03/25/2013 神様のボート 第3話
葉子は薬をのんでましたよね?ってことはラストシーンは・・?
ママが無口になると怖い・・それは引っ越しを考えてるからだ。
草子は14歳になっています。進路の時です。
また引っ越すと言い出したママに草子はパパなどいないと叫びました。
葉子(宮沢りえ)がまた引っ越しを言い出し、草子(小林里乃)はつい、パパに会えると本気で信じているのかと口にしてしまう。やがて10番目の町に越したある日、草子は部屋に見上(姜暢雄)がいるのを見て驚く。見上は、葉子が東京を出る時に長かった髪を切ってもらった美容師だという。一方、東京にいた沢木(藤木直人)は、求人の貼り紙を見て楽器店へ。そこで何げなく手に取ったクラシック雑誌をめくり、あるページで手が止まる。
訪ねて行った教授から
あれは君の赤ん坊だと言われてから沢木は必死に葉子を探したはずですが
そのような逼迫感は感じられませんでした。
そして美な二人のために作られたように
ある時からこのドラマは映像美の追及だけが命のように感じ始めていました。
それに草子も(子役2人揃って)印象的な強い目を持っていて
確かに葉子の息吹を受け継いでいます。
さらにこの草子は絵が入選するほどの才能なので
いわば、野島家の血として芸術系なんでしょう。
更にいうなら映像の中が古めかしいけれど決してそれはくたびれた安っぽい古さではなくて
ノスタルジーと言えば都合のいい言葉ですが
その趣きはいぶしたような光を放っていました。
葉子たちが借りるアパートだけじゃなくて実家も教授の家だって
アーバンチックでモダンなものなど一つも出てきません。
美術さんのこだわりが見えるような手になじんだような風合いが目に優しかったです。
沢木はどのように葉子を探したのかわかりづらかったですが
通りかかった楽器店の求人を見て飛び込みで入っていき、職を求めていました。
オーナーから30歳までと言われたけれど
楽器の修理ができると売り込み、採用になった経緯が見られました。
そのとき、ぱらぱらとめくった音楽系の雑誌のページに目をとめたのです。
そう引っ越しのたびに葉子が書いていたあのハガキ。
沢木にだけわかる暗号が入っていたのでしょうね。
そこから、当時住んでいた葉山の街まで沢木が訪ねたことは状況としてわかりました。
しかし、葉子は草子にパパなど実は存在しないのだと言われたことが
引っかかったようです。
当の草子は自分の進路は自分で決めてきて、全寮制の女子高にしたようでした。
ママはママの世界で、草子は草子でわが道を行くとしっかりと自立している子です。
全寮制って費用がかかりそうですがこのママに払えるのかそういうことはこの際おいとくのね。
確かにママと自分は違うという主張を込めていたシーンがありましたが
それはあの電車の中。
草子と沢木はまるで反対を向いていて一緒の電車に居ながらすれ違っています。
背中のくぼみが葉子にぴったりな沢木。
その後ろ姿に草子はなんの感慨も示していません。
確かに親子なのに二人は目もあわせていませんでした。
しかし、葉子は草子の決別宣言により決意が生まれたかのように祖父母に草子を預けることにしました。
ある意味吹っ切れたのかのように。
海に入る葉子は新しい誕生を意味したか、神の身元に行く決意になったのか
何かの覚悟があったようです。
そして、あのカフェでのラストシーンへと続きます。
それはむせぶような雨の中、幻想的な色でした。
薬を飲み続ける葉子ですが、眠りかけたかどうかというところにもやがかかり、
長い間待たせてしまったと沢木がやってきたのでした。
ついに沢木との対面。
いつの間にか周囲には誰もいなくなり
二人だけの世界で熱いキスをするのですが、これはリアルなのか
夢の中なのか・・。
夢なら覚めないでと言いたい二人の再会シーン。
待ち焦がれていた沢木が現実に葉子の前に来たのであれば
あの薬はもう遅かったということなんでしょうか?
