11/10/2009 カンブリア宮殿 (セコム)
大企業病に陥らないで成長を続ける企業の特集ですが、今週はセコムでした。
セコム社長の原口兼正さんが登場しました。
龍さんのご両親が二人暮らしで九州で暮らしておられるそうですが、
連絡が取れなくなったときセコムに入っていることを思い出し
報告したらすぐに確認しに行ってくれたことを感激しています。
社員は出社すると一円単位でサイフの中味を申告するのだそうです。
何か巻き込まれたり、仕掛けたりしないための防御策。
そしてすぐに防刃ベストや警戒棒などの重装備とGPS携帯などを持って
パソコンに向かっています。
いつでも出動できる態勢でいるのが社員の仕事です。
セコムは入会した場合一戸建て4LDKのモデルで一月8000円だそうです。
その防犯カメラ、センサー、システムなどで警備を敷くのですが
ステーション→家庭→コントロールセンターというシステムで連携しています。
例えば侵入のアラームが鳴るとすぐにコントロールセンターから連絡が行き
すぐさま確認してくるのでした。
先ほどの社員が出て行きましたが、赤外線にひっかかったネズミだったそうです。
別の件では掃除の人がシステム解除せずにドアをガチャガチャやったので
アラームがなったということで出動。
ほとんどが大したことがないけれど、この方は3回侵入者と出くわしたそうですから
やはり警戒は必要です。
一日の終わりはまたサイフの中味を確認。身の潔白のためだそうです。
セコムは社員49000人 契約は家庭45万 事業所78万件という膨大な数字です。
警備としてはダントツ。
その下に総合警備保障とセントラル警備保障が続いています。
創業は1962年ですが日本は今も安全だがその頃はもっと安全だったということで
初年度の契約は1件だけ。
しかし1964年の東京オリンピックで警備を無事に勤めあげたことで信頼を獲得。
さらにガードマンというドラマが需要を増やして後押ししてくれたということです。
そのころからオンライン安全システムを導入。人間の警備から機械の警備に。
1981年には家庭用システムホームセキュリティ。
企業の案件が増えました。
そして企業から家庭へ。
個人用に2001年GPS搭載のココセコムを開発。(月額900円から)
位置情報と監視の二つの機能です。
次々と新しいシステムを開発しています。
龍さんが驚いていましたが1966年でオンラインという発想が出ている点。
そのころは警備の人が一人ひとり会員宅の鍵を預かり警備に出向いていたそうですが
隙間があるということでシステムに警備をしてもらうという発想がでたということです。
当時はNTTではなく電電公社といってましたが
手を組んでシステムを取り付けたのが凄いことです。
龍さんはアメリカでサーフィンして遭難したところで、ボートが近付いてきて
25ドルだけど助けたほうがいいかと聞かれたという話がありました。
日本だと遭難したら助けてもらうのが当たり前の感覚だけれど
アメリカは助ける前に交渉があるんですねえ。ウケました。
安全はお金で買うというのが普通なわけです。
銃声がすると西洋人はすぐさまふせるが日本人はまず見ようとしてから伏せるとか。
安全に対して自分から警戒する段階が遅いというのが日本人。
警察との連動ですが、侵入者がいてガラスなどが割れていたら警察を呼ぶそうです。
実際には社員が侵入者をつかまえているということです。
そしてセコムは新しい事業を次々とたちあげています。
福祉ビジネス。
訪問看護。
看護師の訪問看護を目的としています。
在宅で療養している人を対象にして医療行為のできる看護師の資格を持った人を
訪問させるのが目的です。
内田さんは病院では時間と検査に追われて中途半端なまま
自分のやりたい看護ができなかったことで
このセコムの訪問看護を始めました。満足しているようです。
食事介護ロボット。
食事の介助者の要らないロボットですが、
自分の食べたいものを順に食べられるという便利なロボットでした。
時間がかかりますが、介助の人が要らないのはいいですね。
既に北欧などで300台が売れたそうです。
西洋などでは国の補助システムがあるからですが
