12/04/2009 ガイアの夜明け (12/1 くず鉄リサイクル)
鉄は国家なりでしたが、今でもそれは重要な柱には変わりないのです。
ようやく録画をみました。
さて、リサイクルの第二弾!・・・
前回の衣類のリサイクルから鉄のリサイクルへと視点が移りました。
初めに登場したのはエコカー減税による車の買い替え。
それにより14年ぐらい乗った車は廃車となっていましたが
その車の行方を追っていました。
静岡の富士宮市のエコネコル社では車を解体しています。
パーツをとりはずし、オーディオの鉄もタイヤの足回りも
配線周りまで余すところなくきれいに解体。
最後に鉄がくず鉄となって出ました。
これは細かく粉砕され、くずとなりますが3000トン9000万円となり海外へと向かいます。
韓国では建設に使用されていました。
エコネルのくず鉄は品質がいいということで安定的に供給してほしいという韓国業者側の要請もありました。
また中国では安く引き取り高く売るという商売にも買い取るそうです。
オフィスでは英語だけじゃなくて中国語や韓国語も勉強して流暢に会話をできるようにしていましたが
いまや、くず鉄は国際市場で大活躍しているのでした。
またマンション、ビルの解体で出た鉄筋も大きな資源。
ある解体していたビルからは450トンもの鉄くずが出たとのことです。
別の現場には自転車、缶飲料、キッチン台などあらゆる鉄がありました。
資源に乏しい日本は外国から鉄鉱石を輸入して鉄を作ってきましたが
その資源が街に埋もれているということになります。
くず鉄と言ったら船ですが、かつて日本の造船は世界1位でした。
4~50年を経て最後を迎える時期にきています。
その船の墓場がバングラデシュにありました。
この巨大な船を3ヶ月ぐらいかけてすべて手作業で解体するのがバングラデシュのやり方。
そこには仕事を得るために国中から集まった労働者で一杯でしたが
それにしてもシャツ一枚、素足といったヘルメットすらない労働者達です。
この人たちが手作業で一枚また一枚とはぎ、部品を取り出し、一つ一つのパーツを崩していきますが
重油が流れるところを撮らせまいとする解体会社側の要求もありました。
しかしこの汚泥と残油で劣悪な労働条件は事故も起こりやすく年に15人程度の死者があるとのこと。
それでもここにくれば仕事があるということで貧しい国の人々は船の解体に群がってくるのでした。
ここで解体される船の7割は日本の船だそうです。
船を1トンあたり3万で購入し、くず鉄にすると34000円/tになるという仕組みです。
解体のために5万人の労働者がいるダッカでしたが、
ここでできたくず鉄は製鉄工場で細長い鉄の棒へとその姿を変えていました。
そして行き着いた先はチッタゴン。バングラデシュ第2の都市です。
ここでは建設ラッシュで、ビルの鉄筋にこのくず鉄の細長い鉄の棒が使用されていました。
経済成長著しいバングラデシュで日本のくず鉄が第二の役割を担って活かされていることは
意外といいものではないかと思います。
しかし海外にばかり大事な資源が行ってはもったいないのです。
くず鉄から作られる鉄を純度の高いものにする技術を持っているのが東京製鉄。
従来、不純物が多かったくず鉄からは厚い鉄骨は作れても薄い板は作れなかったそうです。
建物の柱にはなれるけれど、車のドアや家電商品には使えないというネックがあったという。
東京製鐵は不純物を取り除くべくその壁に挑戦したのでした。
その工場があるのが愛知県田原市。
追い風がありましたが、CO2排出が鉄鉱石から鉄を作るよりも
くず鉄から鉄を作るほうが1/4ですむというのです。つまりエコです。
これにより11月下旬に工場で生産を開始しました。
厚い鉄の四角い火の塊がローラーで流れてきますが
一度目は途中で止まってしまいました。
再度挑戦して、ローラーをスムーズに流れていましたが
流れていく間に少しずつ薄くなっていきました。
そしてそれを円柱筒に巻き取ります。製品完成。
くず鉄から高品質鉄ができ、夢が大きく前進したのでした。
*******
くず鉄市場は25%だといいますから東京製鐵独壇場ですね。
世界のマーケットが鉄を求めているなか
日本にはかつての鉄製品が覆い尽くしているわけですから
活かさない手はありません。
しかし、鉄は国家なりと言われて前進してきた日本はまさに鉄は金なりですね。
マーケットの相場もありますがくず鉄が意外と高値なのも驚きでした。
エコのためにはなんとしても頑張ってもらいたいものです。
しかし鉄ってああいう風にできるのね。
現場の人は熱くて大変でしょうね・・・
