2014 サイレント・プア 第7話
涼と光(弟)のシーンがまた少し更新しました。なんとか助けようとしたところに再び地震が・・(酷;;
【第7回】心が届かない
総合 2014年5月20日(火) 午後10時から
【再放送】総合 2014年5月27日(火) 午前1時25分から(月曜深夜)
事故で高次脳機能障害を負った夫を自宅で介護したいという妻・みき(前田亜季)。夫婦で開いた一口餃子店を守りたいという強い思いを知った涼(深田恭子)は、みきの援助に乗り出す。だがみきは、夫・啓(成河)から何の反応も得られないことに心をすり減らしていく。ついに店と自宅での介護を諦めようとしたみきに、涼は最後に夫婦ふたりの餃子を焼いてみることを提案する。啓の残したノートを見て、みきは餃子を焼くことを決意するが――。
先週のビザ案件は今週扱わなかったのですね。
てことはあれで切り捨てちゃうの??涼らしくないですよね・・。
で、今週は高次脳機能障害を負った例をあげてくれました。
「若い」ということが今週のキーなんですね。
デイケアや何らかの行政の支援や応援があるのは一定の年齢かららしいのです。
みき(前田亜紀)が餃子店営業の赤字が続くことで弱音を吐き、
店を閉めたいと言ったその日に夫が事故に遭ったのでした。
心肺停止が長かったので脳に酸素が届かず機能障害だそうです。
それでも若いからか、半年で車いすに座れるところまで回復したと言うのがすごいです。
みきは転院するなら家で介護したいと申し出ますが事故の日の会話がみきをそうさせたのですね。
償いみたいなものでしょうか。
でも昔好きだったことやなじんだ空気・音・匂いなどが記憶回復に効果があると聞いたら
やはり家での介護にこだわる気持ちもわかります。
涼の応援で過去に夫が大好きで選手としても活躍していた野球を見に行ったのは
夫婦にとっては辛い境遇を自覚させたようで逆効果だったようです。
その後も反応がない夫なわけで、それがみきに介護専門病院に入院させる決心をさせたのでした。
夫婦の体格の差は大変なものですし、とても力が足りないことの方が多く、
また生活のために仕事する必要もありますからそのほうが良かったのですね。
涼の提案で最後にもう一度餃子を焼くところで夫の機能が回復の兆しを見せてくれました。
涙流して餃子を作る手つきまで動けるようになるのかとやや引いてしまいましたが
でもこれはドラマなので希望が見える終わり方は私は大歓迎です。
泣きながらありがとうと言うシーンなどついもらい涙です。
現実にこうして少しずつ良くなっていく場合が多いのでしょうね。
今回見て、事故で障害を負ってしまった時の支援がどんなのがあるのかよくわからなかったですね。
ただ家の改装はいろいろ手当してもらえそうでした。
涼が家の中に「手すりやスロープetcがどうのこうの・・」と言ってましたから。
この機能障害ストーリーと並行して、先週のまなか案件が今週、悲しい結末を迎えてしまいました。
孤立している人を毎日訪問していたまなか(桜庭)ですが、名刺がそのまま扉にはさまれていた日に
亡くなっていたことを発見。社会死として判定されたのでした。
この現実にまなかはショックでしばらく職場に出られない状態になりましたが
涼のようになりたいと、この事実を受け止めることができたのでした。
たとえ届かなくても心を届け続けると悟りを開いたような顔でした。
毎日メッセージを添えた名刺をおいていたのに一度も顔を合わせたことがなかったのが悔やまれます。
亡くなった方はこの名刺に日付を入れて大事に保存していたらしいというのが少し救われました。
もう一つエピがありました。
それは光良君の恋・・ですかね。
ウーロン茶で酔える稀有な人ですが(笑
以前、自転車で並んだ時に涼に悲しい顔をすると言ったことがありましたが
その理由が阪神大震災で弟を失ったことだと聞いてしまった光良君でした。
今週、北村さんの出番が少なかったですが
縦割りを壊して孤立家庭の一報があったらすぐに動ける体制にするとわざわざ涼に言いに来てました。
こんな山倉課長をライバルと見たのか光良君は
「涼を助けることができるのか」と挑戦状をたたきつけたところで次回へ。
***
阪神大震災の時の子供たちの様子に少し変化が見られました。
涼が弟を見捨てたように見えていた映像が、実は助けに行こうとしたのだと言うことがわかりました。
足場が悪く動きにくい状況でしたがとにかく弟のほうに向かったのでした。
そこに再び地震がきて周りが崩れ落ち、弟の姿が見えなくなり、さらに涼だけが助けられたというところです。
ただ、涼は沈黙を守ったまま何も語りません。
そこに深い傷が見えてしまい言葉がありません。
そして次回、山倉課長は光良君になんと答えるのかと注目です。
総合 2014年5月20日(火) 午後10時から
【再放送】総合 2014年5月27日(火) 午前1時25分から(月曜深夜)
事故で高次脳機能障害を負った夫を自宅で介護したいという妻・みき(前田亜季)。夫婦で開いた一口餃子店を守りたいという強い思いを知った涼(深田恭子)は、みきの援助に乗り出す。だがみきは、夫・啓(成河)から何の反応も得られないことに心をすり減らしていく。ついに店と自宅での介護を諦めようとしたみきに、涼は最後に夫婦ふたりの餃子を焼いてみることを提案する。啓の残したノートを見て、みきは餃子を焼くことを決意するが――。
先週のビザ案件は今週扱わなかったのですね。
てことはあれで切り捨てちゃうの??涼らしくないですよね・・。
で、今週は高次脳機能障害を負った例をあげてくれました。
「若い」ということが今週のキーなんですね。
デイケアや何らかの行政の支援や応援があるのは一定の年齢かららしいのです。
みき(前田亜紀)が餃子店営業の赤字が続くことで弱音を吐き、
店を閉めたいと言ったその日に夫が事故に遭ったのでした。
心肺停止が長かったので脳に酸素が届かず機能障害だそうです。
それでも若いからか、半年で車いすに座れるところまで回復したと言うのがすごいです。
みきは転院するなら家で介護したいと申し出ますが事故の日の会話がみきをそうさせたのですね。
償いみたいなものでしょうか。
でも昔好きだったことやなじんだ空気・音・匂いなどが記憶回復に効果があると聞いたら
やはり家での介護にこだわる気持ちもわかります。
涼の応援で過去に夫が大好きで選手としても活躍していた野球を見に行ったのは
夫婦にとっては辛い境遇を自覚させたようで逆効果だったようです。
その後も反応がない夫なわけで、それがみきに介護専門病院に入院させる決心をさせたのでした。
夫婦の体格の差は大変なものですし、とても力が足りないことの方が多く、
また生活のために仕事する必要もありますからそのほうが良かったのですね。
涼の提案で最後にもう一度餃子を焼くところで夫の機能が回復の兆しを見せてくれました。
涙流して餃子を作る手つきまで動けるようになるのかとやや引いてしまいましたが
でもこれはドラマなので希望が見える終わり方は私は大歓迎です。
泣きながらありがとうと言うシーンなどついもらい涙です。
現実にこうして少しずつ良くなっていく場合が多いのでしょうね。
今回見て、事故で障害を負ってしまった時の支援がどんなのがあるのかよくわからなかったですね。
ただ家の改装はいろいろ手当してもらえそうでした。
涼が家の中に「手すりやスロープetcがどうのこうの・・」と言ってましたから。
この機能障害ストーリーと並行して、先週のまなか案件が今週、悲しい結末を迎えてしまいました。
孤立している人を毎日訪問していたまなか(桜庭)ですが、名刺がそのまま扉にはさまれていた日に
亡くなっていたことを発見。社会死として判定されたのでした。
この現実にまなかはショックでしばらく職場に出られない状態になりましたが
涼のようになりたいと、この事実を受け止めることができたのでした。
たとえ届かなくても心を届け続けると悟りを開いたような顔でした。
毎日メッセージを添えた名刺をおいていたのに一度も顔を合わせたことがなかったのが悔やまれます。
亡くなった方はこの名刺に日付を入れて大事に保存していたらしいというのが少し救われました。
もう一つエピがありました。
それは光良君の恋・・ですかね。
ウーロン茶で酔える稀有な人ですが(笑
以前、自転車で並んだ時に涼に悲しい顔をすると言ったことがありましたが
その理由が阪神大震災で弟を失ったことだと聞いてしまった光良君でした。
今週、北村さんの出番が少なかったですが
縦割りを壊して孤立家庭の一報があったらすぐに動ける体制にするとわざわざ涼に言いに来てました。
こんな山倉課長をライバルと見たのか光良君は
「涼を助けることができるのか」と挑戦状をたたきつけたところで次回へ。
***
阪神大震災の時の子供たちの様子に少し変化が見られました。
涼が弟を見捨てたように見えていた映像が、実は助けに行こうとしたのだと言うことがわかりました。
足場が悪く動きにくい状況でしたがとにかく弟のほうに向かったのでした。
そこに再び地震がきて周りが崩れ落ち、弟の姿が見えなくなり、さらに涼だけが助けられたというところです。
ただ、涼は沈黙を守ったまま何も語りません。
そこに深い傷が見えてしまい言葉がありません。
そして次回、山倉課長は光良君になんと答えるのかと注目です。
05/14/2014 サイレント・プア 第6話
ビザなし案件は手に負えない気がしますが涼だったらこの壁も突き破るのではと思うのです。
こんな形で切っておしまいってことじゃないですよね?
【第6回】小さなSOS
総合 2014年5月13日(火) 午後10時から
【再放送】総合 2014年5月20日(火) 午前1時25分から(月曜深夜)
夜の街で涼が出会った少年・すばる(川﨑剣人)。 親のネグレクトを疑うが、少年の母親はフィリピン人(アーリン・ディングラサン)で、日本人の夫に捨てられ、生活のために夜通し働くことを余議なくされていた。 日本語が余りできずに孤立する母親を支えることで、少年の生活を良くしようとする涼(深田恭子)。だがようやく地域にとけ込んできた矢先、母子には日本国籍がないことが判明する。
あのすばるくんが演技達者で素晴らしかったですね。
あとスモウ戦士ウッチャリア・・だっけ?
