09/10/2008 NHKプロフェッショナル (菓子司 山口富蔵)
今週は京菓子のプロフェッショナル、山口富藏さん、71歳の仕事の流儀。
京都祇園祭。この時のお茶会の菓子を手がけたのが山口さん。
吉野葛を竹の葉でお守り風にくるみ涼しげな和菓子でした。
神社仏閣の御用と茶道の家元との信頼を得てのれんを引継ぎ3代目の山口さん。
「古都の雅、菓子のこころ」
象のネクタイをする山口さん。名前に「蔵」が入ってるからだそう。
厨房に向かい職人たちの作る菓子の状態をチェックしています。
山口は新たな菓子をデザインし職人を動かして菓子を生み出す最高責任者「菓子司」
伝統の京菓子。宮中の帰属文化で育まれた菓子。菓子で季節を表現するのがならわし。
梅雨明けに咲くむくげのあ花をモチーフにした黄色の和菓子。
吉野葛を使った涼しげな和菓子。
7月末、例年にない猛暑にお菓子を入れ替えることを提案。
デザイン画は青いもみじやかえでも入れて涼しげに。
緑の餡で夏の木の葉を表現し、黒のあんで木陰を表現。
山口は手作りを史上とする。あえて不ぞろいで構わない。一人ひとり表情の違う羅漢のように。
この日持参したお茶会のお菓子。中秋の名月に唐招提寺で行われるお茶会で主催者は
東山魁偉の涛声の襖絵を気に入っていたことを知り、これを反映させたデザインの和菓子。
葛のなかに写るゆり根、波間に映る月を表現した。
「人の心と心をつないでこそ」
新しい注文は女性の碁の会のお茶会の菓子。
会って話して好みをさぐるというのがまず一歩。
一つの案として奈良の正倉院にある聖武天皇愛用の碁石をモチーフにした小さな丸い菓子。
女性陣はもったいなくて食べられないと言ってます。一つはこれに決定。
もう一つが主菓子。
ある物語の中に女性が碁を打つ場面がでてくるという。上品でつつましやかで・・・。
その女性の雰囲気の和菓子を提案しています。
山口さんは5階の倉庫に向かい物語の原点を引っ張り出してきました。
十二単。着物の袖を菓子にしようと思いついた。
膨大に貯蔵された資料を探っています。
一見の客に誠実に応対しています。
「一期一会」
お菓子を食べるのはその一度だけ。どれだけ満足してもらえるかどうか。
碁を打つ女性の着物の袖口の和菓子が生まれました。
お客の女性たちが感激しています。
京菓子と普段私たちが口にしている和菓子との違いは?(茂木さん
長い京都の公家文化を踏まえたもの。
もう一つはもてなしの食べ物。客を迎えて初めて成り立つ世界。
その中に京都の季節を盛り込む。おいしいだけではない食べ方。
最近の流行は?(茂木さん
「かわいいい」という感覚でとらえられる御菓子。(笑
彩りでも華やかなブルーを使ったものが多い。
プロフェッショナルの道具。
風呂敷は結ぶ。人と人を結ぶということで大好きだそうです。
はし、刷毛、片栗粉(おしろいみたいに布で包んで)。
はしは自分で竹を削って作る。
お菓子を入れる容器、お重。綺麗な和菓子が次々と出ています。
名前をつけるのも楽しい。
「月出づる」 黒の四角いお菓子に銀色があります。そこが月の世界。
「野分」 風がふいて草がなびいた様子を表現した。
デザインする上でのコツは?
