時代が違ったらまた一緒にギムレットを飲めたのかもしれない。
実は今、我が家にいろんなことが押し寄せてきて頭がくるくるぱ~なんだわ・・

さっぱりドラマのストーリーが入ってきません・・(ーー

***


最終回「早過ぎる」


2014年5月17日(土) 午後9時30分~10時28分放送予定【総合】

※通常と放送時間が異なります。また、ナイター延伸の場合はさらに変更となる場合があります。

再放送:5月19日(月)午前0時50分~1時48分【日曜深夜・総合】


増沢磐二(浅野忠信)は志津香殺しの犯人を割り出した。磐二は調査した事実をもとにギリギリまで犯人を追い詰めるが、うまくかわされてしまう。しかし翌日、犯人は遺書を残して自殺。遺書には生々しい事件の真実が書かれてあった。そうして一連の事件が結末を迎えたころ、磐二に会いたいという台湾人が現れる…。


そんなわけでやっとロング・グッドバイ(最終回)を見ました。

良さを贅沢に味わえたという感想です。

ドラマの持つ性格にはいろんなタイプがあるわけですが

信じ続けた友情のストーリーみたいなこのテーマが私としては好きでした。

最近のドラマでは陰険で姑息な内容が多くて

最初は面白がってましたけれど

もう残念感満載で情けなくて見てられなくなっちゃいましたわ。

似たような意味で半沢続編ももう飽きちゃったし、やめたほうがいいと思います。


で、こちら、ロンググッドバイの成功要因は、時代の持つかぐわしさですかね。それと、

主演の浅野さんのムードが重厚仕立てでしたので琥珀色の雰囲気に酔うものもありました。

全5話だったのも尺としてちょうどよかったわ。

そうそう綾野君が時代に翻弄されまくる危うい雰囲気をまき散らしてくれてこの人の登場にもドキドキしました。

性質の良さを体現していたあの真っ白い衣装がラストではブラックになっていて

もう昔の保ではないんだってわかったのが悲しくも美しいストーリーでした。

さて、保が強烈に憧れた増沢(浅野)ですが、なんで保の汚名を雪いでくれようとしたのかと言ったら

そこは一種の友情、もしかしたら愛情も入っていたのですかね。

「(増沢を)あなたみたいになりたかった」と言ってくれて台湾に逃げた保でしたもんね。

救ってやれなかった保の無実を信じ続けた増沢でした。

保は志津香殺害を苦にして自殺したことになっていましたが、なんとなく生きてるような気がしてました。

そしてその通りだったですね。


蠱惑的だったのは小雪さん。

こういう魅力的な役ができるとはこれまでとはひと味違いました。

亜以子(小雪)は台湾時代に保と一生にただ一度の恋をして結婚したものの

すぐに戦争で保をとられてしまうという悲しい運命を歩んでいきます。

さらに戦後の没落により上井戸に身を売るような結婚をしたのでした。

保も一度誰かの身代わりのようになって死んだかと思われていたのが、

戸籍を変えて原田志津香のまるでヒモのような夫となっていました。

戦後の混乱というけれど、生き残るすべを持たない人には仕方のないことだったのかもしれません。

こんな二人の再会はまことに残酷だったわけです。

保が志津香を殺したことになってましたが、実際は亜以子が花瓶を振り下ろして殺害したのでした。

そして保が罪をかぶって台湾に逃げたということです。


亜以子は保との恋を生涯抱き続けていたようで、昔の幻影のなかで生きていたような様子でした。

早く言えば狂っていたわけですが、まあ美しいのと言うことがむちゃくちゃなりに自信たっぷりなわけで

けっこう周りも振り回されてるところがありました。

虚言妄言癖とはいわれてましたが、これは精神科の医者も薬漬けにしたので共犯ですね。

保との恋の証のように台湾時代になじんだ花びらを握って自殺した亜以子でした。

この花びらはラストシーンでちゃんと保に渡されていてこれもムードを高めてくれた効果がありました。


台湾に逃げた保がラストで現れて、直に対面せずに増沢とは扉越しに背中で話す様子は

面白くもあり、撮影の妙でした。

保には増沢をまっすぐに見つめられないモノつまり引け目があったということですね。

あの時、分かれ道にいた自分を引き戻してくれるのではないかと淡い期待が

増沢を運転手に要請した保。

けれどあの時増沢はすぐに車で引き返したのでした。

保は絶望を背中で受け止め、闇に生きることを受け入れることに決めたのでしょう。

一方で増沢は保の無実を信じ続けていたということをその身一つをもって伝えたかったのでした。

だからこそ「時代が違ってたら一緒にギムレットを飲めた」と言えたのです。

一度もギムレットを飲みあったことのない二人ですがつながるものがあったのですね。

さようなら。

さよならを言うことは少し死ぬことだから。

でもおそらく保とは二度と会うことはないんでしょうね。

だからロンググッドバイ。



昭和も中盤になり東京オリンピックが決まった時期。

人々は沸き立ちます。

なんと現代にいきなり飛んできて

2020年の東京オリンピックのポスターが出たのが場違いのような気がしました。

歴史は繰り返し過去と現在はリンクするとはいえ

正直これだけはせっかくの空気を汚したようでいただけなかった><

最終回のサブタイトルの「早すぎる」は

「ギムレット(を飲む)には(時刻が)早すぎる」という原作からの謎かけだったみたいですが

冷たいギムレットを飲みたい夕暮れです~。

こんなドラマ「ロング・グッドバイ」は近頃ではめったにない秀作でした。


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