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使ってない心の部屋を開けてしまったというお父さん。それぞれの部屋が開くとき。
桃子(松下奈緒)は、夫の浮気に苦しむ姉・咲良(井川遥)の姿に、妻子のある都築(原田泰造)と別れることを決意する。父の忠(蟹江敬三)は、おでん屋の節子(西田尚美)と暮らし続ける道を選び、桃子に別れを告げる。それから半年後。母の綾乃(竹下恵子)、妹の陽子(臼田あさ美)、弟の研太郎(瀬戸康史)、家族それぞれが新たな一歩を踏み出し始めたように見えた矢先、桃子は、綾乃と忠が密会している現場を目撃してしまう・・・。


竹下ママが心なしか元気を取り戻し、手料理をたくさん作ったころに咲良が帰ってきました。

一人で帰ったことで察してほしいということです。

咲良は夫の浮気の現場をおさえたけれど言い訳ばかりで見苦しくて愛想つかしたと言うのでした。

しばらく出張だから藍子を連れてくると言ったばかりですが、浮気=出張のようです。

何事も無いように漬物が良く漬かって・・と微笑むママにみんな救われています。



都築の家庭ですが、妻が桃子の電話に出たことを暗に責めてる風の顔です。



咲良は夫がいるホテルに乗り込んだ様子を話します。

ルームサービスを頼んだような顔してニコニコしてドアを開けたら妻がいたというわけ。

天国から地獄に落ちた顔していたと笑いますが、

夫の浮気には相当苦しんでる咲良に桃子も自分と重ねてしまいます。

夫のホテルのところにいた女は、咲良と夫が寝室も別だとかプライベートなことまで言い出し

下劣な人間であることを見せていますが、

夫も土下座なんかしてごまかすので情けなくなってしまう咲良の気持ちもよくわかるのでした。


竹下ママは咲良にこれで(夫の浮気を)終わりにしてはいけないといいます。

夫婦はこれからが本番だと。

しかし母自身も夫の忠の家出があるわけで、この先どうするのかと問う咲良です。

結局それには応えない母でした。

しかし、思い起こせば節子が乗り込んできたときの顔がよぎります。



丼を食べている節子と忠。

当時、4歳になる息子をおもちゃ屋に連れて行き、笑ってる顔をみて

そーっと消えたという節子でした。

別れて10年。きちんと決別してないことにまだ揺れてる節子です。



都築と桃子。

都築は妻との関係を弁明しています。

きちんとけじめをつけたら連絡します。僕を信じてくださいと言います。

しかし、桃子は奥さんの気持ちを考えて身を引く決心を告げるのでした。



竹下母が突然、節子のアパートに現れました。

すでに正体はばれていますが、あの時の化粧品を返し、

また、忠の着物や、血圧の薬や、普段愛用していた品を持参。

食べるものまで細かく指示されてそっぽをむく節子です。

なるほどケンカを売りにきたわけね。

私とあんたじゃ住む世界が違うんだって見せにきたんでしょう。

私に乗り込まれた仕返しにきたんでしょう。

一呼吸おき、

「いいえ。」

節子と向きあった竹下妻は凛とした顔です。

三田村をよろしくと頭を下げにきたんですよ。

バカみたいに生真面目で融通がきかなくて

女房を喜ばせることの一つも言えない不器用な人。

威張ってるくせに気が小さくて頭を下げる勇気も無い人。

でも優しい人なの。

どうか支えになってやってください。

そんな竹下妻をキレイごとだと罵倒する節子。

竹下妻は、浮気されて二人で死ねばいいと思っても最後には

どこにいても元気で幸せでいて欲しいと願ってしまうという心境を語るのでした。

なんとなく奥さんには敵わないと思わせる迫力があります。

そんな妻に、つい節子はあの人は帰ってこないかもと思いながら待ってると素直な告白です。

すると竹下妻は節子に不幸だといいました。

「私はもう誰の帰りも待たずに生きていけるから」

アパートを出た竹下妻ですが、そこに買い物帰りの忠がいます。

顔を見合わせますが、静かにお辞儀をして通り過ぎた妻でした。

困惑と憮然の入り混じった忠の顔です。

そこにへたりこんでしまうのでした。



桃子の帰りを待っていた都築は、桃子との交際を望みますが

桃子はどうしても聞く耳を持ちません。

「私だって、あなたと軽い気持ちで会ってたわけじゃなりません

嬉しくて幸せで大切にしたいって思ってたんです。

もうこれ以上かき回さないで」

そんな桃子を抱きしめる都築。

人間なんて弱いんだからもっとその気持ちをぶつけてほしいといいます。

しかし、その手を振り切って行ってしまう桃子。

呆然とする都築です。


家に帰ってみれば咲良の夫がやり直したいとやってきますが

咲良が門前払いするのを見てしまう桃子でした。



都築が帰宅すると妻がお料理をして待っていますが