できるだけ単純にすること。
話を聞いてから食べると想像が膨らんで美味しさがまた違うという住吉さん。
重箱の一番下には一個だけ、茂木さんへの御菓子。
モーツアルトの40番がすきと聞いてその音楽のイメージに合わせて作ってきた。
緑の吹き上げた球状のものに宝石のような小さい透明な葛をいくつか載せてました。
凄くきれいでした。茂木さんももったいなくて手が出なかった・・
山口さんは老舗京菓子店の三代目として育ち、大学を出てから家で修行。
父は茶道の家元に絶大な信頼を得ていた。
働きぶりは猛烈で休む閑もなく働いていた。
もっと効率よくという思いが山口さんにはあった。
ある日父が倒れ、急遽33歳の山口さんが代わりに立つ。
茶道のお茶会に1000個の注文。大量注文に気持ちが震えた。
当日は早くから準備し、効率よくしたが、お菓子の皮が乾くということになってしまった。
泣く泣く納めた菓子だったが家元に
「一期一会」というやろ・・と言われてしまったという。
その後父が亡くなり店を継いだ山口さんにお客さんは
「お父さんとはえらい違う」と言ったという。
製法も材料も同じなのに何が違うのだろうと模索し続けたが7年経っても言われたという。
心に浮かんだ言葉
「一期一会」
なじみでも一見でもその注文は一度きり。一人ひとりのお客に正面から向き合おうと思った。
10年を過ぎたころ、気がつけば父と比較されなくなった。
客との出会いは一期一会。その姿勢が山口を菓子の匠に育て上げた。
「再びスタジオ」
お父さんと違うといわれたことについて。
色んな状況で言われたという。これだからダメということじゃなくて
ただ話をして会ってるときにお父さんと違って変わったな・・という風に。
あんまり言われるものだから、くそーっと思ってしまったという。
言われなくなったのは10年たってから。
父と同じようにしていても変わったと言われた。わけが分からなかった。
でもお客が他所に行かずにずっとお客できてくれた。
かわいがって育ててやろうと思ってくれたという。
10年間、お客様が辛抱してくれて待ってくれたと。
そして一期一会をおもいだしたということですが、どういう意味ですか?
食べたら消えるのが和菓子の仕事。
だけどそれだけに1つ1つに心していかないといけない。試行錯誤、後悔、失敗の繰り返し。
伝統を守りながら新しいお菓子を作るのは大変ではないですか。(茂木さん
お菓子を作ろうとおもったらあかん!
美術館でもっと色々見て遊ばないといけない。
遊び心は大事だという。
7月下旬。納涼茶会の注文。
伝統文化を考える会。有職研究会世話人、山口明彦さん、
源氏物語の夕顔の巻。今年、千年紀だそうです。
六条わたりのお忍び歩きの項。
涼やかで儚げだと言う。
夕顔の巻をお菓子で表現してほしいといわれた山口さんでした。
3日後、難題に取り組み始めた。
光源氏が垣根に咲く夕顔の花に目を留める。その家の女性は源氏と恋に落ちるがまもなく命を落とす。
文の中に「白き扇」がでてきて、このお香の扇をモチーフにしようと思った。
そのお香をどう表現するか?
源氏香という伝統的遊びに使われる香の図。
伝統文化に深い関心を持つ人ならすぐにピンと来るはず。
緑色の餡をうすいせんべいでくるんだ干菓子。溶かした砂糖がうっすら浮かぶ源氏香の模様。
会心の出来だと笑う山口さん。
きれいでしゃれたお菓子だと言っています。
物語に伝わる夕顔が咲いている桧垣の垣根の表現として、砂糖菓子に焼印を押した。
客と向き合いつくってこそ京菓子。
一期一会
8月に依頼者が見本を見に来た。
顔を洗っている山口さん。71歳の今でもお菓子を見せることは落ち着かないという。
葛の透明感を消し、たそがれに咲く夕顔のイメージの生菓子。
そして源氏香を見せたら絶賛する依頼者。さらに垣根の砂糖菓子。
しかし山口が色の取り合わせに迷いが出ています。
「白き扇のいたう焦がしたる」部分の表現ということです。
依頼者は夕顔の巻のイメージで楽しく想像でき、いただけると喜んでいました。
いよいよ当日。
