この人達の声を聞いてください。

「私はこんな風にはなりたくなかった。平凡でもいいから走り回りみんなで楽しく笑い転げながら

これからも生活していきたかった。」

オープニングは酸素吸入(?)の患者さんが肩で息をしながら撮影したものでした。

この撮影から4年半後に現福田首相の謝罪宣言がありました。

国と製薬会社を相手にした薬害肝炎の訴訟の件です。

昨年12月に国が謝罪、原告全員の救済を約束した映像は大きく報道されました。

その陰にいたのが120人の大弁護団。

代表が鈴木利廣 61歳。


薬害エイズ、ハンセン病、薬害肝炎。

闘う弁護団の中にはつねに鈴木弁護士の姿があった。

でも人権派弁護士という名は似合わない。戦いの戦略を探る軍師。


薬害肝炎は謝罪があったので解決に向かっていると誰もが思ってたのですが

意外と進展してないそうです。この番組で取り上げたのもそこをプッシュのため?


鈴木弁護士はかつては連戦連敗の弁護士だった。

薬害肝炎第2幕。推定350万人が関わる途方もない挑戦。再び国を動かすために。


「患者の無念 命の闘い」

文京区に事務所を構えている鈴木弁護士。弁護士3人、アシスタント4人。

2畳ほどのスペースが鈴木のエリア。資料の山です。

メールは86通、来てますが、手書きで返事。返信をするのはアシスタント。キーボードがダメ?

鈴木の専門は医療問題。そしてご存知、肝炎問題に力を注いできた。

すっかり有名になったフィブリノゲンというウィルスに汚染された血液製剤を使ったために

感染したC型肝炎の訴訟。出産や手術の止血に使われたものです。1960~1990年代初頭。

30年も放置されていたということなんですね。

C型肝炎は慢性化しやすく自覚症状がないまま進行して肝硬変となりさらに進むと肝臓ガンとなる。

肝臓が悪いと聞いてもピンときませんが、ダルさが普通じゃなく起きていられないほどのものだとか。

例えば40度の熱を出すと酷く具合悪いですがあの状態で熱だけ取ったもの?という感じでしょうか?

暮れに胃腸炎症起こしたけどあの状態ならもう立てませんし何もできません。あんな感じかな・・・。

これが日常なら普通の生活は無理です。

原告の一人が浅倉さん(仮名)次男出産で使用した製剤により感染。急性肝炎となり、家事もできず

入退院を繰り返し、離婚も。家族のささやかな楽しみをこの一本の血液製剤が奪った。涙・・・

許せないと涙する患者さんたち。

鈴木は胸にひとつの言葉を刻んで仕事をしてきた。

「患者の心を 心として」

被害者がどういう思いで被害に耐えて弁護士のところに救いを求めてきたのか。

自分に繰り返し問いかけるという。

先の浅倉さんが鈴木を称して「被害者の側に立った心ある弁護士」と言いました。


「薬害肝炎第2幕」

弁護士40人と原告団の終結。

薬害の救済システムで救われない人が350万人におよぶという。

為すべきことは治療体制作り、基本的には治療体制と医療費の支援。

これを柱に法律を作ってもらうという取り組み。

それまでは血液製剤が争点だったが、B型C型肝炎の感染ルートは他にもあった。

ウイルス対策をほどこす前の輸血。集団予防接種の針の使いまわし。医療行為による感染。

その推定患者が350万人。

感染者を救う法整備が必要だというのが鈴木たち弁護団の主張だ。

医療費助成、再発防止などを盛り込む。

3/10にその要望書を手渡しをした相手が舛添厚労相。

マスコミをたくさん集めたのも戦略のひとつ。メディアを重視するという作戦。それが・・

「人々の心に火をつけろ」

その原点は、1989に始まった薬害エイズ訴訟。原告と弁護団はメディアの取材に積極的に応じ、

連日お茶の間に被害者の怒りを訴え続けて国民の怒りを燃やした。そして国が動いた。

しかし、肝炎原告団にはメディアにでることに戸惑う人もいる。

原告の肝炎患者遺族に姉を亡くした泉さんがいます。その姉に「被害の苦しさを訴えないか」と

鈴木弁護士に言われたが、姉は「広告塔になりたくない」と応えていたという。

「自分をさらけだしてこそ、人の心に火をつけることができる」

自分から語ることに価値があるということ。だからこそ被害者の声を応援することができるという。

そして泉さんはビデオを公開しました。それがオープニングの患者さんの姿でした。

「私は自分の健康と命をまず返してほしいです。返してください・・・」


民主党は緊急措置法案。B型C型肝炎の医療費助成。

与党は肝炎対策基本法案。全てのウイルス性肝炎の治療体制確立。

しかしこの二つは審議が止まっているという。

原告と弁護団がすべての党を回って法律の必要性を訴えてきた。

二つの法案のいいトコ取りして法案の成立が目標。


茂木さんとスタジオin

裁判は手段と思いながら仕事をするという。

七つ道具。薬害肝炎の資料。国会議員便覧。経歴を見て発言内容などを考慮している。

そして携帯のメーリンリスト。携帯は良く打ち、リアルタイムで議員の話してることを打ったりしている。

200ぐらいを打つこともあり腱鞘炎になったとか。>キーボードの方が早いのでは?by茂木さん。

キーボードを覚える時間を別のことに費やしたほうがいいという結論だそうです。

薬害肝炎訴訟。手ごたえがあったのは13~20日間、街頭で訴えたのが一番だった。

カンパの声まで出てきたという。

そして350万人を救済したいという方向になってきた。そのココロは?

