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大きなケーキを一人占めするよりも分け与えたほうがそりゃ気分いいよね。佐伯の医者になった動機でした。
今週はすずちゃんの手話はなかったですが、

さいごに沢村の手話が見れたから良しとしましょうか。


それにしても今週の沢村ってばいつもと違った雰囲気でした。

DVDだって、延滞料金払ってさらに追加で借りるくらいなら

いっそ買ったほうが良かったですよね。

たぶん金額の多寡じゃないですが、

期限のあるものは多忙な方々には不向きではないでしょうか。

でも気持ちはありがたく受け取りましたから。


そしてすずちゃんの意識不明により、ある予感を抱いたのか

嗚咽を止められない沢村でした。

転院を勧めた自分が招いたことだと責任を感じていますが

すずのためにしたことだからと森下に言ってもらえて多少は救われようです。

「まだ振り返るな」というセリフは、妙にはまりました。


そしてすずのお墓の前での手話。

生前のすずは聞こえていたので普通に語りかけるだけでいいはずですが・・。

それに普通は亡くなった方とは心で会話しますよね。

ドラマの構成としてどこかに手話の見せ場が必要だったということで、ちょっと臭い演出でしたね^^;


気になっていた、沢村が流暢に手話を使いこなせるという背景は、最後まで明らかにされませんでした。

でも沢村は医者としても女性としてもいい女でしたわ。


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先週、声が出て喜んだ後に意識不明となったすず。

透析になっているので、しらばくは持たせられそうですが

家族にとってはいつ目が覚めるかと気になってしょうがないわけで

つきっきりの看病は本当に大変なのですね。

母親と、祐太が交代でついているようですが、

祐太は看病と仕事を時間差で行っています。

他の医師たちが祐太の患者を分けて担当しようとしますが

結局祐太は平常心で、普通にいつもと同じことをしたいという

それがすずの願いだということで実践するのでした。



カンファレンスでは下田が皆の前で伊達へ宛てた若き日の佐伯の手紙を返却し、

破られるという事態になっています。

なぜ皆の前で?という疑問がわくわけですが

嵐を呼ぶ男、紺野から下田に、騒動の波が伝染したようです。

困ったもんだねえ・・


しかし衆目の中、倒れてしまった佐伯。

これにて膵癌が白日の元にバレバレとなるのでした。


学部長戦では勝利したものの、

代理をたてるしかないのは明白で

その担当は准教授の中島ではなく、森下だと中島に告げる佐伯。


器じゃないだろうとかなりコケにされたのに、ラストシーンでは中島は、

森下を経営面でサポートするというから本当にこの人ってば、いい性格だったのでした。


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さて、佐伯はとっくに後継を森下にと決めていたのですが、

当の森下は、他の教授陣を抱き込む、裏取引までしています。

どんどんブラックになる森下先生。


森下も彼なりの理想の総合内科へと改革を計画するわけですが、

つい嫌味をいう佐伯。


医者として最善の治療をほどこすのは当然の行為だが、

准教授の立場と政治の世界では見る景色が変わってくるというのです。

上に行くほどに求め続けなくてはならなくなるという佐伯でした。

その佐伯自身が目の前に出された大きなケーキのために学部長戦を辞退しなかったというわけです。

何か大きな思惑があったのかと思いきや単純な理由付けにやや拍子抜けでした。



しかし、医療の理想を追う森下も現実に気づき、

どんどん佐伯化していく様子が見えてきます。


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佐伯の治療を諦め、ホスピスに転院させる方針となるわけですが

ようやくここで紺野祐太、初心に返るの巻です。


佐伯の治療を諦めきれない祐太は家族に本心を聞き出し

そして佐伯に接触。

お互いに相手を嫌いだとか、さぐりあいを重ねるわけですがとうとう佐伯から

「治りたいという気持ちになってくる」という言質を引き出しました。

そして例の「魔」の薬、APT01の投薬となります。


医者として佐伯先生を精一杯助けようとしてしていますか?

紺野の問いかけに森下は、間違った方向に行きかけた軌道を修正。

紺野を面倒だと言い捨てた森下ですが佐伯の本心を知り、

ようやくもとの森下に戻ったのでした。



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すずはこんこんと眠り続けたままですが一日の報告を必ずしている祐太です。

倒れるように眠り込んだ祐太の手を握ったすずは眠りの中で祐太さんとよびかけていました。

二人の微笑みがゆっくりと時間を紡いでいるようです。


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そして2年後。


佐伯は膵癌が治ったようで定期健診(?)

カルテばかり見る医者にちゃんと患者を診ろとお説教。ふふふ


下田は大人気の小児科医、沢村は鬼の女医さん。

谷口は外来と大学院の研究職。


森下は大名行列でした。

教授になり、中島のバックアップの元うまく運んでいるようです。


そして新見先生も外来ではちゃんと患者と向き合っていました。


すずちゃんは・・

やはり亡くなり、お墓の前で手を合わせる沢村の姿がありました。

祐太は新しい病院が決まったという報告をしています。

「相変わらずみたいですけど」あはは


*****


泣かせるような演出がなくていい終わり方をしてくれました。

すずちゃんはいずれ時間の問題だったのですが

その臨終を見せられたらたまらんと思ってたわけです。

そんないやらしいシーンを作らなかったのは本当にご立派。


今週のテーマに「青臭い」というセリフがありましたが

誰もが蒼い時代をもつわけで、それがいつのまにか忘れ去られていくのですね。


佐伯にも蒼い時代があったというのはあの伊達へ当てた手紙でわかりました。

そしてそれを読み、初心を思い出したことが紺野との和解のような二人の関係に変化が起きたのでした。


58歳で変わる事は出来ないという佐伯が、37歳で医者になった男もいるといわれ、

「患者」という立場で医者を変える「青臭さ」を発揮したのかもしれません。



医者はなんで医者になったのか・・。

たいがいは親や代々家業が医者だからですよね。

だから上から目線の医者が多いともいえますが、

今は「患者様」と患者目線でサービスに力を入れる病院も増えてきました。

若き日にケーキを皆に分け与えたいと誓った決意を再び実践することができれば

日本の医療界は明るいでしょう。


紺野が研修で入った大学病院は当初ひどかったのですが

終了のころには大きな改革があり、素晴らしい病院に生まれ変わったのでした。


そして次の赴任先は、また同じ、患者の話も聞かない病院・・。

紺野は再び名刺から配り始めるのでした。


*****


本当にいいドラマでした。面白かったです。



以下は  ↓  最終回のあらすじです。



7年ぶりに声を取り戻したすず(ミムラ)の容態が急変し、そのまま危篤状態に陥る。祐太(草なぎ剛)は意識の戻らないすずに付き添いながら、「患者さんが待っていますから」と周囲の反対を押して通常通りの勤務に就く。

一方、佐伯(松平健)は、伊達(竜雷太)の死を巡る医療訴訟問題を力づくで示談にまとめ、晴れて医学部長に就任。そんな折、下田(八乙女光)がカンファレンスの席で、由美恵(田島令子)から託された手紙を佐伯に渡そうとする。

それは、佐伯が若かりし頃、伊達に送った手紙だった。だが、佐伯は下田の行動に激昂し、その場で手紙を破り捨ててしまう。祐太と下田に絶望が広がったそのとき、突然、佐伯が腹部を押さえて倒れ…。





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