それともただの睡眠薬か何かで、家に帰ったころに眠るための導入剤なのでしたか。
受け取り方はあなた次第というならば、
私は待ち焦がれた葉子に沢木を会わせてあげたかった。
3人の生活を始めたら幸せになじんでしまうかもしれないけれどそのための旅でしたから。
そして葉子の血を引く草子も美しいオーラを発散する子なので
それなりの生活美を醸し出すかもしれません。
そんな想像も江國さんのもつ独特の空気があるからですね。
劇中、時折、藤木さんが現われるシーンは、映像のアクセントになり
いい年齢を重ねたような印象深いものがありました。
藤木さん、大人の色香がたまらない魅力でした。
そしてりえちゃんはアップで見るとキレイさが際立ち、私は好きでした。
珍しいカップルのようですが意外としっくりきていましたね。
ドラマとしてはストーリーをもっと掘り下げて、
追う沢木と追われる葉子のデッドヒートみたいな方が引っ張ってくれたかもしれません。
面白さという点ではあまり残りませんでしたが、
リアルなものは一切排除した寓話なのですから、
まさに幻想の恋をするような気持で見るのが正しい見方なのでしょうね、きっと。
波もなく静かで穏やかな神様のボートに揺られているようなそんな気分で
見ていくドラマでした。
草子は14歳になっています。進路の時です。
また引っ越すと言い出したママに草子はパパなどいないと叫びました。
葉子(宮沢りえ)がまた引っ越しを言い出し、草子(小林里乃)はつい、パパに会えると本気で信じているのかと口にしてしまう。やがて10番目の町に越したある日、草子は部屋に見上(姜暢雄)がいるのを見て驚く。見上は、葉子が東京を出る時に長かった髪を切ってもらった美容師だという。一方、東京にいた沢木(藤木直人)は、求人の貼り紙を見て楽器店へ。そこで何げなく手に取ったクラシック雑誌をめくり、あるページで手が止まる。
訪ねて行った教授から
あれは君の赤ん坊だと言われてから沢木は必死に葉子を探したはずですが
そのような逼迫感は感じられませんでした。
そして美な二人のために作られたように
ある時からこのドラマは映像美の追及だけが命のように感じ始めていました。
それに草子も(子役2人揃って)印象的な強い目を持っていて
確かに葉子の息吹を受け継いでいます。
さらにこの草子は絵が入選するほどの才能なので
いわば、野島家の血として芸術系なんでしょう。
更にいうなら映像の中が古めかしいけれど決してそれはくたびれた安っぽい古さではなくて
ノスタルジーと言えば都合のいい言葉ですが
その趣きはいぶしたような光を放っていました。
葉子たちが借りるアパートだけじゃなくて実家も教授の家だって
アーバンチックでモダンなものなど一つも出てきません。
美術さんのこだわりが見えるような手になじんだような風合いが目に優しかったです。
沢木はどのように葉子を探したのかわかりづらかったですが
通りかかった楽器店の求人を見て飛び込みで入っていき、職を求めていました。
オーナーから30歳までと言われたけれど
楽器の修理ができると売り込み、採用になった経緯が見られました。
そのとき、ぱらぱらとめくった音楽系の雑誌のページに目をとめたのです。
そう引っ越しのたびに葉子が書いていたあのハガキ。
沢木にだけわかる暗号が入っていたのでしょうね。
そこから、当時住んでいた葉山の街まで沢木が訪ねたことは状況としてわかりました。
しかし、葉子は草子にパパなど実は存在しないのだと言われたことが
引っかかったようです。
当の草子は自分の進路は自分で決めてきて、全寮制の女子高にしたようでした。
ママはママの世界で、草子は草子でわが道を行くとしっかりと自立している子です。
全寮制って費用がかかりそうですがこのママに払えるのかそういうことはこの際おいとくのね。
確かにママと自分は違うという主張を込めていたシーンがありましたが
それはあの電車の中。
草子と沢木はまるで反対を向いていて一緒の電車に居ながらすれ違っています。
背中のくぼみが葉子にぴったりな沢木。
その後ろ姿に草子はなんの感慨も示していません。
確かに親子なのに二人は目もあわせていませんでした。
しかし、葉子は草子の決別宣言により決意が生まれたかのように祖父母に草子を預けることにしました。
ある意味吹っ切れたのかのように。
海に入る葉子は新しい誕生を意味したか、神の身元に行く決意になったのか
何かの覚悟があったようです。
そして、あのカフェでのラストシーンへと続きます。
それはむせぶような雨の中、幻想的な色でした。
薬を飲み続ける葉子ですが、眠りかけたかどうかというところにもやがかかり、
長い間待たせてしまったと沢木がやってきたのでした。
ついに沢木との対面。
いつの間にか周囲には誰もいなくなり
二人だけの世界で熱いキスをするのですが、これはリアルなのか
夢の中なのか・・。
夢なら覚めないでと言いたい二人の再会シーン。
待ち焦がれていた沢木が現実に葉子の前に来たのであれば
あの薬はもう遅かったということなんでしょうか?
