09/27/2008 上海タイフーン 第2話
1話は見ないでしまいましたが、2話を一週間遅れで見ました。面白かったyo~♪
時代は上海を向いてるしね。近くには上海レストランもあるし(カンケイナイ^^;
親戚はパリで中国人のダンナさまを見つけてきちゃうし。
今や、国際結婚は普通。良好に友好に、中国の人となりを勉強する必要に迫られたのyo。
上海で家を探すのも一苦労。疲れ果てた美鈴(木村多江)は不動産屋の遠野麻里(MEGUMI)のアパートに転がり込む。
「上海で働く」それもかなり大変。「上海での成功例」として雑誌に紹介されていた花屋経営者・三井香(松下由樹)に遭遇し強引に自分の採用を迫る。だが香の共同経営者があの憎き投資家・曹飛(ピーター・ホー)と知り愕然とする。花屋で働き始める美鈴だが中国人スタッフとの衝突が絶えず解雇される。
1話を見逃してしまいましたが、ダイジェストで少し紹介してくれました。
美鈴は何かの失敗をして仕事を辞め、恋人とも決別したというところのようですね。
そしてアパートもとんでもない水漏れのアパートだということが発覚。
そういう経緯を経て不動産の麻里のところに転がり込みました。
リーロンというところは中国難民のためにイギリス人が建てたもの。英中折衷というやつ?(笑
なかなか乙なアパートに住んでいます。
部屋代は要らないから食事を作るのが美鈴の部屋代ということですね。
で、和風の料理を披露してくれて料理上手なことがわかりました。
ここで一つ勉強なのは、上海では言い値では買わないこと。自分から「いくら?」と聞かないこと。
強引にいくらで買う!と値切るくらいの強さがないとダメだそうです。メモメモです。
美鈴が上海をリベンジに選んだのは、NYなど行く度胸がないのとお金も足りなかったからとか。
中国語をスクールで習得しながら仕事を求めて面接に行きます。
前職はアパレルの営業チーフと言ってました。
押しの強さや自信満々なところもかなりいいんじゃないかと思いますが
言葉の壁があってなかなか採用になりません。
一度は酒の失敗までしています。社長面接だったのに酔っ払ってましたしね。
そして美鈴は花屋の香@松下由樹のお店にたどり着きました。
1話で、花を買ったかして交流があったのですね。しかも上海で成功した女性ということで華やかに
インタビュー記事が雑誌に紹介されています。それにはいいことしかなく、しかもチャンスがどこにでもあ
るように受け取られる書き方だったようです。
どうしてこんなキレイごとばかりなの?美鈴は香に言います。香としても、インタビューには
きちんといいことも悪いことも伝えたようですが、雑誌には綺麗なことばかりしか乗せてなかったとの事。
4万人以上の日本人がいる上海で居場所を見つけた人がいる一方で百倍の人たちは日本に逃げ帰って
いるという。上海で楽して上手くいくなんて大間違いだという香です。
苦労して花屋の店を軌道に乗せたということですね。
さて美鈴の思惑はこの店で雇ってもらうこと。何しろ自分に対する自信ときたら凄いものがある美鈴。
絶対に損はさせないといいます。お給料も要らないからとにかく雇ってほしい。そして必要だと思ったら
そのときに考えてほしいというのでした。
すでに店には中国人のアルバイトが2人いますがその場ですぐに契約成立。
外から曹@ピーター・ホーが見ていました。この曹という人物が以前、美鈴がアパレルの会社を辞める
きっかけを作った人。陥れたのかどうか、美鈴はかなり曹を憎んでいるようです。
翌朝の出勤が遅いといわれ、いつもの調子で始業時間がどうのと言い出すと口答え厳禁だといわれて
しまう始末。郷に入っては郷に従えということでしょうか。香が日本人だから美鈴と言葉の壁がないのが
良かったですが、従業員二人は美鈴に敵意むき出しです。こちらの言う事は美鈴に通じないし。
しかも二人は仕事もちゃんとしていません。手抜きなのか、指示待ちなのか?そういう気質なのか?
