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どうぞこのまま永遠にと・・。


「お前が話すならどんなにゆっくりでもちゃんと聞く。


お前が歩くならどんなにゆっくりでも一緒に歩く。」


遥斗の決意がはっきりと亜也に伝えられた瞬間、


二人の前にはただ二人だけの時間しかなく、


どうぞこのまま永遠にと誰もが願ったひと時。


花壇のピンクの花が亜也の心を染めていくようなある午後の日。


 
         


とうとう亜也は養護学校に入る日が来ました。


電動車椅子が目にとまどうような私達ですね。


広い廊下や室内が動きやすそうに、新しく快適そうな環境です。


同室の明日美さんは同じ病気でもあるという先輩。


いつか辿る同じ病状。彼女を見る亜也の目が微妙に複雑そうです。


それは視聴者の私達も同じでしょうか。


病気が進行するのに一人で寄宿生活って大丈夫なのだろうかと心配に


なってしまいますよね。母、潮香も涙しながら学校を後にしました。


明日美さんの症状は発語がゆっくりなのと手の具合が悪そうに見え、


そして食事の時にむせるのも辛そうでした。ただ、明日美さんは今週回


(約一年間)の中では初めと終わり頃ではあまり進行していないようでした。


しかし、亜也は一年間でかなり進行しています。これは早すぎと感じました。



瑞生が遥斗を車に連れ込んだあの理香のお祝いの日にもらった携帯電話。


亜也にとってはただ一つの慰めだったでしょうね。


この携帯電話もなんだか明日美さんには複雑に聞こえていたのではと


やや気がかりです。でもこのことにはちょっと目をつぶらせてもらいますね。



遥斗が楽しそうに亜也と話していると父親が複雑そうに入ってきます。そして・・


「どれだけの覚悟をしているのか。今が楽しければいいという


自分勝手な考えではすまされないんだ」と。


この言葉に大きく頷いたのは私だけではないですよね。


長い人生に裏打ちされた言葉には説得力がありました。


もちろん亜也のためにも遥斗がいずれ傷つくかもしれなくとも


二人の行く先はそっとしてあげたい。


けれど医師の目を持つ親としては、もっと深い視点があったに違いないのです。


だからといってどうにもならないのが若さであり、恋ですよね。



遥斗と亜也は水族館へとデートにでかけます。


車椅子でも快適に動けるみたいでドーム型の下はまるで青い海の底。


珍しい魚達に目を奪われてしまいます。ハリセンボンやらイルカの話やら


水族館デートってキレイでいいですね。携帯のストラップもイルカでしたね。


でも、ここで亜也が辛い経験をすることになるとはゆめゆめ思いませんでした。


道を尋ねたおばあさんと孫があからさまに顔をしかめるって有りでしょうか?


ショックな顔の亜也がどれほど傷ついたか、かわいそうでなりませんでした。


そして帰り道、今度はバスに乗り遅れタクシーも止まらず、追い討ちをかけるように


雨まで降り出しました。車椅子は深みにはまるし、亜也は濡れて具合が悪そうだし、


二人のデートって雨に祟られますね。(って以前の動物園はデートではなかった?)


そして池内家(潮香)の対応も、つい怒鳴ったり、ひどいものでした。


ひたすらうつむき謝る遥斗、かわいそう・・・。布団で聞いてる亜也も辛そうです。

この件のせいなのでしょうか。二人の間に距離ができたように見えますね。


亜也も電話で謝りますが雨でよく聞こえないと言われて、それがまた


先のおばあさんの顔を思い出してしまい、卑屈になりそうです。ついには、


「麻生君とは住む世界が違っちゃったのかも」と言ってしまいます。


(ここは雨でもはっきり聞こえたのね?)


そしていつのまにか数ヶ月が過ぎています。


その間に、水野医師のもとへ行き、発音に自信をもてないことを告げていました。


ここですごくいいセリフが飛び出しましたね。


「大切なのは伝えたいというこちら側の気持ちと受け取りたいという相手の気持ち。


聞く気持ちのある人になら必ず伝わるから」 ・・・怖がらないでと・・・。


藤木兄~~いい事言いますね。私、感動のあまり震えました。


そしてまた冬がやってきました。


図書館での亜湖と遥斗のやり取りも自然ですよね。


初めは「本当に亜也の妹か?」といわれた亜湖は、「ボーっとすごすのは嫌だ」と


深い思慮をたたえて「亜也姉の夢をひきつぐ」と宣言し


「さすがは、あいつの妹だ」と昇格していましたね。



帰り道、クラスメートが進学がどうのとふざけています。


ふと思いついたように走り出す遥斗!


今がその時なのね・・・! そして冒頭のセリフへと移ります。


永遠に時が止まればいいと思った皆様、


本当にありがとうと遥斗に言いたかったでしょう。


  「今の気持ちに100%嘘がないと自信持って言える。


   住む世界が違うとは思わない。


   お前のこと、好き・・なのかも・・たぶん・・・」


そして映された進路用紙には、     


      遥斗の進路・・・常南大医学部


家族が大喜びで伝えにきた、


      亜湖の進路・・・東高校


嬉しい弾むような春が訪れた、ほんのわずかな幸せを楽しみたい私達。


    「人は過去に生きるものにあらず


     今できることをやればいいのです。」


このメッセージが多くの方に届きますように。


もしも努力すればできるものがあるならば、ここでふんばって努力してみたい。


努力してもかなわないものを持つ人から見たら、人生を放棄している人々の


傲慢さがたまらなく悔しく見えてしまいます。どうぞ、あなたも。


  


       次回は結婚式がありましたね。


       亜也は管を通されそうなシーンが・・・


       またまた辛い病状の様子です。



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