すごいものを思いつきましたね。このネーミングのセンスにも驚きまくったわ@@
それにしてもお父さんかと思ってサラリーマン風のおじさんについていく子供が
かわいそうすぎて絶句します。
こういう子供たちがたくさんいるんでしょうね。やりきれない話です。
とにかくかかわった以上、すばるくんを救済するという強い意志が見えた涼に期待が高まりました。
プアとは孤立だという新解釈のもとに、
今回も孤立の母親のためにフィリピンの方たちの交流パーティを開いた社協のスタッフたちでした。
その結果アナ(すばるママ)は友達ができたし、一人ではないことを感じて心強い思いをしました。
そして心をゆるしついにビザがないことを涼に打ち明けたアナでした。
あれだけ警戒心を発揮していたのだから、それは当然わかっていたことでした。
だからこそ明日「入管」に付き添うというのは涼の気持ちとしては当然でしたが、
もし「入管」に涼が一緒に行き説明したとしてもおそらく強制退去を覆すことは無理だったのではないかなと。
その壁を敗れないことを見せずに、別問題で幕を下ろした感がありもやもやですね。
別問題とは例の工場の不法就労者の摘発のことです。
テレビで見たときにヤバイと思ってスバル君のアパートに走ったらすでに出ていった後だったのでした。
逃げずにいてくれたら時間がかかったとしても涼が本当に何とかしてくれたかもしれないのですけれど・・。
この解決が見られなかったのは本当に残念な結末でした。この続きがあるといいのですが。
それにしても不法滞在不法就労って、
低賃金の温床で雇用者経営者にはとてもありがたい存在なんですよね。
お互いの利益みたいなものがある限り、切っても切ってもにょきにょきと生えてくるイメージです。
今回の弁当工場だってどれだけ安く使われていたのだろうかとあのアパートに厳しいものを見てしまいました。
この例は氷山の一角なのでしょうが、次のアナ母子を作らないためにも
管理の力と大きな温かい受け手が、がっちりと結ぶ必要がありそうです。
涼はこの結果に大泣きし誰も救えないと絶望するのですが山倉課長は
すばるがおいて行った「ありがとう」のメモを示して慰めてくれます。
ここで初めて涼はあの震災で弟を見捨てた自分を告白したのでした。
誰にも言えなかった過去の傷ですが、山倉は涼のこの深い苦しみを瞬時に理解しています。
この二人は心理的にかなり接近していて同じ傷を持つ点で寄り添う存在なのかもしれません。
ただ涼の方向としては弟の件がある限り明るい未来を断つ覚悟であり、
それだけに他人を救うことに熱中するともいえそうです。
それにしてもあの震災のシーンは胸をえぐるものがあり涙を禁じえません。
そういえば今週はスバル君を引き受けた一夜明けての翌朝に
出勤していく山倉と涼の姿を目撃した光良君は思わず隠れてしまうのでした。
光良君だって、涼が担当だったからあの部屋から出てこれたのだと思うわけで
やはり、担当者が綺麗なお姉さんであることはそれまでの世界観を覆すものがありますよね~。恋か・・。
みんな深キョン好きだし~ということで、今回の結論とします(どんな結論だ・・
【第6回】小さなSOS
総合 2014年5月13日(火) 午後10時から
【再放送】総合 2014年5月20日(火) 午前1時25分から(月曜深夜)
夜の街で涼が出会った少年・すばる(川﨑剣人)。 親のネグレクトを疑うが、少年の母親はフィリピン人(アーリン・ディングラサン)で、日本人の夫に捨てられ、生活のために夜通し働くことを余議なくされていた。 日本語が余りできずに孤立する母親を支えることで、少年の生活を良くしようとする涼(深田恭子)。だがようやく地域にとけ込んできた矢先、母子には日本国籍がないことが判明する。
あのすばるくんが演技達者で素晴らしかったですね。
あとスモウ戦士ウッチャリア・・だっけ?
すごいものを思いつきましたね。このネーミングのセンスにも驚きまくったわ@@
それにしてもお父さんかと思ってサラリーマン風のおじさんについていく子供が
かわいそうすぎて絶句します。
こういう子供たちがたくさんいるんでしょうね。やりきれない話です。
とにかくかかわった以上、すばるくんを救済するという強い意志が見えた涼に期待が高まりました。
プアとは孤立だという新解釈のもとに、
今回も孤立の母親のためにフィリピンの方たちの交流パーティを開いた社協のスタッフたちでした。
その結果アナ(すばるママ)は友達ができたし、一人ではないことを感じて心強い思いをしました。
そして心をゆるしついにビザがないことを涼に打ち明けたアナでした。
あれだけ警戒心を発揮していたのだから、それは当然わかっていたことでした。
だからこそ明日「入管」に付き添うというのは涼の気持ちとしては当然でしたが、
もし「入管」に涼が一緒に行き説明したとしてもおそらく強制退去を覆すことは無理だったのではないかなと。
その壁を敗れないことを見せずに、別問題で幕を下ろした感がありもやもやですね。
別問題とは例の工場の不法就労者の摘発のことです。
テレビで見たときにヤバイと思ってスバル君のアパートに走ったらすでに出ていった後だったのでした。
逃げずにいてくれたら時間がかかったとしても涼が本当に何とかしてくれたかもしれないのですけれど・・。
この解決が見られなかったのは本当に残念な結末でした。この続きがあるといいのですが。
それにしても不法滞在不法就労って、
低賃金の温床で雇用者経営者にはとてもありがたい存在なんですよね。
お互いの利益みたいなものがある限り、切っても切ってもにょきにょきと生えてくるイメージです。
今回の弁当工場だってどれだけ安く使われていたのだろうかとあのアパートに厳しいものを見てしまいました。
この例は氷山の一角なのでしょうが、次のアナ母子を作らないためにも
管理の力と大きな温かい受け手が、がっちりと結ぶ必要がありそうです。
涼はこの結果に大泣きし誰も救えないと絶望するのですが山倉課長は
すばるがおいて行った「ありがとう」のメモを示して慰めてくれます。
ここで初めて涼はあの震災で弟を見捨てた自分を告白したのでした。
誰にも言えなかった過去の傷ですが、山倉は涼のこの深い苦しみを瞬時に理解しています。
この二人は心理的にかなり接近していて同じ傷を持つ点で寄り添う存在なのかもしれません。
ただ涼の方向としては弟の件がある限り明るい未来を断つ覚悟であり、
それだけに他人を救うことに熱中するともいえそうです。
それにしてもあの震災のシーンは胸をえぐるものがあり涙を禁じえません。
そういえば今週はスバル君を引き受けた一夜明けての翌朝に
出勤していく山倉と涼の姿を目撃した光良君は思わず隠れてしまうのでした。
光良君だって、涼が担当だったからあの部屋から出てこれたのだと思うわけで
やはり、担当者が綺麗なお姉さんであることはそれまでの世界観を覆すものがありますよね~。恋か・・。
みんな深キョン好きだし~ということで、今回の結論とします(どんな結論だ・・
05/07/2014 サイレント・プア 第5話
親子の確執で引きこもり!30年は長いですよねえ~~~~(キガトオクナル--;
【第5回】30年の孤独
総合 2014年5月6日(火) 午後10時から
【再放送】総合 2014年5月13日(火) 午前1時25分から(月曜深夜)
涼が作った引きこもりの自立を支援するサロンに否定的な自治会長の園村幹夫(北村総一朗)。だがその園村のひとり息子で海外で成功しているはずの健一(阪田マサノブ)は、実は何と30年間も自宅に引きこもっていた。息子の行く末を案じた園村は、涼に健一の存在を打ち明ける。涼は背景に、人生の選択の全てを父である園村が決めてしまっていた問題があると見抜き、それぞれに語りかけることで親子の間を変えようとする。
息子は日本におりませんという園村自治会長(北村総一朗)が辛そうでしたねえ・・。
園村家の秘密は30年引きこもりの息子!
受験を2回失敗したとき、親にひどいことを言われたのが原因ということでしたが
本当のところは受験失敗よりも絵を燃やされたことの方が大きいのでした。
親の気モチもわかります。
大事な一人息子ですから、道に迷わずに、しかも誰からも聞こえのいい仕事で
立派に稼げるようになってほしいのね。
それが「一流大学⇒大企業」というコースだったわけですね。
まさにステレオタイプのお父さん。
ところが、二浪して失敗した息子は父親を憎み復讐のように籠城したというわけです。
一歩も部屋の外に出ないかというと家の中は自由に動いてたし
パソコンがあったから、外の空気も多少は知ってるようでしたが。
園村会長は引きこもりのサロンを見ていやみを言うのですが
自分の息子の件があるだけに、その言葉も辛辣ながら自分に向かってるところのようです。
涼(里美)は超能力で園村家の危機をキャッチした模様。
そして、園村の話を聞いた時も「よく話してくれた」と両手を広げて迎えるのでした。
今回も涼の作戦は、健一(引きこもりの息子@阪田)に話しかけて扉の向こうで待つこと。
次第に、部屋の中に入ってるのが技です。
そして、ついに「絵」を描きたいのだと言質を引き出すのでした。
お父さんはそんなことをしてほしいのではないと怒りの顔でしたが
過去に息子にしてしまった自分の過ちを打ち明け、涼から「間違っていた」と指摘されて
だいぶ心が動いたようです。
子供を心配するのと、道を決めてしまうのは別の問題だと言われてやっと目が覚めたようでした。
とにかく健一の絵は完成。
サロンに飾られたそれは迫力がありましたが、憎しみは描かれてはいませんでした。
空と大地を二分して、まっすぐ真ん中に道があったのと、両脇は実りのように美しく彩られていたのでした。
30年親を憎んで引きこもりの人が描くにはあまりにも崇高で気高い雰囲気があり、引き寄せられました。
そして園村はその絵を見て泣き、息子に土下座して謝罪しました。
絵が雄弁に語り、そうさせたのです。すばらしいエネルギーを持った絵だということですね。
今後、絵描きとなって仕事がくるかどうかがカギですが、
とにかく自分から何かを生産したのは良かったことでした。
パソコンもあるしセンスの良さも発揮できればきっと自立の道が・・。
その後独り立ちしたという結果が知らされました。
涼が健一の心の扉を開いた言葉は過去に「取り返しがつかないことをした」と告白したことでしたが
同じく「空っぽ」だからと目線を合わせ「息ができるようになった」と同調するのが共感を呼ぶようです。
本気(で救いたいの)だと伝わったことが大きいのですね。
桜の下で山倉と話をする涼でした。
声なき孤独の隠れたSOSが涼には聞こえていると話す山倉課長。
そしてその孤独の声が涼にも隠れていると察知したようです。
二人でいたうわさが母親のところに届き
いつか涼が結婚して家を出るのかと嬉しくも寂しい親心をのぞかせています。
*****
引きこもりサロンに来ている若者はほぼ全員男性でしたね?
