11/18/2009 ガイアの夜明け (リサイクル)
古着からバイオエタノールができるとはびっくらでしたね!!
銀座松屋でメンズの催事がありましたが
そこで、スーツの下取りシステムも紹介されています。
確か夏ごろにイトーヨーカ堂ーが始めてデパにも広がったと記憶してますが
とにかく1枚買ったら一枚処分という家庭の収納の原則に従えば
ゴミに出すよりもいくらかは助かるし
何らかの役に立つ可能性もあるだけいいことですね。
古着チェーンの「ドンドンダウンオンウェンズデイ」という店では
買い取った衣類を店に出し、水曜日ごとにどんどん値下げしていくというシステムでした。
それでも売れ残った衣類は膨大な量になりますが
繊維業者と手を組むことで海外に輸出するシステムを作りました。
その古着を追っていますがマレーシアで選別され、100Kgの塊に。
さらに一つの塊となった古着をタイに送っていました。
現地の人たちは日本の古着を喜んでいました。
例えば枕カバーでも自分でリメイクできるし
布製品は捨てるところが無いということです。
古着をこうして喜んでくれてるタイの皆さんを見たら
ここで役立ってよかったという気持ちになるものです。
このカンボジアとの国境にある戦渦の町はかつて救援衣類で栄えたということですが
今は古着の輸入、小売に鞍替えです。
3000店もありますが
リメイクして売られているのを見て岡本社長は
日本でも応用したいと考えが閃いたようでした。
そしてバイオエタノールの技術。
岩元美智彦さんが立ち上げた「日本環境設計」は
社員3人のベンチャー企業です。
ここでは綿製品からバイオエタノールを作り出す技術を産みだしました。
国家プロジェクトとして立ち上げた技術です。
一例として有楽町にある無印良品で衣類回収を行っていましたが
綿製品である無印のモノが基本のようです。
国家プロジェクト8社のなかで中心が高尾正樹さん(29)ですが「日本環境設計」の社員です。
高尾さんは綿製品の回収に注目していますが
綿繊維がバイオエタノールになるという確認が出来てるというのでした。
実験プラント工場はタオルの生産地日本一の愛媛県今治に置きました。
「バイオエタノール」とは植物資源をアルコール発酵させてできたエチルアルコールですが
なぜ注目されているかといいますと
バイオエタノール利用によるCO2排出は、排出量としてカウントされないからです。
つまりエコなのです。
例えばガソリンに混ぜて自動車の燃料に使うことで
CO2削減という数字目標に貢献することができるわけです。
しかし、このバイオエタノールを作るには
とうもろこしやサトウキビなど食糧を原料とするために
食糧危機、高騰につながるというマイナス面があったのでした。
そこで綿繊維から作るという着眼ができたのです。
原料1トンあたり
トウモロコシ339リットル
綿製品718リットル
できるそうですが、綿製品が2倍の量ですから
古着で作れるならぜひとも進めたいプロジェクトです。
初の実験。
無印にとどいた衣料品を粉砕して細かい粒にしていますが
それに酵素を加えた水をタンクに流しこみました。
綿繊維のセルロースという炭水化物は酵素の働きでブドウ糖に分解されます。
これに酵母を加えて醗酵させると泡が立ち始め、エタノールが完成するという仕組みです。
途中抜き取ってサンプルを検証していましたが
数字的には醗酵が進んでいるいいデータだとのこと。
そのあと、トラブルが起きたようで分解のペースが遅れているとか。
とにかく分解を待つしかありません。
翌日は今治のタオル工場に行っていましたが
工場から出るタオルの端繊維くずを貰うことになっていました。
年間ト1000トンも焼却されてるものですから有効利用できますね。
さらに地元の工業高校などに要請しているのが
河原の土などの採取。
酵素を探すのが目的ですが
綿を分解する酵素は高価なので土からとれたら1/4ぐらいになる可能性もあるとのこと。
微生物の培養をしていますが
シャーレの中の一部でカビを分解して透明になってる部分がありました。
もしかしたら酵素かもしれません。
高尾さんが喜びの顔をしていました。
実験プラントにもどりますが
酵母を投入しています。
中の圧力が変わるのでタンクを開けられなくなりますが
生物工学専門の吉田さんが東京からかけつけてくれました。
いよいよ完成が近づいてるとのこと。
そして氷の投入。
中の液体を蒸発させ、
上がってきた蒸気を氷で冷やして蒸留するとエタノールが取り出せるということです。
パイプの中を透明な液体が通っていますが
取り出して火をつけたら燃えました。
実験成功です。
高尾さんのすごく嬉しそうな顔が印象的でした。
64時間かかったとのことです。
*****
名前が書かれたゼッケンが縫いつけられた衣類ですら
絶対に喜ばれるとのことですが
この時、「野ブタをプロデュース」というドラマを思い出していました。
覚えてますか?
