03/02/2009 感染列島
ようやく見ました。かなり期待して行ったのですが微妙。でも良い点もたくさんありましたよ。以下ネタバレ
解説: 人類が体験したことがない新型ウイルスが原因で起こる、感染拡大の恐怖と闘う人々の姿を描く、泣けるパニック・エンターテインメント。『泪壺』の瀬々敬久が脚本と監督を手掛け、新型ウイルスの爆発的な伝播が現実の社会や人々に、どのような影響を与えるかをリアルなアプローチで問う。救命救急医役の妻夫木聡をはじめ、檀れいら実力派キャストが集結。ウイルスと人類の戦いという絵空事ではないテーマに、正面から挑んだシミュレーション・ムービーとしても注目。(シネマトゥデイ)
[ 写真拡大 ] あらすじ: 救命救急医の松岡剛(妻夫木聡)のもとに1人の急患が運び込まれた。患者は、高熱、けいれん、吐血、全身感染を併発する多臓器不全を起こしており、これは人類が初めて遭遇する感染症状であった。戦場と化した病院にWHOからメディカル・オフィサーの小林栄子(檀れい)が派遣され、わずか半年で感染者が数千万にものぼる恐るべき事態を予測する。(シネマトゥデイ)
新型インフルエンザのことでかなり報道が目立ちますが
その件では私もちょっと前に「パンデミック」(←クリック)という記事をあげたことがあり、
今の時勢にぴったりはまった映画でした。
ただ余計なエピ、演出がめだったのではないかとやや思惑はずれも感じました。
一方でハリウッドからたくさんのオファーが来たのも分かるテーマでもありました。
まず、「感染列島」というからには「新型インフルエンザ」だと先入観がありました。
最初に診た松岡@妻夫木ではインフルではないとした患者第一号が翌日死亡。
その妻@池脇千鶴も高熱で入院しますが病状はしだいに好転。
人により運命が分かれます。
症状は高熱後、多臓器不全で全身出血ということになり、
吐血や目からも出血しているので、
インフルエンザとは違うのではないかとまず疑いがわきます。
しかし、政府が「新型インフル」か別のウイルスなのかという判定を出すまでに
かなり時間を要しています。
それでいて風評は一方的に新型インフルと思い込み、
その発生元になった可能性のある養鶏業者を糾弾。
その社長は自殺というところに追い込まれていきました。
展開を追っていくことでわかったことは
この池脇の父親が東南アジアの島の診療所を開いているが
正月に帰郷した折にウイルスを持ち帰ってきた疑いがあることでした。
その島に飛んだのが妻夫木@松岡医師と藤竜也(生物系か何かの教授)
WHOにも加盟していない島で発生したかもしれない感染病ですが
人々の噂により、池脇の父が連れ去られたミナス島があることでそちらにも渡っていきます。
普通に考えてそういう危険のある地域に渡航許可が下りるのか疑問ですが、
とにかく気持ちの悪い島の描写に本当に悪寒がしました。
この島で発生した疫病が人々を死に至らしめたようですが
まだ生き残っていた人たちも劣悪な環境の下で吐血し血だらけになりながら
横たわり、まるでゾンビのように見えます。
死体は骸骨になり・・恐ろしさのあまり声も出ません。
さらにさらに何が一番嫌かというのは
この建物がエビの養殖をする企業で冷凍工場だったということ。
ものすごく汚いです・・オエ~なのです><
とにかくエビが食べられなくなった・・・
この島で捕れたエビを冷凍し輸出する産業で生活していた人々も
病気の蔓延で封鎖となったという成行があったと思われます。
WHO(?)が患者を強制的に運び隔離し消毒した経緯も描写されてましたが
その時、逃げた人々が尚このように病気になり死ぬという現実なわけです。
少なくともこの島においては感染したら最後死ぬということです。
妻夫木はこの島の病人検体を持ち帰り、ついに別の感染病と判定がでました。
このウイルスを発見したのが、カンニング竹山。
国立感染研究所とは何らかの対立があり一人で研究していた人ですが
そこは記者会見では手を組んだことになっていました。
ウイルスが発見されてから半年後にワクチンができるという算段です。
どんなに速くても半年かかるというのが大変残念なところ。
さて、日本では未曾有の感染病@ブレイム(だったっけ?)にパニック状態に陥り
街は荒廃しますが、
なぜか交通網も食糧なども確保できるようで
ライフラインは繋げてあります。
WHOから派遣された医師、小林@壇れいは妻夫木と旧知の間柄です。
(大学の助手と学生だったっけ?)