それともただの睡眠薬か何かで、家に帰ったころに眠るための導入剤なのでしたか。
受け取り方はあなた次第というならば、
私は待ち焦がれた葉子に沢木を会わせてあげたかった。
3人の生活を始めたら幸せになじんでしまうかもしれないけれどそのための旅でしたから。
そして葉子の血を引く草子も美しいオーラを発散する子なので
それなりの生活美を醸し出すかもしれません。
そんな想像も江國さんのもつ独特の空気があるからですね。
劇中、時折、藤木さんが現われるシーンは、映像のアクセントになり
いい年齢を重ねたような印象深いものがありました。
藤木さん、大人の色香がたまらない魅力でした。
そしてりえちゃんはアップで見るとキレイさが際立ち、私は好きでした。
珍しいカップルのようですが意外としっくりきていましたね。
ドラマとしてはストーリーをもっと掘り下げて、
追う沢木と追われる葉子のデッドヒートみたいな方が引っ張ってくれたかもしれません。
面白さという点ではあまり残りませんでしたが、
リアルなものは一切排除した寓話なのですから、
まさに幻想の恋をするような気持で見るのが正しい見方なのでしょうね、きっと。
波もなく静かで穏やかな神様のボートに揺られているようなそんな気分で
見ていくドラマでした。
03/18/2013 神様のボート 第2話
親友はいなかったと言い切りましたね。さすが葉子。
葉子(宮沢りえ)は、新しい町に越すたびに、居場所の分からない沢木(藤木直人)との交流手段と信じて、音楽雑誌の読者コーナーに何枚ものはがきを送っていた。そんな母親の姿に何かを感じつつ、日常生活を送る草子(小林里乃)。そんな中、夜はバーで働いている葉子は、最近よく姿を見せる客の朝倉(丸山智己)と、店で2人きりになる。一方、沢木はマグロ船に乗るなどして金を稼ぎ、負債を返却して離婚を成立させようとしていた。
1話とは何か違ってましたね。思い込みだったでしょうか。
先週、こぼれていた行間のことを詳しくしてくれたというような今週話。
イメージ先行のドラマですね。
さて、先週の疑問ですが、
生活はどうしてるのかというと、葉子は週三日公民館でレッスンをし、
夜はバーでバイトということでした。
そうよね、きれいごとじゃなくてこの方がまだ納得できます。
で、そのバーには葉子のファンがいてチョコレートをくれるようですが
本気で草子の父親になりたいというのでした。
でも葉子はやんわり断ってました。
そうそう、そのプロポーズが演奏を日常的に聞ける4人目の男になりたいというもの。
それはプロは報酬なしに人前で演奏しないという葉子のポリシーに訴えたものでした。
二人の駆け落ちのころにさかのぼりますが
沢木@藤木は葉子には惨めな思いはさせられないからと
一人で寮のある運送系の力仕事をしたようです。
