07/14/2010 ガイアの夜明け ニッポンの家族の行方(2)~“シニアの住まい”広がる選択肢~
高専賃って謎の略語でしたけど納得でした。しかし想像が付かない世界が分かり易いのは助かります。
60歳以上の高齢者専用賃貸住宅を略して「高専賃」というのでした。
似たようなのに「高優賃」というのもあるよね。(高齢者向け優良賃貸住宅)
今週は世界一の高齢化社会ニッポンの高齢者の住まいについての提案でした。
冒頭は有料老人ホームの見学ツアー。
お部屋の案内をしていますがキッチンは低くなっていて車イスでも使えるとか
ベッドは電動で起こせるようになっているとか、
介護の双方のメリットの面などを重点的に案内していました。
ここは「シニアメゾン鎌倉山」という老人ホームで
入居一時金は680万。利用料は月額20万だそうです。
次は高専賃の「ユーミーリビング辻堂」
一見リゾートホテルのような普通のマンションですが24時間対応管理があり、
入居一時金180万、夫婦二人部屋で月額利用料が29万(家賃・生活支援費)
食堂で三食も可能(別料金)
自分のために見学する人も、両親のために見る人も様々です。
両親の怪我や病気や老いに対して不安はあるものの
同居も拒否だし、かといって老人ホームなどの施設も嫌だという人は
親世代に至っては77%もいます。
狛江市にお住まいのアパレル経営石倉光二さん(49)はお子さんが3歳で可愛い盛りですが
高齢の一人暮らしのお母さん(80)も心配なわけで食事の心配や火を使うことの懸念などあります。
そのために安心できる住まいを探していました。
6箇所も見にいったけれど施設臭いのは嫌うようです。
それで高専賃の出番。
「Cアミーユ多摩川」というところに見学にいきました。
一見ワンルームマンションですが24時間対応の管理があるのが安心です。
高齢者の住まいと言ったらこれまでは自宅か有料老人ホームか
特別養護老人ホームなど施設関係に限られていました。
ところが近年一般の賃貸住宅で
高齢者専用賃貸住宅(高専賃)が新たな選択肢として加わったのでした。
その支援サービスには
24時間緊急対応・安否確認・食事、掃除などが含まれています。
さらに介護事業所を併設し、介護保険サービスが受けられるところも増えています。
その内容は、食事・入浴・排泄の介助・投薬、リハビリなどです。
石倉さんは高専賃のこちらの方が自由度が高くてお母さんに合っていると判断しています。
老人ホームだと消灯時間など規則があるようです。
このCアミーユ多摩川には自由を謳歌している高齢者がたくさんいますが
桑靖彦さん(93)はピアノを持ち込んで好きなときに演奏しています。
ここはワンルーム25㎡で、家賃管理費が128500円・生活支援費が31500円でした。
退職後、奥さんが亡くなり、子供たちのそばで一人暮らしをしていたが
三度の食事の支度が負担になってきてこの高専賃に決めたそうです。
生活支援に掃除と食事サービスがついています。
食事は食堂で三食とりますが別料金で一日1365円でした。
他にも温泉旅行に行く女性が映されましたが車を運転して颯爽と出かけてました。
桑さんはその後、社交ダンスに行き、ダンスを楽しんでいました。
このCアミーユ多摩川を運営するのは岡山のメッセージという会社です。
ここは全国に有料老人ホームを156箇所に展開し、売り上げ320億円の実績です。
この会長が橋本俊明さんですが医師でもあります。
介護保険をスタートした当時は自宅で過ごすための制度だったが
10年経ってみると自宅では過ごせないことがわかりました。
それなら老人ホームということになりますが、みな施設よりは自宅がいい。
そういうことで自宅にいる感覚の高専賃を作ろうとしたのが始まりです。
今後メッセージは毎年300戸の高専賃を建設計画しています。
群馬県のたまゆら火災は記憶に新しいですが犠牲者10人のうち7人は東京からの移住者でした。
