原作未読ですが大評判になった作品のようで映画も良かったです。
実は同じ作者の「ラッシュライフ」を文庫サイズが出て買ってからひと月もなるのに
全然進みません・・
寝る前に手に取り3ページぐらいで意識不明になるみたいで・・
翌日気を取り直して読み返しますが、同じところで意識がなくなっているわけで
3ページから進まないのがなんともいえません。
でも重厚仕立てとか、映像科の教材で取り上げたりと評価されてるようですね。
アタシの脳みそがどうにもならないんですねえ><
そんなわけで同じ作者ですから、とっても心配でしたけど
映画の重力ピエロはとんでもなく面白かったです。
たぶんこの作者の技法というかシーンの過去現在の行き来をそのままとりあげて
いるんじゃないかと思います。(でしょう??
オープニングが「春が二階から落ちてきた」でしたが
ラストシーンも同じ様に「春が二階から落ちてきた」でした。
とっても悲しい出自があるわけですが
でもそれを打ち消す最強の家族というのがとってもいいですね。
加瀬亮と岡田将生の兄弟コンビも良かった。
DNAとはいったいなんだろうって思いますね。
先ごろの冤罪が晴れた事件もDNAの精度が高まり冤罪が証明できたのね。
17年前でもDNAは絶対だと思い込んでましたから
まさかという関係者の驚きはあると思いますが
現実を受け入れる事は大事なんですよね。
でも、映画で取り上げられたDNAは99.7%の一致でしたけど
ラストシーンで父親の癖をそっくりそのまま体現している春をみて
DNAのほうを疑ってもいいのだと思いました。
タイミングよく現実の冤罪が晴れていたので
きっとそういうこともあるさってことです。
小日向お父さんは自分の知らない間に二人がなにか重大なことをしでかしたと
全部わかっています。
親として寝ていても瞬間移動したかテレパシーでつながったか
とにかくわかるんだ・・それが。
で、気づいたら写真の人になってました。
そうか・・だから特別な能力があったのねというのはファンタジー模様ですが
あの兄弟が何かの事件で逮捕されるとか
そういうことは全くなくて
ただ最強の家族だということで終わっているのが
すごく後味のいい映画でした。
でもテーマは強烈でしたよね。
私はホントウにビックリして見ていましたわ・・・。
映画としても高い評価を受けるのは当然というところです。
原作の力も大きいのでしょうね。
ラッシュライフは進まないけれど重力ピエロなら一気読みかな?