二人を差し置いて美鈴を市場に連れていく香。
すべての花の名前を中国語で覚えてもらうといわれますが、もちろんファイト満々の美鈴です。
市場では当然ですが、自分の言い値で強引に買っていく香。この強さは上海で覚えたのね。
店に戻るとなんと曹がいます。香の店の共同経営者だったと聞きびっくりする美鈴。
上海で店を出すために中国の人と組むのは鉄則。役人との交渉も必要だし。なるほどぉ。
そしてもちろん曹を信頼などしてないと言い切る香でした。この強さも徹底してます。
麻里との会話はほっとするひとときでもあります。本当にカルチャーショックに陥る数々のエピです。
そんなところに近所の女性が一人佇んでいるのが見えます。琳ちゃん。
父親が日本に出稼ぎに行き、母親といつも父のことでケンカしてるという。
美鈴は逆でエンジニアの父親が上海に働きに行ったという境遇でした。
父を探しに来たと思ってもいいのかしら?
琳ちゃんと急速に仲良しになっていく美鈴。
しかし美鈴は職場の二人とはうまく行きません。ホテルで大きな花を生けているとスーツを着た男性が
堂々と百合を持って行ってしまいます。ご苦労様などといわれると何か関係あるのかと勘違いして
しまいますが、要するにそれは泥棒だったのでした。これもまたびっくりです。普通の光景だそうです。
店に買い物に来たおばさんは150元を100元と値切り勝手に花束を持っていきますが、
置いていったお札は偽札だった。これも中国では当たり前のこと。偽札をつかまえさせられるのも、泥棒
なのもする方じゃなくて用心しないから、されるほうが悪いんだって。
とんでもないいいがかりですが、これだけの人だと取り締まるのも大変なのでそういうことにしてるの
かもしれません。とにかく上海では自衛が大事なのね。
美鈴は香の留守に、お店の花を売ろうと店の前にずらりと品物を並べていますが、中国の二人は
香の留守には動かないほうがいいといいます。
でも美鈴は自分は営業努力をするという気持ちです。ここは日本じゃないからねえ・・・。
そして案の定、店先の商品は盗まれてしまうのです。いいかげんに覚えてもいいのにね。
こんなところに曹がやってきて二人をかばいますが、
自分たちの首を怖れているということを美鈴に教えています。
美鈴はとにかく中国が嫌いなようでものすごい言い様。拝金主義だとこき下ろします。
しかも曹に対してもかなりきついいいかた。
花屋に共同経営をもちかけても小さい店だから曹のスケールが小さいとまで。
でも曹はそこでも香をかばいます。
香のお店がくるまで上海にはきれいな花屋がなかったということです。造花が主流だったと。
香の仕事は新旋風を起こしたのですね。上海の街が綺麗な花で埋まるという夢に投資した曹。
でもまだ人々がブーケを買う意識改革まではできてないからビジネスとしては厳しいようです。
そういう香がなぜ上海にきたのかはわからないけれど、日本に子供がいることを知っている曹です。
そのころ香の子供のビデオレターを見て泣いている香が映りました。
何気に父親がエンジニアだったことを話してしまった美鈴でしたが、帰ったあとに曹はすぐに
ロボットを作っていたエンジニアの美鈴の父を探すように手配していました。
何をするつもりでしょう。
翌日、いつものようにお店にいくと、香が待っていました。
まだ従業員の二人は来ません。
なんと美鈴を辞めさせてほしいと言ってるとのこと。
そうしないと自分たちが辞めるという。
美鈴は当然、自分は残るものだと思っているのがすごいです。この自信、どこからくるんでしょう。
分からない人ね。
悪いのは上海でも上海人でもない。他人の気持ちがまるでわからないあなた。
日本で会社にいられなくなったのも男に逃げられたのもあなたに原因があったからじゃない。
辞めるのはあなたよ。
びっくりすると同時に呆然となる美鈴でした
***************
上海の熱気があちこちから見えるような映像。
ハイテクが進み、ビルが林立し、先進国を圧倒する勢いで走り続けているのに、
人々の意識はまだ底辺のまま。
この格差が激しいのが中国なんですね。
どこか中国を見下した様子が見える美鈴が本当にリベンジできるでしょうか?
