03/02/2009 感染列島
ようやく見ました。かなり期待して行ったのですが微妙。でも良い点もたくさんありましたよ。以下ネタバレ
解説: 人類が体験したことがない新型ウイルスが原因で起こる、感染拡大の恐怖と闘う人々の姿を描く、泣けるパニック・エンターテインメント。『泪壺』の瀬々敬久が脚本と監督を手掛け、新型ウイルスの爆発的な伝播が現実の社会や人々に、どのような影響を与えるかをリアルなアプローチで問う。救命救急医役の妻夫木聡をはじめ、檀れいら実力派キャストが集結。ウイルスと人類の戦いという絵空事ではないテーマに、正面から挑んだシミュレーション・ムービーとしても注目。(シネマトゥデイ)
[ 写真拡大 ] あらすじ: 救命救急医の松岡剛(妻夫木聡)のもとに1人の急患が運び込まれた。患者は、高熱、けいれん、吐血、全身感染を併発する多臓器不全を起こしており、これは人類が初めて遭遇する感染症状であった。戦場と化した病院にWHOからメディカル・オフィサーの小林栄子(檀れい)が派遣され、わずか半年で感染者が数千万にものぼる恐るべき事態を予測する。(シネマトゥデイ)
新型インフルエンザのことでかなり報道が目立ちますが
その件では私もちょっと前に「パンデミック」(←クリック)という記事をあげたことがあり、
今の時勢にぴったりはまった映画でした。
ただ余計なエピ、演出がめだったのではないかとやや思惑はずれも感じました。
一方でハリウッドからたくさんのオファーが来たのも分かるテーマでもありました。
まず、「感染列島」というからには「新型インフルエンザ」だと先入観がありました。
最初に診た松岡@妻夫木ではインフルではないとした患者第一号が翌日死亡。
その妻@池脇千鶴も高熱で入院しますが病状はしだいに好転。
人により運命が分かれます。
症状は高熱後、多臓器不全で全身出血ということになり、
吐血や目からも出血しているので、
インフルエンザとは違うのではないかとまず疑いがわきます。
しかし、政府が「新型インフル」か別のウイルスなのかという判定を出すまでに
かなり時間を要しています。
それでいて風評は一方的に新型インフルと思い込み、
その発生元になった可能性のある養鶏業者を糾弾。
その社長は自殺というところに追い込まれていきました。
展開を追っていくことでわかったことは
この池脇の父親が東南アジアの島の診療所を開いているが
正月に帰郷した折にウイルスを持ち帰ってきた疑いがあることでした。
その島に飛んだのが妻夫木@松岡医師と藤竜也(生物系か何かの教授)
WHOにも加盟していない島で発生したかもしれない感染病ですが
人々の噂により、池脇の父が連れ去られたミナス島があることでそちらにも渡っていきます。
普通に考えてそういう危険のある地域に渡航許可が下りるのか疑問ですが、
とにかく気持ちの悪い島の描写に本当に悪寒がしました。
この島で発生した疫病が人々を死に至らしめたようですが
まだ生き残っていた人たちも劣悪な環境の下で吐血し血だらけになりながら
横たわり、まるでゾンビのように見えます。
死体は骸骨になり・・恐ろしさのあまり声も出ません。
さらにさらに何が一番嫌かというのは
この建物がエビの養殖をする企業で冷凍工場だったということ。
ものすごく汚いです・・オエ~なのです><
とにかくエビが食べられなくなった・・・
この島で捕れたエビを冷凍し輸出する産業で生活していた人々も
病気の蔓延で封鎖となったという成行があったと思われます。
WHO(?)が患者を強制的に運び隔離し消毒した経緯も描写されてましたが
その時、逃げた人々が尚このように病気になり死ぬという現実なわけです。
少なくともこの島においては感染したら最後死ぬということです。
妻夫木はこの島の病人検体を持ち帰り、ついに別の感染病と判定がでました。
このウイルスを発見したのが、カンニング竹山。
国立感染研究所とは何らかの対立があり一人で研究していた人ですが
そこは記者会見では手を組んだことになっていました。
ウイルスが発見されてから半年後にワクチンができるという算段です。
どんなに速くても半年かかるというのが大変残念なところ。
さて、日本では未曾有の感染病@ブレイム(だったっけ?)にパニック状態に陥り
街は荒廃しますが、
なぜか交通網も食糧なども確保できるようで
ライフラインは繋げてあります。
WHOから派遣された医師、小林@壇れいは妻夫木と旧知の間柄です。
(大学の助手と学生だったっけ?)