その後、沢木が去ったアパートで独り暮らしていた葉子のところに元夫@教授が現われ
お腹の大きい葉子を見て援助を申し出ます。
実家に帰り、女の子を産みますが
この子は美人になると断言する教授でした。
曰く女の子は美人に生まれるのではなくて美人に育てられるのだという説です。
ま、そういうこともありますね。
ある程度美醜はありますけど、おおむね自信が与えるものが大きいかと。
そして、沢木が親子を見逃してしまったのはこの後。
高崎行きの長距離バスに乗る沢木。
必死に沢木を呼ぶのですが振り返らず行ってしまいました。
そのことが契機となり葉子は髪を切り、「必ず戻る」という沢木を信じて
待つことにしたようです。
そのために家を出る決意までしたのでしょうか。
自分を捨てていくという葉子に教授は「東京を出てほしい」という条件を出しました。
短い髪の女を見るたびに葉子か草子かと思うと耐えられないというのです。
時間軸はさかのぼりますが運送会社の仕事をしながら
沢木がかつて住んでいたアパートをノックしたら葉子はとっくにいないわけで、
葉子の実家まで来てみたら
出産した赤ちゃんを抱いて車に乗る葉子を目撃。
そばには元夫の教授がしっかりついていたものだから
縁りが戻って教授と暮らしていると勘違いした模様。
おそらく絶望の沢木だったでしょう。
葉子を探すなんていうこともなく、
それならばいっそマグロ船でお金になる仕事をしたということでしょうか。
藤木さまにマグロ船とは恐れ多いことだわ~。
とにかくそんな苦労の末、借金はだいぶ減り、
あとは離婚の成立というところまできていたようです。
草子にはりか子という親友ができました。
そこで「インモラル」(背徳)という言葉を披露しています。
本能のままに正直に行動すること。
でも、詳しい話はできない草子でした。
この単語、ママから聞いたんでしょうかね・・?
お友達に聞かれた「なぜママが再婚しないのか」と言ったら
パパの幻を見ているからってことになるでしょうか?
親友と会うまでは笑わないという二人の誓いがかわいい。
そういう草子のママ@葉子は親友がいたことがなかったらしい。
なぜってパパと草子がいれば十分だから。
葉子はかつて旅を決めた長距離バスのなかでアカンボの草子を抱きながら
決して惨めな思いはさせない。だけど、
あなたのためだけには生きられない。
パパともう一度会うために生きていたいとつぶやくのでした。
それが神さまの決めたボートに乗った自分の生き方なんだと
自分に言い聞かせるように。
ラストシーン。
何か秘めた辛そうな顔で訪ねてきた沢木に教授は、10年前に葉子は出て行ったのだと言います。
巡礼に出るように思い詰めた顔で。
まだ1歳にもならない娘を連れて出て行った。
その理由など私が知るものか。
あれは君の娘だと教えられた沢木の驚愕の顔!