まずは意識を変えて、ここの人たちの懐に入るようでなくては成功は難しい気がします。
能力だけではやっていけないものがある。
日本でだって人間関係は仕事をする上で大事な要素だったはず。
周りに目をむけて、謙虚になることから始めたほうがいいような気がします。
こういう美鈴が、成長していく物語なのね?
今夜の第3話が楽しみです!
親戚はパリで中国人のダンナさまを見つけてきちゃうし。
今や、国際結婚は普通。良好に友好に、中国の人となりを勉強する必要に迫られたのyo。
上海で家を探すのも一苦労。疲れ果てた美鈴(木村多江)は不動産屋の遠野麻里(MEGUMI)のアパートに転がり込む。
「上海で働く」それもかなり大変。「上海での成功例」として雑誌に紹介されていた花屋経営者・三井香(松下由樹)に遭遇し強引に自分の採用を迫る。だが香の共同経営者があの憎き投資家・曹飛(ピーター・ホー)と知り愕然とする。花屋で働き始める美鈴だが中国人スタッフとの衝突が絶えず解雇される。
1話を見逃してしまいましたが、ダイジェストで少し紹介してくれました。
美鈴は何かの失敗をして仕事を辞め、恋人とも決別したというところのようですね。
そしてアパートもとんでもない水漏れのアパートだということが発覚。
そういう経緯を経て不動産の麻里のところに転がり込みました。
リーロンというところは中国難民のためにイギリス人が建てたもの。英中折衷というやつ?(笑
なかなか乙なアパートに住んでいます。
部屋代は要らないから食事を作るのが美鈴の部屋代ということですね。
で、和風の料理を披露してくれて料理上手なことがわかりました。
ここで一つ勉強なのは、上海では言い値では買わないこと。自分から「いくら?」と聞かないこと。
強引にいくらで買う!と値切るくらいの強さがないとダメだそうです。メモメモです。
美鈴が上海をリベンジに選んだのは、NYなど行く度胸がないのとお金も足りなかったからとか。
中国語をスクールで習得しながら仕事を求めて面接に行きます。
前職はアパレルの営業チーフと言ってました。
押しの強さや自信満々なところもかなりいいんじゃないかと思いますが
言葉の壁があってなかなか採用になりません。
一度は酒の失敗までしています。社長面接だったのに酔っ払ってましたしね。
そして美鈴は花屋の香@松下由樹のお店にたどり着きました。
1話で、花を買ったかして交流があったのですね。しかも上海で成功した女性ということで華やかに
インタビュー記事が雑誌に紹介されています。それにはいいことしかなく、しかもチャンスがどこにでもあ
るように受け取られる書き方だったようです。
どうしてこんなキレイごとばかりなの?美鈴は香に言います。香としても、インタビューには
きちんといいことも悪いことも伝えたようですが、雑誌には綺麗なことばかりしか乗せてなかったとの事。
4万人以上の日本人がいる上海で居場所を見つけた人がいる一方で百倍の人たちは日本に逃げ帰って
いるという。上海で楽して上手くいくなんて大間違いだという香です。
苦労して花屋の店を軌道に乗せたということですね。
さて美鈴の思惑はこの店で雇ってもらうこと。何しろ自分に対する自信ときたら凄いものがある美鈴。
絶対に損はさせないといいます。お給料も要らないからとにかく雇ってほしい。そして必要だと思ったら
そのときに考えてほしいというのでした。
すでに店には中国人のアルバイトが2人いますがその場ですぐに契約成立。
外から曹@ピーター・ホーが見ていました。この曹という人物が以前、美鈴がアパレルの会社を辞める
きっかけを作った人。陥れたのかどうか、美鈴はかなり曹を憎んでいるようです。
翌朝の出勤が遅いといわれ、いつもの調子で始業時間がどうのと言い出すと口答え厳禁だといわれて
しまう始末。郷に入っては郷に従えということでしょうか。香が日本人だから美鈴と言葉の壁がないのが
良かったですが、従業員二人は美鈴に敵意むき出しです。こちらの言う事は美鈴に通じないし。
しかも二人は仕事もちゃんとしていません。手抜きなのか、指示待ちなのか?そういう気質なのか?