ウイルス性肝炎というのは多かれ少なかれ、医療行為を介在した感染症。

医療行為というのは国家政策、公共政策だから国が救済してほしいということ。

そしてここから数年後に肝硬変と肝ガンの発症のピークを迎える。

その前に、今なら間に合う。インターフェロンを使えば3~6割は治療に有効だという。

その気持ちの原点は小学校の友人が死亡した件があるのかもしれない。

友人は気づいたらC型肝炎で腹水がたまり肝硬変肝ガンとなった。

原因不明だがウイルス性肝炎は医療行為の感染である。この悲劇を無くしたいという思い。


忘れられない訴訟は、出産時のトラブルにより脳性まひになった加藤さん親子の裁判。

それはカルテを見たことが弁護士へとかりたてた。

そこには「当産院の不手際で仮死状態となり脳性まひとなったケース」とかかれてあった。

子供にこうなった本当の理由を伝えるようにと鈴木はお母さんに話したという。

そして裁判。前例のない中での模索。医師の協力は必要だし医療文献は山ほどになったという。

判決の日、自分の耳で判決を聞くように子供にそう話したという。

勝訴。傍聴席に向かいバンザイをした高明さん。病院は謝罪をせず金だけ払ったという。

どこの病院でしょうかね?大学病院でした。


ひとつの裁判に勝っても医療過誤はなくならず本当の解決にはならないという矛盾を抱えていた。


そして薬害エイズ。

裁判に出られない患者のビデオを回した。「私は期待しています将来に残る名判決を。」

薬害エイズは国の謝罪を得たが、薬害再発防止まではできず。

社会のしくみを変える法律作りを肝に命じ、重い課題と取り組んできた。


脳性まひの親子に会うまでは裁判に勝つことができなかったがそのときの気持ちは、

あいつ(裁判官)がトンチンカンだからこんな判決しか出せないんだ・・と人のせいにしてた。

それが「力及ばず申し訳ない」と謝るようになったら気が楽になった。

もひとふんばりできるのは家族や友人や依頼者など誰かのためということがあるから。

生涯かけてもやり切れるとは思わないという。どこかで中途半端になり最期が来ると思ってる。


薬害肝炎訴訟。今回の裁判では救済されない人達が続々と集合。

自分が酒を飲んだなら納得もできようが、医療行為の肝炎でこの先、肝硬変肝ガンが待っている。

恐ろしい病を前に途方にくれる人たちを救済するすべはないのか?


薬害肝炎第2幕

厚労相と原告団が協議をする。

直近の問題は与野党が法律を一本化する法案だが、対立が続いたまま審議は止まっていた。

協議の一時間で基本法について大臣から何かを引き出したいという意見。

今後の方針。

議員に基本法の一本化を働きかけふ。国と原告団弁護団で作業部会を作る。等を大臣に約束させること。

ウイルス性肝炎患者でありながら救済されない患者が全国にいる。その人たちの意思を背負って

ここに集結したと原告代表が歌にしていました。この部分は大きく報道されました。

この協議では、先の方針が達成され、約束が取り付けられました。


薬害エイズでは和解したあと治療体制までは整備できたが、再発防止の法案はできなかった。

だからこそ、肝炎訴訟では再発防止までこぎつけたい。


知り合いの議員に電話。

しかし、状況は変わらず、法案一本化は与野党の調整がいまだについてないという。

大臣協議から10日後。

肝炎協議。肝炎立法が決裂したと情報が入ってきた。法案一本化は打ち切られたという。


患者の心を 心として。

法案一本化は困難になってきたから、与党に再要請してもらうことと

厚労大臣に政府提出法案として上程してもらう要請の、双方向で動く必要がありそうです。

このメールを、全国120の弁護団に送った。


350万人の置き去りにされてきた患者達の怒りに火をつけるのが自分達の仕事。


プロフェッショナルとは

心技体を兼ね備えてる人。その分野でのプロフェッショナル。自分はまだまだ・・・


5/14・15、原告団は法案一本化を働きかけた。

今国会で法律制定を求めている。





一律救済を約束したところまでは一斉に報じられたけれどその後が不明でしたね、確かに。

ウイルス性肝炎というのは血液製剤だけじゃなくて注射針などの感染など、医療行為が介在していると

いうこと。医者が患者を増やしてたのでした。昨日から使いまわしで37人感染の報道が出てます。

このウイルス性肝炎を一律に救済するということを今回は明らかにしたのでした。


自分で大酒のんだわけでもないのに、肝炎にかかり今後は肝硬変と肝ガンになると宣告されたと

泣いていた患者さんが切なくなります。

こういう番組で取り上げることに反対の様子もたくさん見られるのですが

「自分をさらけだしてこそ」他人の理解を得ることができるのも一理あると思います。

勇気を出して訴えてくれたからこそ何も知らない人を巻き込み一緒に闘ってくれる。

お茶の間の怒りが国を動かしたとありますが、その戦略は大きいです。

今、法案が与野党対立で動いてなかったそうですが

患者さんたちを救うという前提のもと、誰もが納得するようにしてほしいものです。

そして薬害肝炎訴訟がここまでできたのもこの鈴木さんの手腕があったからだともいえるでしょう。




次回はウガンダリラ事務所長

高嶋由美子さん。

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