男性のほうが傷つきやすいと言う証でしょうか。
園村の嫌味に耐えて「生きるスピードが違う」と説明する光良君は
サポーターとしてスタッフ側のようでした。
人はいつからでも生き直せると話す様子は立派に説得力がありました。
息子の健一が50歳でもきっと大丈夫と思わせてくれたのは良かったことでした。
今週もじいちゃんポエマーでしたね~。
(死者の魂が)桜の花びらとなって毎年、生きてる俺たちを元気かいと見に来てくれると
涼に言うのでした。
弟の花びらもあの中にいたのかしら。
す~っと通り過ぎた涼でした。
プアとは「孤独」と訳されるようだという山倉課長でしたが
確かに今のところ「孤独」のほうがドラマの中では主テーマとなってるみたいです。
地域の人たちが殻に閉じこもる人を外に出せるようにと連帯意識が出てきてるのが良かったです。
これが大きな輪となっていくのが涼の目指すところなのでしょう。
次回は外国人問題?
総合 2014年5月6日(火) 午後10時から
【再放送】総合 2014年5月13日(火) 午前1時25分から(月曜深夜)
涼が作った引きこもりの自立を支援するサロンに否定的な自治会長の園村幹夫(北村総一朗)。だがその園村のひとり息子で海外で成功しているはずの健一(阪田マサノブ)は、実は何と30年間も自宅に引きこもっていた。息子の行く末を案じた園村は、涼に健一の存在を打ち明ける。涼は背景に、人生の選択の全てを父である園村が決めてしまっていた問題があると見抜き、それぞれに語りかけることで親子の間を変えようとする。
息子は日本におりませんという園村自治会長(北村総一朗)が辛そうでしたねえ・・。
園村家の秘密は30年引きこもりの息子!
受験を2回失敗したとき、親にひどいことを言われたのが原因ということでしたが
本当のところは受験失敗よりも絵を燃やされたことの方が大きいのでした。
親の気モチもわかります。
大事な一人息子ですから、道に迷わずに、しかも誰からも聞こえのいい仕事で
立派に稼げるようになってほしいのね。
それが「一流大学⇒大企業」というコースだったわけですね。
まさにステレオタイプのお父さん。
ところが、二浪して失敗した息子は父親を憎み復讐のように籠城したというわけです。
一歩も部屋の外に出ないかというと家の中は自由に動いてたし
パソコンがあったから、外の空気も多少は知ってるようでしたが。
園村会長は引きこもりのサロンを見ていやみを言うのですが
自分の息子の件があるだけに、その言葉も辛辣ながら自分に向かってるところのようです。
涼(里美)は超能力で園村家の危機をキャッチした模様。
そして、園村の話を聞いた時も「よく話してくれた」と両手を広げて迎えるのでした。
今回も涼の作戦は、健一(引きこもりの息子@阪田)に話しかけて扉の向こうで待つこと。
次第に、部屋の中に入ってるのが技です。
そして、ついに「絵」を描きたいのだと言質を引き出すのでした。
お父さんはそんなことをしてほしいのではないと怒りの顔でしたが
過去に息子にしてしまった自分の過ちを打ち明け、涼から「間違っていた」と指摘されて
だいぶ心が動いたようです。
子供を心配するのと、道を決めてしまうのは別の問題だと言われてやっと目が覚めたようでした。
とにかく健一の絵は完成。
サロンに飾られたそれは迫力がありましたが、憎しみは描かれてはいませんでした。
空と大地を二分して、まっすぐ真ん中に道があったのと、両脇は実りのように美しく彩られていたのでした。
30年親を憎んで引きこもりの人が描くにはあまりにも崇高で気高い雰囲気があり、引き寄せられました。
そして園村はその絵を見て泣き、息子に土下座して謝罪しました。
絵が雄弁に語り、そうさせたのです。すばらしいエネルギーを持った絵だということですね。
今後、絵描きとなって仕事がくるかどうかがカギですが、
とにかく自分から何かを生産したのは良かったことでした。
パソコンもあるしセンスの良さも発揮できればきっと自立の道が・・。
その後独り立ちしたという結果が知らされました。
涼が健一の心の扉を開いた言葉は過去に「取り返しがつかないことをした」と告白したことでしたが
同じく「空っぽ」だからと目線を合わせ「息ができるようになった」と同調するのが共感を呼ぶようです。
本気(で救いたいの)だと伝わったことが大きいのですね。
桜の下で山倉と話をする涼でした。
声なき孤独の隠れたSOSが涼には聞こえていると話す山倉課長。
そしてその孤独の声が涼にも隠れていると察知したようです。
二人でいたうわさが母親のところに届き
いつか涼が結婚して家を出るのかと嬉しくも寂しい親心をのぞかせています。
*****
引きこもりサロンに来ている若者はほぼ全員男性でしたね?
男性のほうが傷つきやすいと言う証でしょうか。
園村の嫌味に耐えて「生きるスピードが違う」と説明する光良君は
サポーターとしてスタッフ側のようでした。
人はいつからでも生き直せると話す様子は立派に説得力がありました。
息子の健一が50歳でもきっと大丈夫と思わせてくれたのは良かったことでした。
今週もじいちゃんポエマーでしたね~。
(死者の魂が)桜の花びらとなって毎年、生きてる俺たちを元気かいと見に来てくれると
涼に言うのでした。
弟の花びらもあの中にいたのかしら。
す~っと通り過ぎた涼でした。
プアとは「孤独」と訳されるようだという山倉課長でしたが
確かに今のところ「孤独」のほうがドラマの中では主テーマとなってるみたいです。
地域の人たちが殻に閉じこもる人を外に出せるようにと連帯意識が出てきてるのが良かったです。
これが大きな輪となっていくのが涼の目指すところなのでしょう。
次回は外国人問題?
04/30/2014 サイレント・プア 第4話
同時進行3本の柱!その中の一つ敬子さんの母の歌はマジ号泣でした。
制度のはざまで救われずに苦しむ孤立や貧困。
救われる方だけじゃなく救う方だって苦しい思いを抱えているのでした。
【第4回】母の歌
総合 2014年4月29日(火) 午後10時から
【再放送】総合 2014年5月6日(火) 午前1時45分から(月曜深夜)
涼の親友で民生委員の石田敬子(坂井真紀)には、若年認知症を患っている母・敏子(左時枝)がいた。
ある日、敏子は敬子の幼い娘とともに行方不明になってしまう。
実は敬子は長年生き別れだった母との苦い思い出を抱えており、
それを知りつつあえて同居を勧めた涼は責任を感じ、必死で行方を捜すのだった。
一方、元ゴミ屋敷の主・房枝のもとには、なにやら怪しげな男が出入りするようになっていて――。
今週は初回のごみ屋敷住人の房枝さん(香川)や、2話の引きこもり青年の光良君まで出演のシーンがあり
支援の輪も出演者の輪もうまく回っていることが見えました。
ドラマ内の話だけじゃなくて現実的キャストってところでも。
ゴミ屋敷だった房枝さんのお宅に頻繁に出入りする男がいるという通報があり、
社協へと伝わりました。
房枝さん宅は3年分のごみが消えてすっかり普通に生活しているというのがびっくりです。
普通にごみさえ消えたらもう大丈夫なんでしょうか?
なんせどれだけの匂いが染みついてるのかと恐ろしい気がするんですけどね。
見えないところにGやNが潜んでいそうだし・・絶対にゴミはため込んだらダメよね。
それはさておき、リフォーム業者が出入りしていて必要のないリフォームを法外の価格で持ちかける詐欺事例でした。
独居老人が狙われるのは孤独に付け入り、優しい顔をして便利になんでも聞いてくれるからなんですね。
そのうち心を許してしまい、うまく話をもちかけて貯金を根こそぎ持ってかれてしまうそうです。
よくその手の話を聞いてましたがちゃんとこのドラマで取り上げたのはご立派。
最終的にその出入りの男は逮捕されたそうですが房枝さんはわざと騙されてあげてたようです。
何かと親身になってくれるその男は二言目には「息子様が喜んでくれる」というそうで
とっくに亡くなってることも知らないでバカだと思いつつ、
本当にそうかもしれないとその気になっていたらしいです。
お金ならあげたつもりでよかったと言うのですが、やはり最後に頼るはお金ですから
大事にした方がいいですよね。
房枝さんのために奔走するマナカさん(桜庭みなみ)が「子里美」と呼ばれるのも光栄なことで!