二人を差し置いて美鈴を市場に連れていく香。
すべての花の名前を中国語で覚えてもらうといわれますが、もちろんファイト満々の美鈴です。
市場では当然ですが、自分の言い値で強引に買っていく香。この強さは上海で覚えたのね。
店に戻るとなんと曹がいます。香の店の共同経営者だったと聞きびっくりする美鈴。
上海で店を出すために中国の人と組むのは鉄則。役人との交渉も必要だし。なるほどぉ。
そしてもちろん曹を信頼などしてないと言い切る香でした。この強さも徹底してます。
麻里との会話はほっとするひとときでもあります。本当にカルチャーショックに陥る数々のエピです。
そんなところに近所の女性が一人佇んでいるのが見えます。琳ちゃん。
父親が日本に出稼ぎに行き、母親といつも父のことでケンカしてるという。
美鈴は逆でエンジニアの父親が上海に働きに行ったという境遇でした。
父を探しに来たと思ってもいいのかしら?
琳ちゃんと急速に仲良しになっていく美鈴。
しかし美鈴は職場の二人とはうまく行きません。ホテルで大きな花を生けているとスーツを着た男性が
堂々と百合を持って行ってしまいます。ご苦労様などといわれると何か関係あるのかと勘違いして
しまいますが、要するにそれは泥棒だったのでした。これもまたびっくりです。普通の光景だそうです。
店に買い物に来たおばさんは150元を100元と値切り勝手に花束を持っていきますが、
置いていったお札は偽札だった。これも中国では当たり前のこと。偽札をつかまえさせられるのも、泥棒
なのもする方じゃなくて用心しないから、されるほうが悪いんだって。
とんでもないいいがかりですが、これだけの人だと取り締まるのも大変なのでそういうことにしてるの
かもしれません。とにかく上海では自衛が大事なのね。
美鈴は香の留守に、お店の花を売ろうと店の前にずらりと品物を並べていますが、中国の二人は
香の留守には動かないほうがいいといいます。
でも美鈴は自分は営業努力をするという気持ちです。ここは日本じゃないからねえ・・・。
そして案の定、店先の商品は盗まれてしまうのです。いいかげんに覚えてもいいのにね。
こんなところに曹がやってきて二人をかばいますが、
自分たちの首を怖れているということを美鈴に教えています。
美鈴はとにかく中国が嫌いなようでものすごい言い様。拝金主義だとこき下ろします。
しかも曹に対してもかなりきついいいかた。
花屋に共同経営をもちかけても小さい店だから曹のスケールが小さいとまで。
でも曹はそこでも香をかばいます。
香のお店がくるまで上海にはきれいな花屋がなかったということです。造花が主流だったと。
香の仕事は新旋風を起こしたのですね。上海の街が綺麗な花で埋まるという夢に投資した曹。
でもまだ人々がブーケを買う意識改革まではできてないからビジネスとしては厳しいようです。
そういう香がなぜ上海にきたのかはわからないけれど、日本に子供がいることを知っている曹です。
そのころ香の子供のビデオレターを見て泣いている香が映りました。
何気に父親がエンジニアだったことを話してしまった美鈴でしたが、帰ったあとに曹はすぐに
ロボットを作っていたエンジニアの美鈴の父を探すように手配していました。
何をするつもりでしょう。
翌日、いつものようにお店にいくと、香が待っていました。
まだ従業員の二人は来ません。
なんと美鈴を辞めさせてほしいと言ってるとのこと。
そうしないと自分たちが辞めるという。
美鈴は当然、自分は残るものだと思っているのがすごいです。この自信、どこからくるんでしょう。
分からない人ね。
悪いのは上海でも上海人でもない。他人の気持ちがまるでわからないあなた。
日本で会社にいられなくなったのも男に逃げられたのもあなたに原因があったからじゃない。
辞めるのはあなたよ。
びっくりすると同時に呆然となる美鈴でした
***************
上海の熱気があちこちから見えるような映像。
ハイテクが進み、ビルが林立し、先進国を圧倒する勢いで走り続けているのに、
人々の意識はまだ底辺のまま。
この格差が激しいのが中国なんですね。
どこか中国を見下した様子が見える美鈴が本当にリベンジできるでしょうか?