そういったなりゆきで厳しい現場で指揮をとっていきますが
病院内では反発に遭いながらも自分の意思を通します。
感染病棟として隔離病院にしていく経緯などなかなか強い医師です。
そして医師たちに協力を頼み、ほぼ全員が挙手してくれるところなどは圧巻です。
しかしこの小林もついに感染。
これまでの感染患者の1/3が死亡しているが、
回復した患者の血清を打つことで治癒の可能性に賭けるという提案をします。
自殺した養鶏業者の娘も感染し、今にも死にそうなところですが
この提案を受けて回復した池脇の血を血清として打ちました。
また、小林も同じように血清を打ちます。
一方は成功しますが、小林は死に至ります。
成功率は半々ということですか。
しかしワクチン開発中の今、手をこまねいているだけではなく
このように賭けにでた功績は大きかった・・はず?
とにかくその後、ワクチンができ、日本の未曾有の感染パニックも終息していきました。
血清療法はその効果が認められていないために表ざたにはできない治療でした。
一番患者に多くさわり、ミナス島にも防御なしで出入りした
松岡が感染しないという不思議もありますが、
一緒に渡航した藤竜也はガンで余命も告知されていたために島に残り、
そして島で死亡。
壇れい@小林医師の死亡のあと、松岡@妻夫木が回想するシーンがあります。
こういう美人が助手で現れ学生たちが騒いだりしていますが、
居眠りしている壇れいを自分の携帯でツーショットで撮ってしまうというかわいいこともしています。
この小林が
世界が明日滅びようとも、今、君はりんごの木を植える
などという言葉を残していったのでした。
そして妻夫木は君は本当にりんごの木を残していったんだと感慨にふけて終わるのです。
このセリフは余韻がありなかなか良かったです。
終わってみると
妻夫木と壇れいのひそやかなカップルも在ったことに気づきますが
二人のエピは不要ではないかとちょっと思ったりします。
何よりも、あのミナス島のシーンはあまりにも汚くて見たくなかった。
病院内での人間模様などに絞り込んでも良かったのではとつい思ったりしてしまいます。
現在、新型インフルについては警告が発せられてはいますが
ワクチンが出来る可能性も報道されて明るい未来が見えてきました。
どうかこのワクチンが有効になりますように・・・。
[ 写真拡大 ] あらすじ: 救命救急医の松岡剛(妻夫木聡)のもとに1人の急患が運び込まれた。患者は、高熱、けいれん、吐血、全身感染を併発する多臓器不全を起こしており、これは人類が初めて遭遇する感染症状であった。戦場と化した病院にWHOからメディカル・オフィサーの小林栄子(檀れい)が派遣され、わずか半年で感染者が数千万にものぼる恐るべき事態を予測する。(シネマトゥデイ)
新型インフルエンザのことでかなり報道が目立ちますが
その件では私もちょっと前に「パンデミック」(←クリック)という記事をあげたことがあり、
今の時勢にぴったりはまった映画でした。
ただ余計なエピ、演出がめだったのではないかとやや思惑はずれも感じました。
一方でハリウッドからたくさんのオファーが来たのも分かるテーマでもありました。
まず、「感染列島」というからには「新型インフルエンザ」だと先入観がありました。
最初に診た松岡@妻夫木ではインフルではないとした患者第一号が翌日死亡。
その妻@池脇千鶴も高熱で入院しますが病状はしだいに好転。
人により運命が分かれます。
