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倉庫って人が住むための家ではなかったのね~。
■鉄骨3階建ての倉庫の2階に住んでいて、入口の扉がシャッター
■高さ4m・20段の階段を子供とベビーカーを抱えて上がって部屋へ
■鉄骨とコンクリートの壁がむき出しで薄暗く、冬は底冷えする
■部屋を行き来するには靴を履いて廊下を通らなければならない
■面積は広いはずなのに、風呂場も、布団を入れるスペースも無い
■リフォーム後も父親が営む金物屋の倉庫のスペースは必要



モノを置くから倉庫であり、生活することを前提にしてないビルだから倉庫なのでした。

依頼者は京都在住の岸本さん。ご主人は中学教師。お子さんは1歳の芽衣ちゃん。

お腹には9月に生まれる新しい命が宿っています。


3階建てのビルの2階に居住していますが、急勾配の階段を赤ちゃんとベビーカーを抱えて

上っていて、ママは力強さが凄いって思いました。ほとんど魔法使いだわ。

でもやはりシャッターを下ろしたりするのは難儀してます。

てか、こういう器用な真似は私にはできそうもありませんわ・・・

倉庫なわけでコンクリートむき出しでとにかく寒いのと窓が少ないから暗いのと

そしてお風呂がないというのが厳しいです。

お風呂は実家に貰い湯だそうです。外に出るのは寒いけれど銭湯よりはいいかな?どうでしょう?

でもこの倉庫はお父さんの所有する金物屋のビルなので家賃などは不要でしたでしょうから

その分をリフォームに当てられたということですね。

不便さはあってもまずは恵まれてた方かもしれませんよ。

用意したのは1500万。


今回の匠は長谷川渉さん。

京都の雅を生かすのが得意だそうです。


匠は2階のみの居住スペースを2階、3階と面積を増やしました。

そして金物の倉庫部分も3階だけじゃなく2階にも振り分けお父さんの負担を軽減しました。

増えた面積分にお風呂を設置しました。

光の入らない倉庫ですが貨物リフトを撤去することで屋上から明かりをとることにしました。

この撤去作業は重機を使い凄まじくて大変な作業でしたが、

無事に取り払うことができたのでほっとしました。

3階部分を大きく払って3階からの光を取り込むために住居専用の階段を設置。


建物は床と壁を暖かく包むことが肝要ですが、

床は以前はコンクリにカーペットをしいただけのものでしたが

断熱材と床木を渡し、床暖房を採用していました。

床板は漆を塗ったということでさすが京都です。

また壁には泡の断熱材をふきつけています。

これによりまずは人が住める程にぬくもりができました。


屋上(天井)からの明かり取りはステンレスの加工された箱型の板。

波型やうろこなどをつけていますが、

屋上からとりつけることで360度の光を取り込むことができるのでした。

うろこなどはとりこんだ光が反射するのを和らげる目的だそうです。

トップライトですが、省エネも工夫されてありLED採用で、

昼のソーラーシステムが太陽光電を蓄えて夜の常夜灯にしています。


京都の雅というからにはどんなものかとゲストの方に聞いてましたが

「竹」を使うという案があったのが正解でしたね。

階段の側壁手すりの部分など竹をふんだんにつかっていたのがいかにも京都の風流です。

所さんは室内で京野菜を作るなんていうから爆笑でしたけど、飾っておけばバッチリですよ(笑


御影石をサンドブラストかけて加工していますが、急階段を5段ほど角度を変えてゆるめ、

その階段に置きました。踏み石だそうです。

玄関をシャッターにしていたのをちゃんとした玄関にして引き戸をつけています、

踊り場には手水つきの箱庭風。風雅な玄関へと表情を変えたのがすばらしい。

桐タンスがありますがお婆ちゃんのお嫁入り道具の形見だそうです。

花を生けておしゃれです。

2階がリビングですが隅に小上がりの畳の三角スペースがありました。

これがいいですね。

あとは対面式などのキッチンですが、収納もばっちりでした。

面積としては広いのでその点がうらやましいですね。


3階部分に浴室と寝室そして子供部屋。

面白かったのは物干し竿を家の中で干してそのまま外に突き出せるというもの。

あれは窓から伸ばしてましたが、そうしている間は窓を開けておかないといけないのかな?

室内干しと乾燥機が日常だとしたらその程度でいいのか?

ちょっとそこがわかりませんでした。


お父さんは書斎があることを大喜びしましたが

お母さんは桐箪笥を見て涙ぐみました。


*****

倉庫を居住にするにはいろいろと手を加えないと無機質で寒くて

中に住む人間までモノになってしまいそうなところですね。

暖かくし、光を取り込み、京の雅を随所にあつらえて

すばらしい住空間へと変身でした。


あのソーラーシステムのステンレスの箱がとにかく面白い。

よくそういう発想ができましたよね。

おかげで暗い家が一日中明るくて大成功です。

そして、私的には隅っこにちょっとだけあつらえた畳のスペースが

なんとも癒しでした。

ごろんと横になるにはちょっと足りないぐらいでしょうか?

でも畳を見るだけで和みますね。


今週もバッチリでした。良かったです。


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