04/07/2009 カンブリア宮殿 (スズキの激安カー)
遥か向こうに一年生の集団下校が見えます。ランドセルに黄色のカバーでひよこみたいでかわいい^^
******
今週のカンブリラはスズキ自動車会長の登場。再登場だそうです。
赤字決算の多いご時世ですが、670億の黒字をはじき出した方、鈴木修会長兼社長。
会長が入社したとき、スズキ自動車は50億規模の会社
今は3兆円だそうですからその手腕の凄さがわかりますね。
1975年モータリゼーション
排気ガス規制で各メーカーは規制クリアのエンジンを開発していったがスズキはできなかった。
トヨタからエンジンを譲り受けた。
しかも高級志向の時代がやってきた。
経営の危機に瀕したときに修会長が社長に就任。
工場を視察にいくと
社員は半農半工という人が多くて軽トラックで出勤してくるという。
それを目撃して、軽自動車を作ろうと閃いたということです。
原価35万(売価47万)で作ると言ったら、みんな猛反発していたそうです。
ほとんど革命です。
売れないという大合唱のなかで社長が強くゴーサイン。
無理無理と言われながらも、それならエンジンも取れといったら
技術者が頑張ってくれたと話していました。
ドアを閉じるとき、重みがないということですが、
今ならそれが勲章なのだと胸をはって言えるわけです。
とにかく軽量化し、不要なものは一切捨てたけれど
助手席もリクライニングできるようにしたところに工夫がありました。
他者より2割安く477万台売れたそうです。
軽自動車はいいですよね。
小回りが利くし、燃費も安いし、何よりも気軽に乗れます。
激しいセールスもなく、値引き競争もしないそうですが
コンスタントに売れ続けているのがスズキの軽自動車。
代理店もお客と徹底して仲良くするという戦法のようです。
鈴木会長のためなら何でもやるという猛烈なファンも多いというのが鈴木方式(笑
アルト、ジムニー、そういえば四輪駆動もヒットさせました。
あるときは○○・・あるときは△△・・というように
その時々で使い方があるから「あると」を「アルト」だって・・そうだったんだ。
なじみやすくてすぐにおぼえてしまうネーミングでした。
今は「ワゴンR」が主流だそうです。
会長の語録
「小・少・軽・短・美」
とにかく余計なものがないほうがいい。
「トップダウン・コストダウン」
ワンマン経営ですが、人の話を聞き、現場にいき、コミュもとり
最終決断をするということがこの人のポリシー
「儲けがないなら水でも飲んでおけ」
確かに・・救済されたくせに高額ボーナスをとった某会社のことまで揶揄しています。
工場は3交替制。
大手は減産で淋しくなっていますがこちらの湘南工場は活気に満ちています。
ここでは派遣切りなんてありませんよね。
毎分1台の生産です。なるほどこうやって作るのね。
ワゴンRは売れ行き5年間トップだそうです。
ワゴンRのフルモデルチェンジ
細部の隅々まで見えないところや不要な箇所は空洞、軽量化。
座るときにかがむ動作も不要なくらいの高さがある。
軽自動車は法律で規格がきまっていてそのギリギリだという。
しかし、形は変えないでいこうということになった。
このデザインこそスズキの財産だという結論で。
流線型はかっこよく角ばっていると貨物車という印象があるが
乗る人はゆったり乗れればそっちのほうがいいのではという会長。
機能も不要なものを切り捨てたが、それが逆に価値のあるものになった。
規制のある大きさで技術者が切磋琢磨して性能を進化させてきたことが今につながるそうです。
そしてインド進出。
スズキ49%トヨタ2%のシェア
1982年合弁会社設立
カースト制度があるインドでは難しそうだが鈴木社長が乗り込んでいき、作りあげたそうです。
現在4500人の従業員がいますが、
身分制度はなかなか手ごわいのでした。
それで、映画を作りました
ともに前進しようというタイトルです。
日本のスズキの社員の様子を映画にしたのでした。
休日は皆でドライブして河釣りを楽しみ、
朝は30分前に出勤している様子。
挨拶し、昼休みの食事も皆で和気藹々と楽しむ。
上司も部下も一緒に食べる。
仕事は助け合って行う・・・
こんな様子を映画にして見せたらすぐに理解してもらえたようです。
さすがですね。
会長自身もインドに何度もいき、食事も皆と一緒に摂るそうですが
身分の高い人は一緒には食べないで上から下を見下ろしているとか。
しかし会長が皆と一緒にいると、段々身分を越えて下におりてくるようになってきたという。
カースト制も打ち破ったようです。凄いですね。
村上さんが聞いていますが
トヨタやホンダはどういう存在か?と。
鈴木会長は「神様みたいなもの」と答えてました。
いつまで経営者を続けるかときかれたら
いつまでとは言えないけれど100年に一度の不況という現在を考えて
自分の責任で立て直していくということは常に頭にあるようです。
******
みずから町のオヤジと言っておられるようですが
気さくな様子が皆さんに好かれるようですね。
そして1位が大好きというのがバネになっていたようです。
これだけの黒字を出しているのに
トヨタやホンダを神様などとちゃんと尊敬の気持ちを忘れない謙虚さもすごい。
派遣切りですっかり悪者扱いになっているトヨタをこうですからね。
敵を作らないというのがこの方のやり方ですね。
経営者として従業員を守る当然のことを続けていかなくてはならないのですが
この人についていけば大丈夫だと思えるものがあるんですね。
たとえ再び高級志向の時代がきても
スズキの車は変らず売れ続けていきそうです。
私の友人なんかでもすっごくお金持ちだったりしても
軽自動車に乗ってたりしますよ。
頭のいい人が選ぶ車なんだということがよくわかる今回の解説でした。