お茶が一服出され、垣根と源氏香の組み合わせのお菓子が出されます。
山口さんが終わって出たところに一人の女性が声をかけてきました。
なんとこの方も扇に源氏香の模様がついているのを持ってました。
干菓子とちょうどぴったり。感激しています。
山口さんの思いが伝わりました。
プロフェッショナルとは
自分の仕事に嬉しさと楽しさとを感じて、プロを楽しむこと。
**************
京都の公家文化の流れでお茶会を楽しむための京菓子。
普通に私たちが食べている和菓子とは違う趣向のものだそうです。
上流階級に入りたかったら茶の道に入ると良いと言いますが
まさにその世界でしたね。
しかしさすが京都、皆さん風流人ですね。
禅問答のような問題を出してそれに答えを用意するちょっとした
知と遊びの世界を伝統的に表現するような面白さがありました。
難題にちゃんと応えられる幅広い教養と遊び心を持った方です。
和菓子大好きですが、たった一度きりの注文菓子って食べてみたいものですネ。
次は 大腸内視鏡医 工藤進英さん
吉野葛を竹の葉でお守り風にくるみ涼しげな和菓子でした。
神社仏閣の御用と茶道の家元との信頼を得てのれんを引継ぎ3代目の山口さん。
「古都の雅、菓子のこころ」
象のネクタイをする山口さん。名前に「蔵」が入ってるからだそう。
厨房に向かい職人たちの作る菓子の状態をチェックしています。
山口は新たな菓子をデザインし職人を動かして菓子を生み出す最高責任者「菓子司」
伝統の京菓子。宮中の帰属文化で育まれた菓子。菓子で季節を表現するのがならわし。
梅雨明けに咲くむくげのあ花をモチーフにした黄色の和菓子。
吉野葛を使った涼しげな和菓子。
7月末、例年にない猛暑にお菓子を入れ替えることを提案。
デザイン画は青いもみじやかえでも入れて涼しげに。
緑の餡で夏の木の葉を表現し、黒のあんで木陰を表現。
山口は手作りを史上とする。あえて不ぞろいで構わない。一人ひとり表情の違う羅漢のように。
この日持参したお茶会のお菓子。中秋の名月に唐招提寺で行われるお茶会で主催者は
東山魁偉の涛声の襖絵を気に入っていたことを知り、これを反映させたデザインの和菓子。
葛のなかに写るゆり根、波間に映る月を表現した。
「人の心と心をつないでこそ」
新しい注文は女性の碁の会のお茶会の菓子。
会って話して好みをさぐるというのがまず一歩。
一つの案として奈良の正倉院にある聖武天皇愛用の碁石をモチーフにした小さな丸い菓子。
女性陣はもったいなくて食べられないと言ってます。一つはこれに決定。
もう一つが主菓子。
ある物語の中に女性が碁を打つ場面がでてくるという。上品でつつましやかで・・・。
その女性の雰囲気の和菓子を提案しています。
山口さんは5階の倉庫に向かい物語の原点を引っ張り出してきました。
十二単。着物の袖を菓子にしようと思いついた。
膨大に貯蔵された資料を探っています。
一見の客に誠実に応対しています。
「一期一会」
お菓子を食べるのはその一度だけ。どれだけ満足してもらえるかどうか。
碁を打つ女性の着物の袖口の和菓子が生まれました。
お客の女性たちが感激しています。
京菓子と普段私たちが口にしている和菓子との違いは?(茂木さん
長い京都の公家文化を踏まえたもの。
もう一つはもてなしの食べ物。客を迎えて初めて成り立つ世界。
その中に京都の季節を盛り込む。おいしいだけではない食べ方。
最近の流行は?(茂木さん
「かわいいい」という感覚でとらえられる御菓子。(笑
彩りでも華やかなブルーを使ったものが多い。
プロフェッショナルの道具。
風呂敷は結ぶ。人と人を結ぶということで大好きだそうです。
はし、刷毛、片栗粉(おしろいみたいに布で包んで)。
はしは自分で竹を削って作る。
お菓子を入れる容器、お重。綺麗な和菓子が次々と出ています。
名前をつけるのも楽しい。
「月出づる」 黒の四角いお菓子に銀色があります。そこが月の世界。
「野分」 風がふいて草がなびいた様子を表現した。
デザインする上でのコツは?
