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事故で夫を失ったカイル@ジョディフォスターと娘のジュリアがアメリカに帰るという機上での出来事。


ジョディフォスターが睨みながら途方にくれる姿の宣伝が流れてから早や3年経ったのね。

映画に行こうとかDVD借りてこようと思いながらも、日々は過ぎてゆき、

こうしてテレビで見られる日がきました。良かったよかった^^


空港で早くも波乱を予想させるのがジュリアがお菓子を物色するために売店に立ち寄ったこと。

そのときのカイルのしかりつけ方がヒステリックなほどで心配の加減がよく伝わりました。

てか、これほどの人ごみの中では子供がはぐれたらあっという間に迷子になりますよね。

最初から不安感を煽る心理的効果で、ずっとこのスリルサスペンス状態が続きます。


飛行機には一番乗り。ジュリアはテディベアを抱いています。

凍った窓の雪を落とすために外から水を流しています。そのため窓が曇り、ジュリアがハートのマーク

を書きました。これがいつまでも消えなかったのがカイルの励みになったのは間違いありません。

座席は空いていて、後ろの座席にジュリアを寝かせます。

そしてカイルも寝てしまいましたが、目を覚ますとジュリアがいない!

ジュリアを探して探して・・・ここからカイルの闘いが始まるのです。

しかし、誰も彼も真剣に探してくれないものなのね。

そしてみんな他人のことなど見てないということがよくわかります。

さらにひどいことには、娘の搭乗記録がないとまで言い出し、

ジュリアは夫とともに死んだとまで言われてしまうカイルでした。

睡眠薬の飲みすぎで頭がおかしくなった人という烙印まで押されてしまいます。


カイルは航空設計士なので機内のことには詳しい。これがかなり有利に働いてますが、

どんどんヒステリックになっていくカイルです。

一見、親切そうな保安官が乗り合わせていたのが要注意マークなのでした。

コントロールの利かない乗客が乗ってきた場合、緊急着陸するというルールに則って、

どこかの空港に着陸することになったという。

娘はいないはずの人になってしまった。でもぬいぐるみもある。窓にはハートのマークもある。

カイルは手錠までされてしまうのですが、保安官のことは心から信じて母として訴えるものが

あります。やや、その気持ちに打たれていたようではありましたが・・・。

そして、やがて目的をむき出しにする保安官と一人のCA。

こうして、依然目くらましのまま、事態は進んでいきました。

無事着陸、機長がカイルを共犯だと思ってつぶやいた一言をきっかけにし、

誰が事を為したのか、理解したカイル。

「カーソン、私がいいと言うまで飛行機から降りないで!」

ここでぞくぞくしました。

この先は、お決まりのアクションでしたが、なかなかカッコ良かったよ。

最後、娘を抱いて現れた母@カイル。

まさに英雄の風格。

母は強しだよねえ。絶対に諦めないというあの凛とした姿は気高さに溢れていました。


ドイツからアメリカに帰るという時ですが、異国での生活だって夫以外とは心許せる人もいなかった

でしょうし、唯一話し相手の娘も消えてしまい、まさに孤独という状況。

しかも悪意がひたひたと押し寄せてくる機内でのできごと。

孤立とか孤独とか淋しいものじゃないですね。厳しく冷たく痛いというところでした。

とっても恐かったですが最後までハラハラさせてくれましたし引っ張られました。

面白かったです。


娘が消えたときに、あなたは一人で戦えますか?

それができなかったら一瞬たりとも目を離してはなりません。


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