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今週は別れを切り出すすずとプロポーズを受けるすずに大分泣かされましたわ~。やっとここまできましたネ。
今週はすずちゃんのシーンが多くて泣かされました。

やはりミムラは名女優だと思いましたわ。


そして今週、印象に残った手話は2つありました。


まず、ひとつは「~~みたい

○○らしい・・というような状態とか様子を表す手話なんですが、

チョキにした2本指を上から下へと二回、ちょんちょんと顔の脇で

示すような手話です。

気づいた方、おられますか?

いつもこの単語を見ると面白いなあと思ってましたが今回もまた不思議な手話だと認識しました。

どんな語源からああいう表現になったのでしょう??


そして今週のメインテーマである「受け入れる」というあの強調された手話は

最後まで心に残りましたよね。

実はキャッチャーがミットで胸のあたりでボールを受ける、両手を広げたあの表現が

手話の「受ける」という意味になります。

この単語ひとつで「引き受ける」「受け入れる」「受け止める」といったニュアンスをすべてカバーするので

実際はこの「受ける」という単語だけで構わないのですが

+人差し指を胸から下へとずっと下げていく単語

「入れる」「深く」「納得する」「しみこむ」などの意味を加えていました。

ストーリーの意味を考えて

「受ける」+「(深く)納得する」の二つをあわせて「受け入れる」という

表現にしたのでしょうね。

以前も書いたことがありますが、手話は単語の語彙が少ないので

元からある単語を自分なりの表現で語っていいのです。

今週は手話指導の方がストーリーをよく吟味しておられて

「心に深く入り込んで受け入れた」ということを表現したのだと私も納得しました。

上手かったですね。


*****


さて、今週はすずちゃんと祐太のストーリーが中心に回ります。

冒頭では自分の病気のために医者になったのではなく

祐太自身のために医者になり自分の道を見つけて歩き始めているのだから

もう祐太の患者という関係は解消すると、私たち「別れましょう」と

すずは祐太に言うわけです。

ミムラのあの表現が演技がもう・・涙、涙でした。

なんていうか不器用な祐太は愛情表現などもぶっきらぼうそうな様子ですし、

何しろ、変なときにポン酢やお茶パックを返したりするKYさもあるわけで

頭の中は患者のことでいっぱいであり他のことは二の次なんでしょうね。

医者になることが自分の生き直すための道でもあり、

それはすなわちすずちゃんのためにもなるわけで

それを疑いもしなかったというあたりが祐太の性格や人生を表しています。

でもすずちゃんは生活の全てを患者として過ごすのは耐えられないのですね。

だから普通の恋人達のように他愛もなく映画の話だってしてみたいという

そんな気持ちもよくわかるのでした。

そして、すずちゃんの気持ちが通じた祐太の下した結論は

プロポーズ!

なんとかっこいい祐太でしょう。

すずちゃんのお父さんから娘のために全てをなげうって生きて欲しいと言われたわけですが

返事は保留していました。

でも、すずちゃんには医者と患者の関係ではなく

ちゃんと愛に溢れた夫婦になることを宣言してくれたので再び涙が溢れてうっとりですやん。

最初に別れを切り出したすずがちゃんとプロポーズを受け入れたのも感動でした。

祐太という人柄をまっすぐ信じているすずが神々しかったわ。

でもすずの時間は大丈夫なんでしょうか。

すずの命で涙を絞るようなことだけはしないでほしいものです。



*****


そして今週の研修医チームですがもう爆笑でしたね。

すっかり4人結束していて、患者への接し方も祐太を真似するのがおかしいやら。

谷口までもが「お天気いいですね~」の会話に加わってるのが笑えていい感じだわ。


患者と医者の間に親密さは必要ないという佐伯教授の考えがあるわけですが

なぜあそこまで医者と患者に壁を作ろうとするのか、時に理解に苦しみます。

「医師に対する信頼」こそ患者の病気を救うという祐太の持論ですが

まさにその通りだと私もおもうわけです。

ベッドの回転率が病院の利益率に大きく影響があるそうですが

冷たいつれない医者が嫌いだから患者がでていって

その回転がいいから利益が上がるなんてありえないでしょ?

患者が退院するのは、治ったとき、もしくは自宅や経過観察でOKなときのようですから、

何よりも医者は患者の状態を把握して、さまざまな変化を想定する必要があるし、

そのためには強い信頼関係がないとその後に影響がでるでしょ?