症状は高熱後、多臓器不全で全身出血ということになり、
吐血や目からも出血しているので、
インフルエンザとは違うのではないかとまず疑いがわきます。
しかし、政府が「新型インフル」か別のウイルスなのかという判定を出すまでに
かなり時間を要しています。
それでいて風評は一方的に新型インフルと思い込み、
その発生元になった可能性のある養鶏業者を糾弾。
その社長は自殺というところに追い込まれていきました。
展開を追っていくことでわかったことは
この池脇の父親が東南アジアの島の診療所を開いているが
正月に帰郷した折にウイルスを持ち帰ってきた疑いがあることでした。
その島に飛んだのが妻夫木@松岡医師と藤竜也(生物系か何かの教授)
WHOにも加盟していない島で発生したかもしれない感染病ですが
人々の噂により、池脇の父が連れ去られたミナス島があることでそちらにも渡っていきます。
普通に考えてそういう危険のある地域に渡航許可が下りるのか疑問ですが、
とにかく気持ちの悪い島の描写に本当に悪寒がしました。
この島で発生した疫病が人々を死に至らしめたようですが
まだ生き残っていた人たちも劣悪な環境の下で吐血し血だらけになりながら
横たわり、まるでゾンビのように見えます。
死体は骸骨になり・・恐ろしさのあまり声も出ません。
さらにさらに何が一番嫌かというのは
この建物がエビの養殖をする企業で冷凍工場だったということ。
ものすごく汚いです・・オエ~なのです><
とにかくエビが食べられなくなった・・・
この島で捕れたエビを冷凍し輸出する産業で生活していた人々も
病気の蔓延で封鎖となったという成行があったと思われます。
WHO(?)が患者を強制的に運び隔離し消毒した経緯も描写されてましたが
その時、逃げた人々が尚このように病気になり死ぬという現実なわけです。
少なくともこの島においては感染したら最後死ぬということです。
妻夫木はこの島の病人検体を持ち帰り、ついに別の感染病と判定がでました。
このウイルスを発見したのが、カンニング竹山。
国立感染研究所とは何らかの対立があり一人で研究していた人ですが
そこは記者会見では手を組んだことになっていました。
ウイルスが発見されてから半年後にワクチンができるという算段です。
どんなに速くても半年かかるというのが大変残念なところ。
さて、日本では未曾有の感染病@ブレイム(だったっけ?)にパニック状態に陥り
街は荒廃しますが、
なぜか交通網も食糧なども確保できるようで
ライフラインは繋げてあります。
WHOから派遣された医師、小林@壇れいは妻夫木と旧知の間柄です。
(大学の助手と学生だったっけ?)
そういったなりゆきで厳しい現場で指揮をとっていきますが
病院内では反発に遭いながらも自分の意思を通します。
感染病棟として隔離病院にしていく経緯などなかなか強い医師です。
そして医師たちに協力を頼み、ほぼ全員が挙手してくれるところなどは圧巻です。
しかしこの小林もついに感染。
これまでの感染患者の1/3が死亡しているが、
回復した患者の血清を打つことで治癒の可能性に賭けるという提案をします。
自殺した養鶏業者の娘も感染し、今にも死にそうなところですが
この提案を受けて回復した池脇の血を血清として打ちました。
また、小林も同じように血清を打ちます。
一方は成功しますが、小林は死に至ります。
成功率は半々ということですか。
しかしワクチン開発中の今、手をこまねいているだけではなく
このように賭けにでた功績は大きかった・・はず?
