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雑踏の中の後姿に孤独がひたひたと押し寄せていて大勢の中だからこそ咲人がただ1人、際立つ光景にズキンときました。
撮影自体は今日からこっち側ということでもなくて

おそらく、ビフォーもアフターも混戦しながらだったのでは?と想像しますが

くっきりと目の鋭さを分けながら、咲人@山下の自然な変貌に驚かされます。

そして孤高の中にある孤独と崇高さを極めつつあることに敬服します。


「アルジャーノンに花束を 第6話」

今週の特筆として妹ちゃんが登場しました。

おっとりした空気に包まれた性格の良さそうな子でしたね。

あの母親のもとで育ったのに奇跡のような雰囲気でした。

小久保がメガネ女子とあがめていましたがこちらのサイドストーリーも始まるのか?

ただ咲人と妹との対面シーンは今週はなかったです。



高い知能を得た咲人は知識注入だけではなく

応用編もキチンと操り、とうとう研究所の主席代表という立場まで手にしました。

昨日までのバカな自分との決別。

それは咲人の過去を知るスタッフすべてを茫然とさせる出来事でしたが

実験動物以外の何物でもなかった咲人が

自分たちを超える存在になるとは思いもしなかったであろう彼らに

一矢報いた形になり、ややザマミロ感が湧いてきたのは内緒です。ふふっ


さて、先週の海辺にて梨央@谷村とのハグからの流れで

白いベッドの中に眠る二人のシーンから始まるのでした。

Pさんのドキッとするようなショットがこぼれますがそこまで。

後の解説によると二人は何もなかったらしいのでした。

ならばなぜ一糸まとわぬシーンなのかという疑問にはまあ・・サービスということで解釈しました(^^


咲人は遥香@栗山への思いを募らせますが

素直にドライブを誘いに行けた以前とは違います。

あの日は、遥香の思いを翻弄する蜂須賀部長@石丸との悪魔のキスを見てしまったのでした。

無邪気だった自分との更なる別れ。

そこには傷つきたくない自分がいて心に蓋をすることを意識するのでした。


そしてさらに傷つく出来事が起こりますがそれは母親との対面。

お利口になった自分ならばきっとママは歓迎してくれると疑いもしなかった咲人です。

多分それは無理だろうと視聴者の誰もが知っていましたが

なぜか蜂須賀も遥香も事情を知らないとはいえ相当な甘ちゃんなのでした。

そして対面は無残な結果になります。

咲人によればそれは母が自分を「復讐にきた」と勘違いをしていたこと。

妹の解説では咲人を拒絶したことで罪悪感のあまり心の病気になったらしいのですが

その母のおびえ方に傷つき絶望に沈む咲人。

しかしこれもしっかりと蓋をし、奥の奥に閉じ込め封印しました。

無邪気で素直で疑うことを知らなかった咲人に人の心の裏が少しずつ見えてくるようになります。


そして仲間たちとも次第に離れていくしかありません。

ただふれあうだけで楽しかった仲間たちですが、

蜂須賀に言わせれば彼らは怠惰であり、成長力や努力のみじんもない価値のない人間ということになります。

そしてそうならないために咲人には知性を磨くこと奨励し、

研究室に部屋を用意し、ブラックカードを差し出すのでした。

花屋も辞めたらと言われたときにはまだ「友達がいる」と答えた咲人ですが

言い争いも一発殴り合いも負けた一人が「バカだったくせに気持ち悪いんだよ」と言い放ち、

彼らが自分を蔑んでいたことに気付いた時、咲人はまた傷つき、蓋をすることになります。


柳川@窪田と檜山@工藤はなんとか三人の輪を保とうとしますがこれも失敗。

咲人の理路整然としてよどみない話し方はすでに昔の咲人ではありません。

母に拒絶された咲人を思いやる柳川に対してさえも自分の傷は見せたくないのです。

梨央への思いから咲人へ意見した檜山へも当然、咲人の舌鋒は緩みません。

昔の僕はひらがなも書けない哀れな人間。

周りにそういう人間がいると人は安心する。

優越感でみたされ、だから優しくできる。

二人とも僕が自分より頭が良くなったことが気に入らないんでしょう?

