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「自己啓発セミナー」、実は社員研修でこれに当たった人を知ってる・・ヤバイゾ@@
事件についてや犯人について、また誰が慰謝料を送ったのか調べを進める杉村(小泉孝太郎)と手島(ムロツヨシ)、そしてバスジャックの被害者たち。そんな中、園田編集長(室井滋)は相変わらず休職中で、自宅のマンションに閉じこもったきり。8人の被害者の中でも、もっとも事件のダメージを強く受けたのは彼女だった。ジャックされたバス車内での、園田と犯人との謎のようなやり取りはなんだったのだろうか…?


そんな園田の様子を心配する会長の今多嘉親(平幹二朗)は、園田の件については自分にも責任があるという。そんな嘉親を訪ね、なぞの現金が送られてきたことや園田と犯人のやり取りなど、ことの経緯を伝える杉村だったが、そのとき嘉親から園田が体験した壮絶な過去についての話を聞く。一体、その壮絶な過去とは!?
一方、広報室では井手(千葉哲也)は間野京子(長谷川京子)に対して、セクハラまがいの発言をし彼女を困らせていた…。


バスジャック犯@暮木は迷惑料として人質に300~500の慰謝料を送ってきましたが

杉村は受け取る理由に了解ができず、辞表を持って今多コンツェルン会長を訪ねました。

辞表は預かるが、判断は自分でしてくれという会長です。

ここで園田編集長@室井の過去が説明されました。

入社の時期に「自己啓発セミナー」に送り込まれた編集長です。

その時のリーダーが自分の殻を破るために男性経験だとか家族で嫌いな人を

言わせるような成り行きになっていて、編集長がそれに対して真っ向から反抗しているのでした。

暮木はこういった類のセミナーのトレーナー@ST(センシティビティ・トレーニング)ではないかと会長は言います。

新入社員研修や管理職研修でSTを取り入れて、個人の内面を掘り下げ、能力を引き出す。

集団の中でふさわしい働き方ができるようにするのが目的だそうです。

つまるところ企業戦士をつくるために洗脳させるということですか。

他人を駆り立て煽る攻撃が正しいと刷り込むことがトレーナーの役割であり、

絶大な権力を持っていたのでした。

だからこそ人間的に間違った人に当たってしまったらそれは大きな不幸で、

おそらく園田のトレーナーがそうだったのでしょう。

社命で参加しているためにトレーナーには逆らえないわけです。

それでもおかしいと思ったら曲げられない編集長は、

このセミナーが自分の向上に役立つとは思えないと言ったことで、

反省室という名の刑務所みたいな部屋に放り込まれ、

一晩中スピーカーからSTの考えを聞かされていたとか。

そして自殺を図ったということです。

結果、一年間、出社ができなくなった。

今多はフェノミナのSTに直談判し、彼らを追い詰めた結果、解散したという。

暮木と編集長は過去の経験から、それぞれの立場が見えたので

あのバスジャックのとき、

「あなたのような人を知っている」

「彼らと同類ではないが代わりにお詫びする」

といった、謎のやり取りになっていたのでした。

園田を担当したフェノミノのトレーナーは人間の脳を改造するスキルだけでできていて、

まともな人間性は皆無だったとか。

戦時中の嫌なものを見てきた今多はSTたちは陸軍の上等兵に重なって見えたというのでした。

園田たちを送り出した自分を責め、責任を感じている会長。


先週、クラステ海風に行ってきたと突然現れた男は尾行していた警察のようでした。

肌身離さず札束を持っていた田中@峰はびくびくしているので怪しく見えるのでしょう。

そのことで、杉村と手島を呼び出しますが、そこで「日商フロンティア協会」というマルチ商法の話となり

慰謝料はまずい金の可能性があると示唆しますが、田中は聞きたくなさそうに帰っていきました。

マルチの名を出したとき、睡蓮のマスターは顔付きが変わっていました。

レンタルの絵がムンクの「思春期」になっています。


このムンクの絵は、一度目は園田が同じような座り方で重なりましたが

二度目は、間野の顔と重ねました。

不思議と似てくるからぞくっとします。

井手がこの間野に厭味ったらしくセクハラまがいですが、

運転手にも、会長の後釜を調査して聞き出そうとしたり、何をたくらんでるのか。


