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「いすみ鉄道」が出た!ムーミン電車がかわいい!!
昨日(2/22土)の日経プラス1ですが、「お花見楽しむ鉄道や船」と題していました。

そこに第4位で「いすみ鉄道」が出ていましたので

先日のガイアを思い出したのでした。

どっちも日経がバックアップしてるから順当なのかな(笑


この番組をみていたときは朝ドラ「あまちゃん」の「三陸鉄道」を

思い出していましたが、

ローカル線は、地元の足としてだけじゃなくある意味、矜持でもあり

信頼や安心につながる大事な柱ですね。


冒頭では、長野の松代線が廃線になったことにより、バス通勤を余儀なくされた

会社員の方の例がでていました。

会社は原則マイカー禁止だというので、電車が通らなければ公共機関はバスしかないわけで

道路が渋滞するため朝は以前より一時間早く出勤する羽目になっていました。

一時間睡眠が削られたら大変ですね・・。

その分を、朝活で補ってリズムを変えて、一時間早く就寝できるならまだいいのですけれど。

こんな風に全国で22路線が廃止となり、地元の足が次々奪われる事態となっています。


そんなローカル路線を驚く手法で復活させたというのが2例紹介されました。

トップが「いすみ鉄道」

千葉の房総を走る第三セクターのいすみ鉄道.

人口減による赤字のため廃止危機に地元住民が立ち上がり、

「社長公募」となった件はニュースとして記憶があります。

それがいすみ鉄道だったのですね。

そして選ばれたのが「鳥塚亮さん」(2009年より社長就任)でした。

その応募書類に「ムーミン」を車体に描きいすみのシンボルとすることを

提案したというのでした。

斬新さがありますが、日航などでも飛行機をペイントしますからそこからのアイディアかな?

などとと思いながら見ていたらこの方、外資系航空会社出身でした。納得。

お花畑の中を走るイメージをふくらませてムーミンへとつながったのですね。

版権を持ってる方から安く許諾を受けたというのも大きいでしょう。

黄色い車体にムームンを描き、車内もオレンジでキャラクターを見ると

そのかわいさになごみますね。

こうなってくると、地元の足だけじゃなくて観光要素になるわけで

わざわざこの電車に乗りに来る人(写真を撮りに来る人)が増えたということです。

そこからアイディアが湧き出ています。

「昭和のディーゼルカー」キハ系だったっけ?

2両を買い、レトロな車両を「懐かしい」感覚で使用しました。

プレートが貼ってありましたが

賛同者に一口5万で寄付を募り名前をプレートにして掲示したのだそうです。

なんか、お祭りなんかで寄付すると名前がでかでかと掲げられるじゃない?

あれを連想しましたわ(笑

これにて乗客数が20%UP!!すごいね。

社員募集ですが、「運転士公募」はドラマにもなりましたよね。

自腹で700万だせたら運転士になれるというもの。

子供のころから鉄道の運転士になりたかったからと他職より転職した方が運転士になっていました。

応援団として地元の人たちのお手伝いも力強い味方です。

花壇を作り、沿線に菜の花を植え、お花畑を走る鉄道のイメージをしっかりと守りました。

桜の花がアーチのようになった黄色い菜の花畑の中を

黄色のムーミン電車が走る絵はまるで映画のワンシーンのようで

これはかなり優秀な仕掛けですね!

春になったら房総の花見に出かけてみたいと思わせるものがあります。

そして伊勢エビ特急。

食事付のお刺身列車にしたのでした。

その豪華料理の目玉が伊勢海老ということでした。

二人一組で21000円という設定です。

24席満席となっていましたが、房総の海の幸が詰まっていてお料理はよかったですね。

これに合うお酒もちゃんと吟味してました。

特筆ですが「特急」とは特に急がないという意味だそうです(笑

そしてムーミングッズの販売。

乗客のみなさんは大満足していました。


次は岡山の破たんしたバス会社を復活させた例です。

同じように路線バスの廃止が相次ぎその距離は全国で4万キロを超えています。

その中の(岡山)井笠バスが「両備グループ 小嶋光信代表」に依頼をしたのでした。

この方の手腕ですが、和歌山県の貴志川線を再生させたのが有名ですが

猫のたま駅長などはだれもが知っているのではないでしょうか。

そういうことで井笠バスの再生ですが、バス会社の問題点を探すことから始めました。

通勤・通学の時間を外れると乗客が誰もいない点や、車両の整備がきちんとされてないことなど

さっそく見つけています。

そして人材。

井笠バスの破たんで運転士が1/4まで減りましたが、両備グループから派遣されてきて

ぎりぎりの運行を支えるところまできました。

大型免許を持っていてトラックからバスへの志願された方も。

バスも運転士一人に一つのバスを使用させて責任制にしたというのが新しい試みだそうです。

これまでは皆がどのバスにも乗っていたのが自分の担当バスが決まってからは

バスの整備や洗車などするようになり運転にも気を使うようになったということです。

また、営業をかけるのが珍しいです。

時刻表を持って地域を回っていました。

そこで8時台のバスがあれば通勤が助かるという情報を仕入れたのでした。

そして自治体からの新しい車両4台購入がありました。

老齢の方が多いのでステップバスが必要との判断でしょうか。

一生懸命にバスの手入れをしていた運転士さんが新車両の担当に任命されていました。

社員の意識革命も再生への道の一つだとのことです。


***

バスの件はまだ再生途上のため、成果が数字ではっきりとはわかりませんでしたが

住民にとっては、公共バスは生活の足ですから

運行ゼロの日がなかったのは幸いでしたね。

運転士の意識革命というのは普段のサービスが良くなれば気持ちよく乗れるという点では

間違いないですが、

バスに乗らない人を乗るように仕向けるほどの力があるのかどうかまではちょっとわかりません。

「人口減」というのが維持を阻む要素が大きいわけですから、

何かのサービスで人を呼び込むのはイベント力が大きいかもしれませんね。

観光バスのようなものはまた違うのでしょうけれど、目玉があると大きく変わるかもしれません。


今後、高齢化が進めば自家用車の運転もままならない高齢者などは

絶対に必要なものなので、たとえ運行本数が減ったとしても

「廃止」は避けなければなりませんね。

その点においても地域の人のためとポリシーを掲げて奔走されたのにはありがたいことでした。



そしていすみ鉄道の件は楽しさとか夢が詰まっていて見ていてもいい気分になってきました。

電車やバスが大好きな友人がいますが、もちろん自家用車も乗りますが

公共の乗り物が大好きで、とにかく絶対に乗らないといけないのだそうです(笑

その友人のエピで笑ってしまうのですが、乗りたいバスに転んでしまって乗れなくて

泣きながら追いかけたら運転手さんが止まってくれたという話もありました。


そういう都会の人がローカルなものやレトロなもの、そして特色やサービスを求めて

どこまでも旅するのも一種のブームなんでしょうか。

日経のランキングでの紹介を見ても地方ではお弁当やストーブなど特色があって

面白そうと思いました。

そういえば、こたつ列車もありましたよね。

あまちゃんではうにのお弁当が販売されてましたっけ。

ボックスになった席ならお弁当など食べるのも列車の楽しみですもんね。

イベント列車も豊富に計画されていると思いますし

今年はどこかの鉄道からお花見しましょう!




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