とにかくその後、ワクチンができ、日本の未曾有の感染パニックも終息していきました。
血清療法はその効果が認められていないために表ざたにはできない治療でした。
一番患者に多くさわり、ミナス島にも防御なしで出入りした
松岡が感染しないという不思議もありますが、
一緒に渡航した藤竜也はガンで余命も告知されていたために島に残り、
そして島で死亡。
壇れい@小林医師の死亡のあと、松岡@妻夫木が回想するシーンがあります。
こういう美人が助手で現れ学生たちが騒いだりしていますが、
居眠りしている壇れいを自分の携帯でツーショットで撮ってしまうというかわいいこともしています。
この小林が
世界が明日滅びようとも、今、君はりんごの木を植える
などという言葉を残していったのでした。
そして妻夫木は君は本当にりんごの木を残していったんだと感慨にふけて終わるのです。
このセリフは余韻がありなかなか良かったです。
終わってみると
妻夫木と壇れいのひそやかなカップルも在ったことに気づきますが
二人のエピは不要ではないかとちょっと思ったりします。
何よりも、あのミナス島のシーンはあまりにも汚くて見たくなかった。
病院内での人間模様などに絞り込んでも良かったのではとつい思ったりしてしまいます。
現在、新型インフルについては警告が発せられてはいますが
ワクチンが出来る可能性も報道されて明るい未来が見えてきました。
どうかこのワクチンが有効になりますように・・・。
03/01/2009 銭ゲバ 第7話
茜の愛の示し方は「死」だった!衝撃のあまり放心(?)している風太郎も意外な様子で驚きます。
*******************
萩野妻を階段から突き落としたということで逮捕された風太郎@松山ケンイチですが、
呆然自失状態で口もきけないありさま。
萩野は勝ち誇ったように追及しますが、殴られてもぐにゃりと抵抗もしません。
牢獄にぶち込まれ倒れこんでいる風太郎。
てっきり死んだと思ってましたが萩野妻は怪我で済んだようです。
でも心臓はどんどん悪化して移植するしか方法が残されてないと苦渋の萩野です。
緑@ミムラは茜@木南晴夏に風太郎の正体を話しながら忘れるように促しますが
茜は風太郎を愛しているし、必ずこの家に戻ってくると信じています。
愛は自分の中に。この絶対の信頼を裏切らないでほしいものですが・・・。
緑は風太郎を許すつもりはなく思い知らせてやるという方向にきています。
これも一種の愛ではないかと・・・?
風太郎は過去の事件を思い出しています。
新聞配達のおにいちゃんをバットで殺した、最初の殺人。
ゴミをあさり逃げ回って暮らしていた風太郎に廃品回収のオジサンが食事を差し出してくれます。
それから一緒に暮らし始めますが、パトカーから隠れた理由があると睨んだようです。
そして巧妙に風太郎から聞きだしました。
俺が信じられないか?誰にも言わないよ・・・などなどと・・・
子供ですがこのオジサンを信用するまでけっこう時間がかかったかも。
とにかく人殺しをしたと打ち明けてしまった風太郎でした。
それでもしばらくは一緒に暮らしていますが、
ある日このオジサンが警察にタレこんでいるところを目撃。
それ以来人間不信と銭崇拝が絶対的なものになってしまったのでした。
この世は金なんだ!と子供なりに結論づけたのです。
刑務所の中で風太郎は、結局金だ、人間は金で動くんだ、銭ずら・・・と叫び続けています。
しっかりとモニターに映ってますけど。
地獄行きと引き換えに金でうごくことを証明してやる。
風太郎はいつもの自分に戻りました。
翌日の取り調べも次々と過去の事件を連呼されてますが、全く無反応。
でも萩野妻については「奥様のお怪我はいかがですか」と平然としています。
別件逮捕だと分かっている風太郎。この時のアリバイは完璧だったから自信満々です。
そして野々村の兄、風太郎そっくりの男@真一が自首してきました。
金で雇われたと直感でわかっている萩野ですが、証拠固めもせずがなりたてるだけです。
さすがにこれはまずいと部下から言われていますよ・・・。
そして釈放の風太郎。
ですが萩野のそばにやってきて、萩野妻の手術の話を耳元でささやいていきます。
いつでも用立ててあげる・・・丁寧に下手にでていますが・・・
警察前には緑が迎えにきていました。
平気な顔で家に戻り、食事もむしゃむしゃ食べてるところがおかしい。
女二人に見つめられて、自分が全部やったと得意げにしゃべっています。
茜をターゲットにきめた。この家を手に入れるために。
邪魔者の白川はいいやつだったけど邪魔だから始末しました。
平気な顔して語ります。脚に怪我をしたのも自分の仕込み。ちょっとは痛かったけど。
お父さんを殺させたのも自分。流れとしてはこんなところ。
あなたは人間。今分かった。けだものなら死んでしまえばそれでいい。
人間としての苦しみを味わうべきだわ。
死ぬよりも辛い苦しみを。
緑は優等生的発言ですが風太郎には響きません。
お好きなように・・・
茜は一言も喋らずうつむいたまま。
部屋に戻った風太郎に茜がよりかかり聞いています。
私のこと嫌いですか?好きじゃないのも、愛してないのも分かってる。
嫌いですか?