東京の受け皿を地方に預けていたという側面が浮き彫りになった火災事故でした。
猪瀬副知事が深刻な高齢者の住宅問題にプロジェクトを立ち上げています。
東京都は民間業者に補助を出してケア付きの高専賃を促進しています。
目標は2015年までに6000戸。
これに乗ったのが学研ホールディングス。
学研は高専賃ココファン日吉を3月にオープン。
首都圏に7箇所の展開予定です。
ココファンではさまざまなタイプがありますが
モデル例として夫婦70㎡の1LDKで
家賃・管理費195500円、生活支援費32550円。
敷金・礼金 573400円。
クリニックを1Fに、その横には学研の学習塾。
隣の保育園からはココファンのお年寄りたちに遊戯を披露していました。
世代交流が学研の売りとのことです。
この学研の小早川さんが次に狙ってるのが北区駒込。
しかしここでは東京都の土地を借りる方式で入札制度があります。
ライバルは大規模マンション建設の大手ディベロッパー。
さらに高層住宅ができると聞いて付近住民の反対運動までが起きていました。
ここにやってきた小早川さんにご近所の女性が近付いていましたが
小早川さんの説明を聞いて逆に納得してくれたようです。
しかし総事業費は20億円。都からの助成は2億円どまり。
学研ホールディングスに出資を求めて役員会議に臨みました。
黒字化まで7年とは長すぎるといわれてますが競合する住宅はなく
逆に溢れている高齢者の受け皿だということで満室は約束されています。
社長はGOサインをだしました。
あとは入札に成功することがカギになります。
兵庫県のヴィラツルバミは、福祉法人あかねで、特別養護老人ホームの運営を母体に
新しく高専賃をオープンさせました。
その経営を任されたのが松本真紀子さん(35)
ワンルーム40㎡で、家賃86000円、生活支援金55000円、敷金礼金80万円。
全60戸の半分の30戸をオープン前に予約目標にし、
見学を受け付けていました。
結果は上々でしたがオープンを待ちきれずに入居してきた人がいる一方で
仮契約をキャンセルした人も。
それは老人ホームだと思い違いする家族の反対によるものでした。
コンサルの人を招いて対策を見てもらったところ、
説明のしかたがマンションの販売と同じだということに気づきました。
結果として、入居者の写真などをはり、高専賃の特色を分かりやすく出しました。
入居した後のイメージがつかみやすく、また家族も両親の過ごす状況を想像しやすくなりました。
そのおかげで新しい契約者を獲得となりました。
この高専賃は隣の有料老人ホームからヘルパーさんが出張してきて介護保険を利用できます。
入居者はこの制度で毎日30分の介護を利用しました。
内容は投薬と着替えの補助ですが、やってきた岡部さんは手際よく簡単な掃除から
話し相手までこなしています。
30分の利用でもけっこうな介護をしてもらえそうです。
食事は和食のテナントをいれました。一日3食1800円。
***
なるほどね~~~。
老いが進んだとき、何ができなくなるのかがどうしても分かりにくいのですが
たいていは家事、特に食事の支度が難しいという状況のようです。
なので、食事や掃除のケアが付いていて
何かあった場合に即対応できるというほかは
普通のマンションライフと同じというこの高専賃が急浮上したということなのですね。
老人ホームなどは団体行動なので
どうしても介護者主導になり、規則に縛られる生活なのでしょう。
元気な方などはそういう施設臭さを嫌うことも理解できました。
一つの選択肢ということですごく納得しましたね。
自分の事よりは両親をここに入居させたら?という想像が出来たのがよかったです。
さらに老人ホームなどよりはお安く入居できそうなのも良かったですね。
これから老人が急激に増えるということです。
2015年には400万人を超えるという世界一の老人大国ニッポン!
