つまらない服を着ているとつまらない人生になる。格言ですね!!
越前屋百貨店の7階。リビングふとん売り場の絹恵(香里奈)は、眼鏡に履きふるしたローファーといつもの冴えない格好で売り場に向かった。仕事は人一倍熱心。
「ふとんを愛しています」と言ってはばからない熱意でトップセールスの成績だ。
ある日、7階の商品リストを届けるよう言われた場所へ行くと、高価な調度品の中に完璧なファッションの女が立っていた。呆気に取られつつ資料を渡し去ろうとする絹恵に、その女は「つまらないものを着ていると、つまらない一生になるわよ」と嫌な一言。
女性販売員たちのあこがれ3階婦人服売り場が、優秀な人材を集めて大幅リニューアルすることになった。同期の奈津子(芦名星)は「ダメもとで『3階』」を希望する」というが、絹恵は相変わらずふとん売り場を志望。が、辞令が下ったのは絹恵だった。3階のセレクトショップ『ザ・スペース』への異動。
絹恵は「ふとんが服に変わるだけ…」とぶつぶつつぶやきながら初出勤する。

流行めまぐるしいファッション業界。時代は消費低迷の真っ只中にあり、越前屋百貨店もライバル百貨店にトップを奪われ苦戦していた。そこへ、一人の女性が現れる。
神保美姫(黒木瞳)。
百貨店激戦区の銀座でトップを目指すべく迎えられた、ファッション界伝説の人物。絹恵を苛立たせたあの人だ。「婦人服で勝つことが業界で勝つことです。越前屋の婦人服売り場を、全く新しい誰も見たことのないような売り場にします」と美姫は一堂に宣言。販売員たちに走る緊張。洋服について右も左も分からない絹恵は途方に暮れるばかり。お客様が口にするファッション用語一つ理解できない、だから売れない。「服なんて、表皮一枚のことだろ、脱いじゃえばおんなじ!」と達也は励ますが、初めて売った洋服は似合っていないものを勧めたため返品になる始末。そんな絹恵に凌(加藤夏希)は厳しい表情で「販売のプロとして口先だけのセールスはやめてほしい、洋服をなめないでください」と言い放つ。

閉店後、ボディにコーディネートしようと悪戦苦闘する絹恵に、チーフの陽子(真野裕子)は「イメージできなかったら自分で着てみたら?」とアドバイスする。次々と試着し、最後に絹恵があるドレスに袖を通した時、居合わせたトップバイヤーの田淵優作(山本太郎)に「頼むから早く脱いでくれ」と一喝されてしまう。優作の背後には美姫の姿も。実はそのドレスは、美姫が難しい交渉で勝ち取った、ミラノの老舗ブランド『ロカテッリ』による世界に一つだけのドレスだった。「彼女は自分を知らない」「おサルさん」と美姫に言われた絹恵は、内面のことまで言われたくないと反発。しかし美姫の答えは「中身が見た目ににじみ出るのよ」だった。
帰宅中、街で女性たちの様々なファッションに目が吸い寄せられる絹恵。「ダサくて、あか抜けなくて…」と遠目に見ていた姿が近づくと、それはショーウィンドウに映った絹恵自身。がく然とした絹恵は、陽子に頭を下げてメイクからファッションまで教えを請う。休みの日も街でチェックをしていると、優作に偶然出会いブランドショップの敵状視察に連れて行かれる。夫婦を装い商品を見定めていくうち、絹恵はアンティークのコサージュに目を留めた。日本有数のハンドメイドブランド『飛猫舎』の一点もの。美姫も契約交渉しているが、断られ続けていることを優作に聞かされる。

一生懸命さが実り、絹恵は心の底からお勧めできる洋服を売れるまでに成長した。さらには、美姫が作ったVIP専用のフィッティングルーム『ペシュ・ミニョン』で美姫のアシスタントをすることに。そこで絹恵は、二人のVIP客を満足させ、たった4時間で一千万円を売り上げる美姫の凄さを目の当たりにする。夜はパーティー、その後は宴席で巨額の契約交渉。寸暇もない美姫に付き添った絹恵は、帰宅のハイヤーの中で疲れきった美姫の「…私は魔法使いなの…」というつぶやきを聞く。
お得意様を集めての越前屋コレクションの期日も迫り、優作は『飛猫舎』に再度の交渉を挑んでいた。しかし飛猫舎デザイナーの日比谷(伊藤裕子)は頷かない。優作がここまでこだわるには理由があった、美姫が勝ち取った『ロカテッリ』のあのドレスに合わせたい一心だ。一方、忙しく働く絹恵に、恋人・山内達也(高岡蒼甫)から実家の父親が倒れたから来てくれないかと知らせが入る。急げば達也の実家の甲府に向かう最終特急に間に合う。しかし絹恵はパーティー会場から出てくる美姫を待っているところだった。迷ったあげく駆け出す絹恵。