風太郎はどうでもいいと言いました。
お前の事は最初から興味がない。お前の役目は終わったんだよ。
お前が生きていようが死のうがどうでもいい。
好きも嫌いも同じだけれど、無関心が一番堪えるというアレです。
茜は全てを受け入れた顔です。
風太郎の耳をふさぎ、
風太郎さんと違う人生で出会いたかった。
愛してる・・愛はあるんだよ、風太郎さん。
私はあなたを愛してる。
あなたと一緒にいられて幸せでした。
静かに手を放す茜ですが、風太郎は「くだらない真似をするな」とつぶやく。
はい・・・涙の茜。
翌日もいつもどおりに朝食を終え、出勤していきますが、
茜が見送ります。
後光が差すような笑顔です。何かの決意を秘めていたのでした・・。
野々村真一は取調べで、萩野妻を突き落としたのは故意ではなく
おなかが痛くて急いでいたためにぶつかり、起きた事故だと説明しています。
萩野がやってきて「いくら貰った」と叫び、同僚から取り押さえられていました。
社長室の風太郎ですが、そこに伊豆亭の面々が現れいっせいに謝罪です。
特に気にしてないと鷹揚な顔をする風太郎ですが、
貧しくても大切なのは金じゃなく心だというあの時の気持ちは変わってないかと問います。
もちろんだという野々村の主人。みんなもうなずいています。
突然豹変する風太郎・・・
帰れ!お前らみたいなクソ貧乏人の顔なんかみたくねえ。
くだらねえ負け惜しみをいいやがって。帰れ!
ものすごい形相で追い出しました。びっくりする野々村の人たちです。
その頃、萩野妻は激しい発作が起き子供に呼び出されています。
緑は風太郎の生まれ育った町にやってきました。
荒れた家を見ていますが、ここが風太郎の家だったようです。
柱に傷が残され、身長を測った様子がのこっています。
確かに幸せなときだってあったはずなのに。
緑は新聞のお兄さん殺害記事コピーを持っていました。
そこに健蔵@椎名桔平が現れます。
トランクに入っていたのは10億円。
風太郎からこれで死んでくれともらったものだと説明。絶句している緑。
金の使い道を考えて故郷に1億寄付することにしたという。
みんな掌を返して大歓迎の旗をかかげ、擦り寄ってくるといっています。
緑は心から軽蔑するというのでした。
ここにきたのは風太郎がどんなところで育ったのか見て、
憎む気持ちを納得させようと思ったというところの様子。
やはり緑も風太郎を一種の愛を持って見ています。
「息子にした約束、ひとつぐらい守ったらいかがですか?
もうお会いすることもないと思います。
死ぬんですもんね」
緑も言うねえ~この啖呵にはかなり受けたぞ。
健蔵も唖然としてますが、緑は車で泣いていました。
健蔵のせいなのか?町のせいなのか?ちょっとはわかってきたような緑?
