03/08/2009 銭ゲバ 第8話
伏線はあったけど唐突でしたよね。爆弾巻きつけるなんて・・・風太郎死んじゃダメよ~。
風太郎(松山ケンイチ)を愛し抜いた末に自殺した茜(木南晴夏)。
風太郎はその姿を呆然と見つめることしか出来なかった。
哀れな茜の胸の内を告げて風太郎を責める緑(ミムラ)。
風太郎にある想いが去来する―――。
「―――ドライブしませんか?」
風太郎の誘いに緑は困惑する。
向かった先は、風太郎が子供の頃の、桃子(奥貫薫)とふたりだけの秘密の場所だった。
その頃、伊豆屋の面々は驚愕の事実を突きつけられ、複雑な想いに駆られていた。
風太郎が真一(松山ケンイチ=二役)を雇い、刑事の妻(宮本裕子)を階段から突き落とさせたこと。そして真一には多額の借金があること。
追い詰められた伊豆屋の面々は、ある行動に出る―――。
一方、健蔵(椎名桔平)もまた、ある決意を胸に、三國家に向かっていた――。
茜が首をつってしまったのを見て腰を抜かすように椅子に座り込んだ風太郎でした。
バカだな・・茜。死んじゃうんだ。
ほとんど放心してましたがそこに帰ってきた緑は絶叫。
半狂乱になって茜にとりすがりますが、もう死んでる、とそこは冷静な反応の風太郎。
茜に何をしたの?と聞かれて風太郎は
茜のことを生きていても死んでもどうでもいい、興味ないと言ったという。
緑は茜が風太郎をとことん愛しつくしていたというと
風太郎は自分は人を愛さないのだと流すのでした。
さすがに憤りも激しくナイフを持った緑は風太郎に向かっていきますが
そこは男と女の違いで力では負けてしまうのです。
こんな自分でも殺せば人殺しとなり、地獄に落ちる。
お父さんや茜に会えないと諭しています。
緑さんには似合いませんよ。
さらに
「僕を見届けると言いましたよね。」と言い捨て出て行きました。
相変わらず風太郎は夢でうなされていますが、それにしてもその暴れっぷりは凄い。
かなり心が傷むようです。
ああ・・うう・・うわ~とすさまじい呻きですが冷静に見ている緑。
風太郎は泣きながらよろよろとパジャマのまま徘徊、
金庫を開いてようやく落ち着き始めますが
そこに靴やシャツを投げて、お忘れですよ社長という緑。
随分苦しそうですね・・・冷たく言う緑です。
しかしその後は何事もなかったように仕事をしている風太郎はかなり有能です。
普通にサラリーマンになったらかなりいい仕事をしていたでしょう?
緑は当たり前の考えですが、風太郎は小学校中退ですから・・
まともな仕事にありつけるわけもなく、緑は甘い・・
そうか、働いたこともないし働く必要も無いですからね、と嫌味ですが、
おかげさまで人殺しもしたこともないと返しています。
そんなこと言ってると殺されても知りませんよという風太郎でした。
嫌味の応酬が普通にできるのがびっくらなお嬢様。
茜は風太郎を愛していたしそれで幸せだったと言い切っていた。
茜に幸せを感じさせてくれてありがとう。
緑は嫌味ではなくこれは本心で言ってくれてました。
きっとこの幸せを失いたくなくて死んだのね。
残念ね、世界でたったひとりの理解者を失って。
少しは心が痛んだ?
これには返事がない風太郎ですが
今からドライブにつきあってほしいという。
その頃、伊豆屋では借金取りが暴れて店の中をめちゃめちゃにしてました。
みんなパニックになっていますが、
店を開けるから片付けようというおかみさん、でも途方にくれてるだんなとおばちゃん。
みると生命保険の証書がおいてありますが
保険にはいって死ねということのようです。ぶるぶるです。
その様子をみていたのが高校生の由香。そっと消えてます。
萩野はいよいよ退職。
部下が茜の自殺を知らせますが、もう警察の人間じゃないと言う萩野でした。
ドライブ中の茜と風太郎。
他人からみればデートのようでも実際はなんだろうね?