日本ではまだ導入例は少ない?みたいでした。
この食事介助ロボットは介助者に遠慮してしまう被介護者の気持ちを反映して作られたもの。
使う人は相当気に入っているとのことです。
また神戸には有料老人ホームもあります。
夫婦で住んでおられる入居者がモデルででましたが
快適な暮らしの提供と病歴にあわせた塩分カロリー食事、
そして生活リズムセンサーなどセコムらしさが詰まっています。
それはあるドアを6時間通らないとセンサーが鳴るとか。
また病気や症例により隣にある病院の手配などのケアがうけられます。
費用は8000万~の一時金と月23万の管理費だそうです。
高いのか安いのかよくわかりませんが
でもウチの近くには高級老人ホームがあって
一時入居金も億単位だし、毎月の管理費もこの倍以上なので
セコムのシステムが使われていてこの設定だったら
お得なのかもと思ったりです。
全てはセキュリティの次は医療という発想からできた事業展開だそうです。
社長の意識では
安心・安全・快適で、人の役に立つこと、人がやらないこと、セコムがやったほうがいいこと、
などが積極的に事業展開する基本姿勢です。
もう一つセコムトラストシステム。BCP。
企業が被災してもなるべく早く事業を立ち上げるためのシステムですが
その中枢のシステムが都内某所にあり、
そこでセキュリティが導入されていました。
幾重にも警戒防御がしかれていて入所しても金網があって
その奥でシステムの監視がありました。
聞いたら驚くような企業が契約しているそうでボカシも入っているほどの
警戒ぶりです。
さらに国との連携で刑務所を作ったという新しい試みもありました。
山口県、美祢社会復帰促進センター。
初犯や刑の軽い人を対象にして仕事などで復帰できるようにする施設。
1000人に対して監理など雇用の促進があるために
美祢町が国に働きかけて呼び込んだ。
セコムの技術があちこちで生きています。
受刑者が刑務官と並んで歩かずにすむシステムをいたるところに発動。
どこからどこへ移動しているのかもコントロールセンターで把握できます。
居室にも鉄格子ではなく強化ガラスを使用し
外の生活にすぐなじむような工夫。
廊下の遠近間隔も徐々に狭くして一度に全部見渡せる工夫。
効果的なシステムを取り入れて国と民間の連動が成功しました。
この成功を受けて、喜連川社会復帰促進センターも2作目でできました。
永遠のベンチャー企業みたいだという龍さん。
危機感よりも好奇心が社会システム産業を生み出すという社長です。
世の中で様子見なのをぜひやってみようと引っ張っていく。
危機感よりも好奇心が新規事業のエネルギーを作るという金言でした。
観客の質問ですが
セコムを必要とする治安の悪い社会の方が利益が上がるが、
治安のいい社会の方がいいのではないか?
対して社長は
セコムは治安のいい安全なときに立ち上げたが契約も伸ばしてきたということで
治安の悪さを期待するつもりもないし治安はいいほうがいい。
ただそういう時からセキュリティを強化していく実績をつみあげるだけだと爽やかです。
******
警備と言ったら、
以前住んでたところではエレベーターにカメラが入っていただけで
他は何もありませんでしたし、
個人がセキュリティを意識したら自分で何らかの契約をするだけということで
実は怖い思いをしたこともあるのですが、
私は警備関係は何もしていませんでした。
引っ越ししまして
今のマンションではいつも警備の人がエントランスに立っていてくれてます。
さらにいたるところに監視システムがあり
管理室の防災センターで監視しているようです。
そういうシステムだということは引越してから知ったのですが
ものものしい警戒には、やはり心強さと安心感を覚えます。
龍さんもサーフィン遭難で強く感じたようなところでしたが
安全というものは自分で買うものだということがよくわかりました。
いろんな事業展開を発想する面白さもありましたが
その基本は安心安全快適の提供だという社長の言葉は納得でした。
しかし年商6000億規模はすごいですね。
国との連携の刑務所も興味深く見ました。
社長を見ていても
永遠のベンチャーという龍さんの言う意味がよく表現されています。