ですが、たいていの人は元気に老後を謳歌したいと考えているわけで
今こそニーズに合った供給を考える企業が勝ち組になるでしょう。
それにしても、アタシたちが老人になるころ、ウン十年以上も先ですけど想像もつかない・・
そのころ日本はどうなってるのでしょうね。
なんか怖いです・・。
似たようなのに「高優賃」というのもあるよね。(高齢者向け優良賃貸住宅)
今週は世界一の高齢化社会ニッポンの高齢者の住まいについての提案でした。
冒頭は有料老人ホームの見学ツアー。
お部屋の案内をしていますがキッチンは低くなっていて車イスでも使えるとか
ベッドは電動で起こせるようになっているとか、
介護の双方のメリットの面などを重点的に案内していました。
ここは「シニアメゾン鎌倉山」という老人ホームで
入居一時金は680万。利用料は月額20万だそうです。
次は高専賃の「ユーミーリビング辻堂」
一見リゾートホテルのような普通のマンションですが24時間対応管理があり、
入居一時金180万、夫婦二人部屋で月額利用料が29万(家賃・生活支援費)
食堂で三食も可能(別料金)
自分のために見学する人も、両親のために見る人も様々です。
両親の怪我や病気や老いに対して不安はあるものの
同居も拒否だし、かといって老人ホームなどの施設も嫌だという人は
親世代に至っては77%もいます。
狛江市にお住まいのアパレル経営石倉光二さん(49)はお子さんが3歳で可愛い盛りですが
高齢の一人暮らしのお母さん(80)も心配なわけで食事の心配や火を使うことの懸念などあります。
そのために安心できる住まいを探していました。
6箇所も見にいったけれど施設臭いのは嫌うようです。
それで高専賃の出番。
「Cアミーユ多摩川」というところに見学にいきました。
一見ワンルームマンションですが24時間対応の管理があるのが安心です。
高齢者の住まいと言ったらこれまでは自宅か有料老人ホームか
特別養護老人ホームなど施設関係に限られていました。
ところが近年一般の賃貸住宅で
高齢者専用賃貸住宅(高専賃)が新たな選択肢として加わったのでした。
その支援サービスには
24時間緊急対応・安否確認・食事、掃除などが含まれています。
さらに介護事業所を併設し、介護保険サービスが受けられるところも増えています。
その内容は、食事・入浴・排泄の介助・投薬、リハビリなどです。
石倉さんは高専賃のこちらの方が自由度が高くてお母さんに合っていると判断しています。
老人ホームだと消灯時間など規則があるようです。
このCアミーユ多摩川には自由を謳歌している高齢者がたくさんいますが
桑靖彦さん(93)はピアノを持ち込んで好きなときに演奏しています。
ここはワンルーム25㎡で、家賃管理費が128500円・生活支援費が31500円でした。
退職後、奥さんが亡くなり、子供たちのそばで一人暮らしをしていたが
三度の食事の支度が負担になってきてこの高専賃に決めたそうです。
生活支援に掃除と食事サービスがついています。
食事は食堂で三食とりますが別料金で一日1365円でした。
他にも温泉旅行に行く女性が映されましたが車を運転して颯爽と出かけてました。
桑さんはその後、社交ダンスに行き、ダンスを楽しんでいました。
このCアミーユ多摩川を運営するのは岡山のメッセージという会社です。
ここは全国に有料老人ホームを156箇所に展開し、売り上げ320億円の実績です。
この会長が橋本俊明さんですが医師でもあります。
介護保険をスタートした当時は自宅で過ごすための制度だったが
10年経ってみると自宅では過ごせないことがわかりました。
それなら老人ホームということになりますが、みな施設よりは自宅がいい。
そういうことで自宅にいる感覚の高専賃を作ろうとしたのが始まりです。
今後メッセージは毎年300戸の高専賃を建設計画しています。
群馬県のたまゆら火災は記憶に新しいですが犠牲者10人のうち7人は東京からの移住者でした。
東京の受け皿を地方に預けていたという側面が浮き彫りになった火災事故でした。
猪瀬副知事が深刻な高齢者の住宅問題にプロジェクトを立ち上げています。