そして今週のメインは若年認知症の問題でした。
若年というからには若いかと思いますが民生委員の敬子(坂井真紀)のお母さんは60歳でした。
敬子さんが5歳の時、男のもとに走った母親が、病気だということで連絡があり、それから同居となったのでした。
それは自分の過去を引きずる涼(深田)の後押しもあったわけです。
しかし、この母親が時々激しい認知症の症状でだんだん周囲にひずみと疲労をもたらすわけです。
そんなところに敬子の娘6歳を連れて徘徊となったのでした。
現在と過去が脳のなかで交錯するというのか、つれていった孫がかつて生き別れたときの敬子の年齢なので
混乱も混乱というところのようです。
認知症は過去に生きるということで思い出の場所に向かうという説があり、
ドラマの中でも都電に乗ってとある場所に向かったという目撃情報がありました。
そして見つけた駅のホームのところが昔、敬子と別れた場所だったらしい。
そこで孫にお別れを告げる母を発見。
いつも歌ってくれていたテネシーワルツを歌うのが涙を誘いました。
敬子にとっても忘れられない歌なのですね。
まだらに正気に戻る母ですが敬子を見て、本当はあの時連れて行きたかったと語るシーンにはつい号泣。
しかし、こんな涙で終わるには厳しい現実が今後の敬子に押し寄せるのが見えていて
そっちの方面でも涙がにじみます。
今回、徘徊の敬子母を探すためにツイではなく社協の一斉メールを使ったようですが
これが効果があったようです。
個人情報なのでツイッターには載せられないものも、社協の信用の範囲で活用できたのは秀逸でした。
おかげで2話の光良君も再度登場し、都電の駅内で青いぬいぐるみを目撃できたのが情報となりました。
この結果をうけて徘徊救援メールを常時ラインとして活用できたらという涼の提案を
山倉課長が掛け合うと引き受けてくれました。
そして涼の弟問題。
手を離したシーンですが少し先まで出てきました。
屋根から落ちたようなところに弟がいて少し上にいる姉に悟ったような泣き顔をしてうなずいているのです。
行っていいよと言う風に見えますが、それにしても胸に詰まって言葉が出ません。
涼はここで弟を助けられなかったのが傷になっているのですね。
母には言えない涼の秘密でした。
*****
涼の母親(市毛)も自分が不在の時に子供(弟)が死んだことが苦しんでいると祖父が語ります。
涼が自分一人で苦しんでいるのがわかってるからこそ、お母さんに話して苦しみを共有したらというのですが
そのシーンがあまりにも残酷なだけにどうしても言えないのですね。
そして自分が手を離したことが悪いのだと闇のなかに沈むわけです。
この悔いが原動力となって今の涼を支えているわけですが、
子供の時のこの経験はあまりにも酷くてどうしたら涼を救えるのかと再び涙です。
若年性認知症は若いから体力があるということで徘徊も結構活力があったということでした。
都電に乗って過去の自分を再び演じるのがまた驚きました。
テネシーワルツを歌い、夫と子供を捨てて恋に走った母親というのがむせるような妖しさを感じさせますが
現実は年に抗えず認知症というのが恐ろしい罰を下したものです。
しかもそれは、病気の本人よりもかつて捨てた娘に負担となっています。
だけれどあの時「お母さん行かないで」と言えなかったからだと敬子は
この現実を引き受けることにしたのでした。
どっちをむいても切ない。
敬子が「今幸せだよ」と号泣するのがまた涙を誘いました。
けれど、家族はやっぱり一緒にいたほうがいいと私も思ってしまうのです。
今週は山倉課長も涼も控え目な出演でしたが、
弟のあのシーンだけはあまりにも強く悲しく残ってしまいました。
救われる方だけじゃなく救う方だって苦しい思いを抱えているのでした。
【第4回】母の歌
総合 2014年4月29日(火) 午後10時から
【再放送】総合 2014年5月6日(火) 午前1時45分から(月曜深夜)
涼の親友で民生委員の石田敬子(坂井真紀)には、若年認知症を患っている母・敏子(左時枝)がいた。
ある日、敏子は敬子の幼い娘とともに行方不明になってしまう。
実は敬子は長年生き別れだった母との苦い思い出を抱えており、
それを知りつつあえて同居を勧めた涼は責任を感じ、必死で行方を捜すのだった。
一方、元ゴミ屋敷の主・房枝のもとには、なにやら怪しげな男が出入りするようになっていて――。
今週は初回のごみ屋敷住人の房枝さん(香川)や、2話の引きこもり青年の光良君まで出演のシーンがあり
支援の輪も出演者の輪もうまく回っていることが見えました。
ドラマ内の話だけじゃなくて現実的キャストってところでも。
ゴミ屋敷だった房枝さんのお宅に頻繁に出入りする男がいるという通報があり、
社協へと伝わりました。
房枝さん宅は3年分のごみが消えてすっかり普通に生活しているというのがびっくりです。
普通にごみさえ消えたらもう大丈夫なんでしょうか?
なんせどれだけの匂いが染みついてるのかと恐ろしい気がするんですけどね。
見えないところにGやNが潜んでいそうだし・・絶対にゴミはため込んだらダメよね。
それはさておき、リフォーム業者が出入りしていて必要のないリフォームを法外の価格で持ちかける詐欺事例でした。
独居老人が狙われるのは孤独に付け入り、優しい顔をして便利になんでも聞いてくれるからなんですね。
そのうち心を許してしまい、うまく話をもちかけて貯金を根こそぎ持ってかれてしまうそうです。
よくその手の話を聞いてましたがちゃんとこのドラマで取り上げたのはご立派。
最終的にその出入りの男は逮捕されたそうですが房枝さんはわざと騙されてあげてたようです。
何かと親身になってくれるその男は二言目には「息子様が喜んでくれる」というそうで
とっくに亡くなってることも知らないでバカだと思いつつ、
本当にそうかもしれないとその気になっていたらしいです。
お金ならあげたつもりでよかったと言うのですが、やはり最後に頼るはお金ですから
大事にした方がいいですよね。
房枝さんのために奔走するマナカさん(桜庭みなみ)が「子里美」と呼ばれるのも光栄なことで!
そして今週のメインは若年認知症の問題でした。
若年というからには若いかと思いますが民生委員の敬子(坂井真紀)のお母さんは60歳でした。
敬子さんが5歳の時、男のもとに走った母親が、病気だということで連絡があり、それから同居となったのでした。
それは自分の過去を引きずる涼(深田)の後押しもあったわけです。
しかし、この母親が時々激しい認知症の症状でだんだん周囲にひずみと疲労をもたらすわけです。
そんなところに敬子の娘6歳を連れて徘徊となったのでした。
現在と過去が脳のなかで交錯するというのか、つれていった孫がかつて生き別れたときの敬子の年齢なので
混乱も混乱というところのようです。
認知症は過去に生きるということで思い出の場所に向かうという説があり、
ドラマの中でも都電に乗ってとある場所に向かったという目撃情報がありました。
そして見つけた駅のホームのところが昔、敬子と別れた場所だったらしい。
そこで孫にお別れを告げる母を発見。
いつも歌ってくれていたテネシーワルツを歌うのが涙を誘いました。
敬子にとっても忘れられない歌なのですね。
まだらに正気に戻る母ですが敬子を見て、本当はあの時連れて行きたかったと語るシーンにはつい号泣。
しかし、こんな涙で終わるには厳しい現実が今後の敬子に押し寄せるのが見えていて
そっちの方面でも涙がにじみます。
今回、徘徊の敬子母を探すためにツイではなく社協の一斉メールを使ったようですが
これが効果があったようです。
個人情報なのでツイッターには載せられないものも、社協の信用の範囲で活用できたのは秀逸でした。
おかげで2話の光良君も再度登場し、都電の駅内で青いぬいぐるみを目撃できたのが情報となりました。
この結果をうけて徘徊救援メールを常時ラインとして活用できたらという涼の提案を
山倉課長が掛け合うと引き受けてくれました。
そして涼の弟問題。
手を離したシーンですが少し先まで出てきました。
屋根から落ちたようなところに弟がいて少し上にいる姉に悟ったような泣き顔をしてうなずいているのです。
行っていいよと言う風に見えますが、それにしても胸に詰まって言葉が出ません。
涼はここで弟を助けられなかったのが傷になっているのですね。
母には言えない涼の秘密でした。
*****
涼の母親(市毛)も自分が不在の時に子供(弟)が死んだことが苦しんでいると祖父が語ります。
涼が自分一人で苦しんでいるのがわかってるからこそ、お母さんに話して苦しみを共有したらというのですが
そのシーンがあまりにも残酷なだけにどうしても言えないのですね。
そして自分が手を離したことが悪いのだと闇のなかに沈むわけです。
この悔いが原動力となって今の涼を支えているわけですが、
子供の時のこの経験はあまりにも酷くてどうしたら涼を救えるのかと再び涙です。
若年性認知症は若いから体力があるということで徘徊も結構活力があったということでした。
都電に乗って過去の自分を再び演じるのがまた驚きました。
テネシーワルツを歌い、夫と子供を捨てて恋に走った母親というのがむせるような妖しさを感じさせますが
現実は年に抗えず認知症というのが恐ろしい罰を下したものです。
しかもそれは、病気の本人よりもかつて捨てた娘に負担となっています。
だけれどあの時「お母さん行かないで」と言えなかったからだと敬子は
この現実を引き受けることにしたのでした。
どっちをむいても切ない。
敬子が「今幸せだよ」と号泣するのがまた涙を誘いました。
けれど、家族はやっぱり一緒にいたほうがいいと私も思ってしまうのです。
今週は山倉課長も涼も控え目な出演でしたが、
弟のあのシーンだけはあまりにも強く悲しく残ってしまいました。
04/23/2014 サイレント・プア 第3話
誰にでも起こり得る貧困へのスパイラル。救助を阻むプライドをどう解凍するかがカギですね。
【第3回】最後の幸せ
総合 2014年4月22日(火) 午後10時から
【再放送】総合 2014年4月29日(火) 午前1時25分から(月曜深夜)
ホームレスの木下和男(大地康雄)が、家賃滞納で追い出された元の住居へ不法侵入。涼は生活保護を受けて病院に行くよう説得するが、かたくなに応じない。だが木下は公園で吐血し、余命僅かとわかる。木下は優秀な左官だったが、けががきっかけで社会からこぼれ落ち、唯一の肉親である妹(結城しのぶ)ともあえて縁を絶っていた。妹の昔の手紙を取りに不法侵入したと知った涼は、何とか妹と連絡をとらせようとする
