復讐相手は自分を映す鏡。真実を掘り下げたかったけれど本当は生きる支えになっていた二人。
あのラストの資材置き場は11年前に事故が起きた場所。そして同じ場所で全て終えたのでした。

領(大野智)の復讐劇が、ついに終焉を迎える!!直人(生田斗真)にタロットカードが入った赤い封筒が届く。それは、次のターゲットが直人であることを意味していた。「成瀬は、最後に俺を殺すつもりです」。そこに薫(上原美佐)が血相変えてやってきた。取り調べ中の典良(劇団ひとり)が、直人を呼んでいるとのこと。葛西を助けるためとはいえ、実の兄を任意連行してしまったことに、直人はやり切れない思いだったが、兄は穏やかな表情でこう言った。「…お父さんの事、頼むな」そして、最後に一服させてほしいとタバコを買ってくるよう直人に頼む。罪を償う前の最後の願いなのだと直人は部屋を出る。そして、タバコを手に直人が戻った時には、兄は変わり果てた姿になっていた。典良は宗田殺害で使用した青酸カリ入りのタバコを所持しており、それを吸って自殺を図ったのだ。あまりに突然のことに愕然とする直人は、その場で兄を抱きかかえ、泣き叫ぶしかなかった…。

病院に駆けつけた栄作(石坂浩二)は、典良の亡骸にすがりつき嗚咽して泣く。典良が紙切れに残した遺言は、“迷惑かけて、申し訳ございません”という最後まで芹沢家を背負って生きようとした一言だった。辛そうに見守るしかできない直人に、栄作は静かに語りだす。「…私を許してくれ。私の間違いが典良を死に追いやってしまったんだ」と、栄作はこれまでの自分の言動を悔い、謝罪したのだった。初めて見る弱い父の姿を直視する事が出来ず、その場を去ろうとした直人に栄作は「…どんなことがあっても…お前達二人は私の息子だからな」と伝える。それは、20年以上もの間、父子の間にあった深い溝が埋まった瞬間だった。

その頃、絶望の淵に落とされた直人を救いたいと、中西(三宅裕司)が領に深々と頭を下げていた。「真中友雄が…アイツの辛さを一番分かってやれる筈です…お願いします。もう、芹沢を許してやって下さい」。中西から予想外の典良の死を知らされ、頭を下げられたことで領は戸惑う。そして、廊下で人知れず泣く直人を目にし、やりきれない気持ちになる。

栄作は悲しみに暮れたままひっそりとした自宅に戻ると、アルバムを開く。二人の息子に囲まれて幸せそうに微笑んでいる自分の写真を見て思わず涙が溢れ出る。そして、次の瞬間、突然苦しそうに胸を押さえ、その場に倒れてしまう!

翌日、いつもの道で領を待っていたしおり(小林涼子)は涙ながらに訴えかける。「怖いんです…あなたに、何か起こりそうで…もうやめて下さい!」そして、「暗いトンネルに入らず、少しでいいから顔をあげ、四季がある喜びを噛み締め、幸せを感じてほしい」と…。その時、もう引き返すことができないと心に決めていた領は感情を抑えることが精一杯で、何も言うことが出来なかった。

その頃、直人は父・栄作が電話に出ない事に不安を覚え、実家に帰る。するとそこにはぐったりと横になって倒れている栄作の姿が――!ようやく心を通わせることが出来た父とこれから色んな話をしたいと思っていた矢先の出来事に言葉を失う。「嘘だ!父さん!!」直人は冷たくなった父の胸で泣き叫ぶ。そして、やがて“ある決意”を抱き、立ち上がった。

領は保釈が認められた葛西(田中圭)に「少しの間だけでも愛する人を大事にしてほしい」と自ら保釈金を払い葛西を保釈する。電話すると麻里(吉瀬美智子)は、芹沢家を出て葛西とやり直したいと言う。領が葛西を保釈したと知った山野(清水優)は激高し、領を激しく問い詰める。彼は充分苦しんだからもういいだろうと話す領に「アイツも僕をいじめてた1人なんですよ!」と更に感情的になる山野。復讐の目的が変わってきていることを感じた領は「あなたは誰のために復讐してるんですか?」と山野に問いかける。すると、葛西は自分で仕留めると言い出しナイフを出した。その時、慌てて制する領の腹に山野の持つナイフが突き刺さった!血を流し倒れる領を見て山野は取り乱して、走り去っていく。腹部を抑え、その場にしゃがみこんでしまう領…。葛西は麻里との新たな門出の記念にと指輪を買い、麻里の待つ部屋へと急ぐ。その時突然、背中に強烈な痛みが走り、倒れこむ。地面に流れ出た鮮血を見て、刺されたことを悟る葛西。視界に飛び込んできたのは、錯乱した山野の顔だった。葛西はその場に仰向けになり、麻里への想いを胸に力尽きる…。そんな山野も、刺した後に錯乱状態でナイフを振り回していたため、警官に射殺されるという最後を迎えたのだった…。