見下す相手がいなくなって。

「お前誰だ・・」茫然とする二人ですがまさにお前咲人じゃないだろうってところです。

しかし、質問の意図がわかりませんと去っていく咲人でした。


そして蜂須賀部長の悪魔の言葉が呪文となって忍び寄ってきます。

見下していた連中を今度は見下してやればいい。

人は対等ではない。

人の価値はそれぞれ違う・・。


いよいよ学会です。

見世物だと自虐の咲人ですが、その通りだという蜂須賀。

私は嘘は言わない。

しかし変化し成長していく咲人を自分がそばにいるということで安心させ復唱させます。

僕には先生がいる。僕には先生がいる。僕には先生がいる。

咲人はしだいに自信がみなぎる顔付きになりました。


梨央は咲人から絵本の恋と評されますが、

その分析によると資産家のお嬢様である梨央はお金目当ての男しか知らないから

おとぎ話の中で生きているということになります。

だから6歳の知能しかない自分に恋をできたという理論です。

結論としては時間の無駄だからもう合わないということに。

そんな梨央は発作の間隔が近くなり花になる日が近づいてくることを感じています。

父は梨央を学会に連れてきて新薬開発で実験している旨を説明しました。


蜂須賀は研究の成果を発表し、会場は拍手に包まれますが

梨央はその実験台が咲人だったことを知り愕然。

遥香はそっちに言ってはダメと言いますが振り切っていく咲人です。

そして咲人が登場しました。


***

難治性神経疾患。

こんな名称の病気だったのでしたが、耳の裏側に薬液注入孔を取り付けて

ALGを投薬していたのでした。

頭洗ったらバイ菌とか大丈夫か・・なんとなく現実的ではないような気がしますが

ともかく咲人には大きな効果が見られたと言う点で学会では高い評価を受けたのでした。

酷いエピソードを投入したこのドラマですがとりあえず梨央を本当に救ってくれたら

病気の関係には希望になるかもしれません。


今週の咲人はまさに孤独の人。

今まで知らなくてよかった人の裏側が見えてしまったことで孤独が襲い、

傷ついた心に蓋をする術を覚えました。

つい不安定になった咲人を自分がそばにいると安心させ自分の側に引き寄せた蜂須賀。

どちらがいいのかは誰にも答えが出せません。

けれど博士がプレゼントしてくれる先週のスポーツカーといい、今週のブラックカードといい、

まるで咲人の失いつつあるものの対価(@代償)のようです。


あいきょでしょと愛らしさを振りまいてくれたPさんでしたが

今週は知性と理性を手に入れて冷たい美貌を放ち、

鋭い視線を向けてきました。

こういった冷たさにあふれた独特の思想を語るPさんにちょっと誰だと言いたくなる気持ちわかります。

ですが高みにいるPさんはその高さが高いほど似合うのがまた凄いのよね。

やはり、それだけの美貌を持っていたからこそのこの役でした。

まさに理知の山下。

完璧な横顔に一瞬しびれたのは内緒です。ふふ。


しかし、咲人を気持ち悪いと言った同僚の太ったあの人は本心はどうかわからないけれど

単純に人の良さはあったと思えたし、

柳川と檜山に至っては思い思われの優しい関係だったのは事実。

咲人がひどく裏切られた気分になるほどの亀裂でもなかったのは救いでした。

博士の悪魔の言葉は咲人を洗脳してしまったけれど

きっとまた柳川や檜山の「友情」の気持ちに戻れると信じていたいです。


そして注目は勉強部屋対決。

研究所にできた咲人の部屋は白いソファに雲のテーブルでわくわくしそうな空間。

花屋の中にある勉強部屋も懐かしい匂いがして落ち着きそう。

どちらもインテリア好きとしては楽しめるお部屋でした。


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