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10/18/2015 破裂 第2話
確かに理想は「ぴんぴんぽっくり」ですわね。
医療か事件モノばかりの今期ドラマ。

それ以外の「オトナ女子」も「偽装の夫婦」も取り上げる気にならなくて・・・

そういうわけで今週はコレ!


「破裂 第2話」

倉木(仲代達矢)が快復し治験が成功したかに見えた矢先、

心臓破裂という副作用の可能性が浮上し、香村(椎名桔平)は動揺する。

倉木の「奇跡の復活」が世間の注目を浴びる裏で、必死に副作用の改善を図る香村。

だが医療ミスの怪文書騒ぎも訴訟にまで発展しそうになり、遺族側の弁護士・松野公子(坂井真紀)の攻勢もあって

追いつめられていく。

そんな中、佐久間(滝藤賢一)は改めて香村をネオ医療センターにスカウトし、恐るべき計画を明かす。

それは、香村療法で老人たちを寝つかずに死なせ、社会の超高齢化に歯止めをかけようというものだった……。



いや~実は、

昨今、テレビの中では○○診療室みたいな番組が多いじゃない?

これを食べたらガンや脳卒中予防になるとかいう。

玉ねぎは血管にいいとか、くるみは脳にいいとか。

しかし聞きかじりの知識を森の王様に披露しても、(修行が)まだまだだね、と鼻で笑われてしまうのでした。

そうね、寄る年波に感じる衰えは確かに実感していても

その先にあるシリアスさはまだ受け入れられてないと言う微妙な時期といいますかねえ。

身体にいいものを取り入れ病気にならないようにするその目的はつまるところ、

「健康で長生き」ということにつきるわけです。

しかしサロンに集まる熟年の女性の話によるとそれは未熟な段階であり

願いはただ一つ「ぴんぴんころり」なんだそうです。

高齢になっても昨日今日さっきまで元気で、そしてころりと逝ってしまいたいというのが

誰もの願いなんだそうです。

なので神様に願うことは人の手を煩わせずに「気分良くころり」これだけ!

そのために奈良のころりで有名な神社にお参りまでしてきたのに

身内の方は卒中で三年も人の手を借りて・・という方向で嘆くのでした・・

半端に助かり、医療や介護のお世話になり、自身も苦しいながらも頑張るしかなくて・・・

だから堂々巡りのようにぐるぐると同じ会話になるのですが

ついさっきまで「ぴんぴん」して苦しまずに「ころり」こそが理想なんだということです。


そんな話を聞いてしまったばかりに

(官僚の)佐久間@滝藤賢一が構想する「ぴんぴんぽっくり」というのは

意外にも的を射た医療センターだったかもしれない・・・。

不謹慎にもつい膝をたたいてしまいました。


だからといって、生きる執念を持つ人を助ける医療があっていいのであり

それこそ香村@椎名の心筋再生治療法というのは画期的でした。

治験第一号が映画監督である父親だったのも優れた作品を残すために選ばれた患者だったかもしれません。

たとえ二人の間に確執があったとしても。

ああそれなのに副作用があり心臓がいずれ破裂することが予見されたという現実。

しかし、タンパク質をどうにかする酵素を投入するという解決も見えてきた今

心臓にリスクを抱える人たちにとっては夢の治療法であることは間違いないのでしょう。


こんな夢の治療法を得た香村ですが一方で心臓手術で針を残してしまった医療ミスも発覚しています。

裁判にすると言っている坂井真紀は元妻で、手術の針を見せてくれました。

つまり火葬場で見つかったってことよね?本当にそれだという証拠はあるのかどうか・・。

相反する二つの案件を同時に描きながらこの先も進行していくのでしょうか。

***

しかし香村センセは、生卵を一気に3個飲み干していましたけれど

あれは撮影のために本当に飲み込んだのでしょうか。まずそうでしたね。

心臓外科医でありながらコレステロールを増長させてるのでは?という過去の常識がよぎりましたが

とか言いつつ卵はリスクはなくて逆に体にいいことがわかってきました(○○診療室より)


そういえば佐久間は日本人は「脳血管が弱く心臓が強い」という珍説を語っていました。

なので寝たきり老人が多いのだそうです。

本当にそうなのか・・・。

それだって自分たちの判断でしていることだからお上がどうこうする問題じゃないはず・・というのは甘い考えで、

ドラマでは保険医療である限り自己負担以外は国の医療負担になってるわけで

そこが膨らむというのは大変なことだという・・・

だから「天寿プロジェクト」というふざけたようなプロジェクトが発動しているのでした。

自分に振り返ってみれば、真っ先に考えるべき両親は亡くなってしまったので、

現実を思えば自分がその時どうなりたいかであり、

今のところはさっぱりわからないとしか言えないわけです。

ぴんぴんころりは理想だけれど、病気や倒れてみたりとその時になってみれば

何か心残りがあるとか・・

もしかしたら食べたいもの、行きたいところがあるとか、

生きたいと思ってるかもしれないですしね・・。

う~ん・・わからん・・・

でもただ一つ「痛い」のだけは勘弁!

これだけは言えるのでその先にあるのは長寿よりは「苦痛の無い世界」かもしれないため

もしかしたらこのドラマは

西島さんの「無痛」の方に螺旋的につながってるような気がしてなりません。


話がそれましたが、

半年後の心臓破裂を前提とする「天寿プロジェクト」は全くけしからん話なので、

香村が怒り断るのは当然でした。

日本の抱えた長寿国としての矜持は単にベッドに縛り付けての長寿ではない

理想の長寿であってほしいですし

生きたい思いを抱えた人には速やかな医療と手を差し伸べることこそが肝心です。


ただし、そんな理想ではなくて内なる野望がギラギラする香村がどのような決断力を発揮するのか。

そっちの方が見どころとなりそうです。




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