隣にいるのが悪魔でもひとりよりマシだという緑。
緑の見える世界は綺麗かと問いますが、
風太郎は父親に張り飛ばされて目を怪我したときから視神経が悪くなり
見える世界は歪んでるということです。
映像でもそのように見えました。
風太郎が向かっているのは昔住んでいた町。
子供のころ、風太郎やママの前で父親が女を連れ込んでいます。
二人が台所のすみっこにいると、健蔵が出て行けというのでした。
朝まで二人は海を歩きますがその時に見つけたのが小屋でした。
いい隠れ家が見つかり、今度から辛いことがあったらここに来ようという風太郎。
二人が毛布にくるまって笑顔になっています。
少なくともママがいれば風太郎は笑っていられた・・。
そして新聞のおにいちゃんを殺したことも思い出します。
その時もこの小屋に逃げて隠れました。
盗んだ財布を広げて金を出し、金持ちになって幸せになると決意したのです。
柱に「金持ちになって幸せになるズラ」と彫っていました。
それを見て笑っている風太郎。
緑は目をそらしています。
健蔵は女をはべらせて豪遊していますが、酒を飲みながら浮かれまくります。
しかし、どこかでビクビクしてることも確かのようです。
帰ってきた風太郎と緑。
眠れない緑は泣いていますが、風太郎も眠れてない。
しりとり歌合戦しようという風太郎、ママと歌った日があったのね。
♪しあわせは歩いてこないだから歩いていくんだねぇ。
「え」で終わったからというが、緑は続けません。独りで続けて頂戴・・
♪ABCDEFGHIJKLMN・・・
その雰囲気から風太郎の気配を嗅ぎとり、
死ぬつもりじゃないでしょうね?絶対に許さないわよと泣きながらいう緑でした。
春子も敏感にこの家の崩壊を予言していますね・・逃げるようです・・
朝起きた健蔵は金がなくなってるかもとあせりますがちゃんと入っていました。
もう少しでフィリピンに寄付するところだった。
お札をなめてまずいという健蔵。
この金を持っていてもどう使っていいのか途方にくれている様子。
萩野がやってきました。
自分は退職したし警察とは関係ないけれど
弟をなぜ殺したのかそれだけは知りたいから教えてくれといいます。
宏さんのことは大好きでした。
風太郎は確かに兄のように慕っていたのでした。
それを聞いてほっとした萩野。
殺されるような事はしてなかったということで安心したようです。
前日に電話してきて、
風太郎をひきとると言っていたという。
風太郎を心から心配していた宏。
あの日、そこで目撃しなければ殺されずにすんだのに。
でもどっちにしろ自分は同じ道を行ってたという風太郎でした。
お金がなくても綺麗な心のままの人はいるかもしれないけど。
そんなところに由香から呼び出された風太郎です。
なんとここはホテル??
自分を買ってほしいということだったのでした。
じゃ、ぬいで。
由香はぬぎ始めますが風太郎は見ているだけ。
そしてひっぱたきました。
なんでそんなことするんだよ。
お前たちは違うんじゃなかったのか?
帰れ!
由香も悟ったように泣きながら帰っていきます。
その足で伊豆屋を訪ねていく風太郎ですが
店は片付いていて、いつものようにベラの定食を食べます。
そこにおかみさんが土下座していいます、2000万を貸してください、お願いします・・・
それは俺が金持ちだからですか?
返せる当てがなくても困らないからですか?
その通りだというおかみさん。
大事なのは心だって言ってたのに、こういう計算するのも心ですか?
笑顔で受け入れたらいいではないですか。
どんな状況がやってきても。
さすがに切れた野々村はナイフを手にしていますが
真一の件も警察には黙ってやるから金よこせというのでした。
それで幸せになれるのですか?
風太郎の問いに、
おかみさんまで包丁を手にし、家族を守るためなら仕方ないというのです。
風太郎は自分が殺されても構わないというのですが
心はどこにいったのかと聞きます。
そんなことはどうでもいいという二人、金がほしいというのです。
がっかりだ。
風太郎は自分で賭けをしていて伊豆屋の皆がどうでるかと思っていたという。
最悪の結果。
あんたらがいるからこの世は腐るんだ。
風太郎が包丁を手にしましたが、そのまま床に落として出ていきました。
その顔はあっち側にイッテるように笑ってます・・・
その夜、健蔵が訪ねてきました。
金を返すという。
自分は貧乏人だから小金がある程度でいいらしい。
ポケットに65000円ぐらいが適量だそうです(笑
お前大金持ちになっていいことあったか?
