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今週は加奈がかわいそうでたまらん。子供のことは二人のこととしてほっといてもいいんでは・・
中城加奈(仲間由紀恵)は、藤本誠(陣内孝則)の働く住宅展示場にやってきた。加奈は住宅を見に来た客を装い、誠に案内されながら田崎翔太(加瀬亮)が子供はいらないと言い張っていることを話す。翔太にはもう会わない方がいいのかもと言い出した加奈に、誠は養子・里親という選択もあることを告げる。ためらいつつも子供部屋を見て涙声になる加奈の気をそらすように誠は展示場前に捨てられていた子猫を見せる。子猫を愛しそうに抱く加奈を、誠は複雑な思いで見つめる。

 重夫(風間杜夫)に呼び出され喫茶店にやってきた朋也(岸部一徳)は、重夫が女装していることに驚きと憤り感じる。重夫の話は、加奈と翔太を応援したいというものだった。難色を示す朋也は、子供ができないのは翔太のせいだと訴え、加奈が養子・里親のパンフレットを持っていたことまで話す。思ってもいない話に驚いて呆然とする重夫は、律子(キムラ緑子)をつかって真相を探らせる。

 数日後、重夫から連絡をもらった加奈は「妙」で会う約束をする。やってきた重夫は加奈に翔太との結婚の可能性をたずねるが、加奈の答えは…。

 早朝、加奈は出勤前に話があると桂(戸田恵子)を起こして居間に呼んだ。それに気付いた朋也もやってきた。2人を前に、静かに話し出す加奈。やがて静江(八千草薫)も起き出してきて…。同じ頃、仕事に向かう翔太のもとへ重夫がやってきた…。



交際中の二人ではあるけれど二人の間が煮詰まってもいないのに

まわりが口出ししてあれこれと騒ぎ立てるってどうなんでしょう。

ましてや子供って授かり者ですから、自然に任せるという経緯でよかったのよね。

それが隠して付き合うことができない潔癖な加奈の性分で過去の話を打ち明けてしまったために

事が大きくなってしまったということなのでした。


加奈が住宅展示場で捨てられていた子猫を愛しく抱きしめるあたりは涙を誘います。

子供部屋をみても涙になってしまう・・・

過去のでき事は悔やんでも悔やみきれない重さとなってのしかかってきました。

再放送枠でも子供のいない夫婦がネチネチと姑から責められている様子が描かれますし、

先ほど終わった別の再放送のドラマも長い不妊の末、子供が生まれた夫婦の姿がありました。

これは夫に原因があり(真相は藪のなか)人工授精で授かったらしいのですが、

こちらも姑や夫に長い間言葉の暴力を受けた妻の姿が描かれています。

子供が授からないからって奥さんを責めるのはどうよ?

夫婦の問題でもあるしデリケートなところですよね・・・

今の統計はわからないけれど、ちょっと前の数字ですが、

カップル、夫婦の1割は子供ができなくて、

妊娠した場合でもその1割は途中で何らかの障害で生まれません。

今はもっとこの数字が大きいような気がします。

ストレスにさらされた女性が不妊になる要因はそこかしこに渦巻いていますから。

子供が生まれるっていうのはある意味、奇跡でもあるんですね。

あら、このドラマのタイトルはそこなのかしら?(笑

子供はいれば世界が広がるけれどいなければいないでそれなりの生活の楽しみがあるわよ。

種族保存の欲求は人間の究極の欲求なのかもしれないけれど

そんなにこだわって女性を責めるなんて人間として最低。



でも、加奈の家族は先週、翔太の家族を攻撃したので

その報いがやってくるというのはちょっと小気味よい展開でもありました。

とにかく当の二人を差し置いてというところがミソなんですね。


ただし、重男@風間杜夫は少し冷静です。

翔太に加奈はいい子だから手放さないほうがいいという当たり前の判断ができています。

翔太はおじいさんが戦災孤児から出発して家族を増やしてきた経緯を聞いていますから

じいちゃんには内緒の方向で行こうとしますが、

結局加奈の祖母が出てきてばれてしまうのでした。


さて、八千草祖母は加奈がそういうことになり一番がっかりしていますが

それでも先週失礼なことを言ってしまったから謝りたいという気持ちになります。

この八千草祖母が一番翔太の良さを知っていたのでしたから。

そして田崎のじいちゃんのところに行きますが、

この時、じいちゃんは自分の生い立ちを朗々と語るわけです。

戦災孤児になってしまい、浮浪児狩りで施設に入り、そこで出会った人と結婚して

重男が生まれ、重男に翔太が生まれた・・・。

自分の生きてきた証しが脈々と受け継がれていくことこそ、この祖父の望みなのです。

いきなり豹変したじいちゃんですが

「今度はこちらからお断りします」ときつい言葉を投げかけるのでした。

何か先週の復讐を果たしたようなところです。

あっと、気づいたら八千草さんが倒れた!

もうびっくりした。歳も歳だから脳卒中とかやったら後遺症も出るでしょうし大変なことに・・・

結果として貧血でしたけど・・・


救急車で運ばれて加奈の家族もやってきますが、

加奈もじいちゃんに丁寧にお礼を言います。

しかし、ここでもまた加奈にじいちゃんはもう会うこともないときっぱり言うのでした。


翔太の知らないところでこれだけの騒ぎになっています。

加奈は自分から翔太にもう会わないと言いながらも

じいちゃんからそれを告げられるとこの世の終わりみたいな悲愴な顔をするのでまた涙です。

加奈は加奈だし子供ができようがどうだろうと関係ないって誰か言ってあげて・・・。


一方で、ただの付き合いなら二人の間で済むけれど

結婚となると先祖を背負ってくることになる。

家と家の結びつきが出来るというのはことほどさように重要なことなのでありました。


ああ・・ナンセンスです。

あたしはそう思うけれどね・・・。



しかし、子供がほしいのにできないというのも辛いもの。

どこを見ても子供が溢れ、子供部屋を見ただけでも涙してしまう加奈。

切ないです・・・。

戸田ママのところに、人形教室の生徒さんたちが自分の子供を抱いてやってきます。

加奈の子供は抱けないとわかったその日にこういうことがあるのです。

笑顔も引きつりますが、それでも家に招き入れるところはさすがでした。

人に対してあらぬ攻撃をしかけた報いは何倍もの大きさとなって

降りかかってくるのでした。


人間、口をつつしみ謙虚に身を律して生活しないといけないってことが

よ~く分かるエピなのでした。



しかし、加奈と翔太はどうなるんでしょう?

翔太は加奈の防波堤となってくれるはずですが

加奈の方が翔太を思いやるあまりにまだ拒絶です。


ふたりの間に、ありふれた奇跡が舞い降りてきますように・・・


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