仕事を放り出した絹恵は美姫に見放された。「薄皮一枚、着飾ってみても、結局中身はおサルさんのままね」。そのまま美姫はコレクションに招くロカッテリ本人を迎えにミラノに発つ。落ち込む絹恵に優作は、絹恵に白羽の矢を立て大抜擢したのは美姫であったことを教えた。いろいろな気持ちが交錯したのち、意を決する絹恵。向かったのは外されたはずの越前屋コレクションの準備が進むバックステージ。どうしても『ロカテッリ』のドレスに『飛猫舎』のコサージュを合わせたい…。絹恵は優作にデザイナーの日比谷を無理に連れてきてもらい、次々とボディにコーディネートを施して日比谷に見せた。ドレスとアクセサリーの心がこもったコーディネートだ。美姫不在中の絹恵の独断行動にスタッフ一堂はざわめく。日比谷の答えは…。そしてコレクション当日、帰国した美姫に絹恵はある事を告げる…。



販売の世界でも売り場によってこうも違うということが分かる女性たちの「見た目」でした。

人は見た目が9割と、流行ってましたが今や、見た目が100%の時代。

自分をどう見せようと演出するかが結局は人生を左右するもの。


リビング売り場というと綺麗に聞こえるけど要するにふとん売り場という、身もフタもない売り場。

濃縁のメガネにペッタンコのローファー。髪も無造作に結んだいかにもださそうな販売員の

絹恵@香里奈が洋服売り場に異動となりました。

売り物がふとんから洋服に。

おしゃれな場所に垢抜けない雰囲気の絹恵はまさに場違いです。

しかし数々の失敗を繰り返しながら変化していく絹恵。

ダサい絹恵も販売業につかることで、少しずつファッションの世界に入っていきます。

すっかりおしゃれになりモデルのような歩き方までしている絹恵でした。

そして美姫のアシスタントに抜擢。

抜擢されたのは以前、リビング売り場のリストを届けたときの印象が良かったらしい。

ファイルされたリストを手渡したとき、美姫@黒木瞳は全身をさらっと見て「けっこう」とつまらなそうな

顔をしていましたが、絹恵がひとこと「主力商品の詳細を後ろに添付しました。」と声をかけます。

分からないことがあれば何でも聞いてくださいという絹恵に振り返った美姫はにっこり笑って

「けっこう」と少し前とはニュアンスが違う顔でした。これが後にわかるのですが絹恵のアピールを

うけとった瞬間だったようです。

「つまらないものを着ていると、つまらない一生になるわよ」と嫌味な言い方をされてましたけど。



ここは銀座三越がモデルのデパートでしたが、アパレル部門は売り上げの半分を占める主力商品。

それが松越(松屋がモデル?)に売り上げ首位を奪われ、美姫が海外から呼び戻されたという事情が

あったようです。


この美姫の手腕がまたかっこよくてVIP専用のフィッティングルーム『ペシュ・ミニョン』でハイレベルの顧

客を相手に売りつけるあれは見事でしたねえ。

売り場面積をワンフロアーとり、たった一人の富裕層の顧客を相手に売るいわゆるサロン販売。

お客の花の好みも飲み物も熟知し、どんな話題にも合わせられる教養を持ち、そして売り上げる。

また買っていく客が洋服が豪華であれば金に糸目をつけないから、お互いの選択眼がものをいう世界。

4時間で1000万を売り上げるという凄さでした。

ドバイに転勤という会社重役の客には「洋服の力を利用するといいわ」という売り方。うまいですねえ~。


もう一人バイヤーの田淵@山本太郎が美姫のよきパートナーとして出演。

洋服の世界を何も知らない絹恵が試着した赤いドレスは高名なデザイナーの1点もの。

大事なドレスを絹恵に試着されたという最悪な出会いでしたが、街で偶然出会い、

市場調査となりました。その時に飛猫舎のアクセサリーの魅力に心奪われますが、ハンドメイドの

このアクセサリーの作者はデパートとの取引を断り続けているというのでした。残念そうな顔の田淵。


美姫のアシスタントとしてVIP専用ルームで修行の絹恵。

ほぼ秘書のように美姫にはりついて勉強の日々ですが、忙しさの中にも仕事のおもしろさがわかって

くる絹恵でした。

接待の席でも見事に売り、高額契約をとりつけてましたが、「キャサリン」もなかなか面白かった。