今週も面白かったです。
さて、リサイクルの第二弾!・・・
前回の衣類のリサイクルから鉄のリサイクルへと視点が移りました。
初めに登場したのはエコカー減税による車の買い替え。
それにより14年ぐらい乗った車は廃車となっていましたが
その車の行方を追っていました。
静岡の富士宮市のエコネコル社では車を解体しています。
パーツをとりはずし、オーディオの鉄もタイヤの足回りも
配線周りまで余すところなくきれいに解体。
最後に鉄がくず鉄となって出ました。
これは細かく粉砕され、くずとなりますが3000トン9000万円となり海外へと向かいます。
韓国では建設に使用されていました。
エコネルのくず鉄は品質がいいということで安定的に供給してほしいという韓国業者側の要請もありました。
また中国では安く引き取り高く売るという商売にも買い取るそうです。
オフィスでは英語だけじゃなくて中国語や韓国語も勉強して流暢に会話をできるようにしていましたが
いまや、くず鉄は国際市場で大活躍しているのでした。
またマンション、ビルの解体で出た鉄筋も大きな資源。
ある解体していたビルからは450トンもの鉄くずが出たとのことです。
別の現場には自転車、缶飲料、キッチン台などあらゆる鉄がありました。
資源に乏しい日本は外国から鉄鉱石を輸入して鉄を作ってきましたが
その資源が街に埋もれているということになります。
くず鉄と言ったら船ですが、かつて日本の造船は世界1位でした。
4~50年を経て最後を迎える時期にきています。
その船の墓場がバングラデシュにありました。
この巨大な船を3ヶ月ぐらいかけてすべて手作業で解体するのがバングラデシュのやり方。
そこには仕事を得るために国中から集まった労働者で一杯でしたが
それにしてもシャツ一枚、素足といったヘルメットすらない労働者達です。
この人たちが手作業で一枚また一枚とはぎ、部品を取り出し、一つ一つのパーツを崩していきますが
重油が流れるところを撮らせまいとする解体会社側の要求もありました。
しかしこの汚泥と残油で劣悪な労働条件は事故も起こりやすく年に15人程度の死者があるとのこと。
それでもここにくれば仕事があるということで貧しい国の人々は船の解体に群がってくるのでした。
ここで解体される船の7割は日本の船だそうです。
船を1トンあたり3万で購入し、くず鉄にすると34000円/tになるという仕組みです。
解体のために5万人の労働者がいるダッカでしたが、
ここでできたくず鉄は製鉄工場で細長い鉄の棒へとその姿を変えていました。
そして行き着いた先はチッタゴン。バングラデシュ第2の都市です。
ここでは建設ラッシュで、ビルの鉄筋にこのくず鉄の細長い鉄の棒が使用されていました。
経済成長著しいバングラデシュで日本のくず鉄が第二の役割を担って活かされていることは
意外といいものではないかと思います。
しかし海外にばかり大事な資源が行ってはもったいないのです。
くず鉄から作られる鉄を純度の高いものにする技術を持っているのが東京製鉄。
従来、不純物が多かったくず鉄からは厚い鉄骨は作れても薄い板は作れなかったそうです。
建物の柱にはなれるけれど、車のドアや家電商品には使えないというネックがあったという。
東京製鐵は不純物を取り除くべくその壁に挑戦したのでした。
その工場があるのが愛知県田原市。
追い風がありましたが、CO2排出が鉄鉱石から鉄を作るよりも
くず鉄から鉄を作るほうが1/4ですむというのです。つまりエコです。
これにより11月下旬に工場で生産を開始しました。
厚い鉄の四角い火の塊がローラーで流れてきますが
一度目は途中で止まってしまいました。
再度挑戦して、ローラーをスムーズに流れていましたが
流れていく間に少しずつ薄くなっていきました。
そしてそれを円柱筒に巻き取ります。製品完成。
くず鉄から高品質鉄ができ、夢が大きく前進したのでした。
*******
くず鉄市場は25%だといいますから東京製鐵独壇場ですね。
世界のマーケットが鉄を求めているなか
日本にはかつての鉄製品が覆い尽くしているわけですから
活かさない手はありません。
しかし、鉄は国家なりと言われて前進してきた日本はまさに鉄は金なりですね。
マーケットの相場もありますがくず鉄が意外と高値なのも驚きでした。
エコのためにはなんとしても頑張ってもらいたいものです。
しかし鉄ってああいう風にできるのね。
現場の人は熱くて大変でしょうね・・・
今週も面白かったです。
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