江里(篠原真衣)は領から預かった一通の手紙をしおりに渡す。そこには、事件後信頼や絆を一切捨てて一人で生きてきたつもりだったが、しおりに出会った事で温かい心に触れ、心の冷たい棘を溶かしてくれた彼女への感謝の言葉が述べられていた。そして「今までの過ちを捨て、新たな未来を、あなたと一緒に生きていけたら…あなたを近くに感じるたびに、何度そう夢見たかわかりません…」としおりへの想いも打ち明けられていた。しかし「でも…後戻りすることは出来ません。あと一人、どうしても死ななくてはいけない人間がいるんです。申し訳ありません。そして、今まで、ありがとう」と別れを意味する言葉で締めくくられていた。不安を抱いて飛び出していくしおり。

その頃、渋谷東署では直人が無断で拳銃を持ち出したと大騒ぎになっていた。「どんなことをしても芹沢を見つけ出せ!」と捜索命令を出す石原管理官(飯田基祐)。「まさか、成瀬に会いにいくつもりじゃ!?」と、心配する薫。その不安は的中していた・・・。

直人は領を呼び出していた。傷口を隠し、痛みを堪えて現れた領は言う。「結末にふさわしい場所ですね」そこは、11年前、真中英雄の事件が起きた因縁の場所。自分のせいで沢山の人が死んだ。兄も父も…と、領を睨む直人。「俺のせいで始まった復讐だ。俺の手で止めるしかないんだ」悲痛な思いを胸に、直人は拳銃を領に向って構えると、引き金に手を掛けた。その様子を見て、驚くが、一瞬、なぜか微かに笑みを浮かべる領。二人の睨み合いが続く。しかし――直人の銃を持つ手は震えだし、引き金を引けない。それを見た領は、思わず叫ぶ。「何を迷ってるんです?私はあなたの大切な人を奪った。殺しても飽き足らないくらい、憎いはずだ。復讐のチャンスは今しかないんだ!早く僕を殺せ!」取り乱して叫ぶ領の言葉に直人はハッとする。「あんたの目的は、これだったのか・・・」領の最終的な目的は直人に自分を殺させ、今度こそ人を殺した裁きを受けさせるためだったという事に気づいたのだ。更に領は「これで全部終わる。ようやく、僕が僕に帰る時が来るんだ。これは真実から逃げたあなたの義務なんです」と直人の手を掴み、自分に銃口を向けさせる。しかし、直人は「あなたをそこまで苦しめたのは、俺です…。俺には、あなたを殺せない」と引き金を引けずに拳銃を手から離してしまう。直人の過去の事件への深い後悔と、罪の意識に苛まれ続けている苦悩を感じた領。しかし、英雄に誓った復讐を途中でやめることはできない領。そして、なによりそのために自らが犯した罪に領自身が耐えられないほどの苦しみを抱いていた。「このままじゃ、自分が自分を許せない」領は、拳銃を拾い上げ、自分のこめかみに銃口を当てる。すぐに直人が制止し、夜空に向って放たれる銃弾。死のうとする領を止める直人。銃を巡ってもみ合いになった、その瞬間、銃声が鳴り響いた――。涙を流し見つめ合う二人。そして、直人がガクリと膝から崩れ落ちた。もみ合いの中、直人の腹部に向って拳銃が誤射されたのだった。11年前に直人と英雄の間に起こった悲劇が、時を経て皮肉にも直人と英雄の兄・友雄の間で起こってしまった。苦痛でその場に倒れる直人…。領は直人を抱きしめ、泣き叫ぶ。「死ぬな芹沢!死なないでくれ!!!」支えるしか出来ない領に直人は優しく語りかける。「これで良かったんだ…最初からこうしてれば…生きて下さい、精一杯…自分の為に生きてください…友雄さん…許してください、俺のことも…あなた自身も…」という言葉を残し、息絶える…。過去に苦しみ、過去を悔やみ続けて生きる直人の姿が走馬灯のように領の脳裏に浮かぶ。「…許してくれ…僕のことも…あなたのことも…」領もまた自らの過ちを悔やみ、心から謝罪すると、英雄の遺品のハーモニカを直人の手に握らせ、ゆっくりと目を閉じた…。

スクラップ置き場に駆けつけたしおり。しかし、時はすでに遅く、二人は絶命していた。涙が止まらないしおり。そこには、肩を寄せ合い、穏やかに眠ったように息絶えた二人の姿があった。