今週は木下和男(大地)さんが貧困の主です。
腕のいい左官工だった木下はけがをしたことから仕事ができなくなり
家賃を払えずホームレスとなってしまいました。
ここで誰かにヘルプ信号をだしていたらまた違ったのでしょうが
自らのプライドがそれをさせずに吐血し、
とうとう余命宣告という事態まで追い込まれてしまったのでした。
きっかけは以前住んでいたアパートへの不法侵入の一報が涼(深田恭子)にもたらされたことでした。
後にわかったことですが妹の手紙を取りにきたということだったようです。
ホームレスになるには、ちゃんとそのポリシーがあり
自分の身の始末のためだったり、世捨て人だったりさまざまなのでしょうけれど
共通するのは貧困とプライドでしょうか。
そのために生活保護申請をすすめたり施設を斡旋しても出て行ってしまうという例は後をたたないようです。
木下には過去に涼が世話をしたという記憶(記録)があるようですが
それには感謝しつつも、やはりほっといてほしいの答えが出ています。
また住民側ではホームレスは街のイメージダウンとなるために苦情が区にもたらされています。
さらに若者たちが自らの優位を誇示するように威嚇している図もあり不快でした。
「人生捨てたんなら人に甘えるな」
「家族がないてるぞ~」
「俺たちこんなに必死に働いてるのに・・」
「公園は住む所じゃない・・」
以前新聞の投稿欄か何かで
ホームレスの人がふらっとやってきておにぎりをねだったから
ジャーに残っていたご飯を全部握ってあげたと書いてあったのを思い出しました。
私のご近所さんですが、夜に出かけたがる子供に対して
公園にホームレスがいて襲ってくるとかいう話をしていたのを思い出します。
親の反応が子供に植え付けるものって大きいですね。
前者の子はきっと優しい子に育って困ってる人を助けるようになるでしょうし
後者の子が公園に行ってドラマのシーンのように威嚇するのかもしれません。
涼は木下にかかわったことで、出口を探して寄り添う方向を模索したのでしょう。
食料支援もその一つかもしれません。
しかし、山倉課長(北村)は
無尽蔵に使えるほど愛も予算もこの世に存在しないと切り捨てようとしています。
しかしかつてはこの山倉こそが涼と同じような人だったということです。
過去に担当したホームレスを亡くしたことで今の(冷たい)山倉ができあがったとか。
ある日、涼が木下のもとにやってきたときにその若者たちのいじめがあり
怒って喧嘩になりかかったところにたまたま山倉がやってきたのと、
木下の吐血があったのが全部そろってしまいました。
おかげで本人が拒絶できる意識もなく病院送り。
しかし入院できたことは幸いだったようです。
涼がもはや会えない弟を思い、会えるうちに会ったほうがいいと木下に訴え、
新潟まで行って妹(結城しのぶ)を探し出してきたのですから。
それは大家が木下の探した手紙を涼に託したことから始まります。
仕事をなくし体をこわし、落ちた境遇からはいあがれない情けない男だと卑下する木下。
たった一人の妹には迷惑を掛けられないということから、頑なに救助を拒んでいたのでした。
じゃあ伝えてくれ、
「安心しろ。わしはもうすぐ死ねる」
しかし、この妹が涼から伝言を聞いて、兄の意をすぐに汲んでいます。
会いたくても、おそらくは兄の境遇を知り、プライドの高い兄を見舞うことはしませんでした。
「兄さんのおかげで和歌子は幸せにしております」
その通りに伝言を聞いた兄はうれしそうな顔をしました。
山倉課長は言います。
寄り添い支援というのは一人の人生に深入りするのとは違う。
君にいったい何ができる?
しかし涼の気持ちは変わりません。
東京の成長を支えてきた木下が一度道から外れたことで救えなかった。
だからこそ最後の今、木下らしい人生の誇りを感じてほしいのだと涼は訴えたのでした。
結果として涼の気持ちは通じ木下は支援を受け取る方向に傾いたようです。
山倉は他人に見えない幸せも絆もあるわけで、その時福祉はどうかかわれるかが課題だということを言いました。
そして木下の退院後のNPOの活動を授けてくれたのでした。
過去にホームレスに幸せの形を押し付けたことで死なれた傷を抱える山倉。
涼はだからこそ本当に望む形の幸せを一緒に考えていきたいとポリシーは変わりません。
これに反応したのかホームレスのシェルターの費用計上するように部長にかけあうことにした山倉でした。
その後に、支援グループが木下の部屋を借りてくれて生活が立ち行くようにしたようです。
引越しの日、木下は涼にありがとうの笑顔と
その日が来るまでちゃんと生きるという約束をしてくれました。
ですが、妹は下まで来たけれど兄には会わず帰っていきました。
通りの向こうから深いお辞儀をして。
***
涼のおじいちゃんはクリーニング店を営んでいますが
なじみのお客さんがコートを受け取りに来ないと心配していました。
この寒空にコートがなかったら外出もままならないから
あとで届けてあげようかと言うのです。
このおじいちゃんを見てきたからこそ涼は一人一人に対応する優しさを身につけたのかもしれません。
一番身近にいる人が他人を思う優しさを示してくれたというのが
涼にはもっとも良い導き手となって見えたと思えます。
そして弟を亡くした悲しみがそのエネルギーを支えていることは言うまでもありませんが。
しかし、過去の傷を抱えてきた者同士ですが
涼の影響をうけたように山倉課長がまた昔の自分に立ち返ろうとしています。
無尽蔵に使えるほど愛も予算もないと言っていながら
シェルター費用を計上するとは素早くも素晴らしい動きでした。
人の心の壁にどこまで関われるか。
過去3話分ともに共通した課題がこれにつきるようです。
行政を頼ればいいと迷惑をこうむる方は区に訴えたりしますが
逆の立場では支援を受け取ることさえ拒否するわけですから
簡単なことではありません。
その一人一人に寄り添うこと自体が愛も予算も足りなさそうですが
もしも逆の立場になったとき一度行政を頼って、
そこから巻き返しを図ることもいいのかもしれないと
そういう空気を作ることも大事だと思って見てしまいました。
しかし、今週の深キョンは困った顔がとってもキュートでかわいくて
ますますキャスティングの妙を見た思いです^^
総合 2014年4月22日(火) 午後10時から
【再放送】総合 2014年4月29日(火) 午前1時25分から(月曜深夜)
ホームレスの木下和男(大地康雄)が、家賃滞納で追い出された元の住居へ不法侵入。涼は生活保護を受けて病院に行くよう説得するが、かたくなに応じない。だが木下は公園で吐血し、余命僅かとわかる。木下は優秀な左官だったが、けががきっかけで社会からこぼれ落ち、唯一の肉親である妹(結城しのぶ)ともあえて縁を絶っていた。妹の昔の手紙を取りに不法侵入したと知った涼は、何とか妹と連絡をとらせようとする
今週は木下和男(大地)さんが貧困の主です。
腕のいい左官工だった木下はけがをしたことから仕事ができなくなり
家賃を払えずホームレスとなってしまいました。
ここで誰かにヘルプ信号をだしていたらまた違ったのでしょうが
自らのプライドがそれをさせずに吐血し、
とうとう余命宣告という事態まで追い込まれてしまったのでした。
きっかけは以前住んでいたアパートへの不法侵入の一報が涼(深田恭子)にもたらされたことでした。
後にわかったことですが妹の手紙を取りにきたということだったようです。
ホームレスになるには、ちゃんとそのポリシーがあり
自分の身の始末のためだったり、世捨て人だったりさまざまなのでしょうけれど
共通するのは貧困とプライドでしょうか。
そのために生活保護申請をすすめたり施設を斡旋しても出て行ってしまうという例は後をたたないようです。
木下には過去に涼が世話をしたという記憶(記録)があるようですが
それには感謝しつつも、やはりほっといてほしいの答えが出ています。
また住民側ではホームレスは街のイメージダウンとなるために苦情が区にもたらされています。
さらに若者たちが自らの優位を誇示するように威嚇している図もあり不快でした。
「人生捨てたんなら人に甘えるな」
「家族がないてるぞ~」
「俺たちこんなに必死に働いてるのに・・」
「公園は住む所じゃない・・」
以前新聞の投稿欄か何かで
ホームレスの人がふらっとやってきておにぎりをねだったから
ジャーに残っていたご飯を全部握ってあげたと書いてあったのを思い出しました。
私のご近所さんですが、夜に出かけたがる子供に対して
公園にホームレスがいて襲ってくるとかいう話をしていたのを思い出します。
親の反応が子供に植え付けるものって大きいですね。
前者の子はきっと優しい子に育って困ってる人を助けるようになるでしょうし
後者の子が公園に行ってドラマのシーンのように威嚇するのかもしれません。
涼は木下にかかわったことで、出口を探して寄り添う方向を模索したのでしょう。
食料支援もその一つかもしれません。
しかし、山倉課長(北村)は
無尽蔵に使えるほど愛も予算もこの世に存在しないと切り捨てようとしています。
しかしかつてはこの山倉こそが涼と同じような人だったということです。
過去に担当したホームレスを亡くしたことで今の(冷たい)山倉ができあがったとか。
ある日、涼が木下のもとにやってきたときにその若者たちのいじめがあり
怒って喧嘩になりかかったところにたまたま山倉がやってきたのと、
木下の吐血があったのが全部そろってしまいました。
おかげで本人が拒絶できる意識もなく病院送り。
しかし入院できたことは幸いだったようです。
涼がもはや会えない弟を思い、会えるうちに会ったほうがいいと木下に訴え、
新潟まで行って妹(結城しのぶ)を探し出してきたのですから。
それは大家が木下の探した手紙を涼に託したことから始まります。
仕事をなくし体をこわし、落ちた境遇からはいあがれない情けない男だと卑下する木下。
たった一人の妹には迷惑を掛けられないということから、頑なに救助を拒んでいたのでした。
じゃあ伝えてくれ、
「安心しろ。わしはもうすぐ死ねる」
しかし、この妹が涼から伝言を聞いて、兄の意をすぐに汲んでいます。
会いたくても、おそらくは兄の境遇を知り、プライドの高い兄を見舞うことはしませんでした。
「兄さんのおかげで和歌子は幸せにしております」
その通りに伝言を聞いた兄はうれしそうな顔をしました。
山倉課長は言います。
寄り添い支援というのは一人の人生に深入りするのとは違う。
君にいったい何ができる?
