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01/08/2014 紙の月 第1話
銀行員の横領って「好きな人のため」がキャッチコピーだったかと・・?
角田原作ですがあたしにとっては「蝉」以来のドラマだと思います。

かなり期待感がありました。


第1回「名前のない金」

2014年1月7日(火) 午後10時~10時48分【総合】


女子高の同窓会で木綿子(水野真紀)と亜紀(西田尚美)が再会し、二人の親友だった梨花(原田知世)が起こした事件を話し合う。梨花はパート先の銀行から1億もの金を横領し、海外に逃亡中だった。サラリーマンの夫・正文(光石研)との二人暮らしを守っていた専業主婦が、なぜ他人の金に手をつけたのか。若い男(満島真之介)に全て貢いだという報道を、木綿子たちは信じられないが…。



人がこの世から姿を消すことなんて簡単なことかもしれない。

私は何でもできる・・。

序盤では、タイかインドネシア当たりの国境付近にいて雨に打たれてる様子が見られた梨花でした。


OLが恋人に貢ぐために横領するという話はよくあったことみたいで(?)

トップに書きましたが「好きな人のため」という動機での横領は本当にありました。

美人だったらしいのと、この一途な恋心が全国的にモテたらしくて

刑期後は自分の嫁にというファンレターが殺到したらしい。

その方、現在どうしてるのでしょうか?

そのほかにも似たような横領事件があったそうです。

事件の陰には女がいるのが常ですが、銀行のOLの陰には男が絡むのですな。

日常的に札束を見ているとお金の感覚が狂うってのもありでしょうし

何しろ巨額数字入力をちゃちゃと右から左にできる権限さえあれば・・・モゴモゴ


そして、気づいたら東南アジアがお決まりのコースなのか?!


そういうことで、同窓会では写真入り記事になっている梨花を

噂し揶揄するわけですが、

梨花と仲良かった西田尚美と水野真紀が(梨花の)正義感から何かの理由があるに違いないと

話をしているのでした。

水野さんがタッパーをもって食料を持ち帰るなんてありえないだけに唖然としてしまいましたわ。

自分の食事ならわかるけれどさすがにバイキングって気持ち悪くない?(視点が違うか・・・。

でも一食いくらとか子供が言ってたので節約にはまってるのね。

それは一種のゲームみたいなもので楽しいかも。


さて、梨花の家庭状況・・

子供のころは裕福だったそうで高校の時は大金を寄付したというエピがありましたが、

自分を必要とされたい、誰かの役に立ちたい・・変わっていきたい・・というフレーズがでてくるので

ある意味自分探しみたいなものでしょうか・・。

子供に恵まれない夫婦という設定でしたが、不自由のない生活だからこその悩みかもしれません。

そして銀行にパートにでるのでした。

その給料で夫にごちそうしますが

パートで外食したり、海外に行ったり、何よりもお客さんに喜んでもらえるのが嬉しいと

素直な気持ちで言うのですけれど、ちょっと夫にはムカッときたみたいです。

夫(光石)の甲斐性で十分なはずなのにわざわざ外に出るという奥さんですから・・。

充実できてよかったね、と理解ある風なことを言いながら嫌味たらたらの夫でした。

もちろん、自分探しに夢中な梨花は夫の複雑な気持ちがわからないのでしょうねえ・・。


でも、夫は妻を見下しながらも精一杯優しいし、妻も一生懸命愛らしく努める奥さんで

子供ができないという悩みのほかは、世間から見れば十分羨みの対象ですね。


で、銀行の仕事ですが、ペアで訪問するみたいですけれど

お客さんの要望で梨花がついていくのですね。

そういうくだりでミッキー演じるエロじいさんなところが笑ってしまったわ。

そこで出会う孫の光太がのちに大きく絡んでくるとは知る由もありませんでした。


この光太というのが誰かに似てるとずっと思ってたら満島ひかりの弟ちゃんでした。

美形な姉弟なんですね。


で、このエロじいさんが何かとタッチしてきて気持ち悪いのですが

ホテルでご飯食べようと誘ってくるのをやんわり断る梨花です。

奥さんの思い出話などにお付き合いしますと返事してました。

光太はあの爺さんは自分の金に皆が群がってくると思い込んでるから

綺麗事を言っても変わらないと言ってましたね。

そんな風な二人の始まりでした。



箱入り主婦が外で働くから応援するという夫にため息の梨花ですが

子供をあきらめていないというのを信じて基礎体温をつけそれなりに誘う姿もあり

現実の壁はこういうところで邪魔をしています。

それなのに、パート仲間は赤ちゃんができたと大喜びし、

またボランティアの子供たちが募金を募るシーンに出くわし、意気消沈してしまうのです。

こうした暗闇のトンネルを経て、梨花は資格を取りフルタイム勤務へと変身していきます。


こんな充実した日を手に入れた梨花に近づいてきた光太。

それは映画出演のお誘いでした。

(梨花のことを)すごく魅力的だったと語る光太の目をまっすぐ見つめ返せない梨花。

その日は、弾む気持ちでお客さんからお金を預かっていきました。


その足でデパの化粧品売り場へといき、いつもなら無視して通り過ぎるのに

販売のトークにのせられて高額の化粧品を買う羽目に。

持ち合わせがなかったので、先ほどのお客のお金をちょっと拝借・・。

軽い気持ちで人のお金を使ったこの時が今後の梨花を大きく変えたのでした。


*******

高校生の時に50万の寄付をしたという話があってのけぞりましたが

そのために寄付の制限ができたことを教師にかみついた梨花のエピがありました。

でも、大人になってみればそれは親の金でいっぱしのボランティアを気取っていたと言うあたりは

多少は現実に目覚めオトナ感が身についたようでしたね。


こういう浮世離れした育ち方をしているからか

信じる事には一直線に進めるという点では

梨花のキャラは原田さんの持つ透明な雰囲気にぴったりでしたね。



さて、光太は善なのか・・?

過去の事件は悪意の男の操り人形のようでしたが今回の梨花はどうでしょう。

逃亡先では一人ですし、彼を待ってる風にも見えません。

日本ではすでに梨花の仕業はばれてニュースになってるので逮捕は時間の問題でしょう。

だけれど、自分は何でもできると余裕ですし

梨花に緊迫な雰囲気はないのでどうなってるんでしょうか。


これからおいおいとわかってきますね。

面白かったです。

全5話。



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