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失明なんて韓ドラみたいでしたね。靴下を編むシーンがラストだったら不気味で面白かったのに。

最終話『この愛の果て』


2014年10月7日(火) 午後10時~10時48分放送予定【総合】

再放送:2014年10月14日(火) 午前1時40分放送予定[月曜深夜]【総合】
※通常と放送時間が異なります(15分遅れ)。


晴樹(永山絢斗)から二度と会わないと拒絶された基子(広末涼子)は、晴樹をゆずって欲しいと泉美(蓮佛美沙子)に迫る。夫を亡くした文江(中田喜子)は裁判で基子の罪状を証言すると息巻くが、それだけでは基子を死刑にできないと聞いて落胆する。基子は晴樹の兄・克樹(青柳翔)にそそのかされ、晴樹との過去の関係を週刊誌に暴露してしまう。結婚式を延期せざるを得なくなった晴樹と泉美はせめて婚姻届を出そうと区役所に行くが、そこに基子が現れた。


先週、タクシーでほくそ笑みがでた基子でした。

その後、海辺の家に戻ってみれば聖女の絵を刻み、叩き落としている基子です。


あなただって本当はつらかったのでしょう。


男はいつだって利己的に女を利用し、自尊心を踏みにじろうとする。

母の教えは、

男に利用されたらいけない。

美しく気高く誰もが拝みたくなるような聖女のような女になること。

大学進学をあきらめ、バイトをしながら専門学校や名門女子大に忍び込み勉強した。

しかし、バイト先の店長が邪なモーションをかけてきて

そこで「愛」と引き換えに対価を受け取る方式を思いついた。

そして今の自分を作り上げたと言う。

高価な服をまといお金持ちの恋人に愛され、ヨーロッパ美術に詳しい

高貴な緒沢まりあに生まれ変わった。


ウエディングドレス選びで式場に来たカップル+ママですが

試着室にいきなり基子が現れ、

「すてきなエンパイアスタイル・・」などと説明。

なんでここにいるのかとおびえる泉美ですが

「晴樹君を譲ってほしい」と単刀直入にお願いにきたのでした。

だって、私たちあなたが思ってる以上に心も体も・・と・・

思わずひっぱたく泉美に基子もお返しし、びんた合戦をする二人ですが、

晴樹はひたすら謝りもう二度と泉美に近づかないでくれと頼むのでした。

しかし、「いつになったら家にきてくれるの?ずっと待ってるのに」と

笑顔で去る基子は、先週の続きであくまで狂ったままでなかなか良いわっ(笑

また、ツーショットを撮られたと知り、もっときれいに撮ってほしかったと

記者のカメラを壊すのでした。

基子は誰かに変な記事を書かれるより

自分で説明したほうがいいといってましたが、いきなり週刊誌に登場。

マスコミの騒ぎは弁護士と被告人のスキャンダルでした。

それでいて、どこ吹く風で楽しそうにロッキングチェアでベビーの靴下を編む基子です。

そこに前原所長と黒坂が現れ、控訴審は厳しくなると注意をしていきます。

海辺を散歩する基子を遠くから見ているのは晴樹兄のようですが・・。

そして、カフェでひたすら晴樹を待ってるであろう基子のところに晴樹兄がやってきて

ある情報を教えたのでした。


晴樹は週刊誌の騒動の責任を取り辞表を出しますが前原所長はもちろん受け取りませんでした。

晴樹と泉美の式は延期となりましたが、

籍だけは入れようということで役所に出向くことになりました。

幸せな二人ですが、先日の晴樹兄情報により役所前で待っていたのは基子。

犬を追い払うような感じで二度と近づくなと怒りと警戒あらわな晴樹ですが

基子はいきなり抱きつき、首をしめたのでした。

そこに千倉妻が乱入し、包丁で基子を刺します。

それは刑事たちに基子を死刑には出来ないと聞いたからでした。

それならいっそ自分の手で成敗すると。

その結果、刺されただけじゃなくて

地面に何度も頭を打ちつけられた基子は「失明」の障害を負ってしまったのでした。

そして千倉妻は、夫の飛び降り自を殺ほう助したのだそうです。


入院中の基子に弁護士ではなく友人としてお見舞いに来たのは前原所長。

基子は語ります。

阿川と付き合ってる時に作り笑いを覚えた。

笑い過ぎずそれでいて澄ました感じもさせない。

男が喜ぶ、男の従属物のような微笑みを。

男は女を女神のようにあがめたり

売女のように扱って虚栄心を満足させたりするから

作り笑いで喜ばせるのがちょうどよかった。

