06/03/2010 Mother 第8話
好きでも嫌いでもないよ。もうママじゃないから!娘から三行半食らって退場したものの憤懣を警察に
ぶつけるところが浅い女です・・。
奈緒(松雪泰子)は継美(=怜南、芦田愛菜)に会いに来た仁美(尾野真千子)を

ギリギリのところで制止する。

しかし襖の向こうにいる怜南に「ママとぎゅうってしよ?」と優しく声をかける仁美は、

怜南を虐待していた彼女とは別人のようだった。


そのころ駿介(山本耕史)は昔の仁美と怜南を知る克子(五月晴子)を訪ねていた。

「仁美ちゃんみたいにいい母親はなかなかいない」という克子に駿輔は驚く。

いったい仁美と怜南に何があったのか?


2003年、仁美は数ヶ月の怜南と夫・健史と幸せな生活を送っていた。

数年後、女手ひとつで怜南を育てることになった仁美は次第に孤独を感じるようになっていた。

そんな時に出会ったのがスナックを経営する浦上(綾野剛)だった。


仁美の優しい言葉に、ついに怜南は襖を開けて自分から姿を現す。

たまらず怜名を抱きしめる仁美。

怜南も「ママ」と言って仁美の体に腕を回した。

その様子をただ悲しく成す術もなく見守る葉菜と奈緒。



怜南、葉菜、奈緒・・

偶然なのか登場人物の名に「な」が多いですね。

これには何か理由があるの?


今週は仁美の巻でした。


夫の死により母子家庭となって生活に疲れていく仁美。

同級生たちが遊んでいるのに自分は子供のために働かないといけない。

保育園は遅くなる母にいい顔をせず

パーティに招いたママ友は父がいないからしつけがなってないと嫌味を言う。

ゆっくりゆっくりと幸せな母と子を蝕んでいく周りの人たち。

海辺で怜南を置いていこうとしたこともありました。


いつの間にかつぐみ(怜南)は押入れから飛び出し、

仁美の「ぎゅーっとしよう」に応えるように

抱きしめられますがその手も背中に回しています。

葉菜も奈緒もこの二人の様子に言葉もなく見つめているだけ。



いつしか幸せな母子にほころびはやってきます。

気晴らしに訪れたスナックで知り合った男が

これまでの淋しい仁美を再び若やいだ日に戻してくれますが

しかし、怜南のことが疎ましくなっていくのです。


子供をおいて旅行に行くなど普通に考えられないのでしょうが

男に合わせてしまった母親。

それでも心配な仁美は電話で怜南の様子を聞くなどまだ母親らしさが残っています。

ママが幸せなら怜南もうれしいよね。でも大粒の涙をこぼす母なのでした。


しかし仁美の留守中に男が怜南を虐待していることに気づき愕然としながらも

放置してしまう母親。

下着姿で押入れで泣いていた怜南。

突き指したときには

怜南は滑り台で怪我したと咄嗟に知恵を働かせますが

仁美は怜南のせっかくのSOSに知らないふりで応じました。

母をまじまじと見つめる怜南が不憫でなりません。

またある時は首を絞められた様子・・。


近所のオバサンはただの好奇心だけ。

決して二人に同情して善処しようなどしてくれてません。

仁美自身もかつて面倒見てもらった克子さんに

もうダメかもしれないと手紙を書きますが

そこで破ってしまうのでした。


怜南は「ママ、助けて」と訴えます。

怜奈を抱きしめて走り出す仁美は歩道橋から飛び降りようとしますが

抱きついてくる怜南にそれも諦めました。


そして男の虐待にあわせて

自分も虐待を重ねていく母親・・・。

男との時間を持つためにお金を渡し平気で怜南を外に追い出すようになります。

ついにはゴミ袋に入れてゴミ集積所に出してしまったのでした。



ママ、怜南は天国に行ったの。

もういないの。

私はつぐみ。鈴原つぐみ。

このお母さんとこの家で暮らしているの。


(好きなものノートに)なんでママを書いてくれないの?