まずは意識を変えて、ここの人たちの懐に入るようでなくては成功は難しい気がします。
能力だけではやっていけないものがある。
日本でだって人間関係は仕事をする上で大事な要素だったはず。
周りに目をむけて、謙虚になることから始めたほうがいいような気がします。
こういう美鈴が、成長していく物語なのね?
今夜の第3話が楽しみです!
09/27/2008 おくりびと
一週間ぐらい前に友人から今から行こうって誘われて慌てて走って行ってきました(笑)
最終のCMが始まっていたけれど着席してみると、周りも老若男女、年代も幅広くて誰も浮いてることが
ないという、お客さんがこういう雰囲気の映画は久しぶり(笑)以下、ほぼネタバレのレビューです。
解説
ひょんなことから遺体を棺に納める"納棺師"となった男が、仕事を通して触れた人間模様や上司の影響を受けながら成長していく姿を描いた感動作。監督には『木村家の人々』『僕らはみんな生きている』でユーモアを、『バッテリー』『壬生義士伝』で感動を届けた滝田洋二郎。そして、人気TV番組『料理の鉄人』などの構成作家として活躍した人気放送作家の小山薫堂が、初の映画脚本に挑戦。主人公の心そのままに、時に激しく、時にやさしく、チェロの音色で織りなす感動的な音楽は、名匠・久石譲が手がける。
一見近寄りがたい職業、納棺師に焦点を当て、重くなりがちなテーマを軽快なタッチでつづる。キャストには本木雅弘、広末涼子、山崎努ら実力派がそろい、主演の本木がみせる見事な納棺技術に注目。
あらすじ
楽団の解散でチェロ奏者の夢をあきらめ、故郷の山形に帰ってきた大悟(本木雅弘)は好条件の求人広告を見つける。面接に向かうと社長の佐々木(山崎努)に即採用されるが、思いもよらない業務内容を告げられる。それは【納棺】、遺体を棺に収める仕事だった。
戸惑いながらも、妻の美香(広末涼子)には冠婚葬祭関係の=結婚式場の仕事と偽り、納棺師の見習いとして働き出す大悟。美人だと思ったらニューハーフだった青年、幼い娘を残して亡くなった母親、沢山のキスマークで送り出される大往生のおじいちゃん...。さまざまな境遇の別れと向き合ううちに、大悟は納棺師の仕事に誇りを見いだしてゆく。
オーケストラのチェロ奏者っておしゃれでかっこよくて大悟@元木雅弘にぴったり!
