正午に白虎隊の再放送があるようです。4年前のレビューを引っ張り出してきました。

そのままコピーしています。

さきほどちらりと番宣がありましたが久しぶりにPちゃんを見た気がします。

それにしてもキレイな人ですよね。

以下、過去レビュー。

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ならぬことはならぬ。

会津藩の教えは深く深くおばあさん@野際陽子の血肉となっていたようで

女と一緒の朝の新太郎には目をむいてしまいます。

この朝のシーンがあまりに現代の若者を象徴してる風で笑いますが

それは一日の行動におけるごく一部であり決してそんな単純なものでは

ないことを付記しときましょう(笑

とにかく、会津魂の証人のようなおばあさんの叱責から逃れるために会津へと

向かった新太郎@山下と雄介@田中は白虎隊記念館につれていかれそこで

自分たちそっくりの肖像を見ることになります。

改めて会津の血が流れていることを感じとるのです。


ここから時代は遡り江戸末期となります。

ペリーの来航から日本の激動へと維新への槌音が高くなりつつあるころ。


1862年酒井峰治@山下は日新館に入学します。

士族の子弟が入学するここは武士としての心得を叩き込まれる学校で、入学を

喜ぶ家族たちに激励されているシーンから始まります。

母しげ@薬師丸は「会津武士としてお役に立ち立派に死ぬ事を心がけなさい」と

激励の言葉をかけています。

この母は必要以上に峰冶に厳しく「立派に死ぬ」ということを繰り返し言ってきまし

た。母として本当なら「死ね」など言いたくないもの。しかし心を残しては立派に闘えな

いという前提で心を鬼にして峰冶に厳しくあたっていたのです。

一方、同じく入学する篠田儀三郎@田中の家でも同じく入学の日を迎えています。

その母しん子@若村はしのとは対照的な甘い母親で愛情をたっぷりと儀三郎に

見せています。どちらがいいとも言えないけれど、いずれ迫っている「死」を常に意識

して気高く「死」に行くためにはこの世に未練を残さずにという考えがあるのだという

ことを初めて知った気がします。

もしもこのような子供がいたら、何て言うべきでしょう。

絶対に生きて帰っておいで・・って言ったらどうなるんでしょう・・・

せっかく育てた子供を取り上げられる悔しさと闘った時代なんですね。


松平容保(かたもり)@東山は京都守護職を引き受ける事になりました。

京都は闇の一物の応酬の日々。毎日屍が出るという。そこを平定するための白羽

の矢が当たったのでした。ひざもとの御三家紀州尾張水戸はいずれ将軍を狙われ

そうだし、薩摩は外様。志が高く真面目でひたむきな会津気質を知り抜いて慶喜が

是非にと言ってきたということです。頼母は必死に反対したのですが、結局免職と

なり国へ返されてしまいました。容保は厳しさを受けてこそ一回り成長すると言い

ますが、頼母は京都に会津の武士を差し向けて血を流すことを好まなかった。

ここが一つの見極めだったのかもしれません。

こうして会津の悲劇は幕を切って落とされました・・少しずつその日が近付いて。


こうしてる間に日新館の峰冶は迷子の子供を世話して遅刻しても言い訳しない態度

を見せたり、水練のシーンや弓矢を射たりと着々と勉強しています。

京都守護職という以上会津の武士が京都で警護するために峰冶の父も京都に

行くことになりました。残る家族に心を残しても峰冶に家族を頼むといいます。

この日のエピに飯盛山に紅葉を見に行くシーンがありました。

母をおぶって紅葉を見せる峰冶。峰冶の頭に降りてきた紅葉を丁寧に保存していた

母。峰冶の背中で幸せな時もわずかに紅葉よりも日新館へ戻りなさいと言わねば

ならない親心。辛いものがありますね。そしてようやく祖母にその心情を吐露します。

誰にもその気持ちは言わないが、しかし傷つけるほどそれが情になることもあると

釘をさすことも忘れない祖母。紅葉は一生懐にという母。


京都守護職として京都に上った容保御一行の美しさが会津の力を見せ付けたという

ことで孝明天皇が喜びたくさんのプレゼントをあげたとか。しかし長州も会津も日本

の将来を考えるという点は同じだったはずなのに対立してしまったというのがいかに

もまずいです。


峰冶、儀三郎、又八の三人は砲術の技術を覚えたくて先生の家に頼み込みました

が家にいたのは女性!びっくりする三人ですが、技術は確かに女性の方が上。

返事はしなくていいと言うのにうっかり応えてしまったのが受けます。そして翌日の

学校でつい女と口をきいたと告白するところが爆笑。バツがしっぺというのも笑えま

した。いずれ死ぬ運命をかかえわずかの青春だというナレーションが泣かせます。


京都はいよいよ長州追い出しにかかりました。対立の門を境に一歩も引かぬ会津と

なじる長州。ここに容保が現れきっぱりと宣言したものだからますます長州の立場は

ないものとなり悔しさを増長させていきました。憎悪だけを集めた形になった会津も

まだ孝明天皇の後ろ盾があるからいいものの・・・

この結果、長州は再び押し寄せ、蛤御門での惨劇となります。

これも薩摩と桑名の応援を得て会津が制圧しました。

しかし、良い事は続かぬと言うとおり1866年天子様の病死。

会津は後ろ盾を失いました。

そして薩摩の裏切り。