貴子、もう別れよう・・と告げました。

都築妻は泣いて自分が悪いとしゃがみこみますが

そこに子供がやってきて都築と妻の手を繋いでくれます。

子はかすがいとは良く言ったもの。


竹下母はくるみを割りながら、子供たちに忠と会った話をします。

安っぽいハンテンとチビたサンダルでネギを買っていた。

節子の部屋も散らかっていて安い部屋だった・・

お父さんはつかわぬ部屋の扉を開けたといいます

胡桃割る 胡桃の中に 使はぬ部屋

胡桃のなかには実が詰まってると思ってたけど、割ってみたら空っぽの部分があった。

人の心の中にも自分でさえ知らない部屋があるのかもしれない。

お父さんと決別したとでもいうようにいうスッキリした顔。

みんな身を縮めながら聞いています。

子供たちがそばにいてくれるだけで十分幸せだとふっきれたように言う母でした。


翌日、桃子のところに忠が現れました。

もしも節子と暮らすならちゃんと私たちを捨てて欲しいという桃子です。

忠は自分が死のうとしたが死ねなかったという話をします。

ならば、家に戻り助け合って一緒に暮らそうと桃子がいうのですが

忠はやってしまったことをなかったことにはできないとこだわります。

もう家に帰り仕事を探すのは荷が重いそうです。

桃子に忘れて欲しいという忠。

別れを告げに来た事を察した桃子でした。

お父さんがあけた使わぬ部屋には私たちはいないんだね。

私、一生お父さんのことを許さない。恨み続ける・・・。

泣きながらいう桃子にスマンとしか言えない父。

さよならお父さん。


節子は忠がいなくなったと焦っていましたが

そんなところに忠がスッキリした顔でただいまと帰ってきました。

妻が持ってきた衣類や荷物は全部捨てたそうです。

桃子に怒られてきたと涼しい顔です。

そして節子にも今度息子に怒られに行こうと誘うのでした。

忠にだきつく節子。



桃子は忠がやってきて決別したことを都築に報告。

終わりました。本当に。

私一人ならひどい女になって都築を待っていたかもしれない。

弱い自分を許して都築を待っていたかもしれない

しかし自分には家族がいるし、自分だけ新しい部屋の扉を開ける事はできないと

きっぱりと別れることを告げました。

初詣でもらったお守りを返す桃子です。

この期におよんでも妻と別れるからと未練を言う都築を振り切って店を出るのでした。


半年後。

離婚届けを開く咲良。

陽子はあの恋人と再びデートのようです。

研太郎は就活を開始。

母は浴衣や簡単な着物を縫う内職を始め、身なりに気を使いきれいになりました。

桃子は仕事も順調に進み、企画を考えたらと勧められています。


会社のお使いで外に出た桃子ですが

見下ろすと、母と忠がデートするところを目撃。

そこはなんと、ラブホテル・・・?


***


ひえ~最後は驚き@@でした。

見てしまった娘の桃子の方がもっと衝撃ですよね。

これまで何なんだって感じです。

本当、夫婦とか男と女ってわっかんないもんですね~。

竹下母は節子に忠をもう待たなくていいから幸せと言ってましたが

「待つ」節子のほうが幸せな気がするんですけどね。

あんなにきっぱり別れておきながら

どういういきさつで二人のよりが戻ったのかちょっと興味ありますわ。



咲良の夫の浮気を見て、咲良の苦しみを知った桃子だから

都築の家庭を壊してはならないと身を引いたというところです。

子供が小さくてかわいいのがまた皮肉です。

都築も奥さんとは会話がなくても子供には愛情を注ぐタイプのようですし

これでよかったのかもしれません。

都築が妻といつか別れるという言葉を信じて待つのもきっと幸せな思いなんでしょうが

都築の子供と咲良の藍子を重ねて考えると

自分を許せないという桃子の潔癖さは本当に桃太郎という感じですね。

でも、なんかね、都築との恋は実らせてあげたかった・・・



陽子は姉にハッパをかけられて思いをぶつけて

再びあの恋人とデートしていました。

恋人の母親がネックですけど、陽子自身になんの問題があるわけじゃないし

いつかわかってもらえるといいですね。


研太郎も迷いがふっきれて再び就活。

あの先輩の女性もいい助言をしてくれたのですね。

料理人になるというのは迷い道の途上だったようです。


使わぬ部屋を開けた忠や竹下母。

一方、桃子は決して開けてはならないと閉じたまま。

それぞれの部屋を心に抱えながら新しい一歩を踏み出しました。

最後の驚きがラストにどう響くのか

まさに「ラス前の衝撃」という言葉どおりの5話でした。

次回、最終回です。




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