あのね。

好きでも嫌いでもないよ。

もう・・・ママじゃないからね。


驚く大人三人ですが、仁美は怜南を抱きしめたあと

無言で去っていきました。


「お母さん」と奈緒を呼ぶつぐみに

「笑わなくていいの。泣いていいんだよ」と抱きしめますが

仁美に決別を告げたつぐみの辛い胸の内を理解できるのは

奈緒だけかもしれません。・・・号泣です


奈緒は仁美に語りかけます。

母と子は温かい水と冷たい水がまざりあった河を泳いでる。

抱きしめることと傷つけることの間に境界線はなくて

子供を疎ましく思ったことのない母親なんていない。

子供をひっぱたこうとしたことのない母親なんていない。

河の外から罵る者たちがまた一つ母親たちを追いつめ

溺れさせるんだと思います。


それでも怜南をゴミ袋に入れて捨てたのは仁美。

どうなってしまうか考えなかったのですか?

目を背けたら子供はそこで死んでしまう。

子供は親を憎めないのだから。


奈緒は投げやりな仁美に

もしも怜南がぬくもりのなかで育てられるなら

あの子を愛して心から抱きしめるならお返ししますと言います。

ただ怜南の幸せのためだけに奈緒も母親として訴え、

時間をかけて母と娘の間を取り戻してと言うのでした。

しかし怜南に捨てられた母はもう遅いと怒りで去っていくのみです。

その背中にむかって

「私、あの子のお母さんになります」と叫ぶ奈緒でした。

仁美はその足で駿輔の元に行き、室蘭までの旅費を借りています。



芽衣は婚約者に電話をしますがその母親に取り次いでもらえません。

非情な家庭だということがよくよくわかるシーンでした。

一方籐子は未だに養子縁組解消の届けを出さずにいます。

そこで奈緒たちが葉菜のところにいると聞き、あの子は「帰って行った」とつぶやきます。


葉菜は女医に偽の診断書を書くのは犯罪だと告げられていますが

それは「届けたいものと持ち去りたいもの」があるからということです。


鏡にむかう娘の髪をとかしながら

結婚するときまではずっと一緒だからね。絶対に離さないからという母。

私たちは一緒に生きていくの。

明日の明日の明日の・・ずっと先の話だけど。


室蘭に帰った仁美のもとに

刑事達が虐待の実情を聞きに訪れます。

「怜南は死んでいません。誘拐されたんです」と応える仁美・・・。


***


母子家庭はたくさんありますが

虐待になるのは男の存在が浮上してからというのが圧倒的のようです。


仁美も怜南を虐待する男に驚きますが

その後、取り繕うように男を手放すまいとし、

そして自分も虐待に加担していきました。


近所の人たちも知っていながら親身に心配してくれるわけではありません。

まさに

「河の外から罵る者たちがまた一つ母親たちを追いつめ

溺れさせるんだと思います。」と

奈緒の言った通りでした。


何も知らないくせにと仁美は激昂しますが

誰が最も犠牲者なのか

もう判断すらできなくなっています。


亡くなった夫が保険でも残してくれていたら・・

生活に余裕があればまた違ったかもしれません。

でもまだ遊びたい年齢の仁美には

どんな「もしも」があっても男が現れ、

結果は同じだったような気がしないでもありません。


昔は良い母だったのにと克子さんは語ってくれてますが

すぐそばにある落とし穴にはまったとしか思えない仁美の変化でした。


つぐみが母の背中に手を回してあげますが

それはお別れの意味だったようです。

もうお母さんじゃないからと告げるつぐみのなんという辛い気持ちでしょう。

この芦田愛菜ちゃんの演技力の凄さにただただ驚きます。


それにしても誘拐と言ってしまった仁美には残念さが漂います。

きっと撤回してくれるとは思うのですが

母親として娘の幸せを思う深さが

これからの行動にて計ることができるでしょう。


来週まで待ちきれませんね・・




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