父親になるという甘美な響き。
探さなくちゃ~ですね。
三人は会えるでしょうか。
1話とは何か違ってましたね。思い込みだったでしょうか。
先週、こぼれていた行間のことを詳しくしてくれたというような今週話。
イメージ先行のドラマですね。
さて、先週の疑問ですが、
生活はどうしてるのかというと、葉子は週三日公民館でレッスンをし、
夜はバーでバイトということでした。
そうよね、きれいごとじゃなくてこの方がまだ納得できます。
で、そのバーには葉子のファンがいてチョコレートをくれるようですが
本気で草子の父親になりたいというのでした。
でも葉子はやんわり断ってました。
そうそう、そのプロポーズが演奏を日常的に聞ける4人目の男になりたいというもの。
それはプロは報酬なしに人前で演奏しないという葉子のポリシーに訴えたものでした。
二人の駆け落ちのころにさかのぼりますが
沢木@藤木は葉子には惨めな思いはさせられないからと
一人で寮のある運送系の力仕事をしたようです。
その後、沢木が去ったアパートで独り暮らしていた葉子のところに元夫@教授が現われ
お腹の大きい葉子を見て援助を申し出ます。
実家に帰り、女の子を産みますが
この子は美人になると断言する教授でした。
曰く女の子は美人に生まれるのではなくて美人に育てられるのだという説です。
ま、そういうこともありますね。
ある程度美醜はありますけど、おおむね自信が与えるものが大きいかと。
そして、沢木が親子を見逃してしまったのはこの後。
高崎行きの長距離バスに乗る沢木。
必死に沢木を呼ぶのですが振り返らず行ってしまいました。
そのことが契機となり葉子は髪を切り、「必ず戻る」という沢木を信じて
待つことにしたようです。
そのために家を出る決意までしたのでしょうか。
自分を捨てていくという葉子に教授は「東京を出てほしい」という条件を出しました。
短い髪の女を見るたびに葉子か草子かと思うと耐えられないというのです。
時間軸はさかのぼりますが運送会社の仕事をしながら
沢木がかつて住んでいたアパートをノックしたら葉子はとっくにいないわけで、
葉子の実家まで来てみたら
出産した赤ちゃんを抱いて車に乗る葉子を目撃。
そばには元夫の教授がしっかりついていたものだから
縁りが戻って教授と暮らしていると勘違いした模様。
おそらく絶望の沢木だったでしょう。
葉子を探すなんていうこともなく、
それならばいっそマグロ船でお金になる仕事をしたということでしょうか。
藤木さまにマグロ船とは恐れ多いことだわ~。
とにかくそんな苦労の末、借金はだいぶ減り、
あとは離婚の成立というところまできていたようです。
草子にはりか子という親友ができました。
そこで「インモラル」(背徳)という言葉を披露しています。
本能のままに正直に行動すること。
でも、詳しい話はできない草子でした。
この単語、ママから聞いたんでしょうかね・・?
お友達に聞かれた「なぜママが再婚しないのか」と言ったら
パパの幻を見ているからってことになるでしょうか?
親友と会うまでは笑わないという二人の誓いがかわいい。
そういう草子のママ@葉子は親友がいたことがなかったらしい。
なぜってパパと草子がいれば十分だから。
葉子はかつて旅を決めた長距離バスのなかでアカンボの草子を抱きながら
決して惨めな思いはさせない。だけど、
あなたのためだけには生きられない。
パパともう一度会うために生きていたいとつぶやくのでした。
それが神さまの決めたボートに乗った自分の生き方なんだと
自分に言い聞かせるように。
ラストシーン。
何か秘めた辛そうな顔で訪ねてきた沢木に教授は、10年前に葉子は出て行ったのだと言います。
巡礼に出るように思い詰めた顔で。
まだ1歳にもならない娘を連れて出て行った。
その理由など私が知るものか。
あれは君の娘だと教えられた沢木の驚愕の顔!
父親になるという甘美な響き。
探さなくちゃ~ですね。
三人は会えるでしょうか。
03/11/2013 神様のボート 第1話
藤木ファン必見!
神様のボート 第1話「洗礼」
愛する男との再会を待ち続け旅を続けながら、静かな愛の狂気にとらわれていく母と少女の10数年にわたる物語。宮沢りえと藤木直人というカップルが贈る大人の愛の寓話。
野島葉子(宮沢りえ)は、9歳になる娘・草子と、ある海辺の町に別れを告げようとしていた。葉子と娘が町から町へと旅を繰り返してきた理由は、10年前にさかのぼる。20代だった葉子は、親の反対を押し切り、音大の教授・桃井(石橋凌)と結婚した身でありながら、沢木哲哉(藤木直人)と運命的な出会いをし、“骨ごと溶けるような恋”に落ちた。2人は家族を捨てて駆け落ちしたが、思いがけない過酷な運命が待ち受けていた…。
江國香織作というだけで、匂い立つような気がしませんか?
