04/15/2010 Mother 第1話
7歳の子が赤ちゃんポストを知っているのが驚きました。逃避行で運命がどう変わるのかドキドキの始まり。
鈴原奈緒(松雪泰子)は、30歳半ばに至るまで恋人も作らず結婚もせず、

室蘭の大学でひたすら渡り鳥の研究に励んでいた。

そんな中、突然大学の研究室が閉鎖され、奈緒は仕方なく近隣の小学校で理科の教師となった。


ある日、産休の教師の代わりに一年生の担任を任された奈緒は、

クラスの中で浮いた存在の道木怜南(芦田愛菜)と出会う。

幼いくせに、どこか自分を見透かしているような怜南が苦手だったが

怜南は無愛想な奈緒のことを慕ってきた。


風変わりな怜南と接しているうちに奈緒は気づく。

彼女の身体にいくつか痣があることを。

それが何を意味するのか、奈緒は直感でわかった。

周囲の大人たちは見て見ぬフリをしていた。

始めは奈緒も傍観する大人の一人だった。

だがそんな奈緒がある事件をきっかけに重大な決意をする。

怜南を誘拐し彼女の母親になることを・・。



好きなものノートを書いてる子。

それだけで現実の悲惨さを想像させるのですが

夢想癖のある子はこの年頃には多いからなんとなくスルーしそうです。

でもノートに書いていたのは心から欲したものだったのでしょう。


冒頭でマフラーを見たことがあるかと怒鳴りつけるおじさんがいますが

母親がようやく怜南のものだとうなずきました。

おじさんが悲痛な顔で捜索に行くシーンから始まりますがこれは実はラストの伏せんです。


怜南は母親と母の恋人と三人暮らし。

母親がパートに出て行ってもテレビゲームをしている若い男。

顔が強張る幼い怜南ですが「すず」というハムスターの世話をすることで

ようやく自分を保っているようです。

このシーンからこの幼い子が怯え、遠慮しながらも生き延びる術を探る様子も見え

不憫でたまりません。


怜南からは痣が見え、虐待されている事は明白ですが

誰もがそのことに触れず、怜南の悲惨な生活は続いているようです。

ある日は眼帯でした。

殴られたといわせず公園でボールが当たったことにしたようです。

虐待されてる子はまず親をかばうというその通りの展開が見られます。

ただ保健の先生だけは発育の悪い栄養失調の怜南のことを気にかけ

児童相談所にも通告しています。

しかしきちんと調査もせず、確たる証拠を持って来いと随分タカピーな態度なのです。

税金で子供を守る仕事をしてるはずなのに何をしているのだ。

全く頼りにならないお役所仕事。

まるで昨今の虐待の事情を見逃した児童相談所そのものではないですか。


ある日は黒いゴミ袋に入れられていました。

母親が気づき、外から結ばれていたこともわかっているはずなのに

怜南がカクレンボをしたと笑いながら言うのが涙を誘います。

どれほど恐かったでしょう。

しかしこれはまだ良かったのです。


何かの気まぐれで怜南に口紅を塗る母の恋人。

そんなシーンを目撃した母親は怜南に激しい嫉妬をし叩き続けました。

そしてゴミ袋に入れ、本当にゴミ置き場に置いてどこかへ行ってしまったのです。

戦慄。

中の酸素がなくなったら確実に死ぬでしょうし室蘭のこの時期は氷点下になるのでは?

確か、似たような虐待で死亡した例がありましたね。

実に世相を反映したドラマです。



そして奈緒が動きました。

なぜか自分を慕ってくる子。

うるさい子供は嫌いとつれなくしてもそれでもまとわりついてきた子。


どこに行きたいと尋ねられ、「サッポロ」の赤ちゃんポスト。

7歳でも入れるかという子がここにいるのです。

怜南がポストで何かを探ったり、図書館で調べていたことがありましたが

この「赤ちゃんポスト」の記事でした。

7歳で「赤ちゃんポスト」を知っていたというそれほどの境遇を強いられていたのです。

かつて親に捨てられたという過去があった奈緒には不意に激しい母性が宿ったようです。


私、あなたのお母さんになろうと思う。

怜南に誘拐しようと思うとささやきました。


怜南、お母さんていえる?

あさって、四月1日はエイプリルフールでウソをついてもいい日。

そしてそのウソはずっと言い続けないといけない。

できる?怜南。

「お母さん、怜南のお母さん」

抱きついてきた子のなんと可愛いこと。

奈緒は激情だけで動いてしまったのか・・

よく考えると学校問題などはどうするのかと心配になりますが・・


とにかくその日は確実にやってきてプランを決行。

防波堤に立った怜南を見たおじさんが危ないと声をかけていますが

それを目撃させるのが目的でした。

手袋が海に浮かんでいましたが、落ちたことにしたのでしょう。


その間に奈緒は男の子のような洋服を揃えています。

二人は見事に母と男の子に変身し、寝台列車に乗り込むところ。

奈緒を見て声をかけた週刊誌の人がいましたが

この人が怪しんで二人を追及するのが心配です。


とにかく逃避行は始まりました。

怜南には新しい名前をつけることにしますが

継美ということになります。

怜南の好きな渡り鳥といっしょ、つぐみ・・・。

すぐに気に入りました。


室蘭では怜南の捜索が続いています。

それは大きく海難事故として扱われていました。

事の大きさに身震いしますがそれでも後にはひけません。


***

このドラマも秀作でしたね!!

見逃せないいいドラマになりそうです。


火曜10時の「八日目の蝉」と同じような展開ですが

「誘拐」と「逃避行」が共通項です。

さらにこちらには「虐待」を入れたことで

ある意味警鐘を鳴らしたともいえます。

高畑淳子さんが両方に出演しているのも興味深いですね。


そしてどちらも幼子ですが「学校」という問題があるわけで

これがどのように展開されていくのか興味があります。

そして最終的に継美が幸せになる結末を期待しています。


それにしてもこんな小さい子を殴ったり、

我が子に嫉妬したり、

親として情けない人たちに少しでも響くものがあることを祈るばかりです。


子役の芦田愛菜ちゃん、かわいかったですね。天才です。

そして松雪さんもあのクールな印象から母性へと変わる姿がまた謎めいてステキです。

次回が楽しみです。

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