全然幸せにみえないよ。
10億もらって死ぬということもあるかと思ったが結局できなかった。
どんなろくでなしであろうと自分の人生だ。
「死にたくないんでしょ」
かあさんに聞かされました。
ホントはお父さんはいい人なんだって。
会社の人にはめられて罪を着せられて首になったけれど
お父さんは悪くないんだと言っていた。怨まないでと。
だから自分の手では殺さなかった。お母さんと約束したから。
健蔵は今更、妻を思ったようですが、風太郎は
一人で生きてくださいと父親を追い出します。
子供は親より先に死んではいけないんだというこの世のルールを教えて出て行きました。
風太郎はやはり決心していたようです。
翌朝、割とすんなり目覚めました。
車に乗り込むと、緑が隣に座ります。
罪の重さで辛くなった?
つかまって死刑になるより自分で死ぬほうがいい?
「僕が間違ってなかったと思うからですよ」
「私が見届けてあげるわ。約束どおり」
車にはダイナマイト?があります。
車ごと吹っ飛ぶのかと思ったら・・・
着いた先は、あの小屋でした。
風太郎は椅子に座りますが、体にはダイナマイトを巻きつけています。
外では緑が見下ろしています。
導火線に火をつけた風太郎。
少しずつ火がのぼっていきます・・・
手を縛っている風太郎です。
****************
死ぬの?
風太郎にとってこの世は絶望しかないんだねえ・・
お金があってもママがいないんじゃ笑顔になれないもんね。
貧乏でもママと二人でいた風太郎は心が豊かで幸せだったのに。
これは究極のマザコンドラマだったんですね・・って違うか。
それにしても本当に爆発して死ぬんでしょうか?
緑は知ってたようだから何か細工したとかない?
何かね、風太郎が死ぬなんて思ったこともなかったからこっちまで意気消沈よ。
しかし、萩野も伊豆屋も最後まで「心」を貫くことはできず
金に負けてしまったのが残念。
どこからもお金を用意できないときって
本当に心まで変えてしまうんですね。
由香も思い切ったことをしたし。
みんな金に負けてる・・・。
せめて伊豆屋の皆さんがあそこで何とかなると笑顔だったら
風太郎は爆弾を腹に巻くこともなかったのかねえ?
とにかく爆発して終わりなのかどうか、
危うい綱渡りのように金と苦しみの間を揺れ動いたとしても
死なないでこのまま金を求め続けて欲しいのです。
緑がせめて母のような愛を見せてくれないかとか・・。
ちょっとばかし期待してはいけませんかねえ?
風太郎はその姿を呆然と見つめることしか出来なかった。
哀れな茜の胸の内を告げて風太郎を責める緑(ミムラ)。
風太郎にある想いが去来する―――。
「―――ドライブしませんか?」
風太郎の誘いに緑は困惑する。
向かった先は、風太郎が子供の頃の、桃子(奥貫薫)とふたりだけの秘密の場所だった。
その頃、伊豆屋の面々は驚愕の事実を突きつけられ、複雑な想いに駆られていた。
風太郎が真一(松山ケンイチ=二役)を雇い、刑事の妻(宮本裕子)を階段から突き落とさせたこと。そして真一には多額の借金があること。
追い詰められた伊豆屋の面々は、ある行動に出る―――。
一方、健蔵(椎名桔平)もまた、ある決意を胸に、三國家に向かっていた――。
茜が首をつってしまったのを見て腰を抜かすように椅子に座り込んだ風太郎でした。
バカだな・・茜。死んじゃうんだ。
ほとんど放心してましたがそこに帰ってきた緑は絶叫。
半狂乱になって茜にとりすがりますが、もう死んでる、とそこは冷静な反応の風太郎。
茜に何をしたの?と聞かれて風太郎は
茜のことを生きていても死んでもどうでもいい、興味ないと言ったという。
緑は茜が風太郎をとことん愛しつくしていたというと
風太郎は自分は人を愛さないのだと流すのでした。
さすがに憤りも激しくナイフを持った緑は風太郎に向かっていきますが
そこは男と女の違いで力では負けてしまうのです。
こんな自分でも殺せば人殺しとなり、地獄に落ちる。
お父さんや茜に会えないと諭しています。
緑さんには似合いませんよ。
さらに
「僕を見届けると言いましたよね。」と言い捨て出て行きました。
相変わらず風太郎は夢でうなされていますが、それにしてもその暴れっぷりは凄い。
かなり心が傷むようです。
ああ・・うう・・うわ~とすさまじい呻きですが冷静に見ている緑。
風太郎は泣きながらよろよろとパジャマのまま徘徊、
金庫を開いてようやく落ち着き始めますが
そこに靴やシャツを投げて、お忘れですよ社長という緑。
随分苦しそうですね・・・冷たく言う緑です。
しかしその後は何事もなかったように仕事をしている風太郎はかなり有能です。
普通にサラリーマンになったらかなりいい仕事をしていたでしょう?
