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想定外の結末でした!今後に希望の持てる終わり方ともいえます。春馬君の役者魂と好演にナイスの拍手!
Story #11 最終話あらすじ 2014.3.19 Wed On-Air


突然姿を消した拓人(三浦春馬)は、降りしきる雨の中、車椅子ごと転倒し、病院に収容される。

駆けつける恵(多部未華子)、守(風間俊介)、陸人(野村周平)、佐和子(原田美枝子)、昭夫(小市慢太郎)。

「今は、拓人さんが周りの人たちと一緒に生きている幸せを実感できるよう、

1日、1日を積み重ねていくことに専念しましょう」。主治医の谷本(吹越満)は、恵たちにそう伝える…。




先週、車いすごと倒れた拓人に雨が降り続けるのを人々が囲んでいたという終わり方でした。

誰も体を起こしてくれないのかとがっくりのような気がしていましたが

ひとまず救急車を呼んでくれたようで、ちゃんと病院に収容されたのはほっとしました。


メグは拓斗の気持ちを図り、主治医には気持ちが振り子のように揺れているということを伝えますが

医師は「幸せを実感できるように生活」を積み重ねていくことを提案しています。

みんなの愛を感じられるようにするというのは、普通に過ごす日常の積み重ねといっていいでしょう。

普通に過ごせること自体がすでに奇跡のようなものですから。



退院して帰宅すると隣のすみれちゃんが待っていました。

隣の中学と合同で講演をしてほしいという依頼です。

なぜすみれちゃんがこのドラマに登場したのかがやっとわかったという最後のシーンです。

彼女は、拓人の病気から学び、介助ロボットの勉強をするために大学は工学部に行くと決めたようでした。

まだ中学生だったのね。この年代で学部まで決めてるなんてすごいというか・・。

拓人への講演依頼ですがテーマは特になくてなんでもいいということですが

拓人が病気と闘い頑張る姿を見ると勇気が湧くというので、つまりはその関連の話をしろということなんですね。

失礼、ちょっとゆがんだ見方をしまいました・・が、拓人は結果として受けることにしました。

その気持ちの変化の過程ですが・・


まず、マモちゃんが筆記の補助器具を持ってきてくれました。

字が書けなくなり絶望した拓人でしたが、

このテントみたいなところに手を入れると手の重みを吸収してくれるので

字が書きやすくなりました。

見ていてすげえ!って叫びそうな便利がものがあるんですね!

マモちゃんはカフェ開業に向け、拓人は医学部受験と二人で目標を持ち競争となりました。

ノートに新たに「目標」と書いた拓人は

「今伝えられることを伝える」と並べて

ノートを作れることに自信を得たように、講演の依頼を引き受けると決めたのでした。


陸人はバイトに出ていますが、休憩室で同僚が恐竜を待ち受けにしてるのを見て意気投合。

陸人はまた恥骨がどうのと盛り上がり、なんと人生初の友達ができたのでした。

大喜びで赤飯を買って帰ったのがとにかくかわいい。

そして陽菜にはベビーが。

守は店は絶対に成功させないといけないと新たに決意しました。

また、繁先輩と拓人が真正面から向き合いますが、講演のスケジュールを持参したところ、

「行くよ」と二つ返事です。

これで今までのわだかまりがきれいになくなった気がします。

いちおう、拓人を探してくれたというお礼も兼ねてますが、根はいい人なんですよね。

メグのことはちょっと血迷ったということで忘れたふりしますよ(^^;



そして今週のメインテーマがこの講演。

講堂には中学生たちと、両親、弟と守、陽菜、そして繁先輩も列席しました。

檀上ではメグが車いすを押してきて、講演する拓斗のそばで待機というスタイルです。

何かあってもすぐに対応できるようにそばにいることが大事だったのでこの位置でしょうか・・。

でもちょっとテレますよね・・(^^;