萩野妻は一刻の猶予もなく、息子はママを助けたくて父にすがりつきます。
茜は家政婦の春ちゃんに「ありがとう」というのでした。
これが遺言だったようです。静かに微笑んでいます。
面会に行った野々村のめいっこ@由香ですが、
あの社長さん、いい人だという真一の言葉に、え?という顔。
その頃、野々村の店には借金取りの電話ですが、支払った300万は利息だったという話しです。
そこに由香が帰り、兄が風太郎に唆されて300万と引き換えに事件を起こしたということを
話しています。みんなびっくりという顔です。
そして健蔵も金をそばにおき皆の歓待をうけていますが、
このどよめきは健蔵にではなく、トランクの金に向けられてることもわかっています。
この世は銭ずら。全くこの健蔵の仕込が風太郎にいきてますわ~。
そして萩野が降参しました。
神妙にやってきます。先日のお話ですが・・・・
即、理解している風太郎は笑顔も優しくすぐにトランクを開けてみせています。
あなたは正しい選択をした。
そこには金だけじゃなくちゃんと紹介状も入っていました。
萩野は警察をやめ、妻の看病に専念するというのでした。
これで風太郎を追いつめるものはいません。
風太郎はひとこと言ってくれといいます。
結局、大事なのは金だと・・その言葉とひきかえです。
命にも値段がついているんですということです。
萩野はせいいっぱい振り絞るように
「結局、大事なのは金だ・・・」
とうとう言わされてしまいました。
拍手する風太郎。無表情です。
萩野は悔し泣き。でも妻の命には代えられません・・・
まさに金で命を買うのです・・・
帰宅した風太郎ですが、春子の両親の面倒みたようで感謝されています。
これで春子もすっかり口をつぐむのみ。
部屋に入った風太郎ですが・・・・?
そして緑が帰ってきました。
茜の部屋をノック。
そこには椅子に座り込んだ風太郎が目をつぶっています。
失神したの?
そして見たのは、茜の首つり・・・
崩れ落ちて叫ぶ緑。
************************
茜の愛し方があまりにも哀しかった。
死んでは何にもならないけれど
命を張って、風太郎を目覚めさせようとしたのか?
緑は過去の風太郎を探すことで憎む突破口にしたようですが
これもまた変ったことを・・・
憎むということはまさに愛するということ。
お嬢様なりの愛でしょうか。
でも健蔵の性根が見えた今、風太郎にはいくらでも同情する部分が見えます。
健蔵に向かって死ねといったのは小気味良かったですね。
命に値段。
それはもう当然ありますよね。
この世は平等に見えて全然不平等。
生まれながらに格差があり不公平なのは誰でもわかっている。
目くらましの言葉なんぞ信じてはいけません。
それでも小さな世界で小さな幸せを感じて生きるか
不公平を叫び続けるかは本人の考え方ひとつです。
野々村亭を襲った風太郎爆弾はどうなったでしょうね。
少なくとも由香は風太郎を毛嫌いしてますが
主人たちはこんな風太郎の心を救済しようとするんじゃないかしら?
不幸な風太郎ですが
茜のことで何か変化があればそれもまた良しです。
萩野妻を階段から突き落としたということで逮捕された風太郎@松山ケンイチですが、
呆然自失状態で口もきけないありさま。
萩野は勝ち誇ったように追及しますが、殴られてもぐにゃりと抵抗もしません。
牢獄にぶち込まれ倒れこんでいる風太郎。
てっきり死んだと思ってましたが萩野妻は怪我で済んだようです。
でも心臓はどんどん悪化して移植するしか方法が残されてないと苦渋の萩野です。
緑@ミムラは茜@木南晴夏に風太郎の正体を話しながら忘れるように促しますが
茜は風太郎を愛しているし、必ずこの家に戻ってくると信じています。
愛は自分の中に。この絶対の信頼を裏切らないでほしいものですが・・・。
緑は風太郎を許すつもりはなく思い知らせてやるという方向にきています。
これも一種の愛ではないかと・・・?
