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Sweetがダントツなのは知ってましたがこれほどとはっ!面白かった~♪
「医龍3」とテレビを並べてみていたんですけど、医龍は飽きてしまってもういいわって思いました。

いつの間にかカンブリアに集中してましたのよ。


宝島社ってそれはもう大昔からアタシなんかは反骨の内容が面白くて注目してましたが

いつからか作ったりの付録とかが主流になったような気がしています。

創業40年、社員200名で100万部売れる雑誌を出しているのですから凄い能力とパワーです。

社長は蓮見清一氏。

雑誌は女性のものだと認識し、意識的にシフトしていったと話しています。

最近のsweetの台頭は目を見張るものがあります。

これこそが100万部の部数を誇る女性誌ですが、僅か11名の精鋭部隊で作られているとは驚きでした。

編集長は渡辺佳代子さん39歳。

抜擢されて以来11年間屋台骨を支えてきたそうです。

12月号の付録ができていましたが豹柄のトートバッグ。

kitsonでした。

カタチがかわいいので欲しいかも。

この付録はブランドがつけてくれるのではなく編集部とブランド側が双方企画して作っているそうです。

過去にもアナスイとかcherとか袋物や小物などをつけて大当たりしています。

なんと40万部で上出来のこの業界で100万部を超えたのが2010年度で3度ありオバケ雑誌になりました。

「新文化」の諸山誠編集長は付録のデキが凄まじく良くて

他の大手ではできない尖った感覚で打ち出せたアイディア勝ちだと評価しています。


宝島社は2003年の220億円を最高にそれから売り上げの減少が続き138億まで減少。

蓮見社長はどん底を感じたといいます。

それはインターネットの普及のせいですが出版業界はどこもそういう状況でした。

そして社長は一番誌戦略を提唱。

元広告代理店だった広報課長の桜田圭子さんは徹底的にマーケティングすることを提案しました。

それによりマーケティング会議を開き雑誌の売り方を研究。

戦略第一は値下げ。

桜田さんが650円にしたら売り上げは3倍に伸びると提案。

さっそく30代女性向け雑誌の「InRed」を880円から650円にしてみたら

12万部から36万部へと予想通り3倍の売り上げとなり現在は70万部だとか。


戦略第二は10センチの法則。

置かれる雑誌の棚の位置で雑誌名の下に写されている付録が見えないこともある。

なのでまず付録の写真を雑誌名の近辺、上部10センチのところに見えるように配置。

しっかりと付録をアピールできました。


戦略第三は美容室に雑誌を送ったこと。

千歳船橋にあるパッセージという美容院にinredの創刊号を無料で送ってみた。

お客さんが必ず手にとってくれるという部分を狙いました。

それが当たり固定客がついたようです。

何しろ美容院は20万件あるので美容院が定期購入してくれるだけでも大きい。


さらにテレビでもCMを打ち出しました。

ピンクのかわいいオープンバスにsweetのロゴがあり本当に上手いです。

コレにより2010年度の売り上げ327億円となり前年度から120億円の増収となりました。


スタジオでは龍さんが雑誌の付録の話をしています。

ルーツは学習と科学?のことを言ってるようです。リトマス試験とかカメラとかなんとか・・

蓮見社長はその真髄は同じだということで現在は付録のお得感で雑誌を売るという。

この「付録」主体にしたことで雑誌の価値を高める大きな意味をもったというのでした。

ブランドアイテムで付録をつけたのは宝島社が始まり。

そして他の雑誌社も追随してきますがコレを歓迎すると社長はいいます。

クオリティが上がることで雑誌業界に活力が出るからだそうです。


この不況時に120億増収の理由を尋ねてみました。

まず社長自身が強い経営決意を持つことが第一。

その決意を明確な戦略として表現することが第二。

そしてその戦略の実現を具体的に社員に提示する。


かつてのポップカルチャーの社風ですが

いきあたりばったりで特に社是でも柱でもなかったようです。

しかしどん底を感じたところで現実に直面し、急激な回復を目指そうと決意したそうです。


かつて宝島社はアウトローという評価でした。

大学を中退し、新聞記者をしていた社長は仲間と会社を創立。

出版社の下請け、自治誌の発行など下請けの部分にあり将来の発展を望めないことを知り休刊。