そういったなりゆきで厳しい現場で指揮をとっていきますが
病院内では反発に遭いながらも自分の意思を通します。
感染病棟として隔離病院にしていく経緯などなかなか強い医師です。
そして医師たちに協力を頼み、ほぼ全員が挙手してくれるところなどは圧巻です。
しかしこの小林もついに感染。
これまでの感染患者の1/3が死亡しているが、
回復した患者の血清を打つことで治癒の可能性に賭けるという提案をします。
自殺した養鶏業者の娘も感染し、今にも死にそうなところですが
この提案を受けて回復した池脇の血を血清として打ちました。
また、小林も同じように血清を打ちます。
一方は成功しますが、小林は死に至ります。
成功率は半々ということですか。
しかしワクチン開発中の今、手をこまねいているだけではなく
このように賭けにでた功績は大きかった・・はず?
とにかくその後、ワクチンができ、日本の未曾有の感染パニックも終息していきました。
血清療法はその効果が認められていないために表ざたにはできない治療でした。
一番患者に多くさわり、ミナス島にも防御なしで出入りした
松岡が感染しないという不思議もありますが、
一緒に渡航した藤竜也はガンで余命も告知されていたために島に残り、
そして島で死亡。
壇れい@小林医師の死亡のあと、松岡@妻夫木が回想するシーンがあります。
こういう美人が助手で現れ学生たちが騒いだりしていますが、
居眠りしている壇れいを自分の携帯でツーショットで撮ってしまうというかわいいこともしています。
この小林が
世界が明日滅びようとも、今、君はりんごの木を植える
などという言葉を残していったのでした。
そして妻夫木は君は本当にりんごの木を残していったんだと感慨にふけて終わるのです。
このセリフは余韻がありなかなか良かったです。
終わってみると
妻夫木と壇れいのひそやかなカップルも在ったことに気づきますが
二人のエピは不要ではないかとちょっと思ったりします。
何よりも、あのミナス島のシーンはあまりにも汚くて見たくなかった。
病院内での人間模様などに絞り込んでも良かったのではとつい思ったりしてしまいます。
現在、新型インフルについては警告が発せられてはいますが
ワクチンが出来る可能性も報道されて明るい未来が見えてきました。
どうかこのワクチンが有効になりますように・・・。
[ 写真拡大 ] あらすじ: 救命救急医の松岡剛(妻夫木聡)のもとに1人の急患が運び込まれた。患者は、高熱、けいれん、吐血、全身感染を併発する多臓器不全を起こしており、これは人類が初めて遭遇する感染症状であった。戦場と化した病院にWHOからメディカル・オフィサーの小林栄子(檀れい)が派遣され、わずか半年で感染者が数千万にものぼる恐るべき事態を予測する。(シネマトゥデイ)
新型インフルエンザのことでかなり報道が目立ちますが
その件では私もちょっと前に「パンデミック」(←クリック)という記事をあげたことがあり、
今の時勢にぴったりはまった映画でした。
ただ余計なエピ、演出がめだったのではないかとやや思惑はずれも感じました。
一方でハリウッドからたくさんのオファーが来たのも分かるテーマでもありました。
まず、「感染列島」というからには「新型インフルエンザ」だと先入観がありました。
最初に診た松岡@妻夫木ではインフルではないとした患者第一号が翌日死亡。
その妻@池脇千鶴も高熱で入院しますが病状はしだいに好転。
人により運命が分かれます。
症状は高熱後、多臓器不全で全身出血ということになり、
吐血や目からも出血しているので、
インフルエンザとは違うのではないかとまず疑いがわきます。
しかし、政府が「新型インフル」か別のウイルスなのかという判定を出すまでに
かなり時間を要しています。
それでいて風評は一方的に新型インフルと思い込み、
その発生元になった可能性のある養鶏業者を糾弾。
その社長は自殺というところに追い込まれていきました。
展開を追っていくことでわかったことは
この池脇の父親が東南アジアの島の診療所を開いているが
正月に帰郷した折にウイルスを持ち帰ってきた疑いがあることでした。
その島に飛んだのが妻夫木@松岡医師と藤竜也(生物系か何かの教授)
WHOにも加盟していない島で発生したかもしれない感染病ですが