ストッキング会社との契約だったようで、足を出し、女装した田淵@キャサリンの踊りが受けた^^


こうして忙しい絹恵ですが、恋人、山内達也@高岡蒼甫の父親が倒れたと連絡が入ってしまいます。

美姫を待ってる大事な時間でしたが、今走れば甲府行きの特急に間に合う。

その時、パーティに出席している美姫に何も連絡をせずに(?)

甲府に向かってしまいました。

山内の父親は間に合わなかったという。そのことで後に山内は家業を継ぐ決心をし、絹恵にも

一緒に行ってほしいとプロポーズ。激しく迷う絹恵でした。


実はこの甲府に無断で行ったことで仕事を放り出したとさじを投げられてしまった絹恵です。

まもなく、越前屋のコレクションが近付き、美姫はデザイナーを迎えにミラノに行ってしまう。

本当なら絹恵もミラノに一緒に行ってたはずなのに・・。

見放され取り残された絹恵に、実はリビングからアパレルへ異動させ抜擢したのはほかならぬ美姫だ

ということを教えてくれたのが田淵。

あの主力商品のリストに一つ一つ丁寧な商品説明が添付されていたことが好感だったという。

ファンション知識などいつでも覚えていけるが、商品を愛し、お客を愛せる稀有な力を持っていると

評価されたからなのでした。


これを聞いて、絹恵はなんとしてもコレクションに飛猫舎のアクセサリーをつけたいと思う。

交渉に行っている田淵に電話して、作者をつれてきてもらうのでした。

彼女が取引を断り続けている理由が、大事なアクセサリーを買ってくれた人がタンスのこやしにして

大事に使ってくれないからということでした。

ボディーにコレクションの洋服を着せ、ひとつひとつ、丁寧に飛猫舎のアクセサリーをコーディネートして

いく絹恵。最後の赤いドレスは以前、絹恵が試着して怒られた主力のドレス。

赤く染めた葉をぶどうの形状にしたようなアクセサリーでしたが、ピタリとはまりました。

どうしてもこれを合わせたかったという絹恵。

買ってくれたお客様は大事にずっと丁寧に使うと断言している絹恵にとうとう飛猫舎のデザイナーも

OKを出してくれたのでした。


絹恵は山内にプロポーズを断ります。

仕事を干された今、何をしたいのかよくわかっている絹恵。

今、辞めて一緒に甲府に行くのは逃げだと思うというのでした。


そしていよいよコレクション。

すでにコーディネートも済ませて出張に出た美姫でしたが、最後の赤いドレスで、絹恵の選んだ

飛猫舎のアクセサリーをつけて登場していました。

これにより、絹恵は美姫に許されたということのようです。

5年後10年後あなたはどこで何をしていたいの?

いつか美姫が投げかけてくれた質問に答えた絹恵でした。

「自分の足で歩いて本当に自分に似合う服を見つけたい。

鏡に映る自分を好きになりたいから。」

「けっこう」

こうして絹恵はリアルな人生を始めるということで再び美姫のアシスタントに戻りました。


****************

リアルクローズとは、生活に根ざした日常でも着られる上質な服。

数千万でも500円のTシャツでも着る人の人生にフィットする服。

どんな自分になりたいかを演出し、引き出してくれるのが洋服の魅力。

私は魔法使いなのとつぶやいた美姫がいましたが、

自分の魅力を最大限に引き出してくれる洋服に出会えたら女性は至福の時ですよね。


以前、ファッション関係に裏方ですけど少しいたことがあって、コレクションやファッションショーなんかも

見にいってましたし華やかな世界の裏の事情もちょっとは知っていました。

女性にとってはすごくやりがいのあるおもしろい世界であることは間違いないですね。

あの頃はおしゃれな洋服を着ること自体が仕事の一部でもあったけれど

家に閉じこもる生活になるとぞんざいになり、楽なものになってしまうものです。

つまらない服を着ているとつまらない一生になるわよと言った美姫の言葉がちょっと突き刺さります。


そろそろ秋ものが出回り始めました。

デパートに行ってみたい心境ですね♪



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