チェロも新しいのを買ったばかりだったのに、いきなりの解散宣言。
先日の大胆MAPでもわかりましたけど音楽で身をたてるって本当に大変。
才能があってバックで支えてくれる人がいるなら打ち込めるけれど、
花開くかどうかなんて誰にもわからない、一寸先は闇という世界ですねえ・・・。
大悟もせっかくの今までの苦労が水の泡。いいチェロだったのよね・・。
人生をあきらめたように故郷に帰っていきました。
WEBデザイナーをしているという美香@広末涼子が奥さん役でしたが、けっこう良かったねえ。
大悟が田舎に帰ると言ったとき「賛成」とすぐに言ってくれた。
普通嫌がるでしょう?いい奥さんですわ。
帰った故郷の家というのが飲み屋を改造したような古家だけどおしゃれな雰囲気がするのね。
それは死んだ大悟の母が開いていたスナックでした。そしてそこにあったのは失踪した父親が収集して
いた大量のレコード?珍しいものを見ました。針を落としていくあれです。
この父親の音楽の趣味が大悟をしてチェロ奏者に仕立て上げた土台だったのね。
家はあるけどまずは仕事を探さないといけない。
求人案内を見て佐々木@山崎努の会社に入っていく。ここにいたのが余さんでした。
この映画、登場人物が少ないのと、ゆったりしたペースが飲み込みやすくて好感でしたねえ。
さて、「旅のお手伝い」というキャッチコピーから旅行会社だと思ってきた大悟ですが、
仕事は納棺師。「旅立ちのお手伝い」の誤植だった(笑
お給料50万は約束してくれるし、いきなり交通費として2万渡されてしまい、拒否したものの
なんとなく丸め込まれ引きずり込まれていく予感。
最初は見てるだけでいいということで佐々木についていく大悟。
遺体を拭き清めてお化粧をほどこすのがこの仕事。
それを家族が見守るところで行うのね。肌を見せないようにするのもまたやり方があるのです。
掛けていたもの、着ているものを脱がして別の装束に着替えさせるのも
絶対に遺体の体を露出させず、もちろん寝かせた状態で行うのよ。テクニックがあるのね~。
その技術を目をまん丸にして見ていましたわ。
初めて担当したご遺体が、なんとニューハーフ。
どう見てもきれいな若い女性だし、遺影も女性。てっきり女性だと思って清めていたら、
「ついてるものがある」っていうから厳粛な場なのに噴出してしまうのよね。
それからいろんなケースがありました。
死後何週間も経って発見されたお年寄りだったり、
非行の果てにバイク事故で亡くなった女子高生だったり。
しかし、最後のこの送り手は厳粛で毅然として美しく、旅立つ故人の門出にふさわしく
見事な儀式として人々に印象付けていくのです。
妻の美香には自分が納棺師であることを告げることができなかった。
冠婚葬祭関係と濁したことで勝手に結婚式関係だと思ってくれてました。
ところが納棺師の技術を録画したビデオがあった。
佐々木が納棺師の仕事を普及させるために大悟をモデルに仕立てて実演してるもの。
これがまたおむつひとつの大悟でやたら受けてしまうのでした。
でも、このディスク?を見たことで美香は怒ります。自分を騙していたことと、この仕事に対する
畏怖や嫌悪や軽蔑がわいてきたというところです。そして別居。
それは美香に限らず、友人の言動にも表れていて、人々の意識の底にあるものがむき出しになります。
すなわち死体で食べてるんだろうという蔑みの言葉となって表れるのでした。
でも、その仕事が崇高であることを知るのは身近な人を亡くしてから。
ある人がそういう言葉を投げたあとに、母親が美しく化粧され、粛然とした美を放ったとき、
自分の言動を恥じます。今までで一番きれいな母親だったと頭を下げるのでした。
それは母が亡くなった友人も同じでした。
妊娠して帰ってきた美香も友人の葬儀に参加し、
その大悟の技術を目の当たりにすることで理解することができました。
遠くにあった「死」が一つの意味を持って浮かび上がらせることができるのは納棺師の思いによるもの。
大悟が、母が生前気に入っていたスカーフを首に巻いたとき、この仕事の貴さを感じた友人でした。
映画を通じて大悟は何も語りません。