風太郎は過去の事件を思い出しています。
新聞配達のおにいちゃんをバットで殺した、最初の殺人。
ゴミをあさり逃げ回って暮らしていた風太郎に廃品回収のオジサンが食事を差し出してくれます。
それから一緒に暮らし始めますが、パトカーから隠れた理由があると睨んだようです。
そして巧妙に風太郎から聞きだしました。
俺が信じられないか?誰にも言わないよ・・・などなどと・・・
子供ですがこのオジサンを信用するまでけっこう時間がかかったかも。
とにかく人殺しをしたと打ち明けてしまった風太郎でした。
それでもしばらくは一緒に暮らしていますが、
ある日このオジサンが警察にタレこんでいるところを目撃。
それ以来人間不信と銭崇拝が絶対的なものになってしまったのでした。
この世は金なんだ!と子供なりに結論づけたのです。
刑務所の中で風太郎は、結局金だ、人間は金で動くんだ、銭ずら・・・と叫び続けています。
しっかりとモニターに映ってますけど。
地獄行きと引き換えに金でうごくことを証明してやる。
風太郎はいつもの自分に戻りました。
翌日の取り調べも次々と過去の事件を連呼されてますが、全く無反応。
でも萩野妻については「奥様のお怪我はいかがですか」と平然としています。
別件逮捕だと分かっている風太郎。この時のアリバイは完璧だったから自信満々です。
そして野々村の兄、風太郎そっくりの男@真一が自首してきました。
金で雇われたと直感でわかっている萩野ですが、証拠固めもせずがなりたてるだけです。
さすがにこれはまずいと部下から言われていますよ・・・。
そして釈放の風太郎。
ですが萩野のそばにやってきて、萩野妻の手術の話を耳元でささやいていきます。
いつでも用立ててあげる・・・丁寧に下手にでていますが・・・
警察前には緑が迎えにきていました。
平気な顔で家に戻り、食事もむしゃむしゃ食べてるところがおかしい。
女二人に見つめられて、自分が全部やったと得意げにしゃべっています。
茜をターゲットにきめた。この家を手に入れるために。
邪魔者の白川はいいやつだったけど邪魔だから始末しました。
平気な顔して語ります。脚に怪我をしたのも自分の仕込み。ちょっとは痛かったけど。
お父さんを殺させたのも自分。流れとしてはこんなところ。
あなたは人間。今分かった。けだものなら死んでしまえばそれでいい。
人間としての苦しみを味わうべきだわ。
死ぬよりも辛い苦しみを。
緑は優等生的発言ですが風太郎には響きません。
お好きなように・・・
茜は一言も喋らずうつむいたまま。
部屋に戻った風太郎に茜がよりかかり聞いています。
私のこと嫌いですか?好きじゃないのも、愛してないのも分かってる。
嫌いですか?
風太郎はどうでもいいと言いました。
お前の事は最初から興味がない。お前の役目は終わったんだよ。
お前が生きていようが死のうがどうでもいい。
好きも嫌いも同じだけれど、無関心が一番堪えるというアレです。
茜は全てを受け入れた顔です。
風太郎の耳をふさぎ、
風太郎さんと違う人生で出会いたかった。
愛してる・・愛はあるんだよ、風太郎さん。
私はあなたを愛してる。
あなたと一緒にいられて幸せでした。
静かに手を放す茜ですが、風太郎は「くだらない真似をするな」とつぶやく。
はい・・・涙の茜。
翌日もいつもどおりに朝食を終え、出勤していきますが、
茜が見送ります。
後光が差すような笑顔です。何かの決意を秘めていたのでした・・。
野々村真一は取調べで、萩野妻を突き落としたのは故意ではなく
おなかが痛くて急いでいたためにぶつかり、起きた事故だと説明しています。
萩野がやってきて「いくら貰った」と叫び、同僚から取り押さえられていました。
社長室の風太郎ですが、そこに伊豆亭の面々が現れいっせいに謝罪です。
特に気にしてないと鷹揚な顔をする風太郎ですが、
貧しくても大切なのは金じゃなく心だというあの時の気持ちは変わってないかと問います。
もちろんだという野々村の主人。みんなもうなずいています。
突然豹変する風太郎・・・
帰れ!お前らみたいなクソ貧乏人の顔なんかみたくねえ。
くだらねえ負け惜しみをいいやがって。帰れ!
