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08/24/2013 Woman 第8話
やっと逃げ出せたという栞。強がりならいいけど・・やっぱりあなたは・・・(--
栞(二階堂ふみ)が信(小栗旬)にしたことを知り、
激しく動揺する小春(満島ひかり)。彼女は植杉家を出ていく決意をする。
紗千(田中裕子)は、二人の娘の間で苦悩する。
母たちの葛藤を知らない望海(鈴木梨央)と陸(髙橋來)は、
まもなく行われる町の夏祭りを楽しみにしていた。
お祭りに行けると喜ぶ子供たちのために、
小春は夏祭りが終わるまで植杉家にいることに。
一方、栞は健太郎(小林薫)に、家を出ていきたいと打ち明ける…。



先週、信さんに対する痴漢冤罪を押し付けたのは自分だと告白した栞でした。

そのことで、二人は衝突し、栞は踏切に立っていたというシーンから始まります。


そこに遭遇するのが仲良く帰ってきた植杉家の両親。

さっきまで、陸や望海の頬がプニプニしてかわいいと

孫のいる幸せに浸っていたばかりでしたが、

紗千は現実に立ち返るのでした。


帰ってきてすぐに小春に対してフォローを始める紗千。

悪いのは栞ではなく梨をあげた自分だったり、直接手を下した他人だと

必死に小春の追及をかわそうとするわけです。

真実と向き合わずになぜ、栞をかばうのか理解できない小春です。


紗千にしてみれば、いじめに遭っていた栞が不憫でならないし、

踏切の前にいた事実が衝撃です。

かつて小春が自分ではなく元夫についてしまい、

その小春を置いて出たのも辛いわけで

今、同じように栞が目の前から消える可能性を考えたら

なんとか目をつぶって穏便にやり過ごしてもらうだけしか頭にありません。

我慢して・・恨むなら自分を恨んで・・

小春の気持ちを逆なでしていることに気づいてはいても

間違っていてもそうするしかないというくらいの盲目的な母親。

世界中を敵に回したって母親の気持ちはこういうものでしょう。

愚かだと思いつつ、その心情はわかりすぎるほどに伝わります。

しかし、二人の会話は栞にも聞こえていたようで「ごめんなさい」とつぶやくのでした。



これにより、小春は植杉家を出る決意をし、由季に病気の話をしました。

このステップにより、子どもを預かってもらう先が見つかったわけです。

本当に由季はいいお友達で、小春が頼む前に

一か月でも二か月でも預かると言ってくれるいい人。

また栞も同様に家を出ようと決心に至りました。

母には内緒と父親に家を出ることを告げています。

自分をいい子だと信じてくれてるからと巧みに父親を味方につける栞。




砂川家では誰かが舜祐の面倒を見る方向にきたようです。

パパ(三浦)が保育園にお迎えに行ったら研修医の母親が連れ去った後でした。

なんで連絡しないんでしょうね・・?



そしてステージは夏祭りの挿入となり、

ヤットナソレヨイヨイヨイの盆踊りも、おみこし担ぎも

子どもたちの嬉しく楽しいシーンで一息。

夜店では栞は陸に耳打ちし、シーちゃんの部屋を使っていいよと

最後のプレゼントを残していきました。

また、りんごあめの屋台を率いるナマケモノさんですが、

お客が来ないからと抜けて、栞との目配せにこたえるように

見送りに行ったのでした。



そして、紗千が栞の巣立ちを知ったのは夏祭りから帰ったあと。

健太郎は、20歳過ぎたから独り立ちしたいのだと

紗千の子育て終了を宣言しました。

しかし、いじめに遭い、踏切に立つ栞を思ったら

紗千が素直にうなずけるはずがありません。

思えば前日には膝にのせて抱っこしていた大きい娘です。

何か予感でもあったのでしょうかね。

主が消えた部屋を見て、思わず栞の匂いを探している母でした。



放心している紗千のもとに、お祭りのお礼を言う小春ですが、

何しろ栞が出て行ったショックで壊れそうなところです。

そこに小春は病気の話をしようとしています。

タイミングが悪すぎの二人。

病気をしていて入院をするかもしれないし、医者と話をしてほしいと

伝えるのですが、紗千の頭の中には入ってこないのです。

浴衣を着たその格好でお風呂場の掃除を始めているのでした。

栞が出て行ったのは罪の意識からだと言い、

本当は梨をあげた自分が悪いのだとごしごし洗い、シャワーを流しながら言うのです。

栞はいい子だとみんなが言っている、悪いのは自分だと言う母親。

あの子殺して私も死ねばいいの?

そうしたら許してくれるの?

無言の小春はただシャワーをうばうことしかありません。

そのどれでもなく答えはどこにもありません。

黙って母の手をふくだけ。

紗千は小春に抱きつき泣くのでした。

小春は淡々と、子供たちが大きくなるまで生きていたい。

そのためにはここにいるしかないと訴えますが、

紗千は栞に捨てられたと自分の現状で頭がいっぱい。

これはダメだわ・・小春は無言で出ていきました。



しかし、翌日、洗濯のなかに医者の名刺が入っていたようで

くたくたになったのを見た紗千はようやく再生不良性貧血を

家庭医学事典で調べ、そして病院へとむかいます。


現実の小春の命をようやく理解した母親。

日傘をさして歩いていたのが小走りになり、そして小春の職場に着きます。

クリーニングの仕事をする様子を陰からみていました。

どうして紗千の子は二人ともに、ジェットコースターみたいな人生なんでしょ。



そのころ、いつもと違う明るい洋服を着た栞が

やっと家を出られたと真季にむかって笑うのでした。


*****

今週は紗千の母親の情というものの発露みたいなものでしょうか。

満島さんと田中さんの二人の絡み合いが凄くて見せてくれますね。

放心のリビングからお風呂場でのシーンは凄いの一言。

それにしても、残してきた小春への罪の意識が

間違った溺愛での栞を作ったのだとしたら紗千の子育ても辛いものがあります。

そして、ようやく自分の元に戻ってきた小春が今度は重い病気と知り、

どれほどの苦悩が襲ったかと想像するに余ります。

突然走り出す母のあふれるような思いが

目をそらさせることなく引っ張っていきました。



しかし、栞は友達の証言だととっても傷つきやすい繊細ないい子。

だけど、不良グループに入って、痴漢の冤罪を押し付ける犯罪もおかしていました。

どちらも栞なんですね。

でも親の前でだけ、いい子を演じてたわけでもなく

友達も確かにいい子だと証言していました。

紗千としてもいじめられたのはいい子過ぎたからだということを信じているわけです。

小春にはずっと仲良くしていたいと言い、陸と望海もかわいがる栞。

だけど、信さんを死に追いやったのは紛れもなく栞なのです。

まるでモンスターのよう。

ラストでは、真季にむかってやっと家を出られたと言ってわらうのです。

本当はあの家は親の愛情が重くて居づらかったのか、

それとも、単に強がり自分を露悪的に見せたいだけなのか・・。

でも、いくら家を出ても、罪の意識は消えないでしょうし

それで解決にはならないことにすぐに気づくでしょう。

その後、小春の病気を知ったとき、「繊細」な栞だったらどうするでしょうか。



次回、紗千が適合検査を受けるようでした。

ナマケモノさんもいずれ事情を知るでしょうし、

その後にどう動いてくれるか、期待です。



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