今週のカンブリラはスズキ自動車会長の登場。再登場だそうです。
赤字決算の多いご時世ですが、670億の黒字をはじき出した方、鈴木修会長兼社長。
会長が入社したとき、スズキ自動車は50億規模の会社
今は3兆円だそうですからその手腕の凄さがわかりますね。
1975年モータリゼーション
排気ガス規制で各メーカーは規制クリアのエンジンを開発していったがスズキはできなかった。
トヨタからエンジンを譲り受けた。
しかも高級志向の時代がやってきた。
経営の危機に瀕したときに修会長が社長に就任。
工場を視察にいくと
社員は半農半工という人が多くて軽トラックで出勤してくるという。
それを目撃して、軽自動車を作ろうと閃いたということです。
原価35万(売価47万)で作ると言ったら、みんな猛反発していたそうです。
ほとんど革命です。
売れないという大合唱のなかで社長が強くゴーサイン。
無理無理と言われながらも、それならエンジンも取れといったら
技術者が頑張ってくれたと話していました。
ドアを閉じるとき、重みがないということですが、
今ならそれが勲章なのだと胸をはって言えるわけです。
とにかく軽量化し、不要なものは一切捨てたけれど
助手席もリクライニングできるようにしたところに工夫がありました。
他者より2割安く477万台売れたそうです。
軽自動車はいいですよね。
小回りが利くし、燃費も安いし、何よりも気軽に乗れます。
激しいセールスもなく、値引き競争もしないそうですが
コンスタントに売れ続けているのがスズキの軽自動車。
代理店もお客と徹底して仲良くするという戦法のようです。
鈴木会長のためなら何でもやるという猛烈なファンも多いというのが鈴木方式(笑
アルト、ジムニー、そういえば四輪駆動もヒットさせました。
あるときは○○・・あるときは△△・・というように
その時々で使い方があるから「あると」を「アルト」だって・・そうだったんだ。
なじみやすくてすぐにおぼえてしまうネーミングでした。
今は「ワゴンR」が主流だそうです。
会長の語録
「小・少・軽・短・美」
とにかく余計なものがないほうがいい。
「トップダウン・コストダウン」
ワンマン経営ですが、人の話を聞き、現場にいき、コミュもとり
最終決断をするということがこの人のポリシー
「儲けがないなら水でも飲んでおけ」
確かに・・救済されたくせに高額ボーナスをとった某会社のことまで揶揄しています。
工場は3交替制。
大手は減産で淋しくなっていますがこちらの湘南工場は活気に満ちています。
ここでは派遣切りなんてありませんよね。
毎分1台の生産です。なるほどこうやって作るのね。
ワゴンRは売れ行き5年間トップだそうです。
ワゴンRのフルモデルチェンジ
細部の隅々まで見えないところや不要な箇所は空洞、軽量化。
座るときにかがむ動作も不要なくらいの高さがある。
軽自動車は法律で規格がきまっていてそのギリギリだという。
しかし、形は変えないでいこうということになった。
このデザインこそスズキの財産だという結論で。
流線型はかっこよく角ばっていると貨物車という印象があるが
乗る人はゆったり乗れればそっちのほうがいいのではという会長。
機能も不要なものを切り捨てたが、それが逆に価値のあるものになった。
規制のある大きさで技術者が切磋琢磨して性能を進化させてきたことが今につながるそうです。
そしてインド進出。
スズキ49%トヨタ2%のシェア
1982年合弁会社設立
カースト制度があるインドでは難しそうだが鈴木社長が乗り込んでいき、作りあげたそうです。
現在4500人の従業員がいますが、
身分制度はなかなか手ごわいのでした。
それで、映画を作りました
ともに前進しようというタイトルです。
日本のスズキの社員の様子を映画にしたのでした。
休日は皆でドライブして河釣りを楽しみ、
朝は30分前に出勤している様子。
挨拶し、昼休みの食事も皆で和気藹々と楽しむ。
上司も部下も一緒に食べる。
仕事は助け合って行う・・・
こんな様子を映画にして見せたらすぐに理解してもらえたようです。
さすがですね。
会長自身もインドに何度もいき、食事も皆と一緒に摂るそうですが
身分の高い人は一緒には食べないで上から下を見下ろしているとか。
しかし会長が皆と一緒にいると、段々身分を越えて下におりてくるようになってきたという。
カースト制も打ち破ったようです。凄いですね。
村上さんが聞いていますが
トヨタやホンダはどういう存在か?と。
鈴木会長は「神様みたいなもの」と答えてました。
いつまで経営者を続けるかときかれたら
いつまでとは言えないけれど100年に一度の不況という現在を考えて
自分の責任で立て直していくということは常に頭にあるようです。
******
みずから町のオヤジと言っておられるようですが
気さくな様子が皆さんに好かれるようですね。
そして1位が大好きというのがバネになっていたようです。
これだけの黒字を出しているのに
トヨタやホンダを神様などとちゃんと尊敬の気持ちを忘れない謙虚さもすごい。
派遣切りですっかり悪者扱いになっているトヨタをこうですからね。
敵を作らないというのがこの方のやり方ですね。
経営者として従業員を守る当然のことを続けていかなくてはならないのですが
この人についていけば大丈夫だと思えるものがあるんですね。
たとえ再び高級志向の時代がきても
スズキの車は変らず売れ続けていきそうです。
私の友人なんかでもすっごくお金持ちだったりしても
軽自動車に乗ってたりしますよ。
頭のいい人が選ぶ車なんだということがよくわかる今回の解説でした。
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