拓斗は語ります。

病気になる前までは目標もなく漠然と生きてきたというごく普通の学生だったことや

就活に敗れて自殺する同級生もいたけれど他人ごとであり、自分の人生は何事もなく続くと思っていたこと。

しかし、社会人一年生で発病してから、人生への考えが変わっていったと言います。

今の状態は立つことも歩くこともできないし、いずれ呼吸や飲み込むこともできなくなるという点。

人工呼吸器をつければ話せなくなるし飲み込めないので食事ができなくなるということ。

何よりも意志を伝えることができるかどうかが悩みの元だということでした。

たくさんのことを奪われて覚悟をしながらこれまできたが、そのたびに目標をみつけては

新しいことに挑戦してきた拓人です。

でも病気からは苦しみだけじゃなくて人の温かさを実感したと拓斗は言いました。

医師のいうように「幸せを実感」する生活を積み重ねてきたということなのですね。

そして新たな覚悟を迫られてきています。

ただ一つわかってることはどんな状態になっても愛とぬくもりに包まれてるだろうということ。

介護スタッフはじめ両親や友人、最後に僕の彼女にと感謝をささげました。

生きてるだけで手がかかる自分。

排泄、食事、入浴、淡の吸引など世話を掛けることにも抵抗と申し訳なさがあります。

しかし、生きてるだけで周りの人たちが生きがいを感じてくれるんじゃないか。

生きる意味を社会に問いかけ続けることができるんじゃないか。

いま生きているだけの状態で僕が僕であり続けるには、僕を支えてくれるのは、

今まで生きた僕の時間なのではないか。

僕は生きる覚悟を決めました。


盛大な拍手と、お父さんと守ちゃんの涙がもらい泣きを誘いました。

講演というけれど自分語りで良かったのですね。

私的な通信ですが第三者を通して、自分の覚悟を伝えたという内容になりました。


講演料は3000円。

社会とつながる大きな自信となったようです。


そして医師のもとで「人工呼吸器をつける」と宣言しました。

医者は「はい」と返事し、長い付き合いだからということで

傾向と対策を教えてくれます。

まずキーボードで声を出す準備。

桜が満開の日でした。


拓斗は受験勉強にがんばり、時々会社を訪れて講演したようです。

そしてその日がきました。

最後のから揚げを食べた。

日記に記された日から間もなく呼吸器を取り付けたのでしょうか・・。

種を植え、あのボトルに3年後へのメッセージを入れました。

思い出の砂浜に埋めました。

ほほ笑みあう二人の顔が穏やかで輝いて見えました。


それから3年。

メグは介護の仕事を終えたあとスーパーで買い物して帰宅。

メグおかえりと迎えてくれました。

ベッドの拓人は目のふちにセンサーを張り付けてパソコンで声を出しています。

口が半分開きかけたままなのがややショックですが、筋肉が動かないのだからそうですよね。

写真がずらりと並んでいます。

医学部合格し、マモちゃんには子供ができて、拓人とメグは結婚しました。


思い出の海に来た二人ですが瓶を掘り起こしました。

拓人へ 私の隣にいてくれてありがとう。

メグへ オレのとなりにいてくれてありがとう。

二人は同じことを書いていました。


******

二人の手が重なり、幸せな終わり方でした。

絶対に天国に行く結末だと思っていたのであまりにも意外で本当に想定外でもう穏やかな感動がありました。


現実には拓斗が講演で語ったように排泄や淡の吸引などあまり美しくない世話がかかるわけで

これが一生続くのはどこかで嫌いになるのではという心配があります。

でも、メグにはそんな顔はなかったですし、愛は偉大だという感想が大きくなりました。


そして、今後の医学の発展とともに介助ロボットへの期待も大きく膨らみます。

iPS細胞の山中教授は絶対に治したい病気と言ってくれたそうですが

本当にその実現が待たれます。

またすみれちゃんの言ったように脳の動きで体を動かせるスーツなど目を見張りました。

生きていることが家族や周りの人たちへの支えとなり、

社会とつながる実感が自分を生かす原動力となる。

だから生きる覚悟を決めたとそんな拓人の選択でしたが、

今、人工呼吸器は取り付けたら外せないけれど

いつか、再生医療などで筋肉が再生できたら再び自発呼吸ができるかもしれません。

ロボットを使ってトイレだって自立できるかも。

そしたらもう絶対に生きていてよかったと思えるじゃないですか。

そんな日が一日も早く来てほしいと希望と期待がいっぱいできた最終回でした。



春馬君が回を重ねるごとに痩せてきて撮影の過酷さをまざまざと感じさせましたし、

ラストの姿は想像を絶していて、事務所がよく許したと思ったくらいですが

だけれども、この役を得たことは三浦君にとって良かったことでしたね。

今は拍手とお疲れ様を言いたいです。

秀作!




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