裏切りや謀略を好まない会津にとってそれは青天の霹靂。

時代は15歳の明治天皇に移ります。

世の実権は長州と薩摩にあり会津に対する報復は目に見えていたのです。


儀三郎の母とのやりとりはなぜかほのぼの。ダンゴをこねて歌うシーンは峰冶も

又八も一緒にお遊戯(笑)で爆笑。なかなかの名演。恋する儀三郎も。しかし、この

ような母を見ると自分たちの母は冷たく感じてしまうものの、しかしこれだけ情があっ

たら死ぬのに未練が残るのではと素直に聞くのが峰冶です。

儀三郎の母は息子の選んだ生き方なら支持するといいましたが、同じことをきいた

峰冶に母は今の時代に幾通りもの生き方ができることなどないと叱責しています。

結局本心を押し隠して時代の母を演じるしかできないしのです。



肝試しがありました。

またいつもの砲術の女性メイサ@小夜子が現れます。

儀三郎が密かに恋する小夜子は儀三郎が野良犬に噛まれたのを目撃し、

勇敢に追い払い、さらに足の毒を吸いだしてくれました。

その様子を物陰で見ている峰冶と又八。儀三郎がとんでもなく大人に見えた瞬間。

しかしふらふらと放心して歩く田中聖がなかなかいい味ですわ。



1867年、将軍慶喜は京都守護職を廃止。

薩長は明治天皇を傀儡にし新政府として牛耳ることに長ける事至極。

もしも薩長に戦を仕掛けるとなれば賊軍という汚名が着せられ破滅は必至

しかしそれでも慶喜が一緒に大阪にというからにはその話に乗ってみたいものだ。

ひざもとの江戸は薩長と思われる大荒らしを仕掛けられており、将軍を追われてい

る慶喜にしてみればその挑発に乗ってくるだろうとの予測をまんまと実行したことに

なります。その傍らには松平容保という会津藩。酒の肴のように話のタネにされて

いるのです。それが1868年11月鳥羽伏見の戦いとなりました。

洋式を取り入れた薩長軍の圧勝。錦の御旗が薩長軍本営に翻りました。

容保にあてた慶喜からの手紙はすでに会津に用はないという内容でした。


峰冶は母のために崖まで行き薬草をとってきますがバランスを崩して落ちそうに

なります。それを聞いた母は峰冶をはたきます。

「死に値しないもののために命を捨てる気か?」

「立派な死に方とは気品のある死に方じゃ」

しかしそのあと母の気持ちをフォローしに行く祖母。

峰冶が死んだら母をよろしくという台詞には絶句です。その手を握り自分の顔に

押し当て「戦争はいやじゃ」としみじみと言うのがまたジーンときてしまうのです。



峰冶が鍛錬中、兄が野良犬を拾ってきました。母に叱られると思いきや意外にも

飼って良いと。この世に思いを残すものは一切だめではなかったのかと問うと

泣き声の大きさが峰冶のことを知らせてくれるのではと・・親心はそういうもの。

名前はクマとしました。喜ぶ峰冶の顔がなんともいえません。


容保は薩長に謝罪、断腸の思いで服従を誓ったものの薩長の突きつけた要求は

酷いものだったそうです。

自らの首を差し出したとしても薩長はこの美しい会津へ入り国を荒らしにくる。

鳥羽伏見の戦いでも痛感したが軍制を仕切りなおす必要があるということ。

年齢によって4部隊にわけられ50歳以上は玄武隊、16~17歳の少年が白虎隊。

頼母が日新館で学ぶ若者だし・・と躊躇気味のところに、だからこそいい働きができ

るという声も。日新館ではすでに白虎隊編成が伝えられ生徒達は歓声をあげて

いました。闘うことの意味も知らず、役に立つという思いだけが募っていたのです。



会津討伐を命じても動かない奥州。仙台米沢庄内腰抜けだとわめく世良。女郎で

斬られたことがきっかけで戊辰戦争に突入しました。奥州列藩同盟を結び、日本は

東西真っ二つに割れての戦です。


父と峰冶のシーン。鶯になぞらえて母の見事なまでの考えを峰冶が受け継いでいる

ことを父は褒めます。死んで行くものの痛みは一瞬だが残されたものの悲しみを

思うとやりきれない。しかし「侍は命を惜しんではならないと考えます」という峰冶。

父は満足そうに峰冶を見つめ自分は死んでいくが峰冶に母を支えてほしいと遺言の

ように残していくのです。庭には蛍がはかなく舞い散る夜。

                           

第二部へのためへの序章という1話でしたが、歴史の事実を絡めて分かりやすく

展開してくれました。教科書など見ても一行ぐらいしか書いてない内容ですよね。

ここまでいろんなことがあったのかと思うと本当驚くくらいです。


母としてのいろいろな表現が興味深いものでした。

「死」を教えねばならない母とは真に辛いものだとつくづく思います。


それにしても戦いのシーンが多く、白虎隊成立までにまるまる一話使った計算。

長すぎて歴史が苦手な私としてはやや飽きてしまいました。

ただこの間に日新館のエピで楽しませてもらいつなげた気分です。


田中聖はひと恋同様、綺麗な女性と恋するようななかなかいい役どころでしたね。

これがけっこうはまるのが受けています。こきたんの性格のなせるところですね。

東山@容保は素晴らしい凛とした殿様。この気品漂う美しさははまり役でした。

山下智久@峰冶の17歳はなかなか純粋さを表現して見所満載。

薬師丸母の厳しい母、野際祖母の厳しい中に見える愛情にも感動。


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