納棺師という仕事に対して、嫌悪も怯えもあったし、辞めようとして佐々木の元に行ったけれど、
他人から見下され、妻に突き放されても、一言も自分の思うことを言う事はありませんでした。
この仕事に対しては本当に何も言う事はなかった。
ただ、大悟のチェロが風に乗って流れていくだけです。
おくりびとの調べとなって。
そして失踪した父親死亡の電報がやってきます。
遠くに行ったと思ったら意外に身近なところにいたようです。
愛人と一緒に蒸発と聞いていたのにずっと一人だったと聞き、何か思い違いを感じています。
長い間、会いたいと思い、憎み続け、顔すらおぼろげだった父親。
父が自分の今の気持ちに似ている石を手紙のように相手に託す古代の交流を教えてくれたのでしたが
亡くなった父はその手に白い小さななめらかな石を握り締めていたのでした。
大悟は父親の顔を拭き清め、ようやく長い間のわだかまりが解けていくのを感じています。
ラストシーンで静かにすすり泣きの様子があちこちで感じられましたが
総じて饒舌に語ることはなく、情景と風景とで流れた映画でした。
しっとりと心のどこかに入ってくるのがうまいのです。
高い評価がでたのも納得でした。
ないという、お客さんがこういう雰囲気の映画は久しぶり(笑)以下、ほぼネタバレのレビューです。
解説
ひょんなことから遺体を棺に納める"納棺師"となった男が、仕事を通して触れた人間模様や上司の影響を受けながら成長していく姿を描いた感動作。監督には『木村家の人々』『僕らはみんな生きている』でユーモアを、『バッテリー』『壬生義士伝』で感動を届けた滝田洋二郎。そして、人気TV番組『料理の鉄人』などの構成作家として活躍した人気放送作家の小山薫堂が、初の映画脚本に挑戦。主人公の心そのままに、時に激しく、時にやさしく、チェロの音色で織りなす感動的な音楽は、名匠・久石譲が手がける。
一見近寄りがたい職業、納棺師に焦点を当て、重くなりがちなテーマを軽快なタッチでつづる。キャストには本木雅弘、広末涼子、山崎努ら実力派がそろい、主演の本木がみせる見事な納棺技術に注目。
あらすじ
楽団の解散でチェロ奏者の夢をあきらめ、故郷の山形に帰ってきた大悟(本木雅弘)は好条件の求人広告を見つける。面接に向かうと社長の佐々木(山崎努)に即採用されるが、思いもよらない業務内容を告げられる。それは【納棺】、遺体を棺に収める仕事だった。
戸惑いながらも、妻の美香(広末涼子)には冠婚葬祭関係の=結婚式場の仕事と偽り、納棺師の見習いとして働き出す大悟。美人だと思ったらニューハーフだった青年、幼い娘を残して亡くなった母親、沢山のキスマークで送り出される大往生のおじいちゃん...。さまざまな境遇の別れと向き合ううちに、大悟は納棺師の仕事に誇りを見いだしてゆく。
オーケストラのチェロ奏者っておしゃれでかっこよくて大悟@元木雅弘にぴったり!
チェロも新しいのを買ったばかりだったのに、いきなりの解散宣言。
先日の大胆MAPでもわかりましたけど音楽で身をたてるって本当に大変。
才能があってバックで支えてくれる人がいるなら打ち込めるけれど、
花開くかどうかなんて誰にもわからない、一寸先は闇という世界ですねえ・・・。
大悟もせっかくの今までの苦労が水の泡。いいチェロだったのよね・・。
人生をあきらめたように故郷に帰っていきました。
WEBデザイナーをしているという美香@広末涼子が奥さん役でしたが、けっこう良かったねえ。
大悟が田舎に帰ると言ったとき「賛成」とすぐに言ってくれた。
普通嫌がるでしょう?いい奥さんですわ。
帰った故郷の家というのが飲み屋を改造したような古家だけどおしゃれな雰囲気がするのね。
それは死んだ大悟の母が開いていたスナックでした。そしてそこにあったのは失踪した父親が収集して
いた大量のレコード?珍しいものを見ました。針を落としていくあれです。
この父親の音楽の趣味が大悟をしてチェロ奏者に仕立て上げた土台だったのね。
家はあるけどまずは仕事を探さないといけない。
求人案内を見て佐々木@山崎努の会社に入っていく。ここにいたのが余さんでした。
この映画、登場人物が少ないのと、ゆったりしたペースが飲み込みやすくて好感でしたねえ。