でんでんさんのように出戻ったりとかさ。

こと病気に関しては焦らず、急がば回れ方式でいいのではと思うのですけど。

ともあれ、この件に関してはずっと佐伯が祐太に目をつけていて面倒くさいですね。


*****


そして今週のサイドストーリーですが

林田(阿部力)と病気で入院している彼女の件が進行します。


林田は足が不自由でひきずっているのですが、

これが目をひくわかり易い「障害」として表現されています。

ですが実は真の「認定されている障害」からは程遠いレベルの軽い障害なわけです。

だけど本人は自分の中で線を引いてしまっているのですね。

そりゃ、多少不自由ですからもちろん本人にとっては動きにくいし

子供にまねされたりとか嫌な思いもしたでしょう。

その「嫌な思い」は他人には伺いしれないことでもあります。

さらにあの彼女の父親が娘の結婚相手には「健常者」がいいなどというわけですから

尚更、現実と向き合えない林田は外国に逃避したり、彼女ともきちんと話せていないようです。

ただ、結婚という現実の前では

敵は足の不自由な件ではなく反対する父親だということがわかっていません。

あの父親が言いたいのは足の不自由さではなくて

その状態に甘えてまともな生活基盤を築いてないことではないでしょうか。

そんなんでウチの大事な娘を、病気の娘を守れるのかよってところです。

さらに親というのはどんな完璧な相手でも難癖をつけるもんなんですよ。

林田はたまたま難を付け易い足のことがあったからそう言われただけにすぎません。

だけど林田は自分で心に線を引いて自分で心を障害者にしているのでそれを真にうけ、

そこに逃げ込んでいるわけなんですよね。

祐太が心は不自由じゃないとつぶやいたことで目が覚めたのか

現実と向き合うことにした林田です。

その表現ですけど、信号の青が点滅するころに道路を渡り息を切らせているという

意味不明なことをしていて・・変なのお~っていうところでしたが

とにかく林田なりの限界を走りきって、現実との向き合い方をしたのでした。

実際、点滅してから走ってもぎりぎり渡りきれてましたよ。

そして彼女にはもう外国には逃げない宣言をし、父親と対決する気持ちを伝えていました。

二人に愛があればどんな反対があっても乗り越えられるでしょう。

逃げないという事はこの世の習いでは

仕事を探して定職に就き、経済的安定でもって相手の親の信頼を得ることでしょうか。

ともかく二人で父親を説得だよ。


*****

それにしても沢村はいつのまにか祐太に引かれていたのですね・・。

でんでんさんが図星だったかとつぶやいたときにはすでに重症というか・・。

でも祐太の迷いにはしっかりと助言をしていた沢村です。

祐太からすずへのプロポーズのシーンもばっちり見てしまったわけで

切ないながらも

二人の幸せを願ってあげられるのかもしれません。

こんな揺れる女心を演じられる水川あさみもいい女優さんに見えますよね~。

こんな風に祐太やすずとの距離や関係も現実を見て静かに「受け入れていく」のでしょう。



今週は辛い現実や、障害などを「受け入れ」

自分のなかで消化し昇華して

乗り越えていくという心に染み入るストーリーとなりました。


以下は ↓ 今週のあらすじです。


祐太(草なぎ剛)のアパートを訪ねてきたすず(ミムラ)は、久しぶりにゆっくり話がしたいと部屋に泊まることに。瑞希(水川あさみ)は2人の様子が気になって仕方がない。

一方、東央医大では、佐伯(松平健)が利益の上がらない入院患者たちを退院させようとしていた。さらに佐伯は、祐太の影響で患者と親しくなった研修医たちを問題視。患者との交流を控えるよう釘を刺す。

そんな中、祐太は、林田(阿部力)から「障害を抱える者と健常者の間には越えられない線がある」と告げられ、祐太もそれを自覚しなければ、すずを苦しめることになると言われる。

その夜、博昭(志賀廣太郎)に呼び出された祐太は、手術が絶望的になったすずを転院させたいと打ち明けられる。「残された時間、すずのためだけに生きてやってくれないか」と懇願され、戸惑う祐太。翌日、珍しく弱気な発言をする祐太に、森下(田辺誠一)が温かい言葉をかける。

そんなとき、すずが祐太に突然別れを切り出した。自分がすずを苦しめていたと知り、思い悩む祐太。だが、瑞希(水川あさみ)に叱咤され、ひとつの決意が胸に芽生える。
その後、祐太はついに、すずに「結婚しよう」とプロポーズ。すずのすべてを受け入れるという祐太の言葉に、すずの目から涙が溢れる。

一方、佐伯は、警告に屈さず、再び患者と親しく言葉を交わし始めた祐太らを苦々しく思っていた。そんな中、佐伯の紹介で伊達孝仁(竜雷太)という老人が入院してくる。



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