05/09/2015 アルジャーノンに花束を 第5話
明らかに咲人が変わっていったあのシーンがもの凄く印象的でこのまま切り取って永久保存というところ。
それは、遥香と蜂須賀のキスを見た咲人の茫然とした苦悩のシーン。
Pさん、スゲぇ!うますぎる!
「アルジャーノンに花束を 第5話」
先週が覚醒だとしたら、今週は成長段階にある咲人の心。
知的能力は大学レベルに達しても
情緒的には小中学生とのことでした。
そうは言っても5話を通して見ると、幼少から青年まで網羅していた咲人@山下。
この変化の様子がうまいんだな・・
それにしても、暗算やてきぱきした電話応対など
デキる咲人@山下に柳川@窪田も檜山@工藤も目が真ん丸。
竹部は子供の成長を喜ぶお父さんになり切っていて
ファミリーってこんな感じだよね~というしみじみ感を味わいました。
難しい書物を読みこなし、数式を解き、
知識と知性を手に入れた咲人ですが、
本人には戸惑いがありました。
それは遥香への思い。
アルジャーノンママと慕っていた世界で一番好きな女の子は
大好きなお母さんや幼稚園の先生を思うのと愛の形は似ているけれど
しかしこれはクリムトの接吻に描かれるような愛なのだろうか。
桜の花びらが舞い降りた手を握ってみたけれど咲人にはよくわかりません。
けれどそばにいたら絶対的に楽しい大好きな人という本能的なものがあり、
それだけは咲人の思いを超えた強い衝動のようです。
そして二人だけの世界を意味するドライブデートを取り付けるのでした。
その前段階に、蜂須賀部長が咲人にプレゼントしたハチロクのスポーツカーがあります。
真っ赤なポルシェじゃなくて赤いスポーツカー。
こんな目立つ車で女の子を助手席に乗せて運転するというのは
オーラビシバシのPさんだからこなれ感でカッコいいのであり、
普通にはちょっと気恥ずかしい気が・・。
でも、あえてこの車にしたのは息子にあげるはずだったから。
蜂須賀部長の息子もきっとイケメンだったのでしょうねえ。
そんな夢の世界を咲人に実現してほしかったのか。
そして咲人は順調に運転免許を取ったのでした。
その行動の源は蜂須賀部長の示唆に富んだ言葉。
ホーキング博士の言を借り、
人は人生が公平じゃないことを悟れるくらいに成長しなくてはならない。
人は成長してこそ意味がある。
知性を磨かずに怠惰な人生を生きるなど何の意味もない。
何の意味もない、と繰り返す咲人ですが知性を磨くというその方面では確かに大きく成長しました。
そして今週も群像劇のような花屋グループ&梨央・舞の5人が楽しいのでした。
講習いっぱい受けてハンコもらいましたと誇らしげに見せる咲人にあんぐりの皆がおかしかったり、
ゲームで勝負したり。
梨央は咲人が遥香とデートする話を聞かされ曇りますが、
「オレとか俺とかオレとか」の檜山に癒されていきます。
梨央の脳が委縮していく病気は秘められていましたが
舞がついにばらしちゃいました。
驚愕の檜山が梨央に対して淡い恋から強い同情と愛情に変化していきそう。
咲人は大好きな遥香とドライブデートをするために
デートのハウツー本を読み、バラの花束を用意していましたが
誘いに行った時に、蜂須賀部長と遥香のキスを目撃してしまいました。
それは蜂須賀が遥香を好きな咲人の心を受け入れてほしいと要求し
そのご褒美のキスといった不純なモノでした。
自分を好きな遥香を利用するまさに悪魔のような蜂須賀のキス。
しかし咲人には遥香に裏切られたような苦しい思いが襲ってきます。
このPさんの心の機微が秀逸すぎて・・切なさマックスで・・涙があふれそう。
胸打つシーンでした。
遥香に個人教授してもらっていた咲人はおそらく講義などは不要なくらいの能力を持っていたでしょうから
ひたすら遥香の顔を見ていれば幸せだったのですよね。
数式の最後をささっと書いてしまってましたし、こんな程度集中しなくてもできると言ったわけで。
この時の咲人は、
クリムトの接吻を見たあとだったから
好きという感情と愛を絡めて接吻すること、つまりキスすれば恋人のような
一気に感情のレベルを駆け上ったようなアンバランスなところにあったようです。
だから「あなたにキスしたい」といきなり言い出したのは吹き出しますが
好きにもいろんな様態があると説明した遥香も明らかに戸惑いがありました。
自分を純粋に好きでいる咲人を傷つけるようなことはしたくないと心で闘っているわけです。
そして咲人の落として行った花束を机に置き、ただただ咲人の心を思いやるのでした。
さて、遥香を誘っていたのにもうできないと悟った咲人は
梨央をドライブに誘います。
寂しかったからと正直に告白し、
なぜ自分ではだめなのかと水際で遥香の名を叫ぶ咲人。
そんな咲人にかがみながら梨央はキスをし、
二人濡れながらハグしあうのでした。
***
博士が遥香の気持ちを利用して、ずるい・・ハカセ悪い・・と先週叫んだ咲人ですが
今週は、梨央の気持ちを「利用」した形になり
咲人も悪い人の一歩を踏み出したようなラストシーンでした。
予告ではなんとベッドのシーンがあり、いつの間にそっちをオベンキョウしたのか
びっくらでしたけど。
そして、見下すという感情を見せつけている様子も描かれています。
これからは仲間たちと一歩離れたところにいる咲人になるのでしょうね。
それにしても咲人の目覚ましい知性の獲得には驚くばかり。
ちょっと書物を読み、ちょっと数式を操りという段階があっという間に来てしまうのですねえ。
それでいて、情緒はまだ子供。
たどたどしくしゃべる時と、きりりとした口調が交差し、
その一方で歩き方はまだ幼さの揺れ揺れしている状態。
あどけなくほほ笑むときと、目に鋭さが宿るとき、
このアンバランスがちゃんと計算された演技なんですよね。
さすがPさん、おそらくたくさん悩んだと思うのですがきっちり遠くまで見越した様子がうかがえ
演技者としても一歩、抜けた気がします。
そして今週も花が咲きました。
咲人のお父さんは病気で亡くなっていたのですね。
竹部はお父さんから託されて咲人を預かったのでした。
父親代わりにたくさんの愛情をかけてくれたと言う気がします。
さて、お父さんの口癖が花は愛の証というもの。
たくさんの愛が花という形にかわり、誰かから誰かへと渡っていく。
そういう意味で花屋さんは愛を伝言するとっても美しい仕事。
いいお店で働けていた咲人は実に幸せな日々だったに違いありません。
しかし知性を得たことで人の心の裏を読み
孤独を感じていくこれからの咲人はどうなのでしょうか。
自分ではどうにもならないことがこの世にはたくさんあることを
また知ることになりそうです。
Pさん、スゲぇ!うますぎる!
「アルジャーノンに花束を 第5話」
先週が覚醒だとしたら、今週は成長段階にある咲人の心。
知的能力は大学レベルに達しても
情緒的には小中学生とのことでした。
そうは言っても5話を通して見ると、幼少から青年まで網羅していた咲人@山下。
この変化の様子がうまいんだな・・
それにしても、暗算やてきぱきした電話応対など
デキる咲人@山下に柳川@窪田も檜山@工藤も目が真ん丸。
竹部は子供の成長を喜ぶお父さんになり切っていて
ファミリーってこんな感じだよね~というしみじみ感を味わいました。
難しい書物を読みこなし、数式を解き、
知識と知性を手に入れた咲人ですが、
本人には戸惑いがありました。
それは遥香への思い。
アルジャーノンママと慕っていた世界で一番好きな女の子は
大好きなお母さんや幼稚園の先生を思うのと愛の形は似ているけれど
しかしこれはクリムトの接吻に描かれるような愛なのだろうか。
桜の花びらが舞い降りた手を握ってみたけれど咲人にはよくわかりません。
けれどそばにいたら絶対的に楽しい大好きな人という本能的なものがあり、
それだけは咲人の思いを超えた強い衝動のようです。
そして二人だけの世界を意味するドライブデートを取り付けるのでした。
その前段階に、蜂須賀部長が咲人にプレゼントしたハチロクのスポーツカーがあります。
真っ赤なポルシェじゃなくて赤いスポーツカー。
こんな目立つ車で女の子を助手席に乗せて運転するというのは
オーラビシバシのPさんだからこなれ感でカッコいいのであり、
普通にはちょっと気恥ずかしい気が・・。
でも、あえてこの車にしたのは息子にあげるはずだったから。
蜂須賀部長の息子もきっとイケメンだったのでしょうねえ。
そんな夢の世界を咲人に実現してほしかったのか。
そして咲人は順調に運転免許を取ったのでした。
その行動の源は蜂須賀部長の示唆に富んだ言葉。
ホーキング博士の言を借り、
人は人生が公平じゃないことを悟れるくらいに成長しなくてはならない。
人は成長してこそ意味がある。
知性を磨かずに怠惰な人生を生きるなど何の意味もない。
何の意味もない、と繰り返す咲人ですが知性を磨くというその方面では確かに大きく成長しました。
そして今週も群像劇のような花屋グループ&梨央・舞の5人が楽しいのでした。
講習いっぱい受けてハンコもらいましたと誇らしげに見せる咲人にあんぐりの皆がおかしかったり、
ゲームで勝負したり。
梨央は咲人が遥香とデートする話を聞かされ曇りますが、
「オレとか俺とかオレとか」の檜山に癒されていきます。
梨央の脳が委縮していく病気は秘められていましたが
舞がついにばらしちゃいました。
驚愕の檜山が梨央に対して淡い恋から強い同情と愛情に変化していきそう。
咲人は大好きな遥香とドライブデートをするために
デートのハウツー本を読み、バラの花束を用意していましたが
誘いに行った時に、蜂須賀部長と遥香のキスを目撃してしまいました。
それは蜂須賀が遥香を好きな咲人の心を受け入れてほしいと要求し
そのご褒美のキスといった不純なモノでした。
自分を好きな遥香を利用するまさに悪魔のような蜂須賀のキス。
しかし咲人には遥香に裏切られたような苦しい思いが襲ってきます。
このPさんの心の機微が秀逸すぎて・・切なさマックスで・・涙があふれそう。
胸打つシーンでした。
遥香に個人教授してもらっていた咲人はおそらく講義などは不要なくらいの能力を持っていたでしょうから
ひたすら遥香の顔を見ていれば幸せだったのですよね。
数式の最後をささっと書いてしまってましたし、こんな程度集中しなくてもできると言ったわけで。
この時の咲人は、
クリムトの接吻を見たあとだったから
好きという感情と愛を絡めて接吻すること、つまりキスすれば恋人のような
一気に感情のレベルを駆け上ったようなアンバランスなところにあったようです。
だから「あなたにキスしたい」といきなり言い出したのは吹き出しますが
好きにもいろんな様態があると説明した遥香も明らかに戸惑いがありました。
自分を純粋に好きでいる咲人を傷つけるようなことはしたくないと心で闘っているわけです。
そして咲人の落として行った花束を机に置き、ただただ咲人の心を思いやるのでした。
さて、遥香を誘っていたのにもうできないと悟った咲人は
梨央をドライブに誘います。
寂しかったからと正直に告白し、
なぜ自分ではだめなのかと水際で遥香の名を叫ぶ咲人。
そんな咲人にかがみながら梨央はキスをし、
二人濡れながらハグしあうのでした。
***
博士が遥香の気持ちを利用して、ずるい・・ハカセ悪い・・と先週叫んだ咲人ですが
今週は、梨央の気持ちを「利用」した形になり
咲人も悪い人の一歩を踏み出したようなラストシーンでした。
予告ではなんとベッドのシーンがあり、いつの間にそっちをオベンキョウしたのか
びっくらでしたけど。
そして、見下すという感情を見せつけている様子も描かれています。
これからは仲間たちと一歩離れたところにいる咲人になるのでしょうね。
それにしても咲人の目覚ましい知性の獲得には驚くばかり。
ちょっと書物を読み、ちょっと数式を操りという段階があっという間に来てしまうのですねえ。
それでいて、情緒はまだ子供。
たどたどしくしゃべる時と、きりりとした口調が交差し、
その一方で歩き方はまだ幼さの揺れ揺れしている状態。
あどけなくほほ笑むときと、目に鋭さが宿るとき、
このアンバランスがちゃんと計算された演技なんですよね。
さすがPさん、おそらくたくさん悩んだと思うのですがきっちり遠くまで見越した様子がうかがえ
演技者としても一歩、抜けた気がします。
そして今週も花が咲きました。
咲人のお父さんは病気で亡くなっていたのですね。
竹部はお父さんから託されて咲人を預かったのでした。
父親代わりにたくさんの愛情をかけてくれたと言う気がします。
さて、お父さんの口癖が花は愛の証というもの。
たくさんの愛が花という形にかわり、誰かから誰かへと渡っていく。
そういう意味で花屋さんは愛を伝言するとっても美しい仕事。
いいお店で働けていた咲人は実に幸せな日々だったに違いありません。
しかし知性を得たことで人の心の裏を読み
孤独を感じていくこれからの咲人はどうなのでしょうか。
自分ではどうにもならないことがこの世にはたくさんあることを
また知ることになりそうです。
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