でも晴樹の前だけは作り笑いをせず自然な優しい気持ちでいられた。

しかし阿川のもとに戻らざるをえなかったし、その阿川は自滅。

坂東さんも勝手に崖から落ちていった。

でも一人になって思うのは晴樹のことだけだったと。

本当に大事なものを手放してしまったとやり直したい思いばかりがあったのに

逮捕されて晴樹君に再会してしまった。

裁判の時、あなたを守るためにここにいるんだと晴樹が言ってくれた。

もう一度生まれ変われることができると思ったなんて馬鹿よね。

愛なんて、なんであるんでしょうね。

そんなものがなければもっと上手に生きられたのに。

すべての人に謝りたいと泣く基子。

泉美さんはいい子だと突然言いだし、ドアのそばで聞いてるのがばれたかと焦りますが

泉美のような子だから幸せになれるのだと自分に言い聞かせるような基子でした。

自分にも誰かの幸せを願う気持ちがあったことに気づいたと泣き続ける基子。


晴樹が帰宅したらごみ袋に入った基子の資料や泉美の写真などを見つけ

一連の週刊誌の騒ぎは兄のせいだと分かった晴樹でした。

兄弟はお互いに殴り合いの大ゲンカ。

晴樹は、基子は犯罪者だが必死にもがきながら愛を求めていたと擁護。


基子は退院し、たったひとりタクシーで帰ってきました。

その後、晴樹も基子の家にやってきたその日、

一足早く基子は海へと入っていくのでした。

家中を探し、刻まれた絵を見た晴樹は海へと走りに走って引き留めようとします。

晴樹君、やっときてくれたとほほ笑む基子ですが

晴樹を愛したことが失敗であり本当の自分だったと言うのでした。

そんなところに泉美までが走ってきますが、

「先生」と叫ぶ晴樹に振り向いて微笑み、海の中に消えていきました。

彼女は本当は愛を求めていた、誰よりも強く求めていたのだ・・と晴樹評。


2か月後控訴審は被告人不在で行われ

基子の無罪は確定しました。


晴樹は海にやってきて紫の花を手向けました。

***

う~~む・・・微妙な終わり方。

失明というわけで、一人では生きていけない現実がやってきたら

まるで改心したような基子の告白になんとなく普通になったようなつまらなさを感じました。

だいたいこんな障害オチなんてがっかりな顛末でした。


聖女か悪女かと揺れている世間評に

挑戦し続ける基子の姿を見たかったですね。

基子の告白では坂東と阿川は白のようですが

あの千倉さんのタバコは未必の故意という感じでしょうかね・・。

本人も殺意はゼロではなかったというくらいですから。


そして狂いだした基子はどんなに晴樹に拒絶されても

おなかをさすりながら

いないかもしれないベビーに話しかけるとか、

編み物でほくそ笑むぐらいの方がぞくぞくしたような気がします。


しかもラストシーンは助けようと思えばいくらでも助けられたのに

ボー然と見殺しにした晴樹もダメじゃん。

本当の愛を求めてた・・なんてきれいごと言ってさ。

だいたい、偶然が重なりすぎというか基子入水自殺の日に

晴樹が虫の知らせでやってきただけじゃなく泉美まで居合わせると言うのも変でしたね。

せっかくの二人のシーンに水さしてさ。

これだけ変なら、いっそどっかの港町に打ち上げられた基子が

なぜか目が治り、韓ドラ風味で記憶喪失とかでうっすらと笑いながら蘇ってもいいかなと(笑



基子VS泉美として魔性力勝負だったり女子力対決だったりしましたが

晴樹にとっては間違いなくまりあ先生は忘れられない一生のただ一人の女だったはずで

そこがぶれない演出であれば良かったのですよね。

狂い始めた基子を見た晴樹はあっさり泉美に鞍替えしたのがちょっと薄情だったような。

そういった意味で男は自分の都合であっちにこっちにうろうろすると言った基子は

苦労人の哲学者みたいに全部見通し、わかっていました(笑


広末サンのあの酷薄そうな陰険そうな顔立ちは今回のキャスティングにぴったりでしたが

最後の海に潜る寸前の悟りきった微笑みと、

晴樹への思いを全部あの世に持っていくといった風情は

なかなか凄味がありました。

冷たい妖気をたたえた味のある演技派として力を蓄えてきましたよね。

一度、無罪になって記者会見に挑んだ時のシーンと並び、良かったです。

でも狂い続ける広末サンを見たかったし、ちょっと惜しかったというところで。


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