ピアノの教授である桃井@石橋と結婚した葉子@宮沢ですが
電車で見かけていた後姿の美しい青年@沢木(藤木)と出会ってしまい
双方ひと目で恋に落ちてしまったのでした。
沢木も結婚していたので、W不倫てなことになりますね。
沢木はギター店の店主ですが、この店で二人のラブシーンがひろげられるのでした。
びっくりなシーンでしたがキレイでしたよ。
りえちゃんは20代から演じるのですがややきつかったかも・・。
細いので十分素質はありますがロングのウイッグがあまり似合わないのね。
その後にバッサリとショートになるわけで(自前)ですが
こちらの方がさばさば風のりえちゃんの雰囲気でばっちりでした。
藤木さんは相変わらずかっこいいので何にも言うことはありません。
話すときに片方の口角が上がっていた癖がなくなっていて
純粋な青年風がオーラとなってよく出ていました。
で、不倫が発覚し、沢木の妻が店に火をつけ、妻自身もやけどを負っていました。
この時、葉子は身ごもっていたのですね。
二人で逃げるのですが、沢木は弁護士からの呼び出しで妻の両親に対して
店の出資金を返済するということになっていきます。
いつのまにか葉子は草子を産み、母子二人は旅ガラスとして日本を転々とするみたいです。
草子は9歳になっていますが、長野や川越など各地を旅した風のシーンがでてきました。
沢木は妻の両親への借金返済に追われていて、葉子たちと離れて暮らしているようです。
草子は母から父の話をきくだけで実際に会ったことはありません。
江國語録そのものですが
「葉子だけの雰囲気をまとっている限り、必ず見つけ出す」という沢木の言葉を信じて
旅をしているようでした。
葉子だけの雰囲気というのが何なのかというと
周りに溶け込むような普通の人間ではなくて、葉子としての独特のオーラがあるのだそうです。
生まれたばかりの草子と母親(祖母)と葉子が、駅のなかで喧騒に紛れてましたが
そのあまりにも普通の幸せな三人を沢木は見つけることができなかったのでした。
二人がベビーカーを押して歩いている脇を沢木は通り抜け、長距離バスに乗っていきました。
顔が苦渋に満ちていて、いかにも人探しというそのもの。
この沢木を遠くで見つけた時、葉子は普通の幸せにうずもれることを拒否することを決意したのでした。
旅ガラスといいますが、子供をつれて全国を転々とするのが葉子の恋の表現のようです。
葉子はピアノができるので各地でピアノ教室を開いていたようです。
それだけで食べていけるのかがやや疑問です。
引っ越しのたびにピアノを運ぶのだってけっこうかかりますし、借りる部屋だって防音必至ですからね。
それでも沢木に見つけてもらうために旅をするという葉子の考えが
美しいラブストーリーのように描かれています。
これが江國さんのもつ独特のタッチですよね。
モラルとは違う世界観をひろげてくれる透明な江國調。
でも9歳の草子は、一度も見たことのない父親とか
リアルを生きていないような母親に、反発のような疑問がわき出ています。
ふと「八日目の蝉」を思い出しましたが、あれは誘拐した赤ちゃんと逃げる旅でしたね。
こちらは、追われるのではなく追ってもらうための旅。
不思議ですよね、10年も待っているのに余裕です。
骨までとける恋をしたからでしょうか。
沢木は借金を返して、葉子たち母子を見つけてくれるでしょうか。
どんどん、狂気が入ってくるようでりえちゃんの目がいってました・・
一度、二人を見逃しているので心配ですけど、きっと再会してほしいと願ってしまいます。
それにしても全く現実味の薄いストーリーでした・・
愛する男との再会を待ち続け旅を続けながら、静かな愛の狂気にとらわれていく母と少女の10数年にわたる物語。宮沢りえと藤木直人というカップルが贈る大人の愛の寓話。
野島葉子(宮沢りえ)は、9歳になる娘・草子と、ある海辺の町に別れを告げようとしていた。葉子と娘が町から町へと旅を繰り返してきた理由は、10年前にさかのぼる。20代だった葉子は、親の反対を押し切り、音大の教授・桃井(石橋凌)と結婚した身でありながら、沢木哲哉(藤木直人)と運命的な出会いをし、“骨ごと溶けるような恋”に落ちた。2人は家族を捨てて駆け落ちしたが、思いがけない過酷な運命が待ち受けていた…。
江國香織作というだけで、匂い立つような気がしませんか?
