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最後まではっきりしませんでした。答えは簡単には出せないでしょうけど・・どうしたものか??
話題沸騰というかね、JALの経営危機援助の一部にOBの年金問題をもってきたのが

そもそものネットの炎上なんですね。

番組をみていたら

根っこの深さには「親方日の丸」があったということと

半官半民という特殊な会社と政治家との癒着?も含み

まだまだ闇がど~んと沈んでいます。


*****

JALは日本の翼として世界を飛んできましたが

JASと統合し、規模拡大したあたりから

8つの労働組合があり、

客室乗務員の人権侵害中傷ファイルなどの存在が発覚など

派閥争い、内紛問題、航空機トラブルと

経営悪化へ向かう要素はたくさんありました。

04年の有利子負債が2兆989億円。

06年に西松社長が就任しました。

財務出身、派閥争いには無縁というクリーンさが良さそうに思えます。

コスト削減、6000人のリストラで07年には698億円の経常利益を達成しました。



JALの自主再建を目指して立ち上がった西松社長は

自らはバス通勤でしたし、噂だと年収800万だそうです。

個室をもっていた役員たちは大部屋に移動して相部屋状態ですが

それでも広々としたもんです。

意識改革しようと西松社長は従業員を回り危機の共有で対話を繰り返してきました。


親方日の丸という感覚がどういうものかといいますと

国がなんとかしてくれるから

経営努力しなくてもたとえ赤字でも、

空のブツを飛ばせばいいというところでしょうか。

ノンフィクション作家の柳田さんや工学院の教授などが指摘してましたが

結局は経営陣の時代遅れな対応が経営を逼迫させているということです。


この改革の遅れと大不況が重なり、再びの危機、

09年上期は1144億円のマイナスとなりました。

制度を変えても意識が変わらないとダメだという西松社長ですが

自主再建を諦めたようです。


そして国が乗り出しますが

前原国土交通大臣はタスクフォースという再建チームを100人ほど投入して

自主再建を目指しました。

JAL内部の資産査定などあぶり出しをしたようですが7422億円の債務超過。

2500億円の融資と、1800億円のつなぎ融資が必要という最終報告です。

主要銀行には債権放棄と繋ぎ融資を求めていますが拒否されていました。

予想以上の数字に2ヶ月で解散。

迷走でした。

これにて公的関与を決断。

再建をたくされたのは企業再生支援機構。


大臣たちが集まっていましたがそれは話し合いの場だったそうです。

1000億円規模のつなぎ融資がないと人件費さえも払えないほど逼迫しているJAL.

しかし航空会社は一社でいいとか年金不払いは信頼を欠くなど

大臣たちの考えも一致していません。


年金の減額にはOBたちの2/3の同意が必要と言っていましたが

公的年金の上にある企業年金と退職金に4.5%の利回りがついているのです。

この利回りを少し下げさせて欲しいという話なのですが

OBたちが険しい顔で納得していません。

年金受給当事者の思いもわかるし、

かといって経営逼迫に税金投入なので納税者の納得が得られないという

前原大臣は苦渋の顔。

最終的には西松社長に再び預けられてしまいました。



そして地方空港の廃止。

国内には151路線があるそうですが45路線の廃止を検討しているとのこと。

複雑なからくりがありましたが、そのなかの福島飛行場にライトを当てていました。

JALは年間1000億円の税金を国に払っていますが

その税金を使って地方に飛行場を作るのが国。

政治家の絡みで飛行機を飛ばさざるを得ないというしがらみがありました。

利用者が少ない福島ですが、福島市は仙台の方が近く、

郡山市からは車で40分と遠くて不便。

誰も利用しない空港です。がらがらでした。

なぜ作られたかというと福島は空港がないということで

東北六県の知事で疎外されたことがあったそうで、

当時の松平知事が俺は作ると言った、このツルの一声から始まっていたとのこと。

バカみたいなことですが実話です。

運輸省も大蔵省も金がないからと設置を認めてくれないが、

1978年の計画書に設置すると書いてありました。

空港誘致運動ですが、ここにくるまでの陳情と接待が凄かったようです。

元運輸大臣の山下さんは福島は他の県よりも誘致に真剣で熱意があったと証言しています。

写真がありましたがものすごい人が旗を振り、横断幕が掲げられ

大歓迎されています。

昭和61年に許可が下りました。

しかし飛んでみたら需要は予測の1/3以下。

他にも静岡、神戸、松本の3路線の廃止を決定してます。


フライト後にも機長の挨拶がありましたし、

乗客たちも乗務員たちの努力を認めていました。

空港内では機長が子供にシールをあげてちょっとした宣伝をしていましたが、

パンフレットに一言メッセージを添えたりと

お客獲得に必死になってきている様子もありました。

世の中の変化のスピードについていけてなかったという反省が機長からでています。


そして年金問題です。

西松社長はOBたち1500人を前に丁寧に説明し

理解を得ようとしたようです。

退職金と企業年金の利回りの4.5%を1.5%にしてほしいというものでした。

納得できない人と、丁寧でわかりやすかったという人も。

この程度なら半年前にできたという話も聞かれました。


******

最後の年金の結論がまだ出せてないようですが

そうするしかないでしょうね。

会社が消えたら年金どころじゃないですしね?違う?


ただ、けっこうな金額なんですって。

どこかで見ましたが月額48万から3割の減額だそうです。

それでも一般の年金受給者からはるかに上回る金額です・・・。


長い間、何百人もの命を預かって運航してきたパイロットなどは

神経をすり減らした分だけ、そして

高い掛け金を払った以上、相応の年金を貰いたいところでしょうしね・・・。


言い分はわかるのですけど、

お互いに歩み寄る事が西松社長の願いでした。

この社長の顔が苦しそうでお気の毒でした。



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