子供の時、いじめられた野ブタは運動着に書いてある名前にイタズラされて
泣きながら捨てたのでしたが
それが回りまわってアフリカの子供が着ている写真が載った雑誌を見たのでした。
アフリカの誰かには悪戯された名前などどうでもいいこと。
野ブタはそれから吹っ切れたように強くなったのでした。
こうして番組を見ていても
古着を喜んで使ってもらえるのは
とても嬉しくありがたいものですね。
しかし、バイオエタノール生産の新技術にはびっくりでした。
理屈では分解と醗酵とはわかっていてもこうして実際に見ると驚きます。
それに綿繊維からという着眼がとっても良かった。
あとはコストの問題ですね。
次のステップを楽しみにしています。
そこで、スーツの下取りシステムも紹介されています。
確か夏ごろにイトーヨーカ堂ーが始めてデパにも広がったと記憶してますが
とにかく1枚買ったら一枚処分という家庭の収納の原則に従えば
ゴミに出すよりもいくらかは助かるし
何らかの役に立つ可能性もあるだけいいことですね。
古着チェーンの「ドンドンダウンオンウェンズデイ」という店では
買い取った衣類を店に出し、水曜日ごとにどんどん値下げしていくというシステムでした。
それでも売れ残った衣類は膨大な量になりますが
繊維業者と手を組むことで海外に輸出するシステムを作りました。
その古着を追っていますがマレーシアで選別され、100Kgの塊に。
さらに一つの塊となった古着をタイに送っていました。
現地の人たちは日本の古着を喜んでいました。
例えば枕カバーでも自分でリメイクできるし
布製品は捨てるところが無いということです。
古着をこうして喜んでくれてるタイの皆さんを見たら
ここで役立ってよかったという気持ちになるものです。
このカンボジアとの国境にある戦渦の町はかつて救援衣類で栄えたということですが
今は古着の輸入、小売に鞍替えです。
3000店もありますが
リメイクして売られているのを見て岡本社長は
日本でも応用したいと考えが閃いたようでした。
そしてバイオエタノールの技術。
岩元美智彦さんが立ち上げた「日本環境設計」は
社員3人のベンチャー企業です。
ここでは綿製品からバイオエタノールを作り出す技術を産みだしました。
国家プロジェクトとして立ち上げた技術です。
一例として有楽町にある無印良品で衣類回収を行っていましたが
綿製品である無印のモノが基本のようです。
国家プロジェクト8社のなかで中心が高尾正樹さん(29)ですが「日本環境設計」の社員です。
高尾さんは綿製品の回収に注目していますが
綿繊維がバイオエタノールになるという確認が出来てるというのでした。
実験プラント工場はタオルの生産地日本一の愛媛県今治に置きました。
「バイオエタノール」とは植物資源をアルコール発酵させてできたエチルアルコールですが
なぜ注目されているかといいますと
バイオエタノール利用によるCO2排出は、排出量としてカウントされないからです。
つまりエコなのです。
例えばガソリンに混ぜて自動車の燃料に使うことで
CO2削減という数字目標に貢献することができるわけです。
しかし、このバイオエタノールを作るには
とうもろこしやサトウキビなど食糧を原料とするために
食糧危機、高騰につながるというマイナス面があったのでした。
そこで綿繊維から作るという着眼ができたのです。
原料1トンあたり
トウモロコシ339リットル
綿製品718リットル
できるそうですが、綿製品が2倍の量ですから
古着で作れるならぜひとも進めたいプロジェクトです。
初の実験。
無印にとどいた衣料品を粉砕して細かい粒にしていますが
それに酵素を加えた水をタンクに流しこみました。
綿繊維のセルロースという炭水化物は酵素の働きでブドウ糖に分解されます。
これに酵母を加えて醗酵させると泡が立ち始め、エタノールが完成するという仕組みです。
途中抜き取ってサンプルを検証していましたが
数字的には醗酵が進んでいるいいデータだとのこと。
そのあと、トラブルが起きたようで分解のペースが遅れているとか。
とにかく分解を待つしかありません。
翌日は今治のタオル工場に行っていましたが
工場から出るタオルの端繊維くずを貰うことになっていました。
年間ト1000トンも焼却されてるものですから有効利用できますね。
さらに地元の工業高校などに要請しているのが
河原の土などの採取。
酵素を探すのが目的ですが
綿を分解する酵素は高価なので土からとれたら1/4ぐらいになる可能性もあるとのこと。
微生物の培養をしていますが
シャーレの中の一部でカビを分解して透明になってる部分がありました。
もしかしたら酵素かもしれません。
高尾さんが喜びの顔をしていました。
実験プラントにもどりますが
酵母を投入しています。
中の圧力が変わるのでタンクを開けられなくなりますが
生物工学専門の吉田さんが東京からかけつけてくれました。
いよいよ完成が近づいてるとのこと。
そして氷の投入。
中の液体を蒸発させ、
上がってきた蒸気を氷で冷やして蒸留するとエタノールが取り出せるということです。
パイプの中を透明な液体が通っていますが
取り出して火をつけたら燃えました。
実験成功です。
高尾さんのすごく嬉しそうな顔が印象的でした。
64時間かかったとのことです。
*****
名前が書かれたゼッケンが縫いつけられた衣類ですら
絶対に喜ばれるとのことですが
この時、「野ブタをプロデュース」というドラマを思い出していました。
覚えてますか?
子供の時、いじめられた野ブタは運動着に書いてある名前にイタズラされて
泣きながら捨てたのでしたが
それが回りまわってアフリカの子供が着ている写真が載った雑誌を見たのでした。
アフリカの誰かには悪戯された名前などどうでもいいこと。
野ブタはそれから吹っ切れたように強くなったのでした。
こうして番組を見ていても
古着を喜んで使ってもらえるのは
とても嬉しくありがたいものですね。
しかし、バイオエタノール生産の新技術にはびっくりでした。
理屈では分解と醗酵とはわかっていてもこうして実際に見ると驚きます。
それに綿繊維からという着眼がとっても良かった。
あとはコストの問題ですね。
次のステップを楽しみにしています。
| Home |