非常に面白かったです。
龍さんのご両親が二人暮らしで九州で暮らしておられるそうですが、
連絡が取れなくなったときセコムに入っていることを思い出し
報告したらすぐに確認しに行ってくれたことを感激しています。
社員は出社すると一円単位でサイフの中味を申告するのだそうです。
何か巻き込まれたり、仕掛けたりしないための防御策。
そしてすぐに防刃ベストや警戒棒などの重装備とGPS携帯などを持って
パソコンに向かっています。
いつでも出動できる態勢でいるのが社員の仕事です。
セコムは入会した場合一戸建て4LDKのモデルで一月8000円だそうです。
その防犯カメラ、センサー、システムなどで警備を敷くのですが
ステーション→家庭→コントロールセンターというシステムで連携しています。
例えば侵入のアラームが鳴るとすぐにコントロールセンターから連絡が行き
すぐさま確認してくるのでした。
先ほどの社員が出て行きましたが、赤外線にひっかかったネズミだったそうです。
別の件では掃除の人がシステム解除せずにドアをガチャガチャやったので
アラームがなったということで出動。
ほとんどが大したことがないけれど、この方は3回侵入者と出くわしたそうですから
やはり警戒は必要です。
一日の終わりはまたサイフの中味を確認。身の潔白のためだそうです。
セコムは社員49000人 契約は家庭45万 事業所78万件という膨大な数字です。
警備としてはダントツ。
その下に総合警備保障とセントラル警備保障が続いています。
創業は1962年ですが日本は今も安全だがその頃はもっと安全だったということで
初年度の契約は1件だけ。
しかし1964年の東京オリンピックで警備を無事に勤めあげたことで信頼を獲得。
さらにガードマンというドラマが需要を増やして後押ししてくれたということです。
そのころからオンライン安全システムを導入。人間の警備から機械の警備に。
1981年には家庭用システムホームセキュリティ。
企業の案件が増えました。
そして企業から家庭へ。
個人用に2001年GPS搭載のココセコムを開発。(月額900円から)
位置情報と監視の二つの機能です。
次々と新しいシステムを開発しています。
龍さんが驚いていましたが1966年でオンラインという発想が出ている点。
そのころは警備の人が一人ひとり会員宅の鍵を預かり警備に出向いていたそうですが
隙間があるということでシステムに警備をしてもらうという発想がでたということです。
当時はNTTではなく電電公社といってましたが
手を組んでシステムを取り付けたのが凄いことです。
龍さんはアメリカでサーフィンして遭難したところで、ボートが近付いてきて
25ドルだけど助けたほうがいいかと聞かれたという話がありました。
日本だと遭難したら助けてもらうのが当たり前の感覚だけれど
アメリカは助ける前に交渉があるんですねえ。ウケました。
安全はお金で買うというのが普通なわけです。
銃声がすると西洋人はすぐさまふせるが日本人はまず見ようとしてから伏せるとか。
安全に対して自分から警戒する段階が遅いというのが日本人。
警察との連動ですが、侵入者がいてガラスなどが割れていたら警察を呼ぶそうです。
実際には社員が侵入者をつかまえているということです。
そしてセコムは新しい事業を次々とたちあげています。
福祉ビジネス。
訪問看護。
看護師の訪問看護を目的としています。
在宅で療養している人を対象にして医療行為のできる看護師の資格を持った人を
訪問させるのが目的です。
内田さんは病院では時間と検査に追われて中途半端なまま
自分のやりたい看護ができなかったことで
このセコムの訪問看護を始めました。満足しているようです。
食事介護ロボット。
食事の介助者の要らないロボットですが、
自分の食べたいものを順に食べられるという便利なロボットでした。
時間がかかりますが、介助の人が要らないのはいいですね。
既に北欧などで300台が売れたそうです。
西洋などでは国の補助システムがあるからですが
日本ではまだ導入例は少ない?みたいでした。
この食事介助ロボットは介助者に遠慮してしまう被介護者の気持ちを反映して作られたもの。