ピアノの教授である桃井@石橋と結婚した葉子@宮沢ですが
電車で見かけていた後姿の美しい青年@沢木(藤木)と出会ってしまい
双方ひと目で恋に落ちてしまったのでした。
沢木も結婚していたので、W不倫てなことになりますね。
沢木はギター店の店主ですが、この店で二人のラブシーンがひろげられるのでした。
びっくりなシーンでしたがキレイでしたよ。
りえちゃんは20代から演じるのですがややきつかったかも・・。
細いので十分素質はありますがロングのウイッグがあまり似合わないのね。
その後にバッサリとショートになるわけで(自前)ですが
こちらの方がさばさば風のりえちゃんの雰囲気でばっちりでした。
藤木さんは相変わらずかっこいいので何にも言うことはありません。
話すときに片方の口角が上がっていた癖がなくなっていて
純粋な青年風がオーラとなってよく出ていました。
で、不倫が発覚し、沢木の妻が店に火をつけ、妻自身もやけどを負っていました。
この時、葉子は身ごもっていたのですね。
二人で逃げるのですが、沢木は弁護士からの呼び出しで妻の両親に対して
店の出資金を返済するということになっていきます。
いつのまにか葉子は草子を産み、母子二人は旅ガラスとして日本を転々とするみたいです。
草子は9歳になっていますが、長野や川越など各地を旅した風のシーンがでてきました。
沢木は妻の両親への借金返済に追われていて、葉子たちと離れて暮らしているようです。
草子は母から父の話をきくだけで実際に会ったことはありません。
江國語録そのものですが
「葉子だけの雰囲気をまとっている限り、必ず見つけ出す」という沢木の言葉を信じて
旅をしているようでした。
葉子だけの雰囲気というのが何なのかというと
周りに溶け込むような普通の人間ではなくて、葉子としての独特のオーラがあるのだそうです。
生まれたばかりの草子と母親(祖母)と葉子が、駅のなかで喧騒に紛れてましたが
そのあまりにも普通の幸せな三人を沢木は見つけることができなかったのでした。
二人がベビーカーを押して歩いている脇を沢木は通り抜け、長距離バスに乗っていきました。
顔が苦渋に満ちていて、いかにも人探しというそのもの。
この沢木を遠くで見つけた時、葉子は普通の幸せにうずもれることを拒否することを決意したのでした。
旅ガラスといいますが、子供をつれて全国を転々とするのが葉子の恋の表現のようです。
葉子はピアノができるので各地でピアノ教室を開いていたようです。
それだけで食べていけるのかがやや疑問です。
引っ越しのたびにピアノを運ぶのだってけっこうかかりますし、借りる部屋だって防音必至ですからね。
それでも沢木に見つけてもらうために旅をするという葉子の考えが
美しいラブストーリーのように描かれています。
これが江國さんのもつ独特のタッチですよね。
モラルとは違う世界観をひろげてくれる透明な江國調。
でも9歳の草子は、一度も見たことのない父親とか
リアルを生きていないような母親に、反発のような疑問がわき出ています。
ふと「八日目の蝉」を思い出しましたが、あれは誘拐した赤ちゃんと逃げる旅でしたね。
こちらは、追われるのではなく追ってもらうための旅。
不思議ですよね、10年も待っているのに余裕です。
骨までとける恋をしたからでしょうか。
沢木は借金を返して、葉子たち母子を見つけてくれるでしょうか。
どんどん、狂気が入ってくるようでりえちゃんの目がいってました・・
一度、二人を見逃しているので心配ですけど、きっと再会してほしいと願ってしまいます。
それにしても全く現実味の薄いストーリーでした・・
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