できるだけ単純にすること。
話を聞いてから食べると想像が膨らんで美味しさがまた違うという住吉さん。
重箱の一番下には一個だけ、茂木さんへの御菓子。
モーツアルトの40番がすきと聞いてその音楽のイメージに合わせて作ってきた。
緑の吹き上げた球状のものに宝石のような小さい透明な葛をいくつか載せてました。
凄くきれいでした。茂木さんももったいなくて手が出なかった・・
山口さんは老舗京菓子店の三代目として育ち、大学を出てから家で修行。
父は茶道の家元に絶大な信頼を得ていた。
働きぶりは猛烈で休む閑もなく働いていた。
もっと効率よくという思いが山口さんにはあった。
ある日父が倒れ、急遽33歳の山口さんが代わりに立つ。
茶道のお茶会に1000個の注文。大量注文に気持ちが震えた。
当日は早くから準備し、効率よくしたが、お菓子の皮が乾くということになってしまった。
泣く泣く納めた菓子だったが家元に
「一期一会」というやろ・・と言われてしまったという。
その後父が亡くなり店を継いだ山口さんにお客さんは
「お父さんとはえらい違う」と言ったという。
製法も材料も同じなのに何が違うのだろうと模索し続けたが7年経っても言われたという。
心に浮かんだ言葉
「一期一会」
なじみでも一見でもその注文は一度きり。一人ひとりのお客に正面から向き合おうと思った。
10年を過ぎたころ、気がつけば父と比較されなくなった。
客との出会いは一期一会。その姿勢が山口を菓子の匠に育て上げた。
「再びスタジオ」
お父さんと違うといわれたことについて。
色んな状況で言われたという。これだからダメということじゃなくて
ただ話をして会ってるときにお父さんと違って変わったな・・という風に。
あんまり言われるものだから、くそーっと思ってしまったという。
言われなくなったのは10年たってから。
父と同じようにしていても変わったと言われた。わけが分からなかった。
でもお客が他所に行かずにずっとお客できてくれた。
かわいがって育ててやろうと思ってくれたという。
10年間、お客様が辛抱してくれて待ってくれたと。
そして一期一会をおもいだしたということですが、どういう意味ですか?
食べたら消えるのが和菓子の仕事。
だけどそれだけに1つ1つに心していかないといけない。試行錯誤、後悔、失敗の繰り返し。
伝統を守りながら新しいお菓子を作るのは大変ではないですか。(茂木さん
お菓子を作ろうとおもったらあかん!
美術館でもっと色々見て遊ばないといけない。
遊び心は大事だという。
7月下旬。納涼茶会の注文。
伝統文化を考える会。有職研究会世話人、山口明彦さん、
源氏物語の夕顔の巻。今年、千年紀だそうです。
六条わたりのお忍び歩きの項。
涼やかで儚げだと言う。
夕顔の巻をお菓子で表現してほしいといわれた山口さんでした。
3日後、難題に取り組み始めた。
光源氏が垣根に咲く夕顔の花に目を留める。その家の女性は源氏と恋に落ちるがまもなく命を落とす。
文の中に「白き扇」がでてきて、このお香の扇をモチーフにしようと思った。
そのお香をどう表現するか?
源氏香という伝統的遊びに使われる香の図。
伝統文化に深い関心を持つ人ならすぐにピンと来るはず。
緑色の餡をうすいせんべいでくるんだ干菓子。溶かした砂糖がうっすら浮かぶ源氏香の模様。
会心の出来だと笑う山口さん。
きれいでしゃれたお菓子だと言っています。
物語に伝わる夕顔が咲いている桧垣の垣根の表現として、砂糖菓子に焼印を押した。
客と向き合いつくってこそ京菓子。
一期一会
8月に依頼者が見本を見に来た。
顔を洗っている山口さん。71歳の今でもお菓子を見せることは落ち着かないという。
葛の透明感を消し、たそがれに咲く夕顔のイメージの生菓子。
そして源氏香を見せたら絶賛する依頼者。さらに垣根の砂糖菓子。
しかし山口が色の取り合わせに迷いが出ています。
「白き扇のいたう焦がしたる」部分の表現ということです。
依頼者は夕顔の巻のイメージで楽しく想像でき、いただけると喜んでいました。
いよいよ当日。
お茶が一服出され、垣根と源氏香の組み合わせのお菓子が出されます。
山口さんが終わって出たところに一人の女性が声をかけてきました。
なんとこの方も扇に源氏香の模様がついているのを持ってました。
干菓子とちょうどぴったり。感激しています。
山口さんの思いが伝わりました。
プロフェッショナルとは
自分の仕事に嬉しさと楽しさとを感じて、プロを楽しむこと。
**************
京都の公家文化の流れでお茶会を楽しむための京菓子。