そして、先週公園で「高越勝巳」の調査書を女性に差し出した新聞配達の男のもとに

本人である高越がやってきて、怒りをぶちまけています。


井手はかつての上司、森の家にやってきますが、奥さんに会いたかったと懐かしみました。

そして森が退屈なリゾートで隠居しているのがくだらないといい、

棺桶に片足入れていると会長の悪口を言いたい放題。

再び、森の下で働きたいと言うのです。

この性格の悪さで左遷されたかと邪推してしまうのですが

森の現在のことを知らないのでした。

そんなところに音がして不安に思った森は海に出てみますが

奥さんが家を抜け出してさまよっています。

かつての美しい森の奥さんが認知症で砂浜をうろついているという現実。

ようやく井手は察しました。


杉村は会長より、この事件のレポートを求められました。

日商フロンティア協会がその根源だと話しますが、

大阪の地金の詐欺(豊田商事)へと続きました。

このマルチ商法のトレーナーの一人が、園田を追い詰めたトレーナーその人だったという。

園田の仇を取ろうとして会った時に名刺を渡したが、そのせいでトレーナーが自殺したときに

会長へと連絡が来たのだそうです。

ともかく、菜穂子にはすべて話すようにと厳命された杉村。

菜穂子はたとえコンツェルンを出ることになっても杉村についていくと約束してくれました。


今多会長は園田の家まできて、編集長と直接話すことにしたようです。

温かい目で車に誘っていました。

翌日、元気に出社できた園田編集長。

みんなの驚きと喜びで編集部が沸き立ちました。


中華店でお祝いをし始めたところに流れたニュース。

杉村が先日墓参りしたときにやってきた男が

高越勝巳を殺害した容疑で指名手配されていました。

あっと驚く杉村です。


この男も暮木と同じペテロの一人だった。

まるで弔いの葬列のように悔い改め懺悔する者たちが歩いていく。

彼らはどこへ向かうのか、それを見極めたいと言う衝動がまた僕を突き動かす。

***

今週はなんといっても「自己啓発セミナー」につきますよね。

何年前だったかね・・、知人がこの類のセミナーに行ってかなりおかしくなっていたんです。

話の要領が全くなくて、どうやってここまで変になるのかというくらい変でした。

その時に実践したことはグループになって、心にたまっていることを

吐き出しながら、泣いたり叫んだりもしたとか。

高揚感、充実感も得たようですが、

時間が経ってみれば、気持ち悪いというまともな思考が戻ったのですね。

その時は、ただただ夢中で、洗脳されたままで会社に戻り、

24時間戦えますか状態で仕事をつづけ

正気に戻って辞めたみたいな感じ・・。

バブルのころに流行ったと会長は言ってましたけどたぶん今もあると思いますよ。

幸せの実践セミナーみたいな、

じんわりと温かい言葉で気持ちが満たされるような美辞麗句(?)で。

そして気付いた時には上級会員になってたとかね・・

いろいろ手を替え品を替え(^^;



社内向けの研修だったから大きな犯罪とはならなかった。

ですが、詐欺をするための言葉巧みな技術を植え付けられたのだったら、

騙された方は身ぐるみはがされ、一家離散、自殺など

悲惨なことばかりがニュースとして残るのではありませんか。

これが「悪意の伝染」として取り上げたいことだったのか。

それにしても園田編集長の体験はあまりにも酷くて気持ち悪さは半端じゃなかった。

なぜ会社はよく調べないでこんな変なセミナーに社員を送り出すのでしょうか。

会長も後悔してましたけれど、会社向けに謳われてることと実際のセミナーには乖離があったのか。

だって、独房のことも内緒だったらしいですし。

とにかく薄気味悪いです。


最後になって「弔いの葬列」という言葉があり、タイトルに近づいてきました。

キリストを裏切ったあと悔い改めたペテロ。

暮木も悔い改めた一人だというならば、

自ら指導した3人を見つけて実は(自分が)悪かったと言いたかったのかもしれない。

しかしそれもしないで自死してしまいました。

一石投じることで杉村が解明してくれると読んだのか。


そうそう、今週の間野@ハセキョーのひまわり柄のブラウスが

すごくかわいくて欲しいっす☆


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