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07/19/2013 Woman 第3話
脚本の坂元さんが実は腰痛持ちとか?「最高の離婚」でも光生@瑛太がぎっくり腰になってましたよね。
先週、由季(臼田)に子供たちを預けた小春(満島)ですが、

無事に親子対面を果たすことができました。

ところで、わざわざお迎えに来てくれた栞(二階堂)に対して

お姉ちゃんと呼ばれて笑顔を見せ、初対面までは良かったのに

子どもたちの方に行ってしまい、その後の対応がわかりません。

困ったように戸惑っている栞がちょっとかわいそうでした。

こんな、小春の対応がどこか栞の心に嫌なものとして残してしまったようです。


***


ナマケモノさん(健太郎@小林薫)は

小春と紗千(田中)の仲を取り持とうとしました。

そういえば、帰りに大変なことになったのでしたが、

かつて信さんも同じことをしたのでした。


健太郎はわざわざアパートまで出向いて、

(紗千には将棋するなどとうその申告したために)腰痛になってしまいましたが

子どもたちの格好の遊び道具となり、腰骨をバキバキさせられてました。

さらにザリガニ騒動の大爆笑のエピ披露で大人気となったようです。


そして、子供たちを預かったその日、

予定より早く紗千が仕事から帰り、小春も子どもたちを迎えにと植杉家に行きました。

二度目の訪問となりますが、久しぶりの母娘は、ああいえばこう返すで見る限り冷たい関係。

けれど、ちくわチャーハンだったり、ごみ箱シュートをキメていたりと

特技が同じなのです。

さらに、紗千の血は望海にも継がれていて

栞の美術の才能と似ているのが

望海の絵の独創性。

動物たちがテントウムシに浸食された絵を見せられた紗千は

その時は無表情でも、のちにふっと笑ってしまうのでした。

本当は、おばあちゃんとしてもっと優しい顔したいのかもしれません。

でも、小春がそれを許さないからなのか、一応クールな顔は保っているようです。


小春が紗千のことを認めてくれなかったという母の言い分は

ピアノ教室の後半をさぼっていたり、

入院した病院にお見舞いに来なかったという恨み言が出てました。

それに対する小春の言い訳は、ピアノよりも将棋の方が勝負の緊張感があって楽しかったらしいし、

病院には子供の魂を食べるお化けがいると信じて、恐くて行けなかったと言うのです。

いかにもこどもらしい理屈ですが、母には辛い記憶と残っているようです。

きわめつけは父親のような小説家になりたいと作文したことで

それが母の絶望の決定打になったということでした。

そして、8歳の小春をおいて家を出たということになっています。


小春の記憶では父はそのために筆を折ったようで原稿用紙を捨てたということですが

箸の持ち方だけは父ゆずりだから矯正するつもりはないと宣言しています。


オロオロと二人の応酬をみていた健太郎は、自分が収めるのが一番と悟ったのか

紗千をうばったのは自分だからと謝るわけです。

しかし、少し前から帰ってきていた栞が

父親・健太郎のせいにされてはかなわないとばかり

真実を告げます。


それは小春の父のDVでした。

小春が知らない、父の別の顔があったということです。

暴力に苦しむ紗千を救ったのが健太郎。

本当なら小春を連れていきたかったでしょうに、小春は父を選んだからと

今でも、恨みがましい気持ちが残っている紗千です。

そして初めて父の暴力を知った小春。


しかし、栞はそれだけでは飽き足らなく

先日の大月で無視された復讐とばかり

信さんの話までしてしまいます。

痴漢をして電車にひかれたなどと、驚くことを言うのですが、

紗千は栞にはもう何もいわなくていいと抱きしめます。

健太郎もひとことも言わないのが知ってたことの証拠みたいです。


こうなったら、小春はもうここにはいられません。

吹っ切ったようにムリくりの笑みを見せた後、

アンパンマンを見ている子供たちを迎えに行き、帰って行くのでした。


***

子どもたちは木のお風呂に入り、望海は小春の(子供のころの)浴衣を着たりでご機嫌です。

紗千は浴衣も望海にあげると言ったようでした。

そして帰り際に小春がチャーハン美味しかったと言ったら

紗千の後ろ姿が微笑んだように見えたのです・・。

さらに、陸の作った車のように見える牛さんを動かしては微笑む様子が見られます。

紗千はきっと孫たちとそして小春とうまく行きたいと願ってる部分があるに違いありません。


けれど、栞がもしも信さんの痴漢冤罪を作ったのだとしたら

紗千は、栞を守る義務にとらわれ、小春とおおっぴらに和解できないのかもしれません。


口げんかのように冷たい言葉の応酬ではあったけれど

紗千は、小春よりかはもうちょっと母親の愛を持ってるのは見えていました。





そして栞。

初対面のにこやかな様子がまるで、ガラッと変わってしまい

怖い印象になってしまいました。

信さんの件だって新聞で見たと言ってもあんな新聞記事を保存していたというのが不気味です。

普通ならば、何かの事件だろうと目にも止まらないし素通りするものじゃないですか?

自分が関わったから注意して探し出し、切り取ったとしか思えません。


栞は「死んだ人のことを綺麗な思い出にして生きている人を傷つけている」と

小春に向かってきっぱり言ってのけました。

「星がきれいだなと言いつつ、足元の花を踏み付ける人」だと断じています。

栞は、母、紗千が一生懸命に自分に気を使っているからこそ

心の底には小春が存在していたことを敏感に感じてどこか寂しかったのかもしれません。



小春は、信さんが突然に冤罪で亡くなったことや

父が母を暴力ふるってたことなどを知っても、

現実の問題とは違う次元で起こったかのように逃避しているように見えます。

子どものころに怖い絵本を見て、母のお見舞いに行けなかったというのも

小春の性格としてわかりやすいエピでした。

栞の言うように、父のことを綺麗な思い出にすり替えていたならば

本当は父のDVを知っていたのかなと・・。

初めて知ったにしては、肯定も否定もせず、自分の内側にため込むような顔をしたのが

妙に印象に残っています。



女三人、母と異父姉妹ですが、

それぞれ自分の主義を貫いてるのが見事のような描き方でした



それにしても、植杉家と小春の距離は接近したのかどうかよくわかりません。

ナマケモノさんのせっかくの好意が栞の出現で別の方向に行ったのは残念でした。

しかし、小春が過去の記憶を現状のものと修正できれば

もうちょっと和解に近いものが生まれるかもしれません。


今はただあの骨髄検査だけがひっかかります・・・。





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