普通に私たちが食べている和菓子とは違う趣向のものだそうです。
上流階級に入りたかったら茶の道に入ると良いと言いますが
まさにその世界でしたね。
しかしさすが京都、皆さん風流人ですね。
禅問答のような問題を出してそれに答えを用意するちょっとした
知と遊びの世界を伝統的に表現するような面白さがありました。
難題にちゃんと応えられる幅広い教養と遊び心を持った方です。
和菓子大好きですが、たった一度きりの注文菓子って食べてみたいものですネ。
次は 大腸内視鏡医 工藤進英さん
09/10/2008 モンスターペアレント 第11話(最終話)
白黒の決着じゃなくて親の心の平穏を目指した解決でしたね。
高村樹季(米倉涼子)は教育委員会の仕事から手を引いたものの、逆恨みで教師から刺され意識不明の重体の望月(平岡祐太)のことや解決に至っていない三浦(佐々木蔵之介)の件が頭から離れず仕事が手につかない。そんな樹季に城山(草刈正雄)は新しいクライアント、宮園清三(西岡徳馬)との案件を任せる。
教育委員会には宮園貴代(高橋ひとみ)率いる保護者の集団が、続く不祥事に苦情を訴えていた。数ヶ月前、高額納税者であることを盾に息子の内申書の書き換えを依頼するも田川(角野卓造)に断られていた貴代は、ここぞとばかりに責め、教育委員会の膿を一掃するとまで言い出した。
ある日、樹季は貴代から田川を辞めさせる協力を頼まれた。大手クラインアントである宮園の妻からの依頼を断ると会社に大損害を与える可能性もあり、断ることもできず困惑する樹季。
そんな中、週刊誌に教育委員会がすべての保護者をモンスターと称し“モンスターペアレント撃退マニュアル”を作成しているとの記事が掲載された。
騒ぎは大きくなり小山(温水洋一)やエリサ(大友みなみ)はマスコミ対応に追われることに。マニュアルは数年前に県知事から発案され、田川の反対意見は通らず決定され作成されたものだった。
助役からマニュアルを手に入れた貴代はそれを田川に突きつけ説明会開催を求めた。そこで納得いく答えが出ない場合は、田川の辞任と教育委員会の保護者運営を要求するという。話を立ち聞きしていた小山とエリサは呆然とする。
樹季は田川の旧友でもある城山に記事の掲載された週刊誌を差し出し、教育委員会の困難に陥っていることを訴えるが「あなたが心配することではない」と一蹴されてしまう。
教育委員会での日々を思い出し、何も手助けできない自分に落ち込む樹季は、望月が入院している病院に向かった。意識を取り戻していた望月は、「どうしていいかわからない」という樹季に「先生にはわかっていますよ、今すべきこと」と微笑む。
その言葉に背中を押されるように、樹季は城山の元へ行き、事務所を辞めることを告げる。自分を必要としている所へ行くという樹季を、城山は快く送り出した。
保護者への事情説明会の日、田川はひとり壇上で貴代ら保護者のグループから糾弾されていた。
その日釈放された三浦も、出迎えた家族から説明会のことを聞きつけ、姿を見せる。
田川にたいする一方的な批判に、思わず三浦が飛び出そうとしたとき、樹季が現れ、壇上に上がると教育委員会職員のこれまでの真摯な取り組みを伝え、もう一度信じて欲しいと訴える。
樹季の懸命の訴えは来場者の心を打ち、会場は拍手に包まれた。
数日後、職場復帰を果たした望月。三浦は教員に戻る決意を固めた。田川が新しい弁護士を雇ったと聞き落胆する望月らだったが、そこに現れたのは樹季だった。
そんな喜びも束の間、すぐさま保護者が怒鳴り込んできて…。
最初の頃は「教育」というものをバカにしきっていて、親の理不尽な要求に対しても
相手にもしていなかった樹季でしたが、変わりましたよねえ。
教育委員会に通うようになって交流するにつれ親愛の情がわいてきたみたいで。
しかも、教育問題もなぜか気になってきました。
「宮園ですよ」って脅すように田川教育長に押しかけてきた宮園モンスター。
高額納税者ということで優遇されるべきだと思っている母親でした。
私立中に入れるための内申点が低いから下駄を履かせてほしいという要求に屈しなかった学校側。
でもそれを逆恨みしてエスカレートしてきたというところのようです。
田川は学校現場は絶対に平等でなければならないという高い理想を掲げていました。
それは是非とも守られなければなりません。
そして内申点のかさ上げなどもっての他であり、もちろん却下することです。
しかし本当に学校の現場において教師は公平なのか?