しかし涼の気持ちは変わりません。
東京の成長を支えてきた木下が一度道から外れたことで救えなかった。
だからこそ最後の今、木下らしい人生の誇りを感じてほしいのだと涼は訴えたのでした。
結果として涼の気持ちは通じ木下は支援を受け取る方向に傾いたようです。
山倉は他人に見えない幸せも絆もあるわけで、その時福祉はどうかかわれるかが課題だということを言いました。
そして木下の退院後のNPOの活動を授けてくれたのでした。
過去にホームレスに幸せの形を押し付けたことで死なれた傷を抱える山倉。
涼はだからこそ本当に望む形の幸せを一緒に考えていきたいとポリシーは変わりません。
これに反応したのかホームレスのシェルターの費用計上するように部長にかけあうことにした山倉でした。
その後に、支援グループが木下の部屋を借りてくれて生活が立ち行くようにしたようです。
引越しの日、木下は涼にありがとうの笑顔と
その日が来るまでちゃんと生きるという約束をしてくれました。
ですが、妹は下まで来たけれど兄には会わず帰っていきました。
通りの向こうから深いお辞儀をして。
***
涼のおじいちゃんはクリーニング店を営んでいますが
なじみのお客さんがコートを受け取りに来ないと心配していました。
この寒空にコートがなかったら外出もままならないから
あとで届けてあげようかと言うのです。
このおじいちゃんを見てきたからこそ涼は一人一人に対応する優しさを身につけたのかもしれません。
一番身近にいる人が他人を思う優しさを示してくれたというのが
涼にはもっとも良い導き手となって見えたと思えます。
そして弟を亡くした悲しみがそのエネルギーを支えていることは言うまでもありませんが。
しかし、過去の傷を抱えてきた者同士ですが
涼の影響をうけたように山倉課長がまた昔の自分に立ち返ろうとしています。
無尽蔵に使えるほど愛も予算もないと言っていながら
シェルター費用を計上するとは素早くも素晴らしい動きでした。
人の心の壁にどこまで関われるか。
過去3話分ともに共通した課題がこれにつきるようです。
行政を頼ればいいと迷惑をこうむる方は区に訴えたりしますが
逆の立場では支援を受け取ることさえ拒否するわけですから
簡単なことではありません。
その一人一人に寄り添うこと自体が愛も予算も足りなさそうですが
もしも逆の立場になったとき一度行政を頼って、
そこから巻き返しを図ることもいいのかもしれないと
そういう空気を作ることも大事だと思って見てしまいました。
しかし、今週の深キョンは困った顔がとってもキュートでかわいくて
ますますキャスティングの妙を見た思いです^^
04/16/2014 サイレント・プア 第2話
あなたは時々さびしい顔をするなんて言われたら、違うドラマになってしまいます(^^;
深田恭子があまりにもかわいくてきれいで素敵なのでそれだけで鑑賞十分・・とはいえ
せっかくいいドラマなんだから、間違った方向に誘導だけはしないで~。
【第2回】家族の太陽
総合 2014年4月15日(火) 午後10時から
【再放送】総合 2014年4月22日(火) 午前1時25分から(月曜深夜)
養育費も慰謝料ももらえずに幼い娘を連れて嫁ぎ先から戻り、腎不全を患う女性からの「SOS」。自宅を訪ねると、アルコール依存症の父、寝たきりの母、そして引きこもりの弟・光良(渡辺大知)を抱えた多重問題の家族だった。
苦渋の決断で幼い娘を一時的に施設に預けることを勧めた涼だったが、その時、光良が部屋から飛び出し、家族をばらばらにしてはダメだと訴える。涼と二人三脚で、光良の社会復帰の努力が始まる。
いやもう茫然と唖然でした。
両親が心臓病の母とアル中の父親は肝臓で寝たきり。
離婚して戻ってきた娘(郷田朋子)は腎不全で幼子をかかえ
息子(光良)は引きこもりで何年も部屋から出てこないという家庭。
一家にどかどかと襲いかかった困窮のスパイラルみたいなものですか。
荒涼とした部屋を見て前回のごみ屋敷みたいに臭うのかと顔をしかめてしまいそうなところ。
でも少なくともなんとか動ける女性がいるのでそこまでひどくはない模様。
しかし、まったく生活が立ち行かないというのは見ての通りで
どこから手を付けるべきかという問題なのでした。
いつものように涼(深田)が熱心に家庭の内部に入りこみます。
一緒に行った女性が先週の担当者(桜庭みなみ)と違う方(小橋めぐみ)だったのでどうしてなのかと疑問でしたが
そっちの方が本当の担当者で涼はヘルプで一緒に行ったみたいです。
そして当然のごとく涼のほうが一生懸命にこの家庭を立て直そうとするのでした。
ポイントとしては
病人を入院・治療させること。
子供を預けるか同居だとしても、誰かが面倒見る状態にあること。
そして、収入の手段をつけること。
保険にも入ってないであろうこの家庭で病院に行くという発想はなさそうでしたが
緊急で生活保護を申請すると、即、健康保険が発行されて病院に入院できるようでした。
それにより母親はすぐに入院。
そして姉ですが、やはり透析治療が必要なわけでそのためには子供(花音)を預けることが必要という判断に。
そこでやっと「光良」が、開かずの扉を開けたのでした。
生活保護を申請するときに、働ける状態である息子がいると認められないみたいですが
彼が「就労」を努力している、つまり求職中であることが認められれば生活保護は出るのですね(?)
そういうことになっていましたが、姉の朋子も透析で入院するなら
花音ちゃんを一か月ぐらい児童養護施設に預けたらどうかと提案をされていたところでのタイミングでした。
母と娘はお互いに必要としているからということで、光良は花音を預けるのは反対の意思表明でした。
しかし、その後も引きこもり状態で、自分から動きません。
この若さで引きこもりなのが残念ですが、たぶん自分の肩に一家五人の生活がかかっていることで
恐ろしさをひしひしと感じて無意識に逃げていたというように見受けます。
そりゃ誰だっていやになりますよね。
何日も通い続ける涼に対して扉越しではあるけれど、
光良は「俺だってこれでいいとは思っていない」と言いました。
少しずつ変化の兆しが見えます。
ついに姉が病院に入院することになり、アル中の父親と花音ちゃんと光良の三人が残った郷田家。
光良も昔はちゃんと働いていたようだけど人との関係がうまくいかなくて気づいたら家に閉じこもったということを
涼に告白しています。
このままではいけないから誰かに扉をたたいてほしかったと。
そして涼がとうとうアルバイト先を見つけてきました。
きっかけは涼が自転車で通ってくるのが窓から見えたという話を聞き出したのと
自分の自転車があることを光良が言ったことから、自転車でできる仕事の探しに特化した涼でした。
新聞配達のアルバイト。光良にぴったりではないですか。
それにしても家の脇にあった自転車に絡まった枯草をほどき油をさし、なんでもしてしまう涼です。
サイクリングに連れ出し、少しずつ外の世界へと光良を誘い出したのでした。
新聞配達の仕事を光良はちゃんとこなして頑張っていました。
しかし父親の肝臓が悪化し倒れたために入院という事態になり花音を預けたらどうかという話が浮上。
父親の看病が必要になるので光良のためにもそのほうがいいのではないかと提案に対して
逆上した光良は再び部屋にこもってしまうのでした。
せっかく見つけたアルバイトをなげうつような無責任さにあきれますが
涼が代わり新聞配達をしてあげるというのが驚きます。
涼が個々の事情に深く立ち入りすぎるというのが社協職員には好ましく写らないような話題になっていましたが
誰でもできることではないから余計にそう思うものかもしれません。
ただ先週で理解者になった桜庭は「涼はただ待ってるだけなのだ」とみんなに言うのでした。
心を開くのを待ってるのだというその真意は伝わったかどうか。
とにかく桜庭と小橋の二人が光良を説得に走り、小橋に至っては自分の婚活と重ねて訴えて
扉に体当たりして光良の心の壁を壊すのでした。
極めつけは外で待っている涼の姿を見せること。
感極まって(?)光良は涼のところへと走ります。
その光良の手を涼は握るのでした、雨にうたれながら。
そういうことでおそらく光良は再びアルバイトに戻ったと推測しておきます。
福祉課長の北村さんがミーティングにやってきましたがどうやら議題は涼の提出みたいでした。
「引きこもり青年たちの居場所づくり」
「就労支援のための地元企業の開拓プロジェクト」
今回の光良のことがきっかけでこの発案になったわけですね。
実現を疑問視する北村ですが里見が言い出すとできると思うから不思議だとモロさんに返されてました。
ある朝、すっかり自信があふれ見た目も変わった光良と涼のツーショットならぬツーリング(笑)
郷田家はよくなりあともう少しで花音ちゃんも戻せる?ような話をしています。
まるでカップルに見えなくもないような二人の姿に目を見張りました。
そして、去り際の涼に
ときどきとってもさびしい顔をしますねと声をかける光良でした。(むむぅ・・
そこに現れた課長。
以前すれ違った時に涼は何を恐れていると問われたわけですが
今は逆に涼が課長こそ何を恐れているのかと返しています。
川に向かって手を合わせた課長(北村さん)を目撃したあの日から。
その夜、涼は川に灯篭を流しました。
1月17日、あの阪神大震災の日です。
***
どうやら、震災の時の火事で弟の手を離して(離れて)しまったことが
涼を深く傷つけ、時折暗くさびしい顔をさせているということなのですね。
こういう辛い経験をしたからこそ他者の悲しみや辛さを自分のことにして感じてしまい
一生懸命に手助けしてしまうという涼にしたようです。
それにしても郷田家の再生はなかなか見どころがありました。
弟の光良が健康な若者である以上、一家の大黒柱みたいに働くのが当然という感覚はありますが
それを押し付けたらこの繊細そうな若者はたちまち遠くに行きそうで怖いという側面も見えましたもんね。
涼はどうしたら光良に寄り添えるかを思案したようですが
切り口は自分の弟を思い出すという言葉からでした。
それにより少しずつ心を開いた光良だったようです。
そして何度も涼が郷田家に通い詰めたのも功を奏したわけです。
これが、意地悪な強そうなおばちゃんだったりおじさんだったらこう上手くはいかなかったでしょうし
綺麗なお姉さんが何度も来てくれたから・・ってのは絶対ありそうな気がします(笑
とにかく光良が働くようになったのはとってもいいことでした。
もう彼はでてこないのかしら?