さて、「旅のお手伝い」というキャッチコピーから旅行会社だと思ってきた大悟ですが、
仕事は納棺師。「旅立ちのお手伝い」の誤植だった(笑
お給料50万は約束してくれるし、いきなり交通費として2万渡されてしまい、拒否したものの
なんとなく丸め込まれ引きずり込まれていく予感。
最初は見てるだけでいいということで佐々木についていく大悟。
遺体を拭き清めてお化粧をほどこすのがこの仕事。
それを家族が見守るところで行うのね。肌を見せないようにするのもまたやり方があるのです。
掛けていたもの、着ているものを脱がして別の装束に着替えさせるのも
絶対に遺体の体を露出させず、もちろん寝かせた状態で行うのよ。テクニックがあるのね~。
その技術を目をまん丸にして見ていましたわ。
初めて担当したご遺体が、なんとニューハーフ。
どう見てもきれいな若い女性だし、遺影も女性。てっきり女性だと思って清めていたら、
「ついてるものがある」っていうから厳粛な場なのに噴出してしまうのよね。
それからいろんなケースがありました。
死後何週間も経って発見されたお年寄りだったり、
非行の果てにバイク事故で亡くなった女子高生だったり。
しかし、最後のこの送り手は厳粛で毅然として美しく、旅立つ故人の門出にふさわしく
見事な儀式として人々に印象付けていくのです。
妻の美香には自分が納棺師であることを告げることができなかった。
冠婚葬祭関係と濁したことで勝手に結婚式関係だと思ってくれてました。
ところが納棺師の技術を録画したビデオがあった。
佐々木が納棺師の仕事を普及させるために大悟をモデルに仕立てて実演してるもの。
これがまたおむつひとつの大悟でやたら受けてしまうのでした。
でも、このディスク?を見たことで美香は怒ります。自分を騙していたことと、この仕事に対する
畏怖や嫌悪や軽蔑がわいてきたというところです。そして別居。
それは美香に限らず、友人の言動にも表れていて、人々の意識の底にあるものがむき出しになります。
すなわち死体で食べてるんだろうという蔑みの言葉となって表れるのでした。
でも、その仕事が崇高であることを知るのは身近な人を亡くしてから。
ある人がそういう言葉を投げたあとに、母親が美しく化粧され、粛然とした美を放ったとき、
自分の言動を恥じます。今までで一番きれいな母親だったと頭を下げるのでした。
それは母が亡くなった友人も同じでした。
妊娠して帰ってきた美香も友人の葬儀に参加し、
その大悟の技術を目の当たりにすることで理解することができました。
遠くにあった「死」が一つの意味を持って浮かび上がらせることができるのは納棺師の思いによるもの。
大悟が、母が生前気に入っていたスカーフを首に巻いたとき、この仕事の貴さを感じた友人でした。
映画を通じて大悟は何も語りません。
納棺師という仕事に対して、嫌悪も怯えもあったし、辞めようとして佐々木の元に行ったけれど、
他人から見下され、妻に突き放されても、一言も自分の思うことを言う事はありませんでした。
この仕事に対しては本当に何も言う事はなかった。
ただ、大悟のチェロが風に乗って流れていくだけです。
おくりびとの調べとなって。
そして失踪した父親死亡の電報がやってきます。
遠くに行ったと思ったら意外に身近なところにいたようです。
愛人と一緒に蒸発と聞いていたのにずっと一人だったと聞き、何か思い違いを感じています。
長い間、会いたいと思い、憎み続け、顔すらおぼろげだった父親。
父が自分の今の気持ちに似ている石を手紙のように相手に託す古代の交流を教えてくれたのでしたが
亡くなった父はその手に白い小さななめらかな石を握り締めていたのでした。
大悟は父親の顔を拭き清め、ようやく長い間のわだかまりが解けていくのを感じています。
ラストシーンで静かにすすり泣きの様子があちこちで感じられましたが
総じて饒舌に語ることはなく、情景と風景とで流れた映画でした。
しっとりと心のどこかに入ってくるのがうまいのです。
高い評価がでたのも納得でした。
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