東京都は民間業者に補助を出してケア付きの高専賃を促進しています。
目標は2015年までに6000戸。
これに乗ったのが学研ホールディングス。
学研は高専賃ココファン日吉を3月にオープン。
首都圏に7箇所の展開予定です。
ココファンではさまざまなタイプがありますが
モデル例として夫婦70㎡の1LDKで
家賃・管理費195500円、生活支援費32550円。
敷金・礼金 573400円。
クリニックを1Fに、その横には学研の学習塾。
隣の保育園からはココファンのお年寄りたちに遊戯を披露していました。
世代交流が学研の売りとのことです。
この学研の小早川さんが次に狙ってるのが北区駒込。
しかしここでは東京都の土地を借りる方式で入札制度があります。
ライバルは大規模マンション建設の大手ディベロッパー。
さらに高層住宅ができると聞いて付近住民の反対運動までが起きていました。
ここにやってきた小早川さんにご近所の女性が近付いていましたが
小早川さんの説明を聞いて逆に納得してくれたようです。
しかし総事業費は20億円。都からの助成は2億円どまり。
学研ホールディングスに出資を求めて役員会議に臨みました。
黒字化まで7年とは長すぎるといわれてますが競合する住宅はなく
逆に溢れている高齢者の受け皿だということで満室は約束されています。
社長はGOサインをだしました。
あとは入札に成功することがカギになります。
兵庫県のヴィラツルバミは、福祉法人あかねで、特別養護老人ホームの運営を母体に
新しく高専賃をオープンさせました。
その経営を任されたのが松本真紀子さん(35)
ワンルーム40㎡で、家賃86000円、生活支援金55000円、敷金礼金80万円。
全60戸の半分の30戸をオープン前に予約目標にし、
見学を受け付けていました。
結果は上々でしたがオープンを待ちきれずに入居してきた人がいる一方で
仮契約をキャンセルした人も。
それは老人ホームだと思い違いする家族の反対によるものでした。
コンサルの人を招いて対策を見てもらったところ、
説明のしかたがマンションの販売と同じだということに気づきました。
結果として、入居者の写真などをはり、高専賃の特色を分かりやすく出しました。
入居した後のイメージがつかみやすく、また家族も両親の過ごす状況を想像しやすくなりました。
そのおかげで新しい契約者を獲得となりました。
この高専賃は隣の有料老人ホームからヘルパーさんが出張してきて介護保険を利用できます。
入居者はこの制度で毎日30分の介護を利用しました。
内容は投薬と着替えの補助ですが、やってきた岡部さんは手際よく簡単な掃除から
話し相手までこなしています。
30分の利用でもけっこうな介護をしてもらえそうです。
食事は和食のテナントをいれました。一日3食1800円。
***
なるほどね~~~。
老いが進んだとき、何ができなくなるのかがどうしても分かりにくいのですが
たいていは家事、特に食事の支度が難しいという状況のようです。
なので、食事や掃除のケアが付いていて
何かあった場合に即対応できるというほかは
普通のマンションライフと同じというこの高専賃が急浮上したということなのですね。
老人ホームなどは団体行動なので
どうしても介護者主導になり、規則に縛られる生活なのでしょう。
元気な方などはそういう施設臭さを嫌うことも理解できました。
一つの選択肢ということですごく納得しましたね。
自分の事よりは両親をここに入居させたら?という想像が出来たのがよかったです。
さらに老人ホームなどよりはお安く入居できそうなのも良かったですね。
これから老人が急激に増えるということです。
2015年には400万人を超えるという世界一の老人大国ニッポン!
ですが、たいていの人は元気に老後を謳歌したいと考えているわけで
今こそニーズに合った供給を考える企業が勝ち組になるでしょう。
それにしても、アタシたちが老人になるころ、ウン十年以上も先ですけど想像もつかない・・
そのころ日本はどうなってるのでしょうね。
なんか怖いです・・。
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