あっと驚いた!視覚言語(手話)が登場するんだ、このドラマ!ってことで急に見る気が湧いたのでした。
私としましては医療モノと警察モノ(事件モノ)はレビューしないというポリシーですが

なんせ、裏のNHKが戦争モノであり満州のお話なんで気が重くて

ついついチャンネルをフジに合わせてしまったのでした・・


主役の紺野(草なぎ剛)は元会社員で何らかの問題が起こり

自分が変わるために医者になったという変り種でした。

30歳で医学部に入りなおして順調に進んで6年で卒業。

37歳で研修医。

医学部に入るお金も、理系トップクラスの頭脳も持っていたようですね。

理系の素質ゼロのワタクシメとしては単純にその脳みそと努力を素晴らしいと思いました。


さて、あらすじはドラマブロガーさん、みなさんがレビューしてるので

ここでは別の視点から。


そう、冒頭でも書いたとおり、すずちゃん(ミムラ)に私は焦点をあてていました。

だって、手話を使ったドラマは「TBS昼ドラ ラブレター」(←クリック)以来、久しぶりだもん。


彼女を初めて登場させたとき、

すずはヘッドホンをつけて文字起こしをしていたんですよね。

ですから聴覚は大丈夫そうという判断ができるわけで

なぜ手話かといったら何らかの病気かなんかで声が出なくなったことのようです。

おそらくそれは7年前の事故という会話が出ていたので

そこで負傷したかもしれません。

私の疑問はただ一つ。

たった7年であそこまで流暢に伝統的手話を使いこなせるものでしょうか?という件についてなのです。


現在日本で流通している手話は全国にいくつもあるとはいえ

代表的なものは大まかにいって

2種類といえます。


ひとつは手話だけを頼りに生活する伝統的手話ですが、

これはろう者の長い手話文化が作り上げた独特の世界であり

取得するのに非常に骨が折れます。

でも例えば、政府が報道陣を相手に話すときは必ず後ろに手話通訳者が立ってるでしょう?

あれはその伝統的手話なんです。


手話というからには、ぱっと見てすぐに理解できる「視覚」に訴えるというそれが

良く現れているのが伝統的手話ということです。


この伝統的手話は文法も英語に近いのです。


「今日のお昼に私は銀座の三越に行きます。」


と言いたい時、

まず最も大事なのは「私」と「行く」ですよね?


私(←省略することが多い) ⇒ 行く ⇒ 銀座三越 ⇒ 今日のお昼。


この順番で表現するのが伝統的手話。



しかし、手話を習いたての私なんて初心者ですから

日本語を普通に話すように一つひとつの単語を

そのまま変換していくわけです。

今日のお昼 ⇒ 私 ⇒ 銀座三越 ⇒ 行く

こんな風にそのままの今しゃべっている日本語を

一つひとつ単語を変換し、並べていくのを

日本語対応手話と言います。

後天的障害で日本語の習得ができたあとの手話は

大抵はこちらが主体となるわけです。


で、私が言いたいのはすずの失語症(?)or声帯損傷(?)は後天的なものだし

会話はおそらく普通の私たちの使っているものだったはずなのに

使ってる手話はものすごくレベルの高いろう者文化の伝統的手話!!

なんだこれ~~!!

はっきり言って私はどれひとつすずの会話を読み取れませんでした!!が~~ん!!


おかしいでしょう?


手話なら何でもいいってそれは間違ってるぞ。



そして、すずは聞こえるはずなのに紺野までも

手話で返していた(笑

手話で語られるとつい手話で返してしまうのはよくあるのでそれはそれでいいですけど。


でも人に聞かれたくない会話をするとき、

手話が出来ると便利ですよ^^


そうそう、ただ一つ私がわかったのはつよぽんが

「あとで連絡するね」と言いながら、

それは「メール」の手話を出していたのでした。

人差し指と親指でかるく円を作るのですが

これは「指文字」(←あいうえお、みたいなもの)では「め」という表現です。

この「め」を前に出して送るという意味です。

若いカップルなんだから「メールするね」と言えば自然なのに

なぜか「連絡する」と言っていました。


というわけで、長い長い突っ込みになってしまいましたが

おそらくほとんどとの人は気付かないことなので

ちょっと不自然な手話について取り上げてみました。


でも、手話をドラマに取り入れたのはとってもいいことですよね。

自然に手話を見ることに慣れるって素晴らしいことですよきっと。

だって、年を重ねたら確実に聴力は衰え会話がおぼつかなくなりますよ。

経済新聞の最終面に連載していましたが、大和ハウスの社長(現在終了)が前会長との会話

聴力が落ちた会長と筆談した紙がダンボール一杯になったとありました。

面倒な筆談してくれたことに感謝もありますが

お互いに手話を取得していたらそのときがきてもちゃんと普通に会話が出来るじゃないですか。

そうね、幼稚園ぐらいの子供のうちに簡単な手話だけでも覚えていたら

祖父母の孝行になりますし、障害を持ってる人の役に立つし

日本人同士の意思疎通が何より大事なわけだし

英語よりもよっぽど重要だと思うんですけど。

年をとって、このごろどうも言ってることがわからんなあ・・となったとき

封印していた手話を思い起こして使いだす・・なんてどうでしょう。


そういうワタクシめは紀子さまが「素敵だと思って手話を勉強した」と聞いて

なるほどと思って習おうと思ったのでした。

大分後になってからですが・・・。

それでも何年も経った今でも私のレベルが低すぎて誰かの役にたつことなんて全然できないのよ・・orz

子供の柔らかい脳のときに少しでも取り入れる文化が出来ている日本だったら

それこそ素敵なんですけど・・・ね。



******


そんなわけで、紺野は

医師になるのは自分のためだと言い切りましたね。


真相としては患者に寄り添った医師でありたいという理想を実行したのですが

しかし今回の例は

水川あさみの言うとおり

「患者の体を使った賭け」に他ならないんですよね。

つよぽんサイドで描かれているドラマなので

どうしてもつよぽんのために北村さんがゼりーを食べてくれたら嬉しいという

そんな視聴者の願いが反映されたような結果となり

見切り発車みたいな、ほのぼの系のような出だしとなりました。


随分と底の浅いドラマで、これでいいのかな~って思うのですが

ま、手話の勉強になるので視聴決定。

でも、今後のレビューはしないと思います。


そうそう、水川あさみはもう一ついいことを言ってましたね。

「医者に判断を委ねたときが患者の負け」

判断と決断は自分でするということですね。


今回は胃ろう造設術といってましたが

これをすると寝たきりでも何年も大丈夫だそうです。

本人が楽しいのかどうかもわからないし、さらに膨大な費用がかかるという話は聞いたことがあります。

医者にとっても金になる手術らしいですよ。

よく考えて判断したほうがいいです。

自分がそのようになったらその時点で拒否します。




ということで、次回も楽しみ・・・かな?(笑





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