06/04/2008 NHKプロフェッショナル 未公開トーク
キーワードは「歌舞音芸」だそうです^^
この番組で過去に放映した中から未公開部分を特集したようですね。
トップは歌舞伎役者、坂東玉三郎さん。
「妥協なき日々に美は宿る」
歌舞伎の女形ですが、女形といったらこの人が代名詞ですもんね。
お化粧を落としたらけっこうおじさん。でも目がくりくりしてどこか愛嬌があるのね。
あ、「阿古屋」を出してくれました~~♪
体の線が斜めになり全部の動きにしなをつくり、少しずつ女性美になるのね。
これは玉三郎だけが演じることができる演目。
お化粧は全部自分でしているという。10歳からだそうです・・・
お化粧から役作りが始まる。目張り。口、眉毛と役造りの一歩・・
肌がつやつやしてきれいです。
70日間は舞台に立たず何もしない。海にもぐってるとか。
七つ道具として化粧箱。塩がありました。舞台に立つ前に誰かにふってもらうのだそうです。
ほぼおまじない。
化粧は白紅墨の三色があれば基本、なんとでもできる。
またビロードの小片もありました。
浴衣を着た茂木さんと住吉さん。茂木さんが何かおかしい~~
曲線を作ると女らしくなると教授してくれる玉三郎さん。
少し角度をかえ、片方の肩を落とすだけで見違えるように変わります。
「いつか踊れなくなるかもしれない」
音楽と絵の勉強を25歳のときからしている。
心では踊りたいと思っても踊れなくなるときが来るかもしれないと思う気持ちは常にあった。
何を目指して踊るのか?
観客も自分も踊りではなく魂を見たというような踊り。踊りではなく感覚が残っているというような。
次はバレリーナ、吉田都さん。
英国ロイヤルバレエ団のプリンシバル。10年。
「自分を信じる強さを持て」
高速のターンや複雑なステップと言ってますが、「ロイヤルの至宝」と評される
その舞台の踊りを映してくれました。
華麗です。動きが速くて技巧的にも見えます。
凄いですね。40歳過ぎてるそうですよ@@@@@
それを支えるのはトウシューズ。新しいシューズを叩いてます・・合うように治すのも仕事。
4~5足は持ち歩いてるそうです。
踊る曲目にあわせて硬目とかバランスを見たりすると多くなるという。
1日で履きつぶすこともある!
ニッパーやカッターで切ることもします。大工さんみたい。
「大英帝国勲章」も受賞しています。
立っていながらそのままの姿勢に見えて、次のステップをしている・・不思議な踊り方。
このトップの座を維持してるのは終わったあとの復習イメージトレーニング。
全幕、反省して思い出して頭の中でステップをしている。
次はこうしようとフィードバック・イメージをすることが次につながる。
17才。コンクールで優勝したときに留学した。
しかしソコは欧米。手足の長いライバルたちがひしめくなか、極めるのは大変だった。
そこで「自分のできることを頑張ろう」という方向に向かった。
負けたくない!
バレエに向いた体で生まれた人達には負けたくない。
この体型で私にできることで勝負したい。
この思いがバレエを続けさせてきた。
プリンシバルになって逆に重圧がのしかかってきたという。
30代で引退する人も多い中、今も続けられる原動力は?
まだ理想の境地に達してないということと好きだから続けられるということ。
最後は音楽プロデューサー、武部聡志さん。
「もらい泣き」の一青さんのデビューを彩ったのはこの人。
アーティストの紡ぎだした言葉を多くの人の胸に届くようにするのも仕事。
一青さんが歌詞を考えているところにいました。
アーティストのデビューを担当するのが武部さんにとっては生きがいのようです。
携わったアーティストのリストがありましたがすべて初期のことに扱ってるそうです。
平井堅、TUBE,久保田利伸・・・・有名な人がごそっと書かれてます。
一青さんとは初めて会ったときに歌詞に強烈に引かれたそうです。
歌いまわしには涙が出たといいます。
ところがレコード会社を回るとみんな断るんだそうです。
時代がまだ一青を呼んでなかった。そのときからいつか見ておれと思ってた。
そして売れた!
松任谷由美とは長く音楽監督をつとめてきた。
今井美樹も出ました。
アーティストの個性を尊重することにこだわるのはなぜ?
「リアリティ」
歌っている人のリアリティが人の心に響く。
バックボーンも挫折もその人の持つ血も全部含めて。
本人がわからなければ話をして聞き出す。
過去の恋愛も、家族も、学校でどんな先生に何をおそわったのか・・・全部知りたい。
そこで本人の持ち味が見えてくるという。
弱点が武器になるという。
挫折やトラウマや苦しみを味わった人の歌だから訴えるものができ、人々は聞きたいと思うもの。
その力を引き出すために大事なことは?
自然に出せる環境を作ってあげる。
だから先に自分の弱さをみせてあげる。強くでることはしない。
具体的には悩む姿を見せるとか?
苦手なことも言うし、トラウマも言う・・・。
相手が同じだと言う風に、自分に共感してくれるということが大事。
3人の達人のお話でした。
オンエアを見てないので秘話だったのかどうかはわかりませんが、
舞台を映してくれたり大サービスでしたし。面白かったです。
その道の第一人者の言葉には説得力がありますね。
吉田都さんは知らなかったのですが、舞台を見てその踊り方に凄さが見えました。
トウシューズで立った状態で動いているのに止まってるように見える。
その筋肉のあり方はすごいと思いました。
優雅さの中に身長のハンデを差し引いても魅せるバレエでした。
次は獣医師 斉藤慶輔さん
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