実を言うと私の通った学校でもえこひいきはあったと思うし、先生の裁量で成績の判定も微妙に変わる
ことなど日常茶飯事でした。親戚の子などはテストの点数がかなり良かったけれどそういう客観的事実を
無視されてリーダー性のある子がいい成績を取ったということで大泣きし、親もさすがに抗議したことも
ありました。今のように親が口出しするなど少ない時代ですからかなり勇気が要ったことでした。
総合点という感覚で評価されるのが小学校のひずみということでしょうか。
これが中学になればほぼテストの点数至上主義に変わるから、まだ公平性もでてくると思います。
有名な例では、某公立の教師が生徒にオール1をつけた裁判がありました。
何かと自分に反発する児童に対して反感をもって嫌がらせした教師の事例でした。
有名私立中に入ったこの生徒の内申点がオール1だったことで入学した私立学校から先生との関係は
良好だったかと特別に聞かれたことで発覚したそうです。
しかしこの生徒が優秀な成績であったことと入学後も優秀で有り続けたことが客観的に小学校教師との
不仲関係を裏付けてしまったということでした。
優秀でさえあればまず私立中学は試験を重視しますから大丈夫ですが、
問題は都立高校入試だそうです。中学のテストの教科は客観的であり、その評価は正しく公平だという
ことですがその他の部分で内申点稼ぎをしなければならず、そこには教師の感情が入ってくるのだとか。
どこにいても学校生活は大変なものですね。。
話がそれてしまいましたが教育現場に決して私情を入れず完璧な公平などないでしょう。
しかしそれを目指すということでいいのではないかと思います。
自分の子供を特別扱いしてもらえなかったために、宮園モンスターは激しく反感の行動を起こし、
ついには会場を借りてまでの説明会開催となってしまいました。
そして樹季の演説が始まります。
これまでのモンスター例を見ていても子供の方がオトナ的視点を持っており、親の方が自己中心的な
ものが多かったので、「子供は親を見ている」という考えは間違ってないでしょう。
子供に恥じない正しい行動を示してほしいという樹季の訴えでした。
拍手が起こり、その輪が広がったことで宮園モンスターは立場が悪くなりそれで終わりました。
もちろん、表にでるはずのないマニュアルをもってきた助役などの顔が脅しをかけたのもありますが。
城山と田川は友人だったということですが、樹季を紹介したのは単に自慢したかっただけで
本当は城山は田川を快く思ってなかったのでしょうかね?
田川がマスコミに叩かれて窮地に陥っても放っておいていいという返事でした。
でも、樹季が迷いに迷って教育委員問題を選択し会社を辞めると言い出したときには
「困っている人を助けるのが弁護士」と城山がそれまで発言していたことと180度違うことを
言い出した(と思う)のでちょっとびっくりでした。
結局、辞めたけど、会社に籍は残っていて、教育委員会に出向でもしてるような樹季でした。
樹季の周りに出没する恋人(?)の加藤ですが、最後までちょっと浮かばれなくて淋しい役でした。
「海峡」ではかなりいい役だったのに・・・次こそ主役を張ってネ!