その後、宝島を出版。看板はマイナーで異端。

その頃文芸春秋が74万部で宝島は7000部という吹けば飛ぶようなマイナー雑誌だったのでした。

ドラッグ、ヒッピーとアングラを掘り下げ、

80年代はファッションと音楽を先取り。

内容は光っていました。

さらに別冊宝島の発行がタブーにも挑戦し、熱狂的ファンをつかんでいきます。

そんな歴史を持つ宝島社ですが社員も異端児が多いとのことです。

商社からの転職した女性は自衛隊にナイトゴーグルを売っていたとか。

マッキントッシュの販売や不動産を手がけた人も。

こういう変り種が会社を支えているとのことです。

そういえば昔は変わった広告も出していました。

国会解体とか・・

ニューヨークの犬と日本の犬は会話できるのかとか

面白いです。

社長の趣味はエンデュランス。馬の耐久レースでも優勝する実力。

宝島社には人事部はないそうです。人事部をつくると官僚化するからだとか。

なので社員は社長が判断するんだそうです。

それから10時出社を徹底。

他社編集部はいつも誰もいないのが通常でまた夜も飲み会していて

会社にいないのが普通のような感覚だったが

それを反面教師として宝島社はきちんと昼日中、社で仕事をすることにした。

サブカルチャーで走ってきた宝島社ですが

それがメインストリームになったという龍さんの評価です。

社長はサブカルチャーの精神を持ったまま時代の変化に適合してきたと言います。


120億円の増収で社員の給料はどうかわりました?(小池栄子サンより)

宝島社には利益を社員に分配する制度があり

1階のボーナスだけで1500万もらった社員もいたということです。

龍さんが売れた作家にはどうかと聞いていますが

作家の印税は宝島社は他社よりも高い設定だと説明していました。

それで龍さんは納得しています。


そして書店で売るための変わった付録を作る部署もあります。

タッパーウエアとか、レンジ鯛焼き器なども付録についています。

持田香織のバッグ付きCDも本屋で売るための商品です。

そこで美顔ローラーも売られました。

通販で1万のものが本屋で2980円ですからお得。

書店を活性化するという目的で開発されたそうです。

流通のトーハンでは梱包の中のしくみに入れてしまえばなんでもできるというシステムです。

そして書店店員を招き、流通とのツアーを企画。

書店と一体になって一緒に売るという感覚です。


池袋リブロに宝島社の一角を設けました。

リブロの店長平柳さんは本屋に限界を感じていたが宝島社の提案を魅力に感じたといいます。

付録も手にとれるように並べ吟味できるようにしていました。


龍さんは電子書籍ブームの時代に宝島社は書店を大事にしていると評価です。

書店コンビニは6万件あるのでこの販路を大事にするという社長です。

書店に利益を上げさせ、書店を活性化し、出版業界を活性化するということです。


そして40代雑誌GROWの創刊。

松屋銀座はリボンで包まれていましたがこの日は雑誌の創刊でした。

ローラアシュレイのトートバッグが付録です。

先着400名に花とルビーのプレゼント。

氷雨の昨日、行列のお客さんたちでいっぱいでした。


***

やっぱりこちらを見て良かった。

本当に面白かったです。


雑誌の付録を目当てに買ったことはないけれど

kitsonのトートバッグは可愛かったので欲しいです。

過去の付録はロゴをあしらったトートバッグが多いので

私はあんまりほしいと思えなかったですが

でも凄く人気だったのですね。

その発想が素晴らしいです。


私はリクルートの「都心に住む」を毎月買っていますけど

時々付録がついて楽しいです。

過去の私的ヒットは「靴べら」でした。素材が良かったのよ。

他にも「箸」とか「風呂敷」とか忘れたけれどいろいろありました。

300円の雑誌だしほぼ不動産会社の広告費で出来てるから

雑誌の部分はただで付録のお値段かもしれません。


そう思ったら、宝島社の雑誌の部分と付録の割合はどうなってるか

興味ありますね。

そこ言及してなかったと思いますが。


20代、30代雑誌で一番になったので

創刊したばかりの40代雑誌も1番になってほしいですね。


書店で色々売るという発想も楽しかったです。




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