使う人は相当気に入っているとのことです。
また神戸には有料老人ホームもあります。
夫婦で住んでおられる入居者がモデルででましたが
快適な暮らしの提供と病歴にあわせた塩分カロリー食事、
そして生活リズムセンサーなどセコムらしさが詰まっています。
それはあるドアを6時間通らないとセンサーが鳴るとか。
また病気や症例により隣にある病院の手配などのケアがうけられます。
費用は8000万~の一時金と月23万の管理費だそうです。
高いのか安いのかよくわかりませんが
でもウチの近くには高級老人ホームがあって
一時入居金も億単位だし、毎月の管理費もこの倍以上なので
セコムのシステムが使われていてこの設定だったら
お得なのかもと思ったりです。
全てはセキュリティの次は医療という発想からできた事業展開だそうです。
社長の意識では
安心・安全・快適で、人の役に立つこと、人がやらないこと、セコムがやったほうがいいこと、
などが積極的に事業展開する基本姿勢です。
もう一つセコムトラストシステム。BCP。
企業が被災してもなるべく早く事業を立ち上げるためのシステムですが
その中枢のシステムが都内某所にあり、
そこでセキュリティが導入されていました。
幾重にも警戒防御がしかれていて入所しても金網があって
その奥でシステムの監視がありました。
聞いたら驚くような企業が契約しているそうでボカシも入っているほどの
警戒ぶりです。
さらに国との連携で刑務所を作ったという新しい試みもありました。
山口県、美祢社会復帰促進センター。
初犯や刑の軽い人を対象にして仕事などで復帰できるようにする施設。
1000人に対して監理など雇用の促進があるために
美祢町が国に働きかけて呼び込んだ。
セコムの技術があちこちで生きています。
受刑者が刑務官と並んで歩かずにすむシステムをいたるところに発動。
どこからどこへ移動しているのかもコントロールセンターで把握できます。
居室にも鉄格子ではなく強化ガラスを使用し
外の生活にすぐなじむような工夫。
廊下の遠近間隔も徐々に狭くして一度に全部見渡せる工夫。
効果的なシステムを取り入れて国と民間の連動が成功しました。
この成功を受けて、喜連川社会復帰促進センターも2作目でできました。
永遠のベンチャー企業みたいだという龍さん。
危機感よりも好奇心が社会システム産業を生み出すという社長です。
世の中で様子見なのをぜひやってみようと引っ張っていく。
危機感よりも好奇心が新規事業のエネルギーを作るという金言でした。
観客の質問ですが
セコムを必要とする治安の悪い社会の方が利益が上がるが、
治安のいい社会の方がいいのではないか?
対して社長は
セコムは治安のいい安全なときに立ち上げたが契約も伸ばしてきたということで
治安の悪さを期待するつもりもないし治安はいいほうがいい。
ただそういう時からセキュリティを強化していく実績をつみあげるだけだと爽やかです。
******
警備と言ったら、
以前住んでたところではエレベーターにカメラが入っていただけで
他は何もありませんでしたし、
個人がセキュリティを意識したら自分で何らかの契約をするだけということで
実は怖い思いをしたこともあるのですが、
私は警備関係は何もしていませんでした。
引っ越ししまして
今のマンションではいつも警備の人がエントランスに立っていてくれてます。
さらにいたるところに監視システムがあり
管理室の防災センターで監視しているようです。
そういうシステムだということは引越してから知ったのですが
ものものしい警戒には、やはり心強さと安心感を覚えます。
龍さんもサーフィン遭難で強く感じたようなところでしたが
安全というものは自分で買うものだということがよくわかりました。
いろんな事業展開を発想する面白さもありましたが
その基本は安心安全快適の提供だという社長の言葉は納得でした。
しかし年商6000億規模はすごいですね。
国との連携の刑務所も興味深く見ました。
社長を見ていても
永遠のベンチャーという龍さんの言う意味がよく表現されています。
非常に面白かったです。
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