三浦の事件はがっかりでしたよねえ・・・。
裁判になって中川の異常教師の様態をあぶりだしても良かったのに。
望月が刺されたことで教師もケアが必要だということがわかったのはまあまあでしょうか。
総じて学校現場にやってくるモンスター親たちというのは子供可愛さのあまり、盲目になっていることが
多く、親たちは理不尽な自分の要求を理不尽だと思ってないのがおかしかったです。
こういう親たちに裁判だの法律だのと四角四面な解決をしてもますますエスカレートするだけなので
結局はその要求に至った原因を探り、親の心にある不安を取り除くことで解決に導いていきました。
実際の現場でどういう解決をしているのかはわかりませんが、子供はいずれ学年を上がるし
卒業していくから、時間が解決する部分もあるのではないでしょうか。
樹季は事務所から教育委員会にやってきて時給1000円だと言ってましたけど、
本当にお金にならなそうなこの現場によくやってきましたよね。
それだけ三浦や望月などに出会ったのが大きかったのね。
でもそのうちまた悩み始め、
何億と動かす大きな仕事をしたくなるんじゃないかなあ~・・・
すごく面白いってわけじゃないけど興味津々で最後まで来ちゃいましたわ。
そして、米倉さんの衣装が目の保養でした。
そういえば望月がプレゼントしてくれたピンクのブラウスも良く似合ってましたね^^
教育委員会には宮園貴代(高橋ひとみ)率いる保護者の集団が、続く不祥事に苦情を訴えていた。数ヶ月前、高額納税者であることを盾に息子の内申書の書き換えを依頼するも田川(角野卓造)に断られていた貴代は、ここぞとばかりに責め、教育委員会の膿を一掃するとまで言い出した。
ある日、樹季は貴代から田川を辞めさせる協力を頼まれた。大手クラインアントである宮園の妻からの依頼を断ると会社に大損害を与える可能性もあり、断ることもできず困惑する樹季。
そんな中、週刊誌に教育委員会がすべての保護者をモンスターと称し“モンスターペアレント撃退マニュアル”を作成しているとの記事が掲載された。
騒ぎは大きくなり小山(温水洋一)やエリサ(大友みなみ)はマスコミ対応に追われることに。マニュアルは数年前に県知事から発案され、田川の反対意見は通らず決定され作成されたものだった。
助役からマニュアルを手に入れた貴代はそれを田川に突きつけ説明会開催を求めた。そこで納得いく答えが出ない場合は、田川の辞任と教育委員会の保護者運営を要求するという。話を立ち聞きしていた小山とエリサは呆然とする。
樹季は田川の旧友でもある城山に記事の掲載された週刊誌を差し出し、教育委員会の困難に陥っていることを訴えるが「あなたが心配することではない」と一蹴されてしまう。
教育委員会での日々を思い出し、何も手助けできない自分に落ち込む樹季は、望月が入院している病院に向かった。意識を取り戻していた望月は、「どうしていいかわからない」という樹季に「先生にはわかっていますよ、今すべきこと」と微笑む。
その言葉に背中を押されるように、樹季は城山の元へ行き、事務所を辞めることを告げる。自分を必要としている所へ行くという樹季を、城山は快く送り出した。
保護者への事情説明会の日、田川はひとり壇上で貴代ら保護者のグループから糾弾されていた。
その日釈放された三浦も、出迎えた家族から説明会のことを聞きつけ、姿を見せる。
田川にたいする一方的な批判に、思わず三浦が飛び出そうとしたとき、樹季が現れ、壇上に上がると教育委員会職員のこれまでの真摯な取り組みを伝え、もう一度信じて欲しいと訴える。
樹季の懸命の訴えは来場者の心を打ち、会場は拍手に包まれた。
数日後、職場復帰を果たした望月。三浦は教員に戻る決意を固めた。田川が新しい弁護士を雇ったと聞き落胆する望月らだったが、そこに現れたのは樹季だった。
そんな喜びも束の間、すぐさま保護者が怒鳴り込んできて…。
最初の頃は「教育」というものをバカにしきっていて、親の理不尽な要求に対しても
相手にもしていなかった樹季でしたが、変わりましたよねえ。
教育委員会に通うようになって交流するにつれ親愛の情がわいてきたみたいで。
しかも、教育問題もなぜか気になってきました。
「宮園ですよ」って脅すように田川教育長に押しかけてきた宮園モンスター。
高額納税者ということで優遇されるべきだと思っている母親でした。
私立中に入れるための内申点が低いから下駄を履かせてほしいという要求に屈しなかった学校側。
でもそれを逆恨みしてエスカレートしてきたというところのようです。
田川は学校現場は絶対に平等でなければならないという高い理想を掲げていました。
それは是非とも守られなければなりません。
そして内申点のかさ上げなどもっての他であり、もちろん却下することです。
しかし本当に学校の現場において教師は公平なのか?