それから3年後、しおりはある人物を訪ねるために海まで来ていた。
直人の上司だった中西がとある海辺の町でのんびり暮らしているのだ。
浜辺を歩く二人の前には、雄大な海の景色が広がっている。
「あいつらにも…一度でいいから見せてやりたかった」と、呟く中西。
すると、そこへ二匹の蝶が飛んでくる。
その光景を見て、微笑みあうしおりと中西。
蝶は仲良さそうに二人の周りを舞うと、やがて海に向かって飛んでいった



次のターゲットは俺です。直人は領が自分を殺すつもりだと悟っていました。

取り調べの典良が直人を呼んでいるという。部屋に入ってみるとほぼ遺言のような典良。

父に何でもいう直人を羨ましいと思っていたという。父は本当は直人に跡を継いでほしかったらしい。

「お父さんのこと頼むな」「ああ」タバコを買ってきてほしいという兄。ここですぐにピンとこないようでは

刑事失格。だいたい容疑者を一人にするなんてこともおかしい。

とにかく直人の不在で、典良一人になったとたん、あの青酸カリを忍ばせたタバコを吸い、絶命して

いたのでした。テーブルの上にメモを置いていましたがそれが遺書になっていました。

相当苦しんだ顔でした。首に手をあてていたということは息ができなくなるのね。恐いね・・。


芹沢がやってきて典良の手を握り号泣です。

「お父さん、迷惑をおかけして申し訳有りません。」

最後のメモはノートの切れはしに書いたのでした。

まさか署内で自殺とは・・典良の死を噂する刑事たちと領がすれ違いました。

直人、私を許してくれ。この世の全てを幸せにできるなど偽善者の思いあがりだと思っていた。

誰かの幸せの影には必ず誰かの不幸がある。それがこの世の道理だと、息子達の幸せ守る道だ

と信じていた。この歳になって情けない。私の間違いが典良を死に追いやってしまった。

号泣する父親をその場に置き、「兄貴を頼みます・・」と出ようとすると

「お前たち二人は私の息子だからな」


三宅上司が領に典良の死を報告。17歳の真中友雄はこれ以上ない経験をしその上、世の中の影を

知ってしまった。それが彼を恐ろしい怪物にしてしまったのかもしれない。ですがこれだけはわかって

ほしいのです。芹沢も15歳の時から11年間罪を背負って生きてきたのです。

真中友雄があいつの辛さを一番わかってあげられるはずです。芹沢を許してやってください。

頭をさげてくれる上司に恵まれた直人はそれだけでも果報者。


復讐部屋の領は部屋に張りめぐらせた写真をズタボロにしちゃった・・・。


そして芹沢は家族写真を見ているうちに胸を押さえて倒れてしまうのでした。そのまま死んでしまった

ようです。以前から心臓を押さえるシーンがあったのですが典良の死が引き金になったのでしょう。



領の前に現れるしおりですが、素通りしていく領に向かって声をかけます。

恐いんです。成瀬さんが心配であなたに何か起こりそうで。振り返り見つめあうのですが、

やはりそのまま行ってしまいます。それを阻止するように肩に手をかけるしおりです。

成瀬さんが進もうとする道には季節の美しい景色がありますか?

