fc2ブログ
このビフォーアフターというのが大好きで以前は毎週見ていたんですけど


いつの間にか季刊になってしまい、ごくたまにスペシャル放映なんですね。

我が家の状況が狭いのに、事業所のモノで溢れかえっているので

こういうのを見ると楽しくて楽しくて浮き浮き見ています。

あれこれ想像しては何かの参考とかヒントを求めているんです。

でも実際には見て楽しむだけで自分のモノに何も応用実行したことがないです(爆


今回は平屋作りの家にやぐらのような鉄筋建ての二階を増設した家のリフォーム。

二階が学研塾のお教室でした。

子供が100人ぐらい入れ替わり立ち替わりやってくる家でしたね。

下の階にいる老夫婦が娘の塾のために二階を貸していた状態です。

階段を共用してるから、おじいちゃんとすれ違う子供達がいたりすると恐いですね。

子供達にとってもトイレは一階の古いものしかなくしかも入り組んでて場所が分かりにくい。

そしてこの教室の難点は板間に直接座り込む寺子屋状態ということに尽きるでしょうか。

今時の子供達は椅子式でしょうから正座して勉強するというのはちょっときついでしょうね。

さてこの家の構造は一階と二階が繋がっているように見えて実は別物だと言う面白いものでした。

二階は堅固な鉄骨作り。これは最高ですね。この構造を100%活かしていた匠でした。

そして一階ですがこれは築45年の木造の古屋です。

基礎も腐っていて地震があればひとたまりもない作りでした。


それぞれの解決策。

寺子屋風の教室は1階と2階の隙間が50センチ以上もあることを利用して、床下利用を思いつきました。

掘りごたつシステムのあれです。限られた空間に多くの生徒を座らせるにはやはり椅子式ではなく

寺子屋風をそのまま使い、生徒達には足を伸ばしてもらえる掘りごたつ風にしたのが良かった。

生徒たちがやってくると席を決めることになりますが、それはおみくじで決定していたのです。

ペットボトルをふって引くと箸に「石の上にも」とかかれた棒を引く。するとその子は「三年」と書かれた

机が今日の勉強席です。面白いアイディアですね。この方式を抜かりなく採用した匠は、同じように机に

サイコロ状のものに文字を彫ってことわざの勉強と席決めの案内に一役買いました。

この掘りごたつにはちゃんとフタをすることができ、そうすると一面、平面の広い会場にもなります。

ここでおばあちゃんのフラダンスの練習や発表会もできるくらいの規模です。

二階に上がる生徒たちは外階段を利用するようになります。

その階段も、鉄筋があったので活用できたのでした。階段自体も透明感があるプラスティック素材で、

家の光を遮らないようにし子供達が上っていく時に音が吸収されるようにゴムが端に使われています。


おじいちゃん。

この方は出版社を退職なされた方で新聞の切抜きや雑誌の創刊号の収集など、紙類本類が

ダンボールにびっしりと夥しい凄まじい分量でした。

その隙間に寝ていたので地震がきたら直撃をうけることは間違いない危険な状態でした。

解決は作り付けの書棚。

創刊号を集めた雑誌をディスプレイできるようにした棚がポイント。

引き出しには切り抜いた記事やスクラップなどの収集を容器に綺麗にまとめています。

端から端までの壁一面に作り置いたので倒れる心配もなく、外観と中味とのマッチが見事です。

もう一つのポイントは切り抜きが趣味のおじいちゃんのために作りつけのゴム版を机に張ったこと。

おかげで新聞を広げて好きなところをスムーズにカットでき、趣味がますます楽しくなります。

まさに悠々自適な生活です。


おばあちゃん。(施主?)

この方は10年前から習っているフラダンスが趣味。年二回の発表会の度に衣装が何枚と増え、

現在はドレスは50着以上、小物も含めて大量の洋服が溢れています。しかもその南国のトロピカルな

色あいで部屋も目がちかちかしてきます。

おばあちゃんのために処分するフラダンスの洋服をいくつかカットし、額装して、壁にかざりました。

色合いが反対になるように4つをパッチワークのように飾るというアイディア。

そしてベッドカバーや捨てる食器棚の戸を利用した額などで飾ることで南国ハワイのムードを出しました。

おかげで処分する決心もついたし、部屋がすっきり片付けられたのがよかった。

間仕切りのカーテン壁を同じようにハワイ調のプリントにし、壁に鏡を貼り付けてフラダンスの練習も。

趣味を楽しむことが健康な人生を続ける秘訣ですね。



娘(学研塾主宰)と孫の女の子の部屋を同室に。

ベッドをはさんでおいてある机はドレッサーになりました。

母と娘でドレッサーを使うという嬉しさが溢れた顔でした。


孫の男の子の部屋は和風希望で畳の部屋。

そして机も細長い寺子屋と同じものにし、掘りごたつシステムを取り入れています。

まずは受験合格が大事だとハッパかけられてましたけど

本人もしっかりした子でした。


老夫婦と娘家族は別居だったのですが、二階だけ塾に貸していたという状態でした。

このリフォームを機に、五人が同居でき、しかも塾と、フラダンスの会場と兼ね備えることもできるという

ひとつの場でいくつもの可能性を作ってくれた匠でした。

費用は1800万。

1000万あればちょっとした家は建てられるといいますから、決してお安くはないですが

今ある構造を最大限に利用してのリフォームでアイディア満載だし、

なかなか面白かったです。


ゲストの五十嵐くんもマンションの契約が切れるけど次に借りるときは

デッドスペースをどうこうとか考えてしまいそうだと言ってました。

ほんと、収納やリフォームって考えるのが楽しい気分になるのね。

なんでだろう(笑







Secret

TrackBackURL
→http://eri0309.blog98.fc2.com/tb.php/706-beb3e0ff