実を言うと私の通った学校でもえこひいきはあったと思うし、先生の裁量で成績の判定も微妙に変わる
ことなど日常茶飯事でした。親戚の子などはテストの点数がかなり良かったけれどそういう客観的事実を
無視されてリーダー性のある子がいい成績を取ったということで大泣きし、親もさすがに抗議したことも
ありました。今のように親が口出しするなど少ない時代ですからかなり勇気が要ったことでした。
総合点という感覚で評価されるのが小学校のひずみということでしょうか。
これが中学になればほぼテストの点数至上主義に変わるから、まだ公平性もでてくると思います。
有名な例では、某公立の教師が生徒にオール1をつけた裁判がありました。
何かと自分に反発する児童に対して反感をもって嫌がらせした教師の事例でした。
有名私立中に入ったこの生徒の内申点がオール1だったことで入学した私立学校から先生との関係は
良好だったかと特別に聞かれたことで発覚したそうです。
しかしこの生徒が優秀な成績であったことと入学後も優秀で有り続けたことが客観的に小学校教師との
不仲関係を裏付けてしまったということでした。
優秀でさえあればまず私立中学は試験を重視しますから大丈夫ですが、
問題は都立高校入試だそうです。中学のテストの教科は客観的であり、その評価は正しく公平だという
ことですがその他の部分で内申点稼ぎをしなければならず、そこには教師の感情が入ってくるのだとか。
どこにいても学校生活は大変なものですね。。
話がそれてしまいましたが教育現場に決して私情を入れず完璧な公平などないでしょう。
しかしそれを目指すということでいいのではないかと思います。
自分の子供を特別扱いしてもらえなかったために、宮園モンスターは激しく反感の行動を起こし、
ついには会場を借りてまでの説明会開催となってしまいました。
そして樹季の演説が始まります。
これまでのモンスター例を見ていても子供の方がオトナ的視点を持っており、親の方が自己中心的な
ものが多かったので、「子供は親を見ている」という考えは間違ってないでしょう。
子供に恥じない正しい行動を示してほしいという樹季の訴えでした。
拍手が起こり、その輪が広がったことで宮園モンスターは立場が悪くなりそれで終わりました。
もちろん、表にでるはずのないマニュアルをもってきた助役などの顔が脅しをかけたのもありますが。
城山と田川は友人だったということですが、樹季を紹介したのは単に自慢したかっただけで
本当は城山は田川を快く思ってなかったのでしょうかね?
田川がマスコミに叩かれて窮地に陥っても放っておいていいという返事でした。
でも、樹季が迷いに迷って教育委員問題を選択し会社を辞めると言い出したときには
「困っている人を助けるのが弁護士」と城山がそれまで発言していたことと180度違うことを
言い出した(と思う)のでちょっとびっくりでした。
結局、辞めたけど、会社に籍は残っていて、教育委員会に出向でもしてるような樹季でした。
樹季の周りに出没する恋人(?)の加藤ですが、最後までちょっと浮かばれなくて淋しい役でした。
「海峡」ではかなりいい役だったのに・・・次こそ主役を張ってネ!
三浦の事件はがっかりでしたよねえ・・・。
裁判になって中川の異常教師の様態をあぶりだしても良かったのに。
望月が刺されたことで教師もケアが必要だということがわかったのはまあまあでしょうか。
総じて学校現場にやってくるモンスター親たちというのは子供可愛さのあまり、盲目になっていることが
多く、親たちは理不尽な自分の要求を理不尽だと思ってないのがおかしかったです。
こういう親たちに裁判だの法律だのと四角四面な解決をしてもますますエスカレートするだけなので
結局はその要求に至った原因を探り、親の心にある不安を取り除くことで解決に導いていきました。
実際の現場でどういう解決をしているのかはわかりませんが、子供はいずれ学年を上がるし
卒業していくから、時間が解決する部分もあるのではないでしょうか。
樹季は事務所から教育委員会にやってきて時給1000円だと言ってましたけど、
本当にお金にならなそうなこの現場によくやってきましたよね。
それだけ三浦や望月などに出会ったのが大きかったのね。
でもそのうちまた悩み始め、
何億と動かす大きな仕事をしたくなるんじゃないかなあ~・・・
すごく面白いってわけじゃないけど興味津々で最後まで来ちゃいましたわ。
そして、米倉さんの衣装が目の保養でした。
そういえば望月がプレゼントしてくれたピンクのブラウスも良く似合ってましたね^^
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