吉原炎上(観月ありさ主演)を見ていたのでこういう世界のことも少し知ってました。

でも映画も吉原炎上と同じでしたね?ストーリーはほぼ同じように感じたのでした。

てかこの映画の方が先なのね。でもさらに先に吉原炎上の先輩各の映画があったのよね。

同じようなストーリーを延々と繰り返してるということなわけで、

そこから見せるためにはつまるところストーリーじゃなくて魅せる部分があるということですかね?



金魚は金魚鉢の中でしか生きられない。

遊郭に売られてきた女たちは赤い金魚なのですね。

煌びやかなというけれど、自由なんて何もない。

することはひとつ。

そこから出ることもできない、出るためには身請けしてくれる人をつかまえることが必要。

そういう慣わしの世界なんですね。


売られてきた子供はきよ葉と名づけられますが、何度も逃亡を企てるような気の強い子。

ある日、粧ひの姿を見てしまいますが「金魚だ・・」と口走るほどに赤い情念のかたまりに見えたのでした。

粧ひ@菅野美穂に女郎なんて嫌だと叫ぶきよ葉ですがその女郎の稼ぎで食べていけるのは誰だ?

と問われ返す言葉もありません。

田舎者のお前には無理だという粧ひに負けん気魂炸裂し「新造、よびだし昼三、そして花魁街道まっ

しぐらになってやる」と叫びます。

粧ひからもらった言葉は「手練手管」

客に思ったとおりの言葉を言わせることができる手管を持つ女郎になれということなのね。

菅野美穂の濡れ場が話題になったとか。

ほんとスタイル良かったですね・・・・あの方とは秒読みの時期に入ってるそうです。

そして、粧ひはダンナに身請けしてもらいこの吉原の遊郭から出て行きました。

もっとも理想とする形で。きよ葉にはかんざしをあげて出て行ったのでした。


高尾@木村佳乃の名代でついた客@には鼻っ柱の強いところを見せるきよ葉@土屋アンナ。

子役から交替し、店に出るようになっていました。10年に一人の逸材と店主が言ってました。

チクチクイジワルな言葉に「自分の田舎ではガキほどいじめるという」などと言って年寄り相手に本気

で言い返していたのでしたけどこれが逆に客に気に入られてました。

きよ葉は器量も身体も抜群という評判らしくこの玉菊屋の看板となっていきました。

そして惣次郎@成宮寛貴と出会います。この相手がきよ葉の初恋の相手。

本気の恋でした。

しかし高尾の謀略でこの恋は消えたのでした。

その顛末とは高尾の愛する浮世絵師までがきよ葉を気に入っていたということから始まります。

菅野美穂がすばらしく妖艶だったのと木村佳乃さんの姿も艶やかでした。

皆、色香がにじんですばらしい熱演ですわ~。

女性の美しさが強くて男性のことが全く目に入らないですね。

きよ葉が客をとってる間に惣次郎を呼び出し、きよ葉にけしかけます。

そして惣次郎ときよ葉のところに先の客が探し入ってくるという、トンでもないことになってました。

こういうところのつくりは普通の座敷なわけで鍵をかけるでもなくて、すぐ隣でコトをしてたりするのが

やったらに滑稽ですねえ。そういうものだと割り切ってしまうんでしょうか。

惣次郎は残念ながらすぐに逃げ出すタイプの男でした。その後もきよ葉に会いには来ません。

自分から外に出て会いにいくことを決心したきよ葉。

変身して頬かむりした様子は誰にもきよ葉とは気づかれません。

大雨になり暗い色彩から土屋アンナちゃんの顔を映してましたが本当に綺麗に上手い見せ方。

そして出てきた惣次郎の成宮君も顔がくっきりとして際立ちます。

きよ葉を見て呆然としたかと思うとにっこりと笑いました。

「笑う鬼だ」すべてを察してきよ葉はくるりと背を向けました。自分の恋に終止符を打った瞬間。

成宮くんのこの一瞬にこめた苦さもずるさも素知らぬ顔も本当に一瞬でした。けど通じましたね。

さわやかなイメージの成宮君の大人への脱却でしょうか。笑う鬼になった成宮くん。


そして高尾は「惚れるも地獄、惚れられるも地獄」ときよ葉に言っていました。愛する浮世絵師と

心中しようとしますがかみそりを取り上げようとするのと激しく闘ううちに首を切ってしまいそのまま

失血死となったようです。死んで出て行くのも何の抵抗もない吉原の雰囲気です。

高尾がいなくなり、きよ葉に花魁の道が開けます。


花魁のきよ葉は「日暮」と名を改めました。

この日暮の花魁道中を見て客となったのが倉之助@椎名でしたが、本気で心から日暮を愛して

くれた人でした。めかけにはしないしここから出してやれるのは俺だけだという倉之助。

タンスの中身がないと聞けばすぐに小判を差し出し、誰の子かわからない子を身ごもっていても

受け入れる器量の大きさが由緒ある武士の身である人らしく清々しい。


しかし流産してしまった日暮は気持ちが揺れてうつ状態。カウンセリングを受ければ大分いいと

思うがその心理士となる相手はいつもそばにいた清次なのでした。

泣く日暮を抱きしめて清次も心が揺れていた様子。


そして金魚とならぶ小道具に桜があります。

遊郭の外の桜は満開になっても郭の桜は決して花が咲く事はなかった。

この桜が咲いたらここを出てやると子供の頃から決めていた日暮ですが、

桜の決意を倉之助に語ったときには吉原中を満開にして求婚してくれた倉之助なのです。


輿入れが決まり、着々と準備が進むところで、初めて客となってくれたご隠居さんが訪れます。

鼻ッ柱が強いきよ葉だったときに贔屓にしてくれたのですが

「咲かない桜はないんだよ」と日暮にしみじみと語り息絶えていきました。

何かを忘れていたことを思い出す日暮。


清次も日暮とともに輿入れをすることになっていたある日。

清次が桜の花がひとつ開いたことを教えに来ます。

二人は手に手をとり、この遊郭を出ていったのでした・・・。





本当に出て行ったの?

最後が曖昧でよく分からなかったようなほぼイメージ映像。

でも、長い間そばにいてきよ葉を見守ってくれたのは清次だったし当然のような気がします。


赤い着物が目を引く豪華絢爛という衣装がとにかく凄かったです。

原色の世界で身がチカチカするような派手衣装ですが、コレが一番残ってるんですね。

暗くて悲しい女たちのストーリーのようで

一本筋を通したきよ葉の生き様を描きたかったというところでしょうか。


出て行ってその後どうなるかとかはわかりませんけど、

お殿様の倉之助はご立腹でしょうし今の世ならそっち方面の人が追いかけてくるでしょう?

そういう部分は無しで、綺麗なイメージで終わらせたのが半端のような希望の一片のような

受け取り方は自分次第といったところなんですね。


監督は蜷川実花で音楽は椎名林檎。脚本もタナダユキとか女性ばっかりで作った映画なんだとか。

確かにラストは夢を見せてくれた女性らしさがあったのかも。

男性主導だったらやっぱり最後は身請けという形で終わらせるんでしょうね。

結局男性の理想の形でしょうから・・

日本的とは言えないお顔の土屋アンナちゃんが強い女を熱演してくれました。

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