人々の噂により、池脇の父が連れ去られたミナス島があることでそちらにも渡っていきます。
普通に考えてそういう危険のある地域に渡航許可が下りるのか疑問ですが、
とにかく気持ちの悪い島の描写に本当に悪寒がしました。
この島で発生した疫病が人々を死に至らしめたようですが
まだ生き残っていた人たちも劣悪な環境の下で吐血し血だらけになりながら
横たわり、まるでゾンビのように見えます。
死体は骸骨になり・・恐ろしさのあまり声も出ません。
さらにさらに何が一番嫌かというのは
この建物がエビの養殖をする企業で冷凍工場だったということ。
ものすごく汚いです・・オエ~なのです><
とにかくエビが食べられなくなった・・・
この島で捕れたエビを冷凍し輸出する産業で生活していた人々も
病気の蔓延で封鎖となったという成行があったと思われます。
WHO(?)が患者を強制的に運び隔離し消毒した経緯も描写されてましたが
その時、逃げた人々が尚このように病気になり死ぬという現実なわけです。
少なくともこの島においては感染したら最後死ぬということです。
妻夫木はこの島の病人検体を持ち帰り、ついに別の感染病と判定がでました。
このウイルスを発見したのが、カンニング竹山。
国立感染研究所とは何らかの対立があり一人で研究していた人ですが
そこは記者会見では手を組んだことになっていました。
ウイルスが発見されてから半年後にワクチンができるという算段です。
どんなに速くても半年かかるというのが大変残念なところ。
さて、日本では未曾有の感染病@ブレイム(だったっけ?)にパニック状態に陥り
街は荒廃しますが、
なぜか交通網も食糧なども確保できるようで
ライフラインは繋げてあります。
WHOから派遣された医師、小林@壇れいは妻夫木と旧知の間柄です。
(大学の助手と学生だったっけ?)
そういったなりゆきで厳しい現場で指揮をとっていきますが
病院内では反発に遭いながらも自分の意思を通します。
感染病棟として隔離病院にしていく経緯などなかなか強い医師です。
そして医師たちに協力を頼み、ほぼ全員が挙手してくれるところなどは圧巻です。
しかしこの小林もついに感染。
これまでの感染患者の1/3が死亡しているが、
回復した患者の血清を打つことで治癒の可能性に賭けるという提案をします。
自殺した養鶏業者の娘も感染し、今にも死にそうなところですが
この提案を受けて回復した池脇の血を血清として打ちました。
また、小林も同じように血清を打ちます。
一方は成功しますが、小林は死に至ります。
成功率は半々ということですか。
しかしワクチン開発中の今、手をこまねいているだけではなく
このように賭けにでた功績は大きかった・・はず?
とにかくその後、ワクチンができ、日本の未曾有の感染パニックも終息していきました。
血清療法はその効果が認められていないために表ざたにはできない治療でした。
一番患者に多くさわり、ミナス島にも防御なしで出入りした
松岡が感染しないという不思議もありますが、
一緒に渡航した藤竜也はガンで余命も告知されていたために島に残り、
そして島で死亡。
壇れい@小林医師の死亡のあと、松岡@妻夫木が回想するシーンがあります。
こういう美人が助手で現れ学生たちが騒いだりしていますが、
居眠りしている壇れいを自分の携帯でツーショットで撮ってしまうというかわいいこともしています。
この小林が
世界が明日滅びようとも、今、君はりんごの木を植える
などという言葉を残していったのでした。
そして妻夫木は君は本当にりんごの木を残していったんだと感慨にふけて終わるのです。
このセリフは余韻がありなかなか良かったです。
終わってみると
妻夫木と壇れいのひそやかなカップルも在ったことに気づきますが
二人のエピは不要ではないかとちょっと思ったりします。
何よりも、あのミナス島のシーンはあまりにも汚くて見たくなかった。
病院内での人間模様などに絞り込んでも良かったのではとつい思ったりしてしまいます。
現在、新型インフルについては警告が発せられてはいますが
ワクチンが出来る可能性も報道されて明るい未来が見えてきました。
どうかこのワクチンが有効になりますように・・・。
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