何かと涼を支えてくれる地元青年団を結成して会長とかに手を挙げてくれてもいいんですけどね。
そんなわけでドラマとして都合よくまとまった気はしますが
今週もひとまず良かったと思います。
次回もプアの根元をしっかりと見ていきたいものです。
せっかくいいドラマなんだから、間違った方向に誘導だけはしないで~。
【第2回】家族の太陽
総合 2014年4月15日(火) 午後10時から
【再放送】総合 2014年4月22日(火) 午前1時25分から(月曜深夜)
養育費も慰謝料ももらえずに幼い娘を連れて嫁ぎ先から戻り、腎不全を患う女性からの「SOS」。自宅を訪ねると、アルコール依存症の父、寝たきりの母、そして引きこもりの弟・光良(渡辺大知)を抱えた多重問題の家族だった。
苦渋の決断で幼い娘を一時的に施設に預けることを勧めた涼だったが、その時、光良が部屋から飛び出し、家族をばらばらにしてはダメだと訴える。涼と二人三脚で、光良の社会復帰の努力が始まる。
いやもう茫然と唖然でした。
両親が心臓病の母とアル中の父親は肝臓で寝たきり。
離婚して戻ってきた娘(郷田朋子)は腎不全で幼子をかかえ
息子(光良)は引きこもりで何年も部屋から出てこないという家庭。
一家にどかどかと襲いかかった困窮のスパイラルみたいなものですか。
荒涼とした部屋を見て前回のごみ屋敷みたいに臭うのかと顔をしかめてしまいそうなところ。
でも少なくともなんとか動ける女性がいるのでそこまでひどくはない模様。
しかし、まったく生活が立ち行かないというのは見ての通りで
どこから手を付けるべきかという問題なのでした。
いつものように涼(深田)が熱心に家庭の内部に入りこみます。
一緒に行った女性が先週の担当者(桜庭みなみ)と違う方(小橋めぐみ)だったのでどうしてなのかと疑問でしたが
そっちの方が本当の担当者で涼はヘルプで一緒に行ったみたいです。
そして当然のごとく涼のほうが一生懸命にこの家庭を立て直そうとするのでした。
ポイントとしては
病人を入院・治療させること。
子供を預けるか同居だとしても、誰かが面倒見る状態にあること。
そして、収入の手段をつけること。
保険にも入ってないであろうこの家庭で病院に行くという発想はなさそうでしたが
緊急で生活保護を申請すると、即、健康保険が発行されて病院に入院できるようでした。
それにより母親はすぐに入院。
そして姉ですが、やはり透析治療が必要なわけでそのためには子供(花音)を預けることが必要という判断に。
そこでやっと「光良」が、開かずの扉を開けたのでした。
生活保護を申請するときに、働ける状態である息子がいると認められないみたいですが
彼が「就労」を努力している、つまり求職中であることが認められれば生活保護は出るのですね(?)
そういうことになっていましたが、姉の朋子も透析で入院するなら
花音ちゃんを一か月ぐらい児童養護施設に預けたらどうかと提案をされていたところでのタイミングでした。
母と娘はお互いに必要としているからということで、光良は花音を預けるのは反対の意思表明でした。
しかし、その後も引きこもり状態で、自分から動きません。
この若さで引きこもりなのが残念ですが、たぶん自分の肩に一家五人の生活がかかっていることで
恐ろしさをひしひしと感じて無意識に逃げていたというように見受けます。
そりゃ誰だっていやになりますよね。
何日も通い続ける涼に対して扉越しではあるけれど、
光良は「俺だってこれでいいとは思っていない」と言いました。
少しずつ変化の兆しが見えます。
ついに姉が病院に入院することになり、アル中の父親と花音ちゃんと光良の三人が残った郷田家。
光良も昔はちゃんと働いていたようだけど人との関係がうまくいかなくて気づいたら家に閉じこもったということを
涼に告白しています。
このままではいけないから誰かに扉をたたいてほしかったと。
そして涼がとうとうアルバイト先を見つけてきました。
きっかけは涼が自転車で通ってくるのが窓から見えたという話を聞き出したのと
自分の自転車があることを光良が言ったことから、自転車でできる仕事の探しに特化した涼でした。
新聞配達のアルバイト。光良にぴったりではないですか。
それにしても家の脇にあった自転車に絡まった枯草をほどき油をさし、なんでもしてしまう涼です。
サイクリングに連れ出し、少しずつ外の世界へと光良を誘い出したのでした。
新聞配達の仕事を光良はちゃんとこなして頑張っていました。
しかし父親の肝臓が悪化し倒れたために入院という事態になり花音を預けたらどうかという話が浮上。
父親の看病が必要になるので光良のためにもそのほうがいいのではないかと提案に対して
逆上した光良は再び部屋にこもってしまうのでした。
せっかく見つけたアルバイトをなげうつような無責任さにあきれますが
涼が代わり新聞配達をしてあげるというのが驚きます。
涼が個々の事情に深く立ち入りすぎるというのが社協職員には好ましく写らないような話題になっていましたが
誰でもできることではないから余計にそう思うものかもしれません。
ただ先週で理解者になった桜庭は「涼はただ待ってるだけなのだ」とみんなに言うのでした。
心を開くのを待ってるのだというその真意は伝わったかどうか。
とにかく桜庭と小橋の二人が光良を説得に走り、小橋に至っては自分の婚活と重ねて訴えて
扉に体当たりして光良の心の壁を壊すのでした。
極めつけは外で待っている涼の姿を見せること。
感極まって(?)光良は涼のところへと走ります。
その光良の手を涼は握るのでした、雨にうたれながら。
そういうことでおそらく光良は再びアルバイトに戻ったと推測しておきます。
福祉課長の北村さんがミーティングにやってきましたがどうやら議題は涼の提出みたいでした。
「引きこもり青年たちの居場所づくり」
「就労支援のための地元企業の開拓プロジェクト」
今回の光良のことがきっかけでこの発案になったわけですね。
実現を疑問視する北村ですが里見が言い出すとできると思うから不思議だとモロさんに返されてました。
ある朝、すっかり自信があふれ見た目も変わった光良と涼のツーショットならぬツーリング(笑)
郷田家はよくなりあともう少しで花音ちゃんも戻せる?ような話をしています。
まるでカップルに見えなくもないような二人の姿に目を見張りました。
そして、去り際の涼に
ときどきとってもさびしい顔をしますねと声をかける光良でした。(むむぅ・・
そこに現れた課長。
以前すれ違った時に涼は何を恐れていると問われたわけですが
今は逆に涼が課長こそ何を恐れているのかと返しています。
川に向かって手を合わせた課長(北村さん)を目撃したあの日から。
その夜、涼は川に灯篭を流しました。
1月17日、あの阪神大震災の日です。
***
どうやら、震災の時の火事で弟の手を離して(離れて)しまったことが
涼を深く傷つけ、時折暗くさびしい顔をさせているということなのですね。
こういう辛い経験をしたからこそ他者の悲しみや辛さを自分のことにして感じてしまい
一生懸命に手助けしてしまうという涼にしたようです。
それにしても郷田家の再生はなかなか見どころがありました。
弟の光良が健康な若者である以上、一家の大黒柱みたいに働くのが当然という感覚はありますが
それを押し付けたらこの繊細そうな若者はたちまち遠くに行きそうで怖いという側面も見えましたもんね。
涼はどうしたら光良に寄り添えるかを思案したようですが
切り口は自分の弟を思い出すという言葉からでした。
それにより少しずつ心を開いた光良だったようです。
そして何度も涼が郷田家に通い詰めたのも功を奏したわけです。
これが、意地悪な強そうなおばちゃんだったりおじさんだったらこう上手くはいかなかったでしょうし
綺麗なお姉さんが何度も来てくれたから・・ってのは絶対ありそうな気がします(笑
とにかく光良が働くようになったのはとってもいいことでした。
もう彼はでてこないのかしら?
何かと涼を支えてくれる地元青年団を結成して会長とかに手を挙げてくれてもいいんですけどね。
そんなわけでドラマとして都合よくまとまった気はしますが
今週もひとまず良かったと思います。
次回もプアの根元をしっかりと見ていきたいものです。
04/09/2014 サイレント・プア 第1話
春ドラマ第1弾です。昨日の10時台フジとNHKですがこちらを選びました。が、次週はどうでしょうか?