ものすごい形相で追い出しました。びっくりする野々村の人たちです。
その頃、萩野妻は激しい発作が起き子供に呼び出されています。
緑は風太郎の生まれ育った町にやってきました。
荒れた家を見ていますが、ここが風太郎の家だったようです。
柱に傷が残され、身長を測った様子がのこっています。
確かに幸せなときだってあったはずなのに。
緑は新聞のお兄さん殺害記事コピーを持っていました。
そこに健蔵@椎名桔平が現れます。
トランクに入っていたのは10億円。
風太郎からこれで死んでくれともらったものだと説明。絶句している緑。
金の使い道を考えて故郷に1億寄付することにしたという。
みんな掌を返して大歓迎の旗をかかげ、擦り寄ってくるといっています。
緑は心から軽蔑するというのでした。
ここにきたのは風太郎がどんなところで育ったのか見て、
憎む気持ちを納得させようと思ったというところの様子。
やはり緑も風太郎を一種の愛を持って見ています。
「息子にした約束、ひとつぐらい守ったらいかがですか?
もうお会いすることもないと思います。
死ぬんですもんね」
緑も言うねえ~この啖呵にはかなり受けたぞ。
健蔵も唖然としてますが、緑は車で泣いていました。
健蔵のせいなのか?町のせいなのか?ちょっとはわかってきたような緑?
萩野妻は一刻の猶予もなく、息子はママを助けたくて父にすがりつきます。
茜は家政婦の春ちゃんに「ありがとう」というのでした。
これが遺言だったようです。静かに微笑んでいます。
面会に行った野々村のめいっこ@由香ですが、
あの社長さん、いい人だという真一の言葉に、え?という顔。
その頃、野々村の店には借金取りの電話ですが、支払った300万は利息だったという話しです。
そこに由香が帰り、兄が風太郎に唆されて300万と引き換えに事件を起こしたということを
話しています。みんなびっくりという顔です。
そして健蔵も金をそばにおき皆の歓待をうけていますが、
このどよめきは健蔵にではなく、トランクの金に向けられてることもわかっています。
この世は銭ずら。全くこの健蔵の仕込が風太郎にいきてますわ~。
そして萩野が降参しました。
神妙にやってきます。先日のお話ですが・・・・
即、理解している風太郎は笑顔も優しくすぐにトランクを開けてみせています。
あなたは正しい選択をした。
そこには金だけじゃなくちゃんと紹介状も入っていました。
萩野は警察をやめ、妻の看病に専念するというのでした。
これで風太郎を追いつめるものはいません。
風太郎はひとこと言ってくれといいます。
結局、大事なのは金だと・・その言葉とひきかえです。
命にも値段がついているんですということです。
萩野はせいいっぱい振り絞るように
「結局、大事なのは金だ・・・」
とうとう言わされてしまいました。
拍手する風太郎。無表情です。
萩野は悔し泣き。でも妻の命には代えられません・・・
まさに金で命を買うのです・・・
帰宅した風太郎ですが、春子の両親の面倒みたようで感謝されています。
これで春子もすっかり口をつぐむのみ。
部屋に入った風太郎ですが・・・・?
そして緑が帰ってきました。
茜の部屋をノック。
そこには椅子に座り込んだ風太郎が目をつぶっています。
失神したの?
そして見たのは、茜の首つり・・・
崩れ落ちて叫ぶ緑。
************************
茜の愛し方があまりにも哀しかった。
死んでは何にもならないけれど
命を張って、風太郎を目覚めさせようとしたのか?
緑は過去の風太郎を探すことで憎む突破口にしたようですが
これもまた変ったことを・・・
憎むということはまさに愛するということ。
お嬢様なりの愛でしょうか。
でも健蔵の性根が見えた今、風太郎にはいくらでも同情する部分が見えます。
健蔵に向かって死ねといったのは小気味良かったですね。
命に値段。
それはもう当然ありますよね。
この世は平等に見えて全然不平等。
生まれながらに格差があり不公平なのは誰でもわかっている。
目くらましの言葉なんぞ信じてはいけません。
それでも小さな世界で小さな幸せを感じて生きるか
不公平を叫び続けるかは本人の考え方ひとつです。
野々村亭を襲った風太郎爆弾はどうなったでしょうね。
少なくとも由香は風太郎を毛嫌いしてますが
主人たちはこんな風太郎の心を救済しようとするんじゃないかしら?
不幸な風太郎ですが
茜のことで何か変化があればそれもまた良しです。