それでもその手を振り払い、無言で背中をむけた領でした。なんと切ないシーンでしょう。

二人にとってこれが最後になったのでした。


直人は父に電話しても繋がりません。

家に帰り、変わり果てた父を発見。号泣。父さんと話したいことがたくさんあったのに。

せっかく親子の間で和解できたのにあっという間の父子でした。


葛西釈放に動いた領です。愛する人を大事にしてあげてください。

その釈放費用は領が負担したそうです。呆然としている葛西ですが、おかげで外に出られました。

麻里はあの家を出ることにしたと葛西に言いました。部屋で待っててもいい?うん、じゃあね。

二人は典良の犯罪も、死も知らされてないのです・・・。


山野が領に抗議しています。葛西釈放が気に入らないらしい。

「あなたは誰のために復讐してるのですか?」顔を歪める山野ですが英雄のためといいながら

かつて自分をいじめた葛西に対して復讐しないではいられなくなったようです。

ナイフを出す山野ですがそれを使ったらせっかく英雄が阻止した意味がなくなる。

しまってくださいと言う領ともみあいになり、そのはずみで領が刺されてしまう。


葛西は麻里が待ってると知り心弾む思いで指輪を買ったばかり。

その後に山野に刺されてしまいました。このナイフは領を刺したものですね・・。

お料理をしている麻里が幸せそうなのがますます気の毒。この二人はお互い純粋でしたもんね。


しおりのところに領がやってきてメッセージをおいていったという。

その手紙を読み、立ち上がります。オルゴールをじっと見つめますがそれは開けません。

その頃、領はベンチで傷口を抑えて苦しそうにしています。

そこに電話してきたのは?直人でしょうか?領は分かりましたと言っていました。

しおりも電話していますが留守電になっています。

そんなしおりに電話をかけてきたのは三宅上司。直人と連絡を取れたかという話ですが、

今日は何も連絡がないという。そこに直人が銃を持ち出したという声が聞こえ、しおりが走ります。


僕はあの日からずっと一人きりで生きてきました。

信頼とか絆とかそんなものは一切捨ててきたつもりだったんです。

愛情や人を思う気持ちさえも。

でもそうではなかった。あなたはいつも僕を見てくれた

あなたの暖かな思いが僕の心の冷たいトゲを優しく溶かしてくれるような気がいsた。

一番大切なものをおきざりにしようとしてその無益さを教えてくれたのもあなたでした。

今までの過ちを捨て、新たな未来をあなたと一緒に生きていけたら。

あなたを近くにかんじるたびに何度そう夢見たかわかりません。

でも僕はもう後戻りすることはできません。

あと一人どうしてもしななくてはいけない人間がいる。

しおりさん、申し訳有りません。そして、今までありがとう。


ニュースでは山野が葛西を刺し、ナイフを振り回したために刑事に射殺されたと報道されています。


そして直人と領が対面。

結末にふさわしい場所だという領です。

直人は銃を領に向けました。

俺のせいでたくさんの人が死んだ。オヤジや兄貴まで。俺のせいで始まった復習だから

俺の手で止めるしかないんだ。銃を向けるけれどどうしても撃つ事ができない直人。

涙が溢れて頬を伝います。


何を迷っているんです。憎くないんですか。あなたはたった一人の父親と優しいお兄さんを奪われた。

そしてかけがえのない親友までも殺されたんだ。

殺しても飽き足らないほど憎いはずです。違うか?法律では僕を裁けない。

復讐のチャンスは今だけ。早く殺せ!

二人ともに大泣きしていますが銃を下に向けた直人は悟りました。


あんたの目的はこれだったのか。俺に自分を殺させることだったのか・・。

罪を逃れた俺に今度こそ人を殺した捌きを受けさせるために自分の命を犠牲にしてまで。


あなたはまだわからないのですか。

僕の人生に失うものなんてとうに無かったんだ。英雄と母が死んでからこれで全部終わる。

ようやく僕が僕に帰るときが来るんだ。


直人は銃を撃つ気持ちがなくなっていきます。

できない。あなたをそこまで苦しめたのは俺だ。俺にはあなたを殺せない。

終わらせるんだ。直人が落とした銃を拾った領です。

その銃を自分に向けた領を阻止しようとし、はずみで直人を撃ってしまいました。

うろたえる領です。

しっかりしろ。おいしっかりしろ。携帯で救急車を呼ぼうとするとそれを阻止する直人。

最初からこうしていればよかったんだ。生きてください。精一杯。自分のために。友雄さん・・。

許してください。俺のこともあなた自身も。

あなた自身を許して生きてほしいと願ったまま、直人は息絶えました。

領もお腹の傷があるのにここまで力があるのもすごいことです。

死ぬな芹沢!


しおりが走っています。

いつかのスクラップ置き場に直人を座らせ、自分も隣に座っている領。

直人の前に姿を現したときから領に向かって言っていたことが回想されます。

許してくれ。あなたのことも、僕のことも。

しおりが着いたときには二人は既に息絶えてました。

大きな直人に寄りかかっている領がこんなに華奢だったとは・・。

直人の手にはハーモニカが握られていました。

二人はまるで兄弟のようです。


それから何年かしてトンネルを出たところは海の町。

三宅上司はこの田舎町に転職したようです。

奥さんから顔つきが穏やかになったと褒められているそうです。

あいつらにも一度でいいからこの雄大な自然を見せたかったという三宅上司でした。

トマトをご馳走するという三宅さんですが

農家になったんでしょうか?

赤いトマトやトウモロコシがあり、仏壇にはハーモニカがありました。

それに触れたしおりは残像が響いたようです。


**********************

涙、涙で終わりました。

魔王様、復讐を終わらせようとして迷いがあったけれど

どうしてもそれはできなかった。

死ななければならないのは自分だったのだから。


直人も銃を向けつつ殺すことができない。

憎いけれど自分がここまで領を追いつめたと知っているから。


二人は復讐の相手をまっすぐにとらえ、真正面から向き合い

そして、お互いの最後としたのでした。

あまりにも穏やかな二人の顔に今までの憎しみが全て消え去ったことを感じます。

11年前に全てをなくしていた領に今度こそ自分の人生を生きてほしいと言ってくれたから

領もそれに応えてくれたような二人でした。


最後にハーモニカに手を触れたしおりですが

そこでビビッとしたのはなぜ?

その答えは・・・・。


毎週、魔王さまを楽しみにしていたので終わった今、ちょっと抜け殻です(笑



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