【第1回】その手を離さない
総合 2014年4月8日(火) 午後10時から
【再放送】総合 2014年4月15日(火) 午前1時25分から(月曜深夜)
社会から孤立した人たちの「SOS」を見つけ出し、手を差し伸べようと、今日も町を駆け回るコミュニティ・ソーシャルワーカーの里見涼(深田恭子)。近隣住民から苦情のあったゴミ屋敷の対応に乗り出すが、その主は江田房枝(香川京子)というお年寄りだった。最愛の息子を亡くしたのがゴミをためたきっかけと知った涼は、庭にある栗の木に着目。房枝の心を開くとともに、近所の人たちに房枝のことを知ってもらおうと試みる。
なんせ深キョン大好きなので当然こちらがいいのは決まってるのですけど(笑
はずれがないNHK火10枠で今回も良かったように思います。
で、「サイレントプア」って何かで聞いたと思ったらそれもNHKのアサイチでの発信らしいですね。
沈黙する貧者・・翻って「声なき貧困」ってところでしょうか。
もうボンビーもボンビーというところがテーマらしいのですが
初回のターゲットは貧者ではありませんでした。
「ゴミ屋敷」がテーマです。
ごみ屋敷の住人である房枝(香川京子)の内面に忍び寄った涼(深田恭子)の勝利ということですね。
なぜ住人がごみをためてしまうのかというのがよくわからないのですが、
実は過去にテレビでその心境を聞いたことがあります。
きっかけは大きな悲しいことが身の上に降りかかった(子供が亡くなった?)ということが発端で
あとはゴミを捨てることができなくなり、どんどん不要なものが堆積されてしまうという状況でした。
化石のようにごみの層ができてるというそのお宅の床があまりにすさまじくて恐ろしかったものです。
家の中だというのに何か得体のしれない生物とかいそうな気がして見ていて本当に怖かった。
それだけじゃなくわざわざよそから粗大ごみなどを拾ってきて庭に積み重ねている人もいますよね。
ドラマの中の房江はゴミ袋が家じゅうにためられていましたが袋に詰めるだけいいのかもしれません。
ちゃんと通路ができる程度の隙間はありましたから(^^;
しかし、ごみ袋がぎっしり積み重なった家の中に洗濯物が干してあるのが不気味でした。
どんだけ匂いがする(移る)んだろうって・・。
森のお友達(不動産社長)なんかは、ごみをため込むだけためて不意に亡くなった方の
マンションを処分したりすることも多々あるそうで、けっこう皆ためてるって言ってました。
それは恐ろしいほどの量をため込むんだそうです。理由があるのかないのかは不明ですけど。
あたしなんかはゴミをためる心理がわからないですしとにかく臭いのもとになるものは
さっさと捨てたいものですが
ですが年をとり動きがおっくうになり
そこにある心理が働いてため込むという方向にいくようですね。
ドラマの中の房江は、息子が家を出ていったきり実家に戻らなかったことと
3年前によその土地で死亡したということがショックとなり、ごみを捨てられなくなったようです。
3年分のごみですからそれは恐ろしい臭気が充満したことでしょうが、意外と本人は気にならないようですね。
というか匂いって慣れるというし、しかも自分の出したごみって案外愛着があるものなのかも。
ただ息子も帰らず誰も寄り付かなかった房江はゴミをため込むことで
「孤独」ということを無意識にアピールしてたのですね。
本人は人間嫌いを自称し近所の誰とも交わらないのに外に出るときは身ぎれいにしていたというのが
その深い孤独を推し量ってしまうのです。
(ていうか、ごみ屋敷の住人だというのにあまりにも綺麗な方なのでびっくりでした。
のちにキャスティングを見て香川京子さんという方だと知りさらにびっくりでした)
そして庭の栗の木から涼は過去のこの家庭を推測し栗を拾える体制へともっていき
自然にごみを片付ける方向へと解決の糸口をみつけました。
ご近所さんたちがただ区役所に訴えても埒があかないこの件でしたけれど
普段からご近所がお年寄りの一人暮らしを気にかけてくれることが
実は孤立を招かない第一歩になるというお手本みたいな解決でした。
涼は過去に弟の手を離してしまった(亡くなった?)という悔いがあるようで
そこからこの「SCWソーシャルケースワーカー」(社会福祉士)の仕事へと向かった模様です。
困った人ほど困った問題を抱えているという持論があるわけですが
必ず解決するという涼の自信と情熱は、周囲には迷惑となることもあるようです。
それも北村さん演じるリーダー(地域福祉課長)が
涼をいかにコントロールできるかに成否がかかっていそうです。
ラストではこの庭の栗で栗ご飯を作った涼がご近所にも配ったというところが効果を発揮しました。
さっそく(うるさかった)ご近所のおばちゃんがちょこっと房江のところに顔を出してくれました。
たぶん涼はこの小さな交流を期待したのですね。
***
やっぱ、深キョンがいいわ~。
それに社会福祉士という仕事もとっても意義のある役どころで合ってます。
これからの活躍に期待できそうなのも良かった~。
ていうか次回はかなりプアの模様・・大丈夫でしょうか・・
あと次週は佐藤健君のドラマが始まるのでそれも楽しみといったところ!
そんなこんなで、春ドラマ始まりました!
***
ていうか、小保方さん記者会見、がんばりました。
なぜか情緒的な方向に流され気味でしたが、とりあえずあたしも応援します。
きっと誰かに役立つ日が来ますことを。
総合 2014年4月8日(火) 午後10時から
【再放送】総合 2014年4月15日(火) 午前1時25分から(月曜深夜)
社会から孤立した人たちの「SOS」を見つけ出し、手を差し伸べようと、今日も町を駆け回るコミュニティ・ソーシャルワーカーの里見涼(深田恭子)。近隣住民から苦情のあったゴミ屋敷の対応に乗り出すが、その主は江田房枝(香川京子)というお年寄りだった。最愛の息子を亡くしたのがゴミをためたきっかけと知った涼は、庭にある栗の木に着目。房枝の心を開くとともに、近所の人たちに房枝のことを知ってもらおうと試みる。
なんせ深キョン大好きなので当然こちらがいいのは決まってるのですけど(笑
はずれがないNHK火10枠で今回も良かったように思います。
で、「サイレントプア」って何かで聞いたと思ったらそれもNHKのアサイチでの発信らしいですね。
沈黙する貧者・・翻って「声なき貧困」ってところでしょうか。
もうボンビーもボンビーというところがテーマらしいのですが
初回のターゲットは貧者ではありませんでした。
「ゴミ屋敷」がテーマです。
ごみ屋敷の住人である房枝(香川京子)の内面に忍び寄った涼(深田恭子)の勝利ということですね。
なぜ住人がごみをためてしまうのかというのがよくわからないのですが、
実は過去にテレビでその心境を聞いたことがあります。
きっかけは大きな悲しいことが身の上に降りかかった(子供が亡くなった?)ということが発端で
あとはゴミを捨てることができなくなり、どんどん不要なものが堆積されてしまうという状況でした。
化石のようにごみの層ができてるというそのお宅の床があまりにすさまじくて恐ろしかったものです。
家の中だというのに何か得体のしれない生物とかいそうな気がして見ていて本当に怖かった。
それだけじゃなくわざわざよそから粗大ごみなどを拾ってきて庭に積み重ねている人もいますよね。
ドラマの中の房江はゴミ袋が家じゅうにためられていましたが袋に詰めるだけいいのかもしれません。
ちゃんと通路ができる程度の隙間はありましたから(^^;
しかし、ごみ袋がぎっしり積み重なった家の中に洗濯物が干してあるのが不気味でした。
どんだけ匂いがする(移る)んだろうって・・。
森のお友達(不動産社長)なんかは、ごみをため込むだけためて不意に亡くなった方の
マンションを処分したりすることも多々あるそうで、けっこう皆ためてるって言ってました。
それは恐ろしいほどの量をため込むんだそうです。理由があるのかないのかは不明ですけど。
あたしなんかはゴミをためる心理がわからないですしとにかく臭いのもとになるものは
さっさと捨てたいものですが
ですが年をとり動きがおっくうになり
そこにある心理が働いてため込むという方向にいくようですね。
ドラマの中の房江は、息子が家を出ていったきり実家に戻らなかったことと
3年前によその土地で死亡したということがショックとなり、ごみを捨てられなくなったようです。
3年分のごみですからそれは恐ろしい臭気が充満したことでしょうが、意外と本人は気にならないようですね。
というか匂いって慣れるというし、しかも自分の出したごみって案外愛着があるものなのかも。
ただ息子も帰らず誰も寄り付かなかった房江はゴミをため込むことで
「孤独」ということを無意識にアピールしてたのですね。
本人は人間嫌いを自称し近所の誰とも交わらないのに外に出るときは身ぎれいにしていたというのが
その深い孤独を推し量ってしまうのです。
(ていうか、ごみ屋敷の住人だというのにあまりにも綺麗な方なのでびっくりでした。
のちにキャスティングを見て香川京子さんという方だと知りさらにびっくりでした)
そして庭の栗の木から涼は過去のこの家庭を推測し栗を拾える体制へともっていき
自然にごみを片付ける方向へと解決の糸口をみつけました。
ご近所さんたちがただ区役所に訴えても埒があかないこの件でしたけれど
普段からご近所がお年寄りの一人暮らしを気にかけてくれることが
実は孤立を招かない第一歩になるというお手本みたいな解決でした。
涼は過去に弟の手を離してしまった(亡くなった?)という悔いがあるようで
そこからこの「SCWソーシャルケースワーカー」(社会福祉士)の仕事へと向かった模様です。
困った人ほど困った問題を抱えているという持論があるわけですが
必ず解決するという涼の自信と情熱は、周囲には迷惑となることもあるようです。
それも北村さん演じるリーダー(地域福祉課長)が
涼をいかにコントロールできるかに成否がかかっていそうです。
ラストではこの庭の栗で栗ご飯を作った涼がご近所にも配ったというところが効果を発揮しました。
さっそく(うるさかった)ご近所のおばちゃんがちょこっと房江のところに顔を出してくれました。
たぶん涼はこの小さな交流を期待したのですね。
***
やっぱ、深キョンがいいわ~。
それに社会福祉士という仕事もとっても意義のある役どころで合ってます。
これからの活躍に期待できそうなのも良かった~。
ていうか次回はかなりプアの模様・・大丈夫でしょうか・・
あと次週は佐藤健君のドラマが始まるのでそれも楽しみといったところ!
そんなこんなで、春ドラマ始まりました!
***
ていうか、小保方さん記者会見、がんばりました。
なぜか情緒的な方向に流され気味でしたが、とりあえずあたしも応援します。
きっと誰かに役立つ日が来ますことを。
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