12/30/2009 容疑者Xの献身
すごく良かった!原作も未読でしたから素直にまっさらの状態でぐんぐん引き込まれました。
冒頭で「愛」とは非論理的という湯川@福山雅治と内海@柴咲コウちゃんのやり取りがありますが
しかし「愛」が起こした殺人事件だったというのが
しかも天才と尊敬してやまない石神@堤真一がその犯人だったなんて
湯川の苦悩がとっても辛いところでした。
東野圭吾の原作ですが
被害者は憎むべき男。
元妻@松雪泰子にたかり、その娘をキャバクラに売ると嘯くような半端者であったわけで
最初から被害者は殺されても当然と何の同情も受けない状態です。
視聴者は一気に元妻に応援体制を敷くことになるのでした。
ですから隣の男@石神(堤)が何とかしてくれるとなったら
拍手でどうかうまくやってくれよと祈ってしまう。
そういう上手い仕掛けから映画は上々と滑り出していきます。
天才数学教師
数学の高校教師をしている石神の深い深い愛はその瞬間に全ての頭脳を
この美しい隣人に捧げることになります。
なぜかというと最後に明かされますが
人生に絶望して自殺寸前だった石神にある日、引っ越してきたとドアを開けた隣人が
とっても美しく、石神の自殺を思いとどませてくれたという経緯でした。
トリックは私も途中で単純なものだけ2つわかっていました。
それはホームレスの誰かが置き去りにした荷物を数秒間、きっちりと映していたことで
身代わりにされたということが漠然とわかっていました。
もう一つは、執拗に顔や指紋をつぶして被害者の身元を
わからなくしていたこと。
これにより、身代わりがあるんだろうなと
これもミステリーばかり読んでると自然とそういう発想がでますね(笑
ただ、どうしてもわからなかったのが
殺害日と隣人@松雪と娘の堅固なアリバイ。
どうやったのだ?って。それはナイショ、絶対に見たほうがいいです(笑
天才物理学者
湯川は石神と初めて出会った日を思い出し
そのベンチで感傷に浸りますが
4色のなんたらという法則の証明されているものが「美しくない」という石神の言葉に
ものすごい共感をおぼえ、初めてできた友人だったと回顧しています。
雪山が出てきました。
最近の右京さんの件が思い起こされ、寒そうなのと断崖絶壁に恐怖で
なんでわざわざこんなところにいくのかそういう心理が理解できない無粋な人間です。
でも友情はこういうところで培われるのです。
そして湯川は石神の深い苦悩を読み取りました。
湯川の論理とは正反対の極地にいる石神の論理。
愛するということはどういうことかと
身を持って湯川に見せてくれたような石神でした。
そして「献身」の意味が明かされていきます。
それはあっという献身でした。
いつ死んでもいいというくらい絶望していた石神は
その見事な頭脳を愛のために使い果たしました。
真相を暴いても誰も幸せにならない。
雪山で湯川に無言で伝えていた石神です。
しかし、
湯川は真相を隣人に語るわけです。
遂に、涙で現れた美しい隣人に
石神は驚くほどの叫びと涙で視聴者を一気に切なくさせてしまうのでした。
いつまでもかっこよく年をとらない湯川。
対して石神は大学に残りたかったのに両親の介護のために仕事をせざるを得なかった。
研究はどこでもできるから。
そう思いながら自らのしょぼくれた身を嘆き続けていたであろう日々。
この自信のなさげな高校教師という石神の風貌が
もう堤さんじゃないんですね。
上手かったわ~。
裁判の結末はどうなるかという点まではわからないけれど
松雪は元夫のひどさがわかるだけにまだ同情の余地はあるけれど
石神は、愛のためとはいえ、
関係のないホームレスを殺害してしまったという点が
重く受け取られそう・・・。
辛い・・辛い湯川の顔でした。
*****
そういえば、殺人事件の解決に協力してほしいと頼むと
即、断っていた湯川ですが
容疑者の元妻がとっても美しい人だと聞くやいなや
興味で乗り出していた湯川が妙にツボってしまいました。
ドラマのガリレオでは見たことないようなシーンでしたね!
この映画は本当に面白かった。
映画館で見た方は絶対満足していたと思います。
最後に制作、脚本で亀山千広と福田靖の名が出てきたわけで納得しました!
しかし「愛」が起こした殺人事件だったというのが
しかも天才と尊敬してやまない石神@堤真一がその犯人だったなんて
湯川の苦悩がとっても辛いところでした。
東野圭吾の原作ですが
被害者は憎むべき男。
元妻@松雪泰子にたかり、その娘をキャバクラに売ると嘯くような半端者であったわけで
最初から被害者は殺されても当然と何の同情も受けない状態です。
視聴者は一気に元妻に応援体制を敷くことになるのでした。
ですから隣の男@石神(堤)が何とかしてくれるとなったら
拍手でどうかうまくやってくれよと祈ってしまう。
そういう上手い仕掛けから映画は上々と滑り出していきます。
天才数学教師
数学の高校教師をしている石神の深い深い愛はその瞬間に全ての頭脳を
この美しい隣人に捧げることになります。
なぜかというと最後に明かされますが
人生に絶望して自殺寸前だった石神にある日、引っ越してきたとドアを開けた隣人が
とっても美しく、石神の自殺を思いとどませてくれたという経緯でした。
トリックは私も途中で単純なものだけ2つわかっていました。
それはホームレスの誰かが置き去りにした荷物を数秒間、きっちりと映していたことで
身代わりにされたということが漠然とわかっていました。
もう一つは、執拗に顔や指紋をつぶして被害者の身元を
わからなくしていたこと。
これにより、身代わりがあるんだろうなと
これもミステリーばかり読んでると自然とそういう発想がでますね(笑
ただ、どうしてもわからなかったのが
殺害日と隣人@松雪と娘の堅固なアリバイ。
どうやったのだ?って。それはナイショ、絶対に見たほうがいいです(笑
天才物理学者
湯川は石神と初めて出会った日を思い出し
そのベンチで感傷に浸りますが
4色のなんたらという法則の証明されているものが「美しくない」という石神の言葉に
ものすごい共感をおぼえ、初めてできた友人だったと回顧しています。
雪山が出てきました。
最近の右京さんの件が思い起こされ、寒そうなのと断崖絶壁に恐怖で
なんでわざわざこんなところにいくのかそういう心理が理解できない無粋な人間です。
でも友情はこういうところで培われるのです。
そして湯川は石神の深い苦悩を読み取りました。
湯川の論理とは正反対の極地にいる石神の論理。
愛するということはどういうことかと
身を持って湯川に見せてくれたような石神でした。
そして「献身」の意味が明かされていきます。
それはあっという献身でした。
いつ死んでもいいというくらい絶望していた石神は
その見事な頭脳を愛のために使い果たしました。
真相を暴いても誰も幸せにならない。
雪山で湯川に無言で伝えていた石神です。
しかし、
湯川は真相を隣人に語るわけです。
遂に、涙で現れた美しい隣人に
石神は驚くほどの叫びと涙で視聴者を一気に切なくさせてしまうのでした。
いつまでもかっこよく年をとらない湯川。
対して石神は大学に残りたかったのに両親の介護のために仕事をせざるを得なかった。
研究はどこでもできるから。
そう思いながら自らのしょぼくれた身を嘆き続けていたであろう日々。
この自信のなさげな高校教師という石神の風貌が
もう堤さんじゃないんですね。
上手かったわ~。
裁判の結末はどうなるかという点まではわからないけれど
松雪は元夫のひどさがわかるだけにまだ同情の余地はあるけれど
石神は、愛のためとはいえ、
関係のないホームレスを殺害してしまったという点が
重く受け取られそう・・・。
辛い・・辛い湯川の顔でした。
*****
そういえば、殺人事件の解決に協力してほしいと頼むと
即、断っていた湯川ですが
容疑者の元妻がとっても美しい人だと聞くやいなや
興味で乗り出していた湯川が妙にツボってしまいました。
ドラマのガリレオでは見たことないようなシーンでしたね!
この映画は本当に面白かった。
映画館で見た方は絶対満足していたと思います。
最後に制作、脚本で亀山千広と福田靖の名が出てきたわけで納得しました!
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