fc2ブログ
光輝く人生はあなたの中にあるのです。

「あなたのいうことはいつも正しい」父に言ってはみても、


はらはらと大粒の涙に暮れた頬には夕闇の薄明かりだけ。


遥斗にとっての壁はあまりにも大きすぎ、無力に握りこぶしを作りながらも


いつか来るその日までただ時間だけが静かにと願う。


       


あっという間に卒業の日が来ました。先週から2年過ぎたことになります。


病状の酷さに息をのむばかりの私たちですね。


つかめない、歩けない、話しにくい。意識が清明とし、頭脳明晰の亜也には


ただ過酷としか言いようのない運命です。


誰かの役に立ちたいと夢を持っていた亜也にとって


就職も進学もできない現実はどれほど辛いことだったでしょうか。


水野医師からも在宅でのリハビリ療養を勧められます。


亜也が帰ってくることで喜び準備する家族達。


理香と弘樹はメンバーチェンジしてましたね。


子供の成長は早いのですよね。2年でこれだけ違います。


その間、亜也は寄宿生活だったのね。親ならずっと手元におきたいだろうに


よく耐えて亜也の生活環境に理解を示しました。立派な両親です。


家族が迎えてくれたその部屋は過ごしやすいようにベッドをしつらえ


カーテンやカレンダーやぬいぐるみや、家族のぬくもりでいっぱい。


一言ずつ確かめるように「ありがとう」と言う亜也。


けれど胸のうちは複雑だったのでしたね。


「過ごしやすい居場所が欲しいのではなく、どう生きるかを考えていたの」



同級生が集まり、お祝いをしています。


仲良しだったさきやまりも。遥斗は医学部に合格しました。


さすがね。本当に余裕ですね。先週は水族館デートだし。


同級生で医学部に行った人なんてもう凄まじい努力をしていました。


関係ない授業は全部堂々と内職、昼休みも片時もテキスト放さず、話を聞くとお風呂


では物理という風に生活全てが受験一色でしたね。まあ受験ってそういうものなので

すけど、遥斗の勉強シーンがなかったのでが全く余裕に見えてしまうのですね。


ともあれ、それぞれが進路を見つけ、和やかにしているそばで複雑な亜也です。



生きていくためには何が必要でしょうか、最低限満たされていたならば何をおいても


目標があれば人は生きていけるのではないでしょうか。


学生時代の教授の話ですが難病にかかり余命がいくらもない子供にもしっかり


勉強時間を確保し目標を与えるというのです。親が残されたわずかな時間を


一緒にすごしたいと望んでも、子供は勉強することで将来に希望が持てるのだと。


その希望がある限り頑張る力が湧いてくるというこの講義でしたが、最後の


最後まで希望を持ち続け旅立った子供の話には皆、涙したことを覚えています。



そして亜也も希望を持ち続けていたかったのでしょう。入院して歩くリハビリをする


と宣言しました。自分の体と折り合いをつけ、きっと誰かの役に立つと目標を見出す


亜也の精神力には頭が下がります。


さてこのショックな日は来てしまいました。遥斗が訪ねてくる日に失禁してしまうという


悲しさ。年頃の少女にとってこれほど残酷なシーンはありませんね。


亜也がショックから抜けられず泣く傍らで、始末をしながら忍び泣く潮香。


本当に切ない親として何もできないことでしたね。この日を境に亜也はある意味


悟りを開いたように感じます。少なくともリハビリをして歩けるようにという前向きな


希望が消えたのは確かですね。眠れない夜に家に電話をかけようとする亜也。


胸騒ぎで駆けつける潮香。死がそこまできているということを暗闇のなかで


切々と感じさせるシーンでした。しかし潮香は何もできない亜也ではない、書く事で


人に希望を与えられると諭しています。その唯一できる「書くこと」により遥斗に


そうあの悲しい決意の手紙を記していました。イルカのストラップが揺れる机で。




遥斗が医学部に合格した時に水野医師は何故かと問いかけていました。


「・・・あいつを見てると人の役に立ちたいなんて嘘くさいと、思えなくなる。」


水野医師も「僕も彼女を見ていると自然と背筋を正される・・」


亜也の姿にこうやって影響をうけ人生の目的を見出していく人たち。



そして、遥斗の父は潮香に二人がこのままでいることは好ましくないと告げています。


もしも遥斗が自分の無力に退いてしまったら傷つくのは亜也だと言います。


どうかこの二人の時間を大事にしてあげたい。けれど動けなくなる亜也に何も


できない遥斗はお互いに自らを悔やみ傷つくことに違いありません。その日は


遅いほどいいのにきっともうすぐなのでしょう。何も言えない潮香。一見、道理があり


そうな父の言葉に、皆様、ふつふつと疑問が湧いてきたのではありませんか。



まどか先生の結婚式。ブーケを受け取る亜也。遅れてやってきた遥斗にそっと渡す


「ラブレター」、微笑みながらも目は沈んでいます。亜也の未来には何もないという


現実を受け止め血を吐く思いで記した、別れのラブレターでした。


帰り道に読む遥斗。はらはらと大粒の涙が惜しげもなく伝い落ちるこの名シーンに


どれほどの涙が追いかけていったことでしょうか。


粉雪のBGMのなかで、自らの無念の涙、亜也の絶望を敏感にかぎとった涙、


そして恋心を抑えようとする涙なのでしょうか。


家に帰り、絞り出す思いで父に告げます。


「あなたはいつも正しいです・・・」


       ・・・・それでも遥斗よ、亜也を見守り続けてほしい。



突然苦しむ亜也。吸引する水野医師。


意識が戻り、別れを告げたことを潮香に話す亜也。


どうしてかと問いかける母を拒むように、「私は結婚できるの?」


「いつか、その日がきたらたくさんの花に囲まれて眠り続けたい」


これは亜也の遺言でしょうか。ふっと胸が痛くなる微笑でした。



いよいよ来週は最終回。拡大でしょうか?


背筋を伸ばして覚悟を決めてTVの前に集合です。



健康でいることの有り難さをどれほど訴えても実感できない人たちがいる一方で


縁あって亜也さんの生き様に触れた人は、その後の人生を神に導かれたように


大きく変えたようです。妹の亜湖さんも弟の弘樹さんも医療の仕事に就き


人の役に立つ人生を選択したということです。


光り輝く人生は誰が決めるのでもない、自分の中にあるのです。





Secret

TrackBackURL
→http://eri0309.blog98.fc2.com/tb.php/1728-57564276