緑は当たり前の考えですが、風太郎は小学校中退ですから・・
まともな仕事にありつけるわけもなく、緑は甘い・・
そうか、働いたこともないし働く必要も無いですからね、と嫌味ですが、
おかげさまで人殺しもしたこともないと返しています。
そんなこと言ってると殺されても知りませんよという風太郎でした。
嫌味の応酬が普通にできるのがびっくらなお嬢様。
茜は風太郎を愛していたしそれで幸せだったと言い切っていた。
茜に幸せを感じさせてくれてありがとう。
緑は嫌味ではなくこれは本心で言ってくれてました。
きっとこの幸せを失いたくなくて死んだのね。
残念ね、世界でたったひとりの理解者を失って。
少しは心が痛んだ?
これには返事がない風太郎ですが
今からドライブにつきあってほしいという。
その頃、伊豆屋では借金取りが暴れて店の中をめちゃめちゃにしてました。
みんなパニックになっていますが、
店を開けるから片付けようというおかみさん、でも途方にくれてるだんなとおばちゃん。
みると生命保険の証書がおいてありますが
保険にはいって死ねということのようです。ぶるぶるです。
その様子をみていたのが高校生の由香。そっと消えてます。
萩野はいよいよ退職。
部下が茜の自殺を知らせますが、もう警察の人間じゃないと言う萩野でした。
ドライブ中の茜と風太郎。
他人からみればデートのようでも実際はなんだろうね?
隣にいるのが悪魔でもひとりよりマシだという緑。
緑の見える世界は綺麗かと問いますが、
風太郎は父親に張り飛ばされて目を怪我したときから視神経が悪くなり
見える世界は歪んでるということです。
映像でもそのように見えました。
風太郎が向かっているのは昔住んでいた町。
子供のころ、風太郎やママの前で父親が女を連れ込んでいます。
二人が台所のすみっこにいると、健蔵が出て行けというのでした。
朝まで二人は海を歩きますがその時に見つけたのが小屋でした。
いい隠れ家が見つかり、今度から辛いことがあったらここに来ようという風太郎。
二人が毛布にくるまって笑顔になっています。
少なくともママがいれば風太郎は笑っていられた・・。
そして新聞のおにいちゃんを殺したことも思い出します。
その時もこの小屋に逃げて隠れました。
盗んだ財布を広げて金を出し、金持ちになって幸せになると決意したのです。
柱に「金持ちになって幸せになるズラ」と彫っていました。
それを見て笑っている風太郎。
緑は目をそらしています。
健蔵は女をはべらせて豪遊していますが、酒を飲みながら浮かれまくります。
しかし、どこかでビクビクしてることも確かのようです。
帰ってきた風太郎と緑。
眠れない緑は泣いていますが、風太郎も眠れてない。
しりとり歌合戦しようという風太郎、ママと歌った日があったのね。
♪しあわせは歩いてこないだから歩いていくんだねぇ。
「え」で終わったからというが、緑は続けません。独りで続けて頂戴・・
♪ABCDEFGHIJKLMN・・・
その雰囲気から風太郎の気配を嗅ぎとり、
死ぬつもりじゃないでしょうね?絶対に許さないわよと泣きながらいう緑でした。
春子も敏感にこの家の崩壊を予言していますね・・逃げるようです・・
朝起きた健蔵は金がなくなってるかもとあせりますがちゃんと入っていました。
もう少しでフィリピンに寄付するところだった。
お札をなめてまずいという健蔵。
この金を持っていてもどう使っていいのか途方にくれている様子。
萩野がやってきました。
自分は退職したし警察とは関係ないけれど
弟をなぜ殺したのかそれだけは知りたいから教えてくれといいます。
宏さんのことは大好きでした。
風太郎は確かに兄のように慕っていたのでした。
それを聞いてほっとした萩野。
殺されるような事はしてなかったということで安心したようです。
前日に電話してきて、
風太郎をひきとると言っていたという。
風太郎を心から心配していた宏。
あの日、そこで目撃しなければ殺されずにすんだのに。
でもどっちにしろ自分は同じ道を行ってたという風太郎でした。
お金がなくても綺麗な心のままの人はいるかもしれないけど。
そんなところに由香から呼び出された風太郎です。
なんとここはホテル??
自分を買ってほしいということだったのでした。
じゃ、ぬいで。
由香はぬぎ始めますが風太郎は見ているだけ。
そしてひっぱたきました。
なんでそんなことするんだよ。
お前たちは違うんじゃなかったのか?
帰れ!
由香も悟ったように泣きながら帰っていきます。
その足で伊豆屋を訪ねていく風太郎ですが
店は片付いていて、いつものようにベラの定食を食べます。
そこにおかみさんが土下座していいます、2000万を貸してください、お願いします・・・
それは俺が金持ちだからですか?
返せる当てがなくても困らないからですか?
その通りだというおかみさん。
大事なのは心だって言ってたのに、こういう計算するのも心ですか?
笑顔で受け入れたらいいではないですか。
どんな状況がやってきても。
さすがに切れた野々村はナイフを手にしていますが
真一の件も警察には黙ってやるから金よこせというのでした。
それで幸せになれるのですか?
風太郎の問いに、
おかみさんまで包丁を手にし、家族を守るためなら仕方ないというのです。
風太郎は自分が殺されても構わないというのですが
心はどこにいったのかと聞きます。
そんなことはどうでもいいという二人、金がほしいというのです。
がっかりだ。
風太郎は自分で賭けをしていて伊豆屋の皆がどうでるかと思っていたという。
最悪の結果。
あんたらがいるからこの世は腐るんだ。
風太郎が包丁を手にしましたが、そのまま床に落として出ていきました。
その顔はあっち側にイッテるように笑ってます・・・
その夜、健蔵が訪ねてきました。
金を返すという。
自分は貧乏人だから小金がある程度でいいらしい。
ポケットに65000円ぐらいが適量だそうです(笑
お前大金持ちになっていいことあったか?
全然幸せにみえないよ。
10億もらって死ぬということもあるかと思ったが結局できなかった。
どんなろくでなしであろうと自分の人生だ。
「死にたくないんでしょ」
かあさんに聞かされました。
ホントはお父さんはいい人なんだって。
会社の人にはめられて罪を着せられて首になったけれど
お父さんは悪くないんだと言っていた。怨まないでと。
だから自分の手では殺さなかった。お母さんと約束したから。
健蔵は今更、妻を思ったようですが、風太郎は
一人で生きてくださいと父親を追い出します。
子供は親より先に死んではいけないんだというこの世のルールを教えて出て行きました。
風太郎はやはり決心していたようです。
翌朝、割とすんなり目覚めました。
車に乗り込むと、緑が隣に座ります。
罪の重さで辛くなった?
つかまって死刑になるより自分で死ぬほうがいい?
「僕が間違ってなかったと思うからですよ」
「私が見届けてあげるわ。約束どおり」
車にはダイナマイト?があります。
車ごと吹っ飛ぶのかと思ったら・・・
着いた先は、あの小屋でした。
風太郎は椅子に座りますが、体にはダイナマイトを巻きつけています。
外では緑が見下ろしています。
導火線に火をつけた風太郎。
少しずつ火がのぼっていきます・・・
手を縛っている風太郎です。
****************
死ぬの?
風太郎にとってこの世は絶望しかないんだねえ・・
お金があってもママがいないんじゃ笑顔になれないもんね。
貧乏でもママと二人でいた風太郎は心が豊かで幸せだったのに。
これは究極のマザコンドラマだったんですね・・って違うか。
それにしても本当に爆発して死ぬんでしょうか?
緑は知ってたようだから何か細工したとかない?
何かね、風太郎が死ぬなんて思ったこともなかったからこっちまで意気消沈よ。
しかし、萩野も伊豆屋も最後まで「心」を貫くことはできず
金に負けてしまったのが残念。
どこからもお金を用意できないときって
本当に心まで変えてしまうんですね。
由香も思い切ったことをしたし。
みんな金に負けてる・・・。
せめて伊豆屋の皆さんがあそこで何とかなると笑顔だったら
風太郎は爆弾を腹に巻くこともなかったのかねえ?
とにかく爆発して終わりなのかどうか、
危うい綱渡りのように金と苦しみの間を揺れ動いたとしても
死なないでこのまま金を求め続けて欲しいのです。
緑がせめて母のような愛を見せてくれないかとか・・。
ちょっとばかし期待してはいけませんかねえ?
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