間違ってもドラマとしての深みなんてものを求めてはいけません。
しかし、だるま芸者(←初めて知った/勉強勉強)とか三助とか、そこはかとなくエロいのに
ともかくがはがは笑えると言うのがスゴイよね。
「神の舌を持つ男 第1話」いわゆる「堤ワールド」ってやつですね。
「SPECK」や「TRICK」の匂いがしましたが、
あたしは「STAND UP」なんかも記憶に連動して楽しみました。
さて、2サス女王の片平さんをお迎えしたので
「2サス」連呼にはうんざりしたけれど
木村文乃の役名が「甕棺墓」(かめかんぼ)というすんごい名前には恐れいりました。
この文字感覚が堤監督の持ち味か。
ともあれ、木村さんは今回骨董商の役柄なのね。
鑑定団ばりの鑑定眼も披露してほしいものです。
向井さんがメロメロになった芸者(ミヤビ)は、
おそらく(ナオカナに出てた)あたしの苦手なあの人なんだと思うのですが
でも向井さんが舌の感覚を失くすくらいの透明感という意味では合っているキャストかもしれない。
で、この向井さん「蘭丸」が絶対舌感の持ち主という設定。
食事中もいちいち分析してたら人生の楽しみが消えそうで気の毒なのだわ。
でも本人は嬉々として空気や水やそれぞれの舐めたものを分析していたからそれはそれでいいのか。
そしてもう一人、突っ込み担当が佐藤二郎さん(宮沢寛治:宮沢賢治を愛する?)で
冷静にさらっと解決の方に引っ張っていく模様。
地味ながらもいてくれると安心な方。
環境省の役人殺人事件が起こり、
まるっとお見通し・・・じゃなくて
「事件の謎はこの舌が味わった」という蘭丸の決め台詞で終わるのでした。
シアンの毒で殺される夢を見たことで部屋をつぶさに調査し、
枇杷のタネを見つけたことが事件の突破口になりました。
畳や布団をなめたりと気持ち悪くて大変な役ですね(笑
片平女将は、ポンプの故障で温泉がひけなくなったのに水道水に入浴剤を使用してごまかして
営業を続けていたのでした。
それが環境省の役人にばれてしまったことで殺害。
温泉の成分を分析した蘭丸の舌が解決と言う道筋でした。
回想のなかの火野正平の三助ぶりと
その気持ちよさに身もだえする女性たちにひたすら爆笑。
このエロ大サービスも堤監督の心意気なのかもしれない。
これを見たあとの向井さんの三助シーンは
爽やかでまったくエロく見えないのが惜しくも有りおかしくもあり。
しかもふんどしに成分を書いているのがくすくすとまた笑えるのでした。
向井さんにとってこの役は
相当な崖から飛び降りる境地(←どっかで聞いたような)だったのではと想像に